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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年09月05日

マルシン電動UZIについて その49 近代化編7

さてさて、近代化編もついに今回が最後。
残りの画像を一気にご紹介いたしましょう。

尚、前回からちょっと間が開いておりますが、
これが本来の更新ペースですので、何卒ご容赦くださいませ(汗)

まずは前回の状態に、光学サイトを載せた姿です。







バックアップサイトの高さがピッタリ合うというのも
理由のひとつですが、やはりUZIのフォルムには
ホロサイトを組み合わせるのが一番しっくり来るように思います。





抽象的で恐縮ですが、塊(かたまり)感が出るんですよね。

さてここでちょっと話しが前後するのですが、
バックアップサイトとして搭載している
東京マルイ製M4A1シリーズ用フリップアップリアサイト。

通常は下画像のように後方にたたんでいるわけですが



下画像のように、もともとのリアサイトを倒すと
フリップアップサイトが押し上げられて
引き起こしやすくなるという、
ちょっと面白い位置関係にセッティングしています。



といったところで話しを戻して、
次にタクティカルライトを取り付けてみました。
まずはレーザーモジュール内蔵タイプです。







ちょっと出っ張りすぎな感じがするものの、
レーザーサイトが一体になっているというのは良いですよね。

そして、ハイパー道楽さんのコンテストに投稿した画像にて
装着していたライトに加え、以前の記事にて短縮加工をご紹介した、
マルシン電動UZI専用サイレンサーを取り付けた状態がこちらです。







いやはや、最高にカッコイイですねぇコレ。
この形もコンテストに投稿するべきだったかな~??

専用サイレンサーのカッコ良さは言うまでもありませんが、
このショートタイプのライトがまた
UZIに取り付けるにはちょうど良い大きさだと思うんですよね。



ちなみに、左右どちらに構えても操作出来るようにと
上画像の位置にスイッチを貼り付けてみたのですが、
どうも今ひとつしっくり来ないんですよねぇ・・・





このままではスイッチのコードが何かに引っかかりそうなので
取り回しに工夫する必要もありますよね。

次はフォアグリップですが、
上の状態で既に着けちゃってましたね(汗)

これもあれこれ考えた末、一番似合いそうな
ショートタイプのQDバーティカルフォアグリップを選んでいます。



ちなみに、何も着けていない左側面のショートレールが、
右構えの際にちょうど良い指かけになって安定するんですよね。



ここで突然ですが、記事を書くうちにふと思い立ちまして、
手持ちのフォアグリップをあれこれ着せ替えしてみました。
皆様はどのタイプが似合うと思われるでしょうか。













AFGはともかく、最後のバイポッドグリップは
やりすぎだろうと思われるかもしれませんよね。

実はこれがなかなかに良い仕事をしてくれると言いますか、
下画像のようにバイポッドを展開すると
グリップ下に突き出したマガジンよりちょっとだけ高くなって、
プローンや委託射撃において安定した体勢がとれるのです。





以前製作したドラムマガジンでも高さがドンピシャに合うので、
ちょっとした固定砲台としての運用が出来そうです。



プローンでの射撃姿勢が高く不安定になるのは
UZIの数少ない弱点と言える部分なので、
バイポッドグリップは悪くない選択かもしれませんね。

最後に、せっかくなので(?)
別タイプのドットサイトも載せてみました。







こちらだとバックアップサイトと高さが合わないため
マウントの高さを工夫する必要がありますが、
こうしてみるとなかなかカッコイイですなぁ(汗)


と、これにてUZIの近代化に関するお話しは終了です。

手持ちの乏しい装備で出来うる限りのパターンを
たっぷりの画像でご紹介してみましたが、
さらなる様々なデバイスの組み合わせで、
より強力な戦闘銃としてセットアップすることも可能だと思います。

純粋なUZIファンはもちろんのこと、
ちょっと違った銃を使ってみたいとお考えの方は、
UZIの近代化カスタムを是非ともご検討くださいませ。



さて次回のネタは今のところ未定なのですが、
マルシン電動UZIの話、もうちょっとだけ続きます。  

Posted by カズヤ at 02:37Comments(1)マルシン電動UZI

2011年09月02日

マルシン電動UZIについて その48 近代化編6

ハイパー道楽さんのカスタムコンテスト経由で
お越しくださった皆様、はじめまして!
当ブログをご覧いただき、真にありがとうございます。

徹底してUZIの話題しか取り上げないという、
ミリブロの中でも際立ってヘンテコなブログではありますが、
これを契機に、今後時々にでも覗いてやっていただけたら幸いであります。

そして、いつもご覧くださっている皆々様には
事後報告になって大変申し訳ございません。

この度、あの「ハイパー道楽」さんの
「カスタムガンコンテスト2011」における「その他電動ガン部門」に
この近代化編と、エイジング加工編にて製作したマルシン電動UZIで
エントリーさせていただきました。

締め切りギリギリの昨夜遅くに投稿したにも関わらず、
既にエントリーページにアップしていただいております。
(管理人様、ありがとうございます!)

前回の最後に書いた「ある企画との連動」というのは
言うまでも無くこのカスタムガンコンテストのことでした。

応募した画像が公開される前に
最低限ファイナルフェイズまでの製作過程をこちらでご覧いただかなければ、
日頃ご愛顧いただいている皆様に申し訳が立たないような気がしまして、
そんなこんなで更新を急いでいたというわけです。

ハイパー道楽さんといえば、
エアガンマニアのポータルサイトのような存在ですから、
そのコンテストにエントリーすれば
より多くの方々にUZIの魅力を知ってもらえるのではないかと、
そんな思いから今回のエントリーを決意いたしました。

エイジング加工を施した方の画像では、
UZIという銃の持つ無骨さと機能美を。

タクティカルカスタムの画像では、
近代化による新たな魅力と可能性を
それぞれ感じ取っていただきたく、
素人なりに気合を入れて撮影しております。

コンテストの結果が発表されるまでは
応募した画像をこちらで公開することはしませんので、
未見の方は是非ともハイパー道楽さんをご覧くださいませ。

さて、ご挨拶も済みましたところで
ここからは前回の続きに入ります。



バックアップサイトの搭載を可能としたことにより
ファイナルフェイズの完成を見たマルシン電動UZIですが、
前述のコンテストには、ここに以前製作した
ワイヤーストックを取り付けた状態で応募しました。

その基本形が下の画像です。









オリジナルのメタルフォールディングストック装着時と比べ、
軽快なイメージになっているように思うのですが、いかがでしょうか。

尚、この時点では、レールの増設等に使用した
すべてのネジ、ボルト類を黒に統一しています。
細かいことですが、本物らしさを演出するなら
押さえておくべきポイントのひとつですよね。

また、真っ黒な姿に少しばかり色味を添える意味で
セレクター部分の刻印にプラモデル用塗料で赤と白を入れてみました。





実銃のUZIでも色が入っている物はあるのですが、
ちょっとH&Kの銃っぽい雰囲気だと思いませんか?(笑)

そして下の画像が、ファイナルフェイズの売りである
バックアップサイトを取り付けた状態です。





フロント、リアともにKACタイプを装備しています。









サイトの選択にあたっては、
そもそもが拳銃弾を使用するSMGに
600mサイトなど着けるのはナンセンスだろうと、
そんなこだわりもあったりして、
あえてシンプルな物を載せています。

ちなみに、UZI本来のリアサイトをそのまま残してありますが、
さすがにこちらまで切り飛ばしてレール化したのでは
UZIの意匠がぶっ壊れてしまうだろうと考えたが故です。

まったくの別物にしてしまったのでは本末転倒という物。
目指したのはあくまで、UZIという銃の究極形態なのですからね。

と、いったところですみません。
連日の寝不足でちょっと力尽きました(汗)

次回、光学サイトの搭載例等ご覧いただこうと思います。

  

Posted by カズヤ at 00:47Comments(0)マルシン電動UZI

2011年09月01日

マルシン電動UZIについて その47 近代化編5

当ブログ開設当初に公開したマルイ電動UZIでの
マウントレール増設記事の不人気ぶりから、
この近代化編はほとんど需要が無いものと覚悟していたのですが、
今のところ予想を超えるアクセス数をいただいており、
正直ビックリしております。

どうしてそうなったのかはまた別の機会に検証するとして、
ここまでお付き合いくださった皆様に感謝しつつ
私の考えるUZIの究極形態。
ファイナルフェイズをご覧いただこうと思います。

まずはその前に実銃の話しを少々。

前回少しだけクラフトアップルワークスさんの
マルイ電動UZI用レイルシステムに触れましたが、
実銃のUZIにも、専用のレールシステムが存在しているのです。





フルサイズUZI専用トライレールシステムと言う製品なのですが、
どーですか、この引き締まった美しいフォルム。
UZIのデザインを一切崩すことなく、
3面のレールによって拡張性を付加しており、
個人的に考える理想のモダナイズドUZIが
ポン着けで手に入ってしまう、素晴らしい逸品だと思います。



上画像のように光学サイトを載せ、フォアグリップを着け、
レーザー付きのタクティカルライトを装備し、
なおかつドラムマガジンまでブチ込んでいるなんて、
これぞまさにUZIの最強形態ではありませんか。

下はそのトライレールシステムを紹介した動画なのですが、
そのカッコ良さはもはや失禁もの(笑)
今日までUZIを知らなかった人でも、
これを見れば絶対に惚れてしまうに違いありません。



前半に出て来るミニウージーも腰が抜けるほどカッコイイのですが、
このトライレールを装着したUZIが火を噴く姿は
まさに垂涎のひと言。

そしてこの動画を見ていると、UZIが時代遅れの銃だなんて
とても信じられない気がしますよね。 

と、初っ端から強烈な映像をご紹介してしまったのですが、
前回完成したフェイズ3の状態も
フロント周りの3面にレールを装備するという点では、
上のトライレールシステムと同等の拡張性を持っていました。

光学サイトに加え、レーザーデバイスを含む
ライト類の装着が可能となった現段階の状態で
近代化としては既に完成の域に達しているのですが、
この時代における最も優れた小銃のひとつである
M4カービンの様々な形態をじっくりと観察すると、
フェイズ3では決定的に足りない要素が浮かび上がって来ました。

わざわざ説明するほどのことでもありませんが、
下画像でおわかりいただけるように、
レシーバーカバーにマウントレールを増設したことで、
赤いラインで示した本来の照準線が遮られています。



実際にはサイトピクチャーの下半分が隠れる程度で、
アイアンサイトがまったく使えないわけではないのですが、
上のように光学サイトを載せてしまえば
完全に見えなくなってしまうのは自明ですよね。

このままでは、闘いの最中に光学サイトのトラブルが生じた場合、
標的に正確な命中弾を浴びせることが出来ません。

そこで先に述べたM4カービンなのですが、
光学サイトを載せたほとんどのセットアップにおいて、
必ずと言っていいほどバックアップサイトが装備されていました。
皆さんご存知のマグプルDVDでも、
その重要性が解説されていたように思います。

ならばUZIにもバックアップサイトを!
と考えたのですが、リアサイトは何とかなるとして
フロントサイトをどのように載せたものか・・・

愛嬌のあるフロントサイトガードを眺めつつ熟考することしばし。
天使の囁きか悪魔の誘いか、それまでに無かったアイディアが閃いたのです。

まずは下画像。
フロントサイトガードの付け根辺りの両側面にある
スポット溶接痕を再現した3つの丸モールドに、
プラリペアを薄く盛り付けて完全硬化を待ちます。



そして、そうです。
下画像のようにフロントサイトポストの付け根部分もろとも
フロントサイトガードをぶった切ってしまうのです。



画像はフロントサイトガードを切断した後、
先にプラリペアを盛っておいた側面と切断面を
ヤスリで平坦に整え、耐水ペーパーで仕上げた状態です。

この作業を施したアッパーレシーバーを
中性洗剤で隅々まで洗い、油分を完全に落とした後、
以前にも使用したアサヒペンのCreative Life Spray
つや消しブラックで塗装しました。





画像ではわかりませんが、
しっとりとしたつや消し具合がABSっぽさを消してくれて
なかなか良い感じに仕上がっています。

塗装が完了したところで、平坦にしたフロントサイト部分に
フォアグリップ側面に取り付けたようなショートレールを
固定するための工作を施します。

レールに合わせて計測した必要な位置に3mmの穴を開け、
裏側の空間にM3のナットを仕込みます。





ナットの固定には言うまでもなくプラリペアを使用。
もともとのフロントサイトがはまっていたM5のネジ穴はもはや必要無く、
レールで隠れてしまうのでそのまま放置して大丈夫です。

尚、上の加工により、レールを固定するためのネジに
レシーバーカバー先端が干渉することがわかったので、
下画像のようにほんのちょっとだけ削りました。



そしてフォアグリップ側面と同様
端材から作ったショートレールを固定すれば・・・



今まで誰も見たことの無いであろう究極の近代化カスタムUZI。
ファイナルフェイズの完成です。

では以下、その雄姿をご覧ください。









UZI本来のフォルムを極力崩さないよう心がけながら、
最新の戦術に適応出来るだけの拡張性を持たせようと考えた結果、
このような姿が導き出されました。

フロント周りがクアッドレール仕様になっているあたり、
この部分だけをアップで見ると、これがUZI??
といったインパクトがあるのではないかと思います。

また、どのレールも必要に応じて取り外し出来ますので
無駄にかさ張って邪魔になるという心配もありません。





ちなみに現時点では
各部のネジが黒かったり銀色だったりとちぐはぐですが、
この後最終的にはすべて黒いボルトに統一しましたので、
その姿は改めてご覧に入れようと思います。

あらゆる局面に対応可能な戦闘力を手にした、私の考えるUZIの究極形態。
皆様の目にはどのように映ったことでしょうか。

賛否両論あるとは思いますが
ご感想などコメントいただけたら、この上ない幸せであります。

と、思わず力が入ってしまい
1回分の更新としては随分長くなりましたので、
各種デバイスを装着したファイナルフェイズの実用例は
次回にご紹介いたします。

それと、今回までの更新強化キャンペーン。
実はある企画と連動したものだったのですが、
その詳細についても、次回お話しいたしますね。  

Posted by カズヤ at 00:45Comments(3)マルシン電動UZI

2011年08月31日

マルシン電動UZIについて その46 近代化編4

さてさて、今夜も頑張って参りましょう。





上はネットで見つけた実銃画像ですが、
何と言うか、色々と山盛りな感じのUZIです。

レシーバーカバーにはドットサイトを載せ、
ハイダー付きのバレルに着けた4面マウントには
ライト、レーザー、バイポッドと、
贅沢に装備しているのは良いのですが
さすがにこれではバランスが悪そうですよね。

当企画のマルシン電動UZIは、フェイズ2までの加工によって
光学サイトによるサイティングの容易さと
フォアグリップによる射撃時の安定性を手に入れたわけですが、
夜間や暗所での戦闘に対応するためには、
上の山盛りUZIのように、ライト類の装備が必要不可欠です。

そこで今回はさらなる戦闘力の向上を目指し、
ライト類を装着するためのレールを増設してみました。

ここで、あらかじめ確認しておいた事実をひとつご報告です。

クラフトアップルワークスさんから発売されている
マルイ電動UZI用レイルシステムは使えないのかと、
そうお考えの方が少なからずいらっしゃるかと思うのですが、
下画像の通り、下方に張り出したモーターが
レイル内側に干渉するため異様に浮いた形になってしまい、
少なくともそのまま装着することは出来そうにありませんでした。





この事実を確認した上で、やはり自分で手を動かすのみと
マウントレール増設加工に踏み切ったわけです。

ちなみに、このレイルシステムに関しては
マルイ電動UZI編にていずれ詳しくご紹介する予定です。

話しをレールの増設に戻しましょう。

タクティカルライトやレーザーサイトを取り付けるのに
それほど長いマウントレールは必要無いはずなので、
手元にあったレールの端材を切り刻み、M3の皿ネジが入る穴を開けて、
下画像のようにもともとのフォアグリップ側面に取り付けてみました。





マウントレールはフォアグリップ裏側から
下画像のように板ナットで固定しています。



このままでは射撃時の振動で緩んでしまうので、
板ナットの周囲にプラリペアを盛り付けて、
フォアグリップ裏側にガッチリ固定しました。



ただこの際、あまり派手にプラリペアを盛り付けると
銃本体に干渉してしまうため、注意が必要です。

実際、左側面(スゥイベルのある側)については
下画像のようにナットが干渉するあたりに穴を開け、
ここから様子を見つつ周囲を削り込む必要がありました。



かなり大胆な作業になりますが、完全に隠れる部分なので大丈夫です(汗)

こうしておかないとフォアグリップが銃本体から浮いてしまい、
みっともない上にマウントそのものが不安定になりますので、
必須作業と言えるでしょう。

ちなみに、画像検索で下のような例を見つけました。



左右で違う種類のレールが付いているところを見ると、
レールを取り付けるためのマウントが
フォアグリップに固定されているのかもしれません。

マズル付近までレールが伸びているのは
ちょっと雰囲気に合わない気がするものの、
もともとのフォアグリップを活かす形で
マウントレールを増設しているのは、
今回の記事のコンセプトと同じですよね。

そんなわけで、ライト類装着用のサイドレールを増設した
フェイズ3の完成状態が下の画像です。







今回のレール増設加工によりライト類の装備が可能となり、
暗闇でも闘える力を手にすることが出来ました。
外観のイメージもさほど崩してはいないと思うのですが、
皆様はどのように思われるでしょうか。

この時点でもかなりアルティメットなUZI(あくまで個人的な見解)
に仕上がっていると思うのですが、実はもう1段階上の姿、
ファイナルフェイズの構想があるのです。

そしてその姿は、過去60年間
世界中の誰一人として見たことの無いものになると思います。

って、そんな大風呂敷広げちゃって大丈夫なのか自分!?(汗)
UZIファンの方も、そうで無い方も、次回の記事を是非ともご覧くださいませ。  

Posted by カズヤ at 03:10Comments(0)マルシン電動UZI

2011年08月30日

マルシン電動UZIについて その45 近代化編3

夏の更新強化キャンペーン(笑)も終了間際。
もうすぐ夜が明けますが、頑張って行ってみましょう。

今回の企画の資料にとマウントレール絡みの画像を探していたら、
正体不明なUZIの画像を見つけてしまいました。



実銃であることは間違いなさそうなのですが、
ご覧の通りアッパー周りは完全にUZIなのに、
グリップとマガジンキャッチだけがイングラムなんですよね。
コラージュ画像とも思えないし、何なんでしょうねぇ??

と、本題と無関係な話しはこれくらいにして、
サクサクと前回の続きを進めましょう。

マウントレールを固定するために作ったアルミ板による延長部分ですが、
グリップフレームに組み付けた状態でアッパーレシーバーと合わせると、
下画像のように、土台パーツの下側に張り出した形になっています。



このままではもともとのフォアグリップを組み付ける際に
張り出した分が干渉して組み立てられませんので、
干渉部分を削ってやる必要があります。

ただその前にひとつ、このフォアグリップ。
個体差もあるとは思うのですが、私の所有している4挺すべて
フォアグリップ左右パーツの接着が甘く、
ネジを外して分解する際にパックリと割れてしまいました。



上画像を見ても、接着の跡がほとんどありませんよね。

今回マウントレールを増設することで
もともとのフォアグリップに余分な負荷がかかることは無いのですが、
どうせ手を加えるならば、ということで
お馴染みのプラリペアを使い、接合面を強力に接着固定。
同時に、アルミ板の延長部分を下から支えるように、
ABS板を重ね貼りして、さらにプラリペアで補強しています。



その上で、アルミ板とそれを固定しているネジの頭が干渉する部分を
現物合わせで削り落としたのが、下画像の状態です。



このフォアグリップを下から見ると、下画像のようになっています。

前出の画像にも既にありますが、
アルミ板に作ったマウントレール固定用のM4のネジ穴と重なる位置に
4mm径の穴を開けています。



画像中、赤矢印で指しているのがその4mm穴で、
その右に見えるフォアグリップ固定用のネジ穴も
M4の皿ネジが納まるよう加工しました。
そのM4皿ネジを締めた状態が、下画像です。
もともとのM3ネジよりも頼もしく見えますよね。



ここまでの加工で、東京マルイ製のG36用サイドレールを
取り付けるための準備は完了です。

もっと長めのマウントレールが用意出来るのであれば、
フォアグリップ固定用のネジ穴をM4に拡大して
マウントレールとフォアグリップを共締めすれば、
簡単な作業で同じ効果が得られるでしょう。

マウントレールに新たな固定用のネジ穴を開けることと、
フォアグリップ内側の補強は必要になりますけどね。

ちなみに、今回作ったアルミ板の延長部分ですが、
下画像のとおり、ギアボックスを組み付けても
プロペラシャフトの作動に干渉することは一切ありません。



モーター側のジョイントと連結するイモネジを締める際、
ちょっと邪魔になることは確かですけどね(汗)

と、少々手間がかかりましたが、
上記の作業を終えたマルシン電動UZIに
マウントレールを組み付けた状態がこちらです。





マウントレール前側の固定は、下画像のように
着剣ラグ→スプリングワッシャー→スペーサー
→マウントレール→スプリングワッシャー→M4ネジ
という具合に高さを合わせて固定しています。



スペーサーは中心にM4のネジが切られた外径11mmの金属製の物。
こいつのおかげでマウントレールがぐらつくこともなく、
延長工作を施した後ろ側のアルミ板部分と相まって、
前後ともにガッチリ固定されています。

少々強引な方法ではありましたが、当初の狙い通り
実用に耐える強度はしっかり確保出来たでしょう。

そうそう、着剣ラグについてですが、
実銃は下画像のように、このラグを使って銃剣を取り付けます。



なんだか自分の手を斬っちゃいそうですが、
これがまたカッコイイんですよね~。

ともあれ、前回からの作業によって
レシーバーカバー上面とフォアグリップ下面に
マウントレールが増設出来たところで、フェイズ2の完成です。

光学サイトとフォアグリップの装着が可能となり、
UZIの戦闘力はさらに高まりました。
冒頭画像のように、ライト付きグリップ等あれば、
より幅広い状況に対応出来ますよね。

この段階でかなりの戦闘力アップは果たせていると思いますが、
私が理想とする形態はもう少し先にありますので、
次回、さらなる加工でフェイズ3へと向かいます。



最後に、このブログでは非常に珍しいUZI以外の話しになるのですが、
モシンナガンライフルのエアーガン化で有名なZETA-LABさんから
近くVALが電動ガンとして発売されるというニュースを知り、
冗談抜きで腰が抜けるほどビックリしました。



モシン製品化の時も驚きましたが、今回のVAL発売はまさに驚愕のひとこと。
私の知る限り過去ただの一度もトイガンとして製品化されていない、
珍銃と言っても良いレベル(VALファンの皆様ゴメンナサイ)のこの銃が、
まさか電動ガン化されるとは・・・
もはや、ほっぺたつねっちゃう位の大事件ですよね(笑)

こんな現実を目の当たりにしてしまうと、
やっぱり夢見ずにはいられなくなるんですよね~、
完全新規の電動、またはガスブローバックUZIの製品化を・・・

ハンマーを持たない構造上、ガスブロ化は難しそうだし、
電動にあっては言うに及ばず、銃の形状が最大の問題だし・・

どちらにしても困難なのは承知の上で、あえて言っちゃいます。
ZETA-LABさん、どうでしょうかダメでしょうか???  

Posted by カズヤ at 04:24Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月29日

マルシン電動UZIについて その44 近代化編2

アクセス数ふた桁以下を覚悟していた前回の記事でしたが、
意外にも多くの皆様にご覧いただけたようで、
ちょっとビックリしています。
ウジール・ガル氏のご威光のおかげかな?(笑)



UZIにマウントレールなんて・・・と、
顔をしかめる方もいらっしゃるとは思いますが、
銃としてはもっと古いAK47が、マウントレールの装備による近代化で
PMCオペレーター等に使用されているという事実もあります。

60年前に生まれたUZIが近代化によってどんな姿になって行くのか、
騙されたと思って、最後までお付き合いいただければ幸いです。

といったところで、前回の続きを進めます。







上画像でも見られるように、実銃においても
フォアグリップ下部へのレールマウント増設は、
UZIをカスタムする際の定番加工と言えるでしょう。

上の例は、もともとのフォアグリップ下部に
どのようにしてかレールを直接固定していますが、
下画像では、着剣ラグを利用したマウントを装着していますね。







反動の無い電動ガンとはいえ、しっかりと銃を構えられなければ
正確な命中弾をターゲットに送り込むことは出来ませんから、
上の画像のようにマウントレールを増設して
新たなフォアグリップを装着したいところなのですが、
以前にも解説した通り、マルシン電動UZIは
フォアグリップの固定方法がネックでして・・



上画像中、黄色く囲ったM3のネジ1本で
フォアグリップを固定しているだけなので、
下方向への引っ張り強度がまったく期待出来ず、
単純にマウントレールを取り付けるわけに行かないのです。

もっともそれ以前に、下画像のように
モーター下部とフォアグリップ内側との間に
隙間がほとんど無いため、マウントレールをネジ止めしようにも
ナットの類を仕込む余裕がありません。



となると、上でご紹介している
着剣ラグを利用した固定方法が考えられるのですが、
下画像のような形状のマウントを自作するのは
ちょっと骨が折れる上、強度の確保が難しいように思われます。



はてさてどうしたものかと考えたのですが、
下画像中、赤矢印で指した2ヶ所は
ABS版、フルメタル版ともに金属製で、
銃本体と強固に結合されている場所なので、
ここを利用すればなんとか強度が確保出来そうです。



方針が決まったところで、部材の準備です。
随分前に、何かに使えないかと買っておいた
東京マルイ製G36C用サイドレールをひっぱり出しました。



2本セットで1600円と、価格も手頃ですしね。
ただ、下画像で示した分の長さが必要なところ、
このサイドレールではわずかに届きません。



レシーバーカバーに着けた長めのレールとトレードする手もありましたが、
あちらは厚みが足りない感じで、フォアグリップを着けて振り回すには
少々不安だったため、頑丈そうな造りのマルイ製レールで行くことに決定。
長さの足りない分は工夫で乗り切ることにしました。

まずは完全に位置が決まっている
着剣ラグの部分に、3.5mmの下穴を開け、
M4のタップを立ててネジ穴を作りました。
ここでマウントレールの前側を固定することになるわけです。



次はマウントレール後ろ側を固定するための工作ですが、
ここでちょっとした工夫を施しましょう。
まず、もともとのフォアグリップをネジ止めしている
ダイキャスト製の土台(?)パーツを外します。

下画像、赤矢印で指したプラスネジを2本外すと、
グリップフレームから土台パーツが取り外せます。







ちょっと工程が飛んでいますが、このパーツの四隅に2mm径の穴を開け、
厚さ2.5mmのアルミ板をM2のネジ4本でガッチリ固定。





その状態で土台パーツを本体に組み付け、
位置を採寸した上で、マウントレール後ろ側を固定するための
M4のネジ穴をアルミ板に作りました。





同時に、もともとのフォアグリップ固定用のM3のネジ穴を
3.5mm径のドリルで拡げつつアルミ板まで貫通させ、
M4のタップを立てています。
もともとのフォアグリップの固定を
より強固にしようと企んだわけですね。

次はそのフォアグリップを加工するのですが、
ちょっと長くなったので、続きは次回に。

フェイズ2への加工編、もう1回だけお付き合い願います。

  

Posted by カズヤ at 00:05Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月27日

マルシン電動UZIについて その43 近代化編1

さてさて今回の記事は、ニーズが無いことを承知で綴る
独り言のような内容になるかと思いますので、
「UZIは持って生まれたその姿が一番!」
といった考えの方は、読み飛ばしていただければ幸いです。
いや、そんな方にこそお読みいただきたいのが本音でしょうか・・



今年一発目の記事にも書いたように、
この2011年は、UZIという名銃の生誕60周年の年。

世に名だたる名銃のあれこれを思えば
さほど古い銃とも言えないのですが、
拳銃弾を使用するサブマシンガンという存在そのものが
時代遅れになってしまった観は否めません。



確かに、自重が4kg近くあるにも関わらず
射程が短く威力も低い9mm拳銃弾しか撃てないというのでは、
実戦の場において、あまりにも効率が悪いというもの。
ストックを着けたグロックにロングマガジンでも組み合わせた方が
遥かに役立つであろうことは想像に難くないですよね。

それ以前に、AKあたりで強力に武装した敵に対して
拳銃弾で対抗するというのは、
もはや現実的に有り得ない話しでしょう。

と、近年の実銃事情に鑑みた上で合理的に考えれば、
UZIという銃の出番などどこにも無いという結論に至ってしまうのですが、
あくまでそれは本物の鉄砲のお話し。



異論があるのは百も承知で乱暴な言い方をしますが、
法律で威力の上限が定められているBB弾射出機として考えた場合、
サブマシンガンであろうがアサルトライフルであろうが、
そこに実銃ほどの決定的な戦力差は生じませんよね。

そんな理屈をこねくり回して(笑)
私は電動UZIに拘っているわけなのですが、
やはりそのままの形で、最新装備で固めたM4や
モダナイズされたAKと渡り合うのは辛いものがあるのも事実。

まずは最低限、ドットサイトの搭載を可能にするべく、
レシーバーカバーにマウントレールを取り付ける・・という内容の記事を
当ブログ開設当初、マルイ電動UZIを題材に発表したのですが、
10ヶ月ほど経った今に至るも、アクセス数が50にも満たない不人気具合(涙)



そんな事実があるので、今回冒頭にあのようなことを書いておいたのですが、
実銃の画像を見ても、UZIにドットサイトを搭載しているケースが多く見受けられるため、
方向性として間違ってはいないと思うんですよね。







というわけで、今回も懲りずに
マルシン電動UZIのレシーバーカバーに、
市販のマウントレールを増設してみました。





これはG36シリーズ用サイドレールとして販売されていたもので、
メーカーは不明、価格は2000円前後だったと思います。

マルイ電動の時はコッキングのギミックを殺さないよう
マウントの固定位置を工夫しましたが、
マルシン電動はコッキングハンドルまわりが固定されているため、
開き直ってサバゲ(マッチ)用ツールとしての機能を優先。

マウントレールのネジ穴の位置に合わせて
レシーバーカバーに3.5mm径の下穴を開け、
M4のタップを立ててダイレクトにネジ止めしました。



レールとレシーバーカバーとの間には、
1mm厚のABS板を切り出したスペーサーを挟み、
マウントレールの高さを調整しています。



このマウント増設により、各種光学サイトが搭載可能となり、
ノーマル状態よりも格段に素早くサイティング出来るはずです。

今回の企画ではこれに留まらず
さらなる近代化を施して行きますので、
ひとまずこの状態をフェイズ1としておきましょう。

次回はフェイズ2までの加工をご紹介します。  

Posted by カズヤ at 00:11Comments(0)マルシン電動UZI

2011年08月25日

マルシン電動UZIについて その42 マガジン編3



さてさて、完成したドラムマガジンの実射テストで何が起きたのか、
そのすべてを包み隠さずお伝えいたします。

自宅では思い切ったテストが出来ないため、、
ホビーショップフロンティアさんが運営している赤羽射撃場
ドラムマガジンとUZIを持ち込みました。

私の自宅からは距離的にちょっと遠いものの、
利用料金も安値で、気兼ねなく撃ちまくれるこの射撃場は、
冗談抜きで私の心のオアシスとなっています。

テストには、マルイ製0.2gBB弾と、
バッテリーは例の中国製7.4Vリポバッテリーを、
前夜に満充電して使用しています。
では、下の動画をご覧くださいませ。



ちょっと緊張して射手の挙動がおかしくなっていますが(笑)
電動ガンのUZIでこれだけの連射を続けている映像は、
おそらく誰も見たことが無いであろうと思います。

発射されているBB弾がまったく見えないのが残念なのですが、
ターゲットの穴がどんどん拡がって行く様で、
ドラムマガジンの威力がなんとか確認出来ていますね。

撮影中は、予備のパーツも確保してあるし、
もし銃本体が壊れたら、それはそれでネタになると開き直って、
ひたすらトリガーを引き続けていたのですが、
動画でおわかりいただけるように、
終盤、徐々に回転速度が低下して来ました。

バッテリーのトラブルであることは予想がついたので、
撮影を中断してレシーバーカバーを開けてみたところ、
下画像中、黄色く囲った部分。
急ごしらえで作った変換コネクターの、
コードを半田付けで接続したところが
触れないくらい熱くなっていまして



しばらく冷ましてみたのですが、
それ以降はバッテリー切れのような状態になり、
まともな射撃が出来なくなってしまいました。

こんなこともあろうかと持参した、
ET-1リポバッテリー7.4v 1400mAh(いわゆるうなぎ互換)を
上の変換コネクターを介さずに繋いでみれば、
セミフルとも快調に作動するので、
UZI本体のトラブルでないことは明白。

コードの接続部分が熱を持っていたということは、
電流の抵抗になっていたのだろうと予想出来るのですが、
何故回転速度が落ちたのか、
また、それ以降まともに作動しなくなったのか等、
小学生の理科レベルの知識しかない私には皆目見当もつかず・・・

などと思いつつ、外したリポバッテリーをよくよく見ると、
心なしか膨らんでいるような気がするではありませんか。

リポバッテリーの間違った使い方により、
そういった症状が起きることは知っていましたが、
実際に遭遇するとは思いませんでした(汗)

そして、テストから3日経った現在の状態が下の画像です。





ちょっと判りにくいかもしれませんが、
特に厚み方向がパンパンに膨れ上がった感じになっています。

リポバッテリーアラームを繋ぐと、
電圧はさほど低下していない様子なのですが、
銃に繋いでもまともな動作が得られないところを見ると、
本来の性能が発揮出来ていない・・・
つまり、ダメになったと考えざるを得ないでしょう。

下画像のコレ。
このいい加減な作りが、バッテリーの寿命を
短く終わらせてしまったのでしょうね。



と、事の顛末はこういった次第でして、
ドラムマガジンの動作をテストするつもりが、
意外な問題点をあぶりだす結果になりました(汗)

しかしそのおかげで、より確実な動作のために
採るべき対策の方向性が見えましたので、
今後新たにバッテリーを購入して
マルシン電動UZIのより安全なリポ化を研究し、
その結果をご報告したいと思います。

・・・ということは、マルシン電動UZIの話シリーズ、
ネタがひとつ増えたというわけですね。

ただ、先にも書きました通り、
かろうじて電流と電圧の区別がつく程度の知識しか無い私ですので、
極めて頼りない検証になるかと思います。

今回の記事をご覧になって、
これだから素人は・・・と呆れていらっしゃる方には、
「そうなった原因はコレだ!」等々、
是非そのお知恵を授けてくださいますよう、
何卒よろしくお願いいたします。

さて、なんだかスッキリしない結末でしたが、
とりあえずドラムマガジンの製作には成功したということで、
マガジン編はこれにて終了です。

稀少なマガジンを潰すことになるので、
他人様にはオススメ出来ない工作でしたが、
SMGとドラムマガジンの取り合わせって、ロマンがあるんですよね~。
えっ!? 言ってる意味がわからないって??



次回は久しぶりにUZI本体の話しをする予定です。
賛否両論分かれそうなネタですが、どうかな~??  

Posted by カズヤ at 00:14Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月24日

マルシン電動UZIについて その41 マガジン編2



あんた一体、マガジン何本持ってんの!?
と、思わずツッコミたくなる画像ですが、
これが実物だというところが、果てしなく羨ましい限りですよね。

と、余談はさておき、ドラムマガジンの製作。
前回の続きを進めて行きましょう。

まずはマルイ製ドラムマガジンの、
マガジンハウジングに挿入される部分の側面に見える
2本のネジを外し、下画像のように分解します。



上で言う、マガジンハウジングに挿入される部分が
下画像のパーツなのですが、どうやらこのマガジン、
先に発売されていた、同社の電動スコーピオン用の
ドラムマガジンに、新規設計のパーツを追加することで
MP5用として発売しているようですね。



事の真偽はともかく、ドラム部分から上がって来たBB弾は
下画像に見える四角い断面の給弾パイプを通って、
リップに導かれる構造になっています。



要は、この給弾パイプをSTAR製マガジンに置き換えて、
リップ部分をマルシン製に挿げ替えようというわけですね。

まずは先に分解したリップまわりのパーツを
下画像のように上面ギリギリを切り飛ばします。



上画像中、左にあるパーツが、先に切断したSTAR製マガジンと
マルイ製ドラムマガジンとを繋ぐ役割を果たすことになるので、
切断面がよれないように注意します。

ここから先は、完全なる現物合わせ。
どこを何ミリ削って~といった作業ではありませんので、
解説も非常に困難なのですが、
途中画像を交えつつ、ざっとご説明いたします。

先に切断したSTAR製マガジン内部の給弾通路と
ドラムマガジン側の給弾パイプの出口が上手くつながるよう、
調子を見ながら両者を削って形状を合わせます。









ある程度目処が立ったら、実際にBB弾を入れて
スムースに弾が上がるよう調整します。





弾上がりが確認出来たら、STAR製マガジンの方と
下画像赤丸で囲ったパーツを、プラリペアで接着固定です。



後は、マルシン製マガジンから外したリップを、
STAR製マガジンに取り付ける工作です。

リップ側にプラリペアでナットを固定したり、
マガジン側にネジ穴を開けたりと、
ここも現物合わせの適当工作なので、
だいたいの流れを画像から読み取っていただければ幸いです。





この際、STAR製マガジン側の給弾通路の出口と
リップ側の出口の位置が微妙にズレており、
ちょっとばかり調整に手間取りました。

このあたり、遥か昔カートリッジ式のエアコキ銃をケースレス化するために、
あれこれやった時の経験が活きている感じがします。
まぁ、人生の役には立っていませんけどね(汗)

ともあれ、リップの固定に成功すれば、
作業は完了したようなもの。
あとは、先に分解した時と逆の要領で、
ドラム部分とSTAR製マガジン部分とを組み立てます。

この際、もともとのネジが1本使えなくなっている
(先の加工でネジ穴がひとつ塞がった)ので、
結合強度を上げるため、下画像のように
ネジ止めのための台座を5mm径のABS棒で増設してやりました。
言うまでも無く、これもプラリペアでガッチリ固定しています。



ドラムマガジン側にも、下画像のように
位置を合わせて5.5mm程度の穴を開けます。



上述した5mm径のABS棒が、この穴を通るわけですね。



次に、台座を設けた方と逆側のパーツの、
ABS棒の台座に対応する位置に、下画像のように
ネジを締めこむための穴を設けます。



あとは元通り組み立てるだけなのですが、
UZI本体に装填した際、マガジンキャッチがかからないことが判明。
下画像中に赤く記した部分を、カッターの刃先でちょいちょいと削り、
マガジンキャッチのツメがしっかり引っかかるよう調整しました。



以上でマルシン電動UZI用ドラムマガジン、ようやくの完成です。







表面仕上げ等、凄まじく大雑把なままですが、
使えればいいや! と開き直っちゃってます(汗)

で、UZI本体に装填した姿が、下の画像です。
せっかくなので、前回作ったワイヤーストックとの
取り合わせでご覧ください。









有り物のドラムマガジンを流用しているため、
ドラム部分の大きさや、グリップ底部に突き出した部分の長さが
全体のバランスを崩していて、今ひとつ美しさに欠けるのですが、
マルシン電動UZIの持つポテンシャルを、このマガジンが
最大限に引き出すのは間違いないでしょう。

さて、その実射テストを撮影した動画をご覧いただきたいのですが、
テストの中で予想外の事態が発生しまして・・・

その詳細をお伝えするため、ここで一旦終わりとし、
マガジンに関する記事、もう1回だけお付き合いお願いいたします。
次回記事はすぐにアップいたしますので、
ちょっとだけお待ちくださいませ。  

Posted by カズヤ at 00:02Comments(0)マルシン電動UZI

2011年08月21日

マルシン電動UZIについて その40 マガジン編1

今月いっぱいは更新強化キャンペーン開催中でして、
いつもよりちょっとだけハイペースの更新でお送りしております。

とはいえ、どこまで行ってもUZIの話ししかしない当ブログ。
読者の皆様がついて来てくださると良いのですが・・(汗)



さて、今回はマガジンについての話しです。

上は実銃画像なのですが、
まぁ色とりどりのマガジンが揃っていますねー。
真っ黒い固定ストックも独特の雰囲気を醸し出していて、
何ともカッコイイですよね。
この画像の主さんも、UZIが好きでたまらないんだろうなぁ。

ちなみに、画像中のマガジンですが、
マルシン電動UZIに付属するマガジンとは
長さが違っていますよね。

実銃用マガジンはどうやら、
下のような種類が存在しているようで、
マルシンさんは実物の40連の長さを
再現しているように見受けられます。



で、下の画像は、ABS版マルシン電動UZIと、
私が所有しているノーマルマガジンを並べてみたところです。



55連が7本で、都合385発を持てる計算ですが、
弾数制限のゲームであれば問題なく闘える数字でしょうか。

この他に、200連多弾マガジンを2本ばかり持っているのですが、
かなり頻繁にゼンマイを巻いてやる必要があって、
今ひとつ多弾マガジンの有り難味に欠けるんですよね。

専用バッテリーを使っていた昔は、
どうせバッテリーがすぐ切れるから・・ということで、
さほど気にしていなかったのですが、
リポバッテリーの導入により、快調な連続作動が可能となった今、
フルオートでバリバリ撃ちまくりたくなるのは
人として(?)当然のことですよね。

そこで、予てより考えていた
UZI用ドラムマガジンの製作を決意しました。

本当は例の画像のあのタイプのドラムマガジン
(なんと100連!)が欲しいところなのですが





必要な部材の入手等、ちょっと敷居が高いように思われるので、
今回は下画像のタイプで妥協です。





まずは製作に必要な部材ですが、
ドラムマガジン本体は、お馴染み東京マルイさんの
「電動MP5シリーズ用400発連射ドラムマガジン」を用意。
同社のハイサイクルカスタム対応で、定価は税別3980円。
ちなみに私はアマゾンにて購入しました。



防音用ハニカム構造により、BB弾のぶつかり音を軽減という
メーカーサイトのうたい文句の通り、
マガジン内部にBB弾を注いでも
あからさまなジャラジャラ音は感じられません。
さすがに無音というわけではありませんけどね。

マガジンリップにあたる部分は
調子が今ひとつなマルシン製多弾マガジンから流用するとして、
このリップとドラム部分を接続するために、
マルイ電動UZI用に販売されているSTAR製
廉価版50連マガジンを1本用意しました。





ちなみに言うまでもないことですが、
マルイ電動とマルシン電動は、リップ部分の形状だけでなく、
グリップに入る部分の長さも異なっているため、
マガジンの互換性は一切ありません。





ついでに書いてしまいますと、
マルイ電動UZI用として販売されているこのSTAR製マガジン。
弾上がりが悪いという評価を良く聞くのですが、
これはマガジンキャッチのかかる溝の部分の寸法に誤差があるためで、
ちょっとした工夫を施すことで、ほぼ問題なく使えるようになります。

ただ、マガジン全体がABS樹脂で成型されているため、
金属製のマガジンキャッチとの噛み合いでどうしても削れてしまい、
いずれはまた同じ症状が発生するだろうと思われます。

何しろ非常に安価な品物なので、
消耗品と割り切って使用するのが正解かもしれませんね。

と、思わずマルイ電動UZIの話題に触れてしまいましたが、
話しをドラムマガジン製作に戻しましょう。

前回のワイヤーストック以上に、
こんなもの作る人はいないと思われますが、
以下、製作の流れを簡単に。

まずはマルシン製多弾マガジンから、
下画像、赤矢印で指した部分のツメを
左右から押し込みつつ、リップ部分を引き出します。







取り出したリップ部分を、STAR製マガジンに移植するため、
まずは下画像のように、黄色いラインの位置を合わせた上で決定した
赤ラインの位置で、STAR製マガジンを切断。







中から出て来る給弾用のスプリングは不要ですので、
抜き取ってしまいましょう。

次に、先のリップが取り付けられるよう、
切断面の内側をカッターや彫刻等を駆使して、
下画像のように抉ります。



ABS製なので簡単に削れますが、
逆に削りすぎて穴を開けてしまわないよう注意しましょう。
私は思いっきりデカイ穴を開けちゃって、
プラリペアで補修するハメになりました(汗)

STAR製マガジンの加工はひとまず置いて、
次にマルイ製ドラムマガジンをいじって行くのですが、
うーん、ここまででけっこうな長さになってますよね・・・
毎度のことで恐縮ですが、
ドラムマガジン製作記、もう1回だけお付き合いください。
次回、必ず完成まで持って行きます。

最後に、実銃100連マガジンの射撃動画をひとつ。

遠慮の無いバラマキが可能なのは良いものの、
マガジンそのものがかなり重そう・・・
ジャムった時のリカバリーが大変でしょうね。



でも、カッコイイから許します!(笑)  

Posted by カズヤ at 00:11Comments(0)マルシン電動UZI

2011年08月18日

マルシン電動UZIについて その39 ストック編6



ストックの話しだけで早6回・・・
決してわざと引っ張っているわけではないのですが、
作業と平行して記事を作っている都合上、
なかなか思うようにまとめられず、大変お恥ずかしい限りです。

そんな当ブログですが、昨夜遅くになんと、
開設以来の総アクセス数が10000件を突破いたしました。

徹底してUZIの話題しか取り上げないこんな偏屈なブログが、
こんなにも多くの方にご覧いただけるなんて、
当初はまったく予想出来ませんでした。

特にマルシン電動UZIの検証記事を開始してからの
アクセス数の伸びが目覚しく、
この銃に対する情報を必要としていた方が
数多くいたことを物語っているように思います。

今後もマルシン製や電動ガンに限らず、
とことんまでUZIの話しを続けて行くつもりですので、
お付き合いのほど、何卒よろしくお願いいたしますです。

欲を言えば、もーちょっとコメントをいただけると
とっても励みになるんですが・・・ダメでしょーか??

いつかどこかのフィールドで、
UZIオンリーのサバゲ大会なんて開催して見たいですねー。
そんなアイディア、どーですかお客さん!?

と、長すぎる前置きはこれくらいにして本題を進めましょう。



フルサイズUZIに組み付けてみたところ、
必要以上に長いことがわかったワイヤーストック。
不要な分を切断してしまえば良い話ではあるのですが、
そう簡単には問屋が卸してくれないのが世の中の常。



上画像は、ダイキャスト製のヒンジブロックと
ワイヤーストック本体の付け根ですが、
赤矢印で指している場所に3mm径の
スプリングピンが打ち込んであります。

これが裏側まで貫通していれば良いのですが、
ピン穴を途中まで掘って打ち込むという凝った作りで、
この状態ではピンの抜き様が無いんですね。

しばし途方に暮れたのですが、
これを何とかしなければ、ストックを切り詰めることが出来ません。
そこで、スプリングピンの内側に入る1.5mm径のドリルで、
スプリングピンをガイドに、ヒンジ裏側までの貫通穴を開けました。



途中画像がありませんが、ヒンジ裏側に開いた1.5mmの穴に、
2mm径のドリルを通して、穴を広げます。
ドリルはスプリングピンに当たったところで止まるのですが、
この作業はそれこそが狙いです。

下画像のように、ヒンジ裏側に開いた2mmの穴に、
同径の金属棒を突っ込んで、ハンマーで叩いてやれば



下側から押されたスプリングピンが
抜けてくれるというわけです。





ここまで来れば後は簡単。
自分の体格に合わせ、50mmほど短くすることに決定。
万力で挟み、金ノコでゴシゴシと切断しました。





あまりにも硬いので、おりゃー!とばかり力を入れたら、
切断面が思いっきり斜めに・・・(汗)

次は、切断したワイヤーストックを
元のようにヒンジブロックに固定します。

下は、ワイヤーをヒンジブロックに挿し込んだ状態で、
裏側に開けた2mm径の穴をガイドに、
ワイヤーごと2.5mm径の貫通穴を開けた後の画像です。



この2.5mm径の穴を下穴にM3のタップを立てて、
M3の六角穴付きボルトで固定すれば、作業完了。







さっそくマルシン電動UZIに組み付けてみました。
皆様の目には、どのように映るでしょうか。





本来のメタルフォールディングストックと並べると、
やはり見慣れない分の違和感はあるものの、
短縮前のようなアンバランス感は無くなったと思います。

改めてカットしたゴムホースをかぶせた姿は、下の通り。









上の画像で見ると、たたんだストックのバットプレートが
トリガー部分にかかっていて邪魔なように見えますが、
グリップまわりには充分なスペースがあるので、
ハンドリングには何の問題もありません。



また、スリングの取り付けについてですが、
ヒンジブロックの下面に突き出したこの部分。



スゥイベルにするには穴が小さ過ぎるので、
下画像のような、市販のリングを取り付けました。





見てくれは今ひとつですが、
マグプルMS2タイプのスリングと相性バッチリ。
ASAPプレートを着けたM4のようなスイッチングが可能です。

と、今回も長くなってしまいましたが、
これにてストック編は終了です。
フルサイズUZIへのワイヤーストック移植加工、
皆様はどのように思われたでしょうか。

もともとのメタルフォールディングストックが
あれだけ優れているのだから、
わざわざこれだけの手間をかけてまで
ワイヤーストックを移植する必要もないのですが、
一風変わったUZIが欲しくて、思わず手を動かしてしまった・・
というのが、正直なところですね。

とても誰かにオススメ出来るような工作ではありませんが、
是非やってみたいという奇特な方が、もしいらしたら、
マウントまわりの詳細を追って解説いたしますので、
コメント欄にてメッセージお願いいたします。
まぁ、まずいないとは思いますけどね(汗)

しかし、下の画像など見てしまうと、
やっぱりミニウージーも欲しいところですねー。
ちょっとは真剣に購入を検討してみようかな??



さて次回は、マガジンに関する記事をお届けする予定です。
言うまでもなく、ちょっとひねったネタを用意しておりま~す(笑)  

Posted by カズヤ at 00:38Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月16日

マルシン電動UZIについて その38 ストック編5



上はuzitalkさんからお借りして来た実銃画像です。
私が一番好きなのはフルサイズUZIですが、
ミニウージーの寸詰まりでキュートなフォルムも良いもんですね。

ウエスタンアームズのガスブロもいつか欲しいのですが、
何故かフルサイズ電動ばかりが増えて行く・・・(汗)

と、余談はさておき、前回の続きを進めましょう。

ストック基部の取り付けが無事完了したところで、
ワイヤーストック本体の方に目を移します。

前回触れなかったバットプレートの部分ですが、
ここはABS樹脂製で、下画像のように分解することが出来ます。







上のように、バットプレートを外すと
ワイヤー部分がむき出しになります。
ここで、前もって用意しておいた
適当な太さのゴムホースを取り出して



ゴムホースの内側にメンテナンス用のシリコンスプレーを
軽くひと吹きした後、ワイヤーストック末端からするすると被せ、
適当な長さに切って、元通り組み立てれば下画像の通り。



見た目が太くなったおかげで、
頑強なイメージになったように思います。
寒い季節の頬付けも安心で、これぞまさに一石二鳥。

などとご大層なことを言っておりますが、
要は前回ご紹介した実銃用ワイヤーストックの画像の
それっぽい雰囲気を真似したかっただけなんですけどね(汗)



このゴムホースチューン?を施したワイヤーストックを、
先のストック基部パーツに組み付けてみました。
分解手順を端折ったので、ちょっと丁寧な画像解説をば。









そして組み上げた姿がこちらです。





おお! なんとなくスペシャルな雰囲気で
カッコイイんじゃないですか??
では、ストックを展開してみましょう。

下画像のようにロックボタンを押し込んで・・・







えーと・・・あれ? 
何かバランスがおかしくないですか??

試しに、下画像のように並べてみたところ







なるほど、ワイヤーストックが不必要に長いんですね。
どうりで肩付けして構えた際に、
グリップが遠く感じられたわけです。

下の画像をご覧いただければ一目瞭然なのですが・・



グリップ前面からバットプレートまでの距離が、
両者ともほとんど変わらないわけですから、
ミニのストックをそのままフルサイズに着けたら、
赤い矢印で示した幅分、余計に長くなるのは当然でした。

さらに、前回掲載したこの画像をよくよく観察すれば



そもそもがちょっとオーバーサイズのように見えますよね。

マウント製作にばかり気を取られて、
こちらはポン着け出来ると考えていたのが大甘でした・・・

そんなわけで、すみません!
ストック編、もう1回だけお付き合いくださいませ(汗)

次回、ワイヤーストックの短縮加工を解説します。  

Posted by カズヤ at 02:32Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月13日

マルシン電動UZIについて その37 ストック編4

さて今回は、いつにも増しての
完全なる自己満足企画でお送りいたします(汗)

下の画像は、10年以上前に実家で撮影したもので、
マルゼンさんのエアーコッキング式ミニウージーです。



登場初期のオモチャのようなデジカメで撮ったので、
露出もピントも酷いことになっていますが、
何卒ご容赦のほどを・・・

ある程度の年配の方には懐かしいはずの、このミニウージー。
私が19歳の時にはサバゲに投入していたのを覚えているので、
二十数年前の製品ということになりますね。

電動ガンなど影も形もないこの時代、
エアーガンとして製品化された初めてのUZIが、
このミニウージーでした。

本当はフルサイズのUZIが欲しいんだけど・・・
と、ちょっとした物足りなさはあったものの、
待望していた「弾の出るUZI」です。
発売と同時に手に入れたことは言うまでもありません。

この頃のマルゼンさんは、
業界を牽引するトップメーカーといった風格で、
魅力的な製品を次々にリリースしていましたね。

ツヅミ弾を飛ばすオモチャでしかなかった「空気銃」を、
BB弾を飛ばす「エアーガン」の位置に押し上げたのは、
間違いなくマルゼンさんの功績によるところだと思います。

その時代のうねりの中心に身を置いていた私ですから、
書きたいネタはいくらでもあるのですが、
主題から大きく逸れてしまうので、それはまた別の機会に。

何故突然にこんな古いエアーガンを持ち出したかと言うと、
その独特のワイヤーストックに用があるからなんですね。



事の発端は、uzitalkで見つけた下の画像でした。



サイレンサーにフォアグリップと、
マイクロドットサイトを載せたナイスなUZIを
ハゲたオッサン(ワシのことか!?)が撃っていますが、
注目すべきは、ちらっと見えているストックの付け根部分。



どう見ても、ミニウージーの折りたたみストックの
ヒンジ部分としか思えないんですよね。

こんなUZIを見たのは初めてで、ちょっと驚いたのですが、
何となく現代風な香りが感じられて、
実にカッコイイではありませんか。

ストックの全体が見える画像は無いかと、
散々探してみたのですが、この一枚以外さっぱり見当たらず、
個人的なカスタムメイドなのだろうかと思ったのですが、
じたばたした挙句、下のような画像を発見。







こういうストックが売られている事実がはっきりしました。
TITLEIIARMSというサイトで詳細が見られますので参考までに。

実銃の世界でも、こういった地味なパーツを
製作している小さいメーカーが沢山あるんでしょうね。
私も家内制手工業で何か始めようかな・・・??

と、とりあえずフルサイズUZI用のパイプストックが
存在することを確認出来たところで、
話しを一旦ミニウージーに戻しましょう。

下は、マルゼン製ミニウージーから取り外した
ワイヤーストックのパーツ一式です。





冒頭でご覧いただいた画像のミニウージーは
実家の奥深くで眠りについておりまして、
これは別途ヤフオクにて入手した品物なのですが、
おそらくはサバゲ中、ストックを伸ばした状態で転倒したのでしょう。
アッパーレシーバーが、ストック基部を取り付ける部分から
無残にへし折れている、完全なジャンク品でした。



実はこれとまったく同じ状態を
二十数年前のゲームにて目撃しており、
レシーバーがへし折れても、ストックの方は
無事であろうことがわかっていました。

普通の人はこんな品物に入札しないだろうと高をくくっていたら、
意外にも高値更新の嵐となり、最終的には
ジャンクにしてはけっこうな価格で終了。
ホントは1000円くらいで落札したかったんですけどね(汗)

手元に届いたストックは予想通りほとんど無傷でしたが、
転倒時の衝撃がどれほどのものだったのか、
ストック基部とアッパーレシーバーを繋ぐM4のネジが
「く」の字に折れ曲がっていたのには驚きました。
前オーナーさんに怪我が無かったことを祈るばかりです・・。

さて、部材が手に入ったところで、このストックが
マルシン電動UZIに取り付けられるか、検討開始です。
普通、ある程度見通しが立ってから部材を仕入れるものですが、
なんとかなるだろうという己の勘を信じて突き進みます。
こんな調子で、大抵は失敗するんですけどね(汗)

下画像は、ワイヤーストックの取り付け基部。
折りたたむ際のヒンジになる部分です。





幸いにもこの部分の左右幅が、マルシン電動UZIの
アッパーレシーバーのそれとほぼ同じでした。
ならば後は、この基部パーツとアッパーレシーバーとを
接続するマウントを造れば良い話しです。

あちこちをノギスで測り、無い知恵絞って、
下のようなパーツを設計しました。



え~、描いた人間にしか意味がわからないという
悪い図面の見本ですが(汗)
図面というより、型紙なんですよね。
これをプリントアウトして、アルミ板に貼り付け、
切り出しと穴あけを行ったわけです。

そして出来上がったのが下のパーツ。



詳しい工程は思いっきり省きますが、
これらのアルミパーツを組み合わせることで、
下のようなマウントが完成しました。





下画像のようにアッパーレシーバー内側から
ボルトで固定しています。



このマウントに、ミニウージーのストック基部パーツを
取り付けるわけですが、しっかり固定するため、
基部パーツの方に3mm径の穴を3つばかり開けます。



無論、無計画に開けたわけではなく、
マウントパーツに設けたM3のネジ穴と合う位置に
開口してあります。

然る後、この基部パーツをマウントパーツにはめ込んで





M3の六角穴付きボルトで固定すれば・・・



ご覧の通り、基部パーツの移植完了です。



アッパーレシーバーとマウントパーツの間に
L字型のアングル材をはさんでいるのは、
ストックにかかる負荷がアッパーレシーバーの
ネジ穴部分に集中するのを避けるためです。
フルサイズUZIのメタルフォールディングストックの基部も、
このような形になっていますよね。

まぁいずれにせよ、ストックを伸ばした状態でスッ転んだりしたら、
先のミニウージーと同じことになるのは避けられませんが・・・
ただでさえ足腰が弱っているので、気を付けようと思います(汗)

と、随分長くなってしまったので、続きは次回に。
フルサイズUZIとワイヤーストックの相性はいかに??  

Posted by カズヤ at 00:57Comments(0)マルシン電動UZI

2011年08月10日

マルシン電動UZIについて その36 ストック編3

ストックの話しなどあまりに地味過ぎて
誰にも読んでもらえないかと思いきや、
意外にも前回、かなりのアクセス数をいただきまして、
ちょっとビックリしております。

でも考えてみれば、木製ストックのレビューは
今まで専門誌等でも行われていないかもしれません。
読者様の年齢層によっては、初めて見たという方がいらしても
不思議ではないのかもしれませんね。

さて、今回も木製ストックのお話しですが、
大変に稀少な品物をご紹介いたします。

下の画像は、サイレンサーアダプターの回でも
多大なご協力をいただいた、R100RS様所有のフルメタル版電動UZIです。
画像から見て取れるコンディションの良さで、
大切にしていらっしゃるのがわかりますねー。



使い込まれて良い味が出ている木製ストックですが、
ちょっと変わった形をしているのがおわかりいただけるでしょうか。



前回ご紹介した木製ストックは、ABS製の銃本体と同梱で
限定販売されたものですが、
上のマルシン電動UZIに装着されているストックは、
おそらく単品にて販売されたものと思われます。

これはストック内部にバッテリーを収納出来る
木製バッテリーインストックなのです。

このストックが発売されていたことは、
当時の私も知っていたのですが、
前述の通り、限定版の木製ストックと形状が異なっていることから、
バッテリーを内蔵するためのオリジナルデザインなのだろうと
頭から思い込んでおりまして、
手に入れるチャンスが何度もありながら、
そのことごとくを見送って来ました。

ところが、このブログを始めるにあたり
あれこれ調べてみれば、この形状の実銃用木製ストックが
しっかり存在しているではありませんか!!





嗚呼あの時、話しのタネにでも手に入れておけばと、
己の不見識を悔やんだところで後の祭り。
大体において、私の人生ってこんな感じなんですよね(涙)

ちなみに、こちらのサイト
http://www.dandbmilitaria.com/uzi-stock--5975-p.aspでは、35ドルで売ってますね。
まぁ海外だし、実銃用なのでどうにもなりませんが・・・

そんなわけで、私は持っていないこのストックなのですが、
この貴重品を所有し、なおかつサバゲにも使用されているという
R100RS様にお願いして、画像をご提供いただきましたので、
その細部をじっくり観察して行きましょう。

まずは左右側面から。





いわゆる直銃床タイプの形状ですね。
実物の存在を知らなかった時はこの形に馴染めなかったのですが、
今はすっかり好きになっているのですから、
現金にもほどがあると言いますか・・・(汗)





先の画像にも写っていますが、
アッパーレシーバー後面の穴と噛み合う
円柱状の突起から、バッテリーの延長コードが出ていますね。

バットプレートは、限定版のそれと共通のようですが、
こちらではストック後部のフタの役目を担っています。
2本の木ネジを抜いて、このフタを外すわけですね。







中から出て来たNi-Cdバッテリー。
これは、いわゆるラージサイズでしょうか?



ストックとバッテリーが並んだところを見ると、
なるほど、この形状が必要だったことが納得出来ます。

下の画像を見ると、板を2枚貼り合わせて
造られているのがわかります。
内側がかなり抉られているように見えるので、
相当大きなバッテリーでも行けそうですね。





銃本体とストックの結合部分の構造は、
限定バージョンとまったく同じようです。







そして、前述の円柱状突起から伸びた延長コードが、
下画像のようにアッパーレシーバー後ろ面の穴から入り、
アッパーレシーバー内部前方のコネクターと繋がるわけですね。





マルシン電動UZIは同梱の専用バッテリーの容量が低く、
サバゲでの使用には辛いものがありましたので、
大容量バッテリーの使用を可能としてくれる
この木製ストックは、最高のオプションパーツと言えますね。
あの時なんで買っておかなかったかなぁ自分・・・(泣)



ともあれ、以上が木製バッテリーインストックの全貌です。
その中身は私もまったく見たことがなかったので、
今回の記事は、私個人も大変勉強になりました。

現在ではほぼ入手不可能な貴重品を
今回も当ブログのために快く公開してくださった
R100RS様に、改めて感謝いたします。
お忙しい中、撮影までしていただき、
本当にありがとうございました!

最後にオマケとして、ネットで見つけた
変り種の木製ストック画像をご紹介いたします。
詳細は不明ですが、まぁ色々とあるもんですね~。







さて次回は、ストック編最後のネタをご披露します。

これも今まで、同様のものを見たことが無いので、
またしても本邦初の企画かもしれませんよ~。  

Posted by カズヤ at 17:42Comments(2)マルシン電動UZI

2011年08月07日

マルシン電動UZIについて その35 ストック編2

さて、今回は木製ストックの話ということで、
まずは下の動画をどうぞ。



年齢不詳の金髪女性が木ストUZIを撃ちまくってますねー。
頭の薄いオッサン(ワシのことか!?)鼻の下伸びすぎ(笑)

一見するとただの色物動画のようですが、
オープンボルト式のUZIが、全弾撃ちつくしてもホールドオープンしないことや、
2:56あたりで、ちょっと変わったマルファンクションの様子が見られて、
なかなかに興味深い内容だったりします。
トリガーに指をかけっぱなしでいるのが、
いかに危なっかしく見えるかというのも注目点ですな。

しかし、反動をコントロールしやすいと言われるUZIも、
やはり女性の手には余るパワーなんですね。
それにしてもこのフォアグリップ、カッコイイなぁ・・・

と、前置きはこれくらいにして本題です。

下は、14年前に木製ストックバージョンとして
ABS版電動UZIとセット販売されていた物を、
フルメタル版に装着した画像です。





私の知る限り、木製ストックバージョンの販売は
この時1回限りだったと思うのですが、
店頭でさんざん迷った挙句、思い切って購入しておいた
当時の自分を褒めてやりたい気分です(笑)

ちなみに、下画像のようなシールが
外箱に貼られて、店頭に並んでいました。





ウージー氏のご尊顔が神々しい限りですね~。
字面がちょっと面白いですけどね。
「ウージーうじ」って読んじゃダメ、みたいな(笑)

余談になりますが、購入したのは
今は無き「カメラのさくらや新宿ホビー館」でして、
上画像の箱の中に、延長保障サービスの加入証が残っていました。







1997年7月25日に、22800円で購入しているのが判りますね。
給料日を待って買ったのがバレバレです(汗)

ただ、この日のうちに会社で試し撃ちしたところ故障が発生し、
そのまま修理に出したというのは以前書いた通り。
今だったら多分、自分で直せたことでしょうね。

話しをストックに戻しますが、
こちらもメタルストックと同様、
かつてモデルガン用に作られたものと
同じ設計になる製品だろうと思います。





いやはや、どちらもカッコイイですなぁ!





I

こうして並べてみると、木製ストックの方が
若干短いことがわかります。
肩付けして構えてみると、両者に大きな違いは感じられませんが、
木製ストックは、頬に当たる感触が優しいのが嬉しいですね。

メタルストックの方は、その取り付け基部を
ボルトとナットでアッパーレシーバーに固定していますが、
この木製ストックは、工具無しで脱着出来るのが特徴です。

下画像はストックの下面ですが、
中央に見える金属性のレバーを前方に倒すことにより



下画像のようにラッチが下がり、本体との結合が解ける仕組みです。







このラッチと、その上に見える円柱状の突起が、
下画像にあるアッパーレシーバー後部の丸穴と
下面の四角い切り欠きにそれぞれ噛み合うことにより、
銃本体とストックが固定されるわけですが・・・



同時に、グリップフレーム後ろ付け根にある突起と、
木製ストック前端の切り欠きも噛み合うことで、
両者がガッチリと固定されるという寸法です。







上で解説しているアッパーレシーバー下面の四角い切り欠きですが、
私が中古にて入手した2挺のABS版電動UZIには設けられていませんでした。
フルメタル版の方には、2挺とも切り欠きがあるので、
木製ストックバージョンとして販売されたABS版の製品には、
後加工で開けられていたのかもしれませんね。

バットプレートはダイキャスト製で、
左面の後端にスゥイベルが設けられています。





実銃のバットプレートはスチールプレスで造られているようですが、
ダイキャストだから実感を損ねている、といった印象はありません。

下は、ネットで見つけた実銃用のバットプレート画像ですが、
どうやらいくつかのバージョンが存在するようです。



右端は、オイル缶でも入るのでしょうか。
なかなか興味深いところですね。

スゥイベルについてですが、
この位置をワンポイントスリングで吊ると、
下画像のようにだらしない格好になりますので・・・



素直に2ポイントにした方が、使い勝手も良いと思います。





マグプルMS2タイプのスリングならば、
タブを引っ張って伸ばすことで、左構えにも対応出来ますが、
某トラビス氏も言うように、撃ち合いの最中に
そんなことやってる余裕は無いでしょうね。

と、そのあたりの話しは項を改めることにして、
今回はこれにて終了です。

絶対数の少ないマルシン電動UZI用木製ストック。
その雰囲気はお伝え出来たでしょうか。
ちょっとだけコレクション自慢になっちゃったかな?(汗)

最後に、詳細不明な実銃画像をひとつ。



ストックの仕上げが実に美しいですね。
高級家具を思わせる・・というのは
表現力の乏しさを露呈していて恥ずかしいなぁ(泣)

レシーバーカバーにマイクロサイトと、
フォアグリップの下部にもレールマウントが付いてます。
こういうさりげないカスタムは魅力的ですねー。

さて次回は、さらに稀少な木製ストックをご紹介する予定です。
どれくらい稀少かって、私も持ってないんです! 悔しー!!  

Posted by カズヤ at 15:54Comments(6)マルシン電動UZI

2011年08月04日

マルシン電動UZIについて その34 ストック編1



今回のテーマとは関係ない動画ですが、
スコットさんがあまりにも楽しそうだったので、
思わずリンクを張っちゃいました(笑)

さてさて、本題を始める前にちょっとだけ。

その20の時に、あと5~6回? などと書きましたが、
マルシン電動UZIの話シリーズも、ふと気付けば34回目。

軽い気持ちで取り上げ始めたつもりが、
史上初にして最もディープな徹底レポートになってしまったのは、
この製品が秘めていたポテンシャルの高さと、
毎回の更新を楽しみにして下さる
読者の皆様のおかげに他なりません。

しかし、マルシン電動UZIがいかに底知れない魅力を秘めているとはいえ、
ただ1挺の電動ガンについて、永遠に話しを続けられる筈もなく、
ネタ切れの時が来るのは必然。

今回から始めたストックについての記事を含め、
予定しているネタは残り4本になりました。

ただし、どれも今まで温存していたネタなので、
回数にしたら、あと7~8回は行けるんじゃないかと考えております。
いや、9~10回? あ~、え~、う~(笑)

ともあれ、ネタが尽きるその時まで、
マルシン電動UZIの魅力を、精一杯お伝えして行きますので、
今しばらくお付き合いのほど、何卒よろしくお願いいたします。


さて、前置きが長くなりましたが、今回はこれまで触れて来なかった
ストックそのものについて、語ってみたいと思います。

まずは、皆様ご存知のメタルフォールディングストックから。



マルシン電動に限らず、過去に製品化されて来た
トイガンUZIのほとんどが、このストックを装備していますね。

マルシン電動UZIに装着されたこのストック。
おそらくは二十数年前に発売されていた、
モデルガンのUZIと同じ物を流用していると思われます。

下は、同じマルシン製のモデルガンと、
フルメタル版の電動ガンを並べてみた画像です。



実家での撮影なので、バックが絨毯ですが(汗)
ご覧の通り、全体的な雰囲気がそっくりですよね。

ちなみに、モデルガンのボルトが茶色っぽく見えるのは、
二十数年前の、ある仕事の名残りです。
LWBなんて、知ってる人はいないだろうなぁ・・・

話しをストックに戻しますが、
プレスと溶接で造られたスチール製の頑丈な物で、
表面の仕上げも塗装ではなく、ちゃんと黒染めされているあたりは、
流石モデルガンメーカーの製品といった風格を感じます。

二ヶ所の支点で折り畳むことによりコンパクトに収納出来、
一瞬でフルサイズへと展開が可能。
この、他に類を見ない優秀なデザインは、UZIという銃の
アイデンティティーのひとつと言っても良いでしょう。







下は、UZIを使ったタクティカルトレーニングという、
非常に珍しい動画なのですが、その中で
メタルフォールディングストックの
カッコイイ伸ばし方を見ることが出来ます。



うーん、やっぱりUZIは最高ですなぁ(笑)

しかし、これを真似すると、グリップを握った右手に、
ストックがぶち当たり、大変に痛い目を見ることになります。
動画のインストラクターは、これをどのように避けているのでしょうか…

ところで、このメタルフォールディングストック。
実はスゥイベルの位置がとっても良い具合なのです。





何がどう良い具合かと言うと、
マグプルMS2タイプのスリングを使い、
ワンポイントで吊った場合のスイッチングが、
違和感無く決まるんですね。







また、下画像のように、マガジンチェンジの際に
肝心のマグウェル部分を、スリングが隠してしまうこともなく、
肩から下げておくにしても、この位置にスゥイベルがあるのは、
現代の戦闘技術に適していると思います。



ただ、一般的な2ポイントスリングを使用する場合、
スゥイベルの位置が逆に徒となり、
頬付けする際ちょっと邪魔に感じられます。

そこであれこれ考えた結果が、下画像の形。
ストック側を、このように取り付けるのです。







ここからスリングを出すことで、
右構えで頬付けしても、無理のない射撃姿勢が取れるはずです。
もちろん、ストックの折りたたみにも干渉しません。



ちょっと取り回しがややこしいかもしれませんが、
2ポイント派の方は、是非一度お試しくださいませ。

主題から外れるので今回は置くとしますが、
スリングに関しては他にも色々と書きたいことがありますので、
後日項を改めて、あれこれレポートしようと思います。
話題のVTACスリングも試したいのですが、
気軽に買えるお値段じゃないんですよね・・・

と、今回はこれにて終了です。
書きたいネタを随分端折ってこの長さ(汗)
ストック編も何回連載になることやら・・・

次回は、木製ストックについてお話しする予定です。  

Posted by カズヤ at 20:29Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月31日

マルシン電動UZIについて その33サイレンサーアダプター3



のっけからカッコ良過ぎる画像でゴメンナサイ。
お馴染み、イラン軍特殊部隊の皆様ですが、
独特の位置に装着されたサイレンサーが目を引きます。

固定用のラグ等が増設されているのか、
見た感じ、ノーマルのバレル先端に
前方から被せる形で装着しているようですね。

と、意味あり気な前振りはこれくらいにして(笑)
前回の記事で完成した自作サイレンサーアダプターを
実際に装着した状態が、下の画像です。



インナーバレルがけっこう突き出していますが、
クラフトアップルワークスさんの
ノーマルルックアウターバレルを装着すれば、下画像の通り。



前回触れた段差の部分、さほど気にならないとは思いませんか?
え? メッチャ気になるって??(汗)

とにもかくにも、幻のカスタムパーツ、
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプター。
その機能だけは、なんとか再現することが出来ました。

もともとのアダプターが正ネジなので、
オプションの選択肢が若干狭まりますが、
プレイバリューは遥かに増したと考えて良いでしょう。

さてさて、ここからはその楽しみ方についてのお話し。
下画像は、「PDI 電動ガン 変換アダプター 正→逆タイプ」
送料込み1000円前後で購入しました。



外径が19mmと、もともとのアウターバレルよりも
ちょっとばかり太いのですが、さほどの違和感はありませんよね。

このアダプターを着けることによって、
一般的な逆ネジタイプのハイダー類が装着可能となるわけです。

ただ、この状態で手持ちのノベスケハイダーを着けてみたところ



相性の問題なのか、上画像の位置までしか
ねじ込むことが出来ませんでした。
もっとも、この組み合わせは今ひとつ似合いませんね・・・

それと、後述するKM企画さんのサイレンサーでも、
同様に途中までしかねじ込むことが出来ませんでした。



逆ネジのハイダー類の手持ちが少ないため、
残念ながらこれ以上の検証が出来ないのですが、
今回狙っているネタの要は別のところにあるので、
この問題はひとまず置くとします。

そしてそのネタの要を実現するため、
さらにもうひとつ、下画像のパーツを用意しました。



こちらはKM企画さんの製品で、
「ジュラコン製バレルブレ止め付き 逆ネジタイプ
直径19mm ショート&ミディアムアルミアウターバレル」
定価は税込み3150円です。

ご覧の通り、ジュラコン製のスペーサーと、
2種類の長さ(30mm、80mm)の
エクステンションピースがセットになった、
まさに今回の企画のために作られたかのような製品です。

この、長さ30mmの方を、先の変換アダプターの先端に着けると、
下画像のように、もともとのアウターバレルの先端に
ネジを切ったような、ちょうどいい長さになるわけですね。



こちらはキッチリとねじ込んで連結することが出来たので、
やはり相性の問題があるようですね。

このアウターバレル、直径19mmというそもそもの仕様が、
M4カービンのバレル径に合わせたものなので、
戯れにM4のアウターバレル先端をくっつけてみると



UZIに似合うかどうかはさておき、
ご覧のように太さがピッタリ決まります。
でも、これはこれでアリかもですねぇ・・・

そこで、M4アウター先端の鳥かごハイダーを外して、
KMアウターに付け替えてみたところ





コレ、なかなか決まっているとは思いませんか?

実銃として考えた場合、自重が4㎏もあるUZIには、
マズルブレーキの類は必要無いと思われますが、
発射炎を消す目的のフラッシュハイダーを着けるのは、
方向性として間違ってはいないでしょう。

などと思っていたら、下のような画像を見つけました。



こういったバレルが売られているのか、
オーナーが自作したものか詳細は不明ですが、
とりあえず実例があることがわかってホッとしました。
しかし、このフォアグリップは魅力的ですよね~。

と、話しが思いっきり逸れてしまいましたが、実はここからが本命。

同じKM企画さんの「40ライトウェイトサイレンサー200」
(外径40mm、全長200mm 定価は税込み4200円)
マルイ電動UZI用に購入していたこいつを、
先のアウターバレルにねじ込んでやれば・・・





おっと!? どこかで見たような雰囲気ではありませんか??
というわけで、今回のトップ画像に加えて、
以前ご紹介して大人気だった鉄の地肌剥き出しの実銃画像を、
トリミングし直して再掲載です。





いやはや、何度見ても脳天にガツンと来ますな(笑)

では次に、エイジング加工を施した
フルメタル版マルシン電動UZIで、
上の状態の再現に挑戦した画像をご覧ください。







サイレンサーとアウターバレルが新品のままなので、
ちょっと浮いた感じは否めませんが、
実銃画像の雰囲気はバッチリ再現出来ているかと思います。

いやー、ちょっと・・・どうしましょうねぇこのカッコ良さ(笑)

このように、サイレンサーアダプターを自作したことで、
マルシン電動UZIの楽しみ方がさらに拡大しました。

アングスさんのスチールアウターバレルを知らなければ、
この発想が生まれることはなかったと思いますので、
きっかけを下さったR100RS様に、改めて感謝です!

と、なんだかんだで随分引っ張ってしまいましたが、
サイレンサー関連の話しは今回で本当に終了。
夏休みの工作として非常に手頃な作業だと思いますので、
マルシン電動オーナーの皆様、是非ともお試しくださいませ。

さて次回は、ストックに関する話しを取り上げてみようと思います。
今更ストックの何を? と思われるかもしれませんが、
またちょいと面白いネタがあるんですよねぇこれが・・・


最後のオマケに、ハイダー付きUZIの動画をひとつ。
ちょっと長いですが、文句を言う人はいないでしょう(笑)



UZIが大きく見えますねー!
そして反動がデカイ!!
銃があばれることあばれること。
完全に弾丸がどこに飛んでいるかわからん状態ですね。
ハイダーらしきものが付いてはいますが、
反動の抑制効果は果たせていないのでしょうか。

しかしこのお姉ちゃん、メッチャ好みのタイプで困ります。
UZIとどっちを選ぶと聞かれたら、どうしよう・・・(汗)  

Posted by カズヤ at 14:58Comments(2)マルシン電動UZI

2011年07月28日

マルシン電動UZIについて その32サイレンサーアダプター2



上の画像は実銃なのですが、
装着されているのはフェイクサプレッサーという、
サイレンサーのダミーなのだそうです。
要するに、大きめのバレルジャケットというところでしょうか。

法的にサイレンサーが所持出来ないユーザー向けに
こういった商品が販売されているあたり、
ガンマニアの心理というのは、洋の東西を問わないようですね。
やっぱり、UZIにはサイレンサーを着けたいですもんね(笑)

と、前置きはこれくらいにして、
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプターの自作チャレンジ。
その工程をご紹介しましょう。

まずは、もったいないと思うスキを自分に与える間もなく、
アウターバレルを付け根からぶった切ります。





画像でおわかりいただけるように、
アウターバレルがけっこうな肉厚だったため、
切断にはなかなかの労力を要しました。

しかし、専用サイレンサーの時もそうでしたが、
我ながらホントに大胆ですなぁ(汗)

切断したアウターバレルは、
何かの時のために取って置くとして、次なる加工です。

切断面を平ヤスリで整えた後、
バレルナットに当たる部分を万力で挟み、
インナーバレルが通る中央の穴を丸棒ヤスリで削り、
内径14mm程度まで拡げます。





要するに、CAW製のサイレンサアダプタが
スポッとハマるところまで穴を広げれば良いわけですが、
ある程度センターが出ていないと、命中精度に影響が出るのは
火を見るより明らかですので、慎重に作業を進めましょう。





上画像の状態が可能になったら、
2液混合タイプのエポキシ系接着剤で、
両者をガッチリ接着固定します。
しっかりとセンターが出るよう、細心の注意を払い、
接着剤が完全に硬化するまで、ガッチリと固定しておきましょう。





1時間も放置すれば、クランプを外しても大丈夫。



ちなみに裏側はこんな感じになってます。



構造上、この部分に大きな負荷はかからないため、
エポキシ系接着剤による接着固定だけでも
必要充分な強度は確保されていますが、
サイレンサーの脱着によるストレスを考慮して、
下画像の位置に2箇所、1.6mmの下穴を開け、
2mmのタップを切り、イモネジを仕込んでやりました。





念のため、裏側から瞬間接着剤をたらし、
イモネジを固定しておきました。
今後まず分解することは無いでしょうしね。



仕上げに、地肌が剥き出しになった部分を
ブラッセンで着色して、作業完了です。

ブラッセンなる物については、現在研究中の素材ですので、
後日項を改めて詳しくご紹介いたします。
今回使った限りでは、かなり良さそうな感じです。







ネジ部分の付け根が一段盛り上がった形になっていて、
形状的にちと不自然ではあるのですが、
この部分もハマるようにバレルナットを削るのは、
手作業では非常に困難(あえて不可能とは言いませんが)なため、
労力と効果を考慮して、ここはすっぱりと割り切りました。

と、以上で自作サイレンサーアダプターの完成です。
加工にあたって使用した主な工具は、金ノコと丸棒ヤスリのみ。
2mmのタップを立てたのが、特殊といえば特殊かもしれませんが、
特別変わった道具は使わず、ほとんど手作業で作っていますので、
マルシン電動UZIオーナーの皆様には、
是非ともお試しいただきたい工作だと思います。

さて、いつもの悪い癖で長くなり、大変恐縮なのですが、
サイレンサーアダプターの話し、もう1回だけお付き合いください。

次回は、そのプレイバリューについてご紹介いたします。  

Posted by カズヤ at 22:20Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月25日

マルシン電動UZIについて その31サイレンサーアダプター1



ちょっと体調を崩していたため、更新が滞ってしまいましたが、
決してネタが切れたわけではありませんのでご安心ください。

どちらかというと、突然倒れて、
まだまだ山積みのお伝えしたい情報を、
同士の皆様に伝え切れずに終わる方が怖かったりします(汗)

さて、前回までの記事で、マルシン電動UZI専用サイレンサーの
構造変更も含めた徹底検証を行ったわけですが、
残念なことに、銃本体がノーマルのままでは、
サイレンサーとしての効果は望めないことがわかりました。

それでもなお、やっぱりUZIにはサイレンサーだよねッ!
という想いに変わりの無い自分がここにいるのですが(笑)
好みの長さに切り詰めたとはいえ、専用サイレンサー以外に
選択肢が存在しないというのは、正直ちょっと寂しいところ。

マルイ電動UZIのように、社外品のサイレンサーアダプターがあれば
色々とマズル周りの着せ替えが楽しめるのですが、
アウターバレルがバレルナットと一体になっている
マルシン電動UZIの構造では、アダプターを作るにしても、
加工の手間がかかってコストが大変なことになりますから、
製品化するところも無かったのでしょうね。

・・・と、長年そんな風に考えていたのですが、
当ブログを通じて親しくさせていただいているR100RS様から、
マルシン電動UZI用のサイレンサーアダプターが
存在していたという、驚愕の情報をお教えいただいたのです。

今回、R100RS様のご好意により、
画像のご提供をいただきましたので、
皆様もどうぞご覧くださいませ。





上が、その驚愕の製品。
マルシン電動UZI用スチールアウターバレル。
老舗ガンショップのアングスさんが発売していたそうです。
薄っすら浮かんだ赤錆が、スチール製であることを
雄弁に物語っていますね。





アウターバレル付け根は、14mmの逆ネジ仕様とのことなので、
山ほど存在するハイダーやサプレッサーの付け替えが楽しめますね。
銃口と逆側、銃本体にねじ込まれる部分も
機械加工で再現されていて、ダイキャスト製の純正品よりも
クオリティの高い仕上がりを見せつけています。





ノーマル状態にも出来るアウターバレルも、
当然のようにスチール製。
アルマイトで黒く着色されたアルミとは違う、
黒染めされた鉄の肌の深い光沢が、画像からも伝わって来ます。
うーん、これは・・・良い物だ・・・

R100RS様、貴重な情報をご提供いただき、
真にありがとうございました!

それにしても、マルシン電動UZIの発売当時、
こんな素敵なパーツが存在していたことを
まったく知らなかったなんて、当時の私は
いったい何をやっていたのでしょうか(号泣)

悔やんでも悔やみきれないところですが、
まかり間違って在庫が残っていないものかと
ダメでもともとのつもりで、アングスさんに
問い合わせの電話を入れてみました。

結果は・・・玉砕です(涙)

電話に出られたスタッフさんも、
「あ~、そんなのがありましたっけねー」
と、半ば苦笑気味ではありましたが、
今更に過ぎる奇妙な問い合わせにも関わらず、
終始丁寧なご対応をしてくださいました。

さすがに、生産数までは聞かなかったものの、
造った分がすべて売れているという事実と、
ネットオークションで一度も見かけたことが無いという
個人的な経験から推察するに、
全国のマルシン電動UZIオーナーが、
大切に保管(または死蔵)しているのでしょうね。

そんなこんなで、アングス製アウターバレルの入手は
なんとか諦めが付いたのですが、
うーん、いいなぁ・・・あれ欲しいなぁ・・・
と、悶々と考えること数日。
ある日の入浴中、ふと思い浮かびました。

都合よく1個余っている、クラフトアップルワークス製の
「マルイ UZI SMG サイレンサアダプタ」と、
純正アウターバレルを組み合わせることで、
同様の物が作れるんじゃないの??



思い立ったが何とやら。
風呂を出るなりパンツも穿かずに(笑)
件のサイレンサーアダプターに
マルシン電動UZIのインナーバレルが通るかどうか確認。



見事、あつらえた様にスルリと通るではありませんか!

そうとわかれば、後は手を動かすのみ!
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプターの自作決定です!!

そんなわけで、もう1回だけのつもりだった
サイレンサー関係の記事、もうちょとだけ続きますので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたします~。  

Posted by カズヤ at 18:11Comments(4)マルシン電動UZI

2011年07月19日

マルシン電動UZIについて その30 専用サイレンサー再び3



前回の記事にて、短縮化と内部構造の変更を施した
マルシン電動UZI専用サイレンサーの消音効果はいかに!?

と、その結果をご覧いただく前にご報告を。

以前の記事で触れました、アッパーレシーバー内部の
ピストンとバッテリーコードの接触防止板ですが、
下の画像のように、手元にあった4mmポンチで
放熱用の穴を開けてやりました。





いずれにせよ、レシーバーカバーで蓋をされているので、
さほどの効果は期待出来そうにないのですが、
まぁ、いわゆる気休めというやつですね(汗)

それともうひとつ、
レシーバーカバー裏面に貼り付けた、
自作のスプリングガイドストッパー。
これも、コードとの干渉を避けるべく、
下画像のような形に再加工しております。





ちょっとした小技の番外編になりましたが、
上記2点の加工を施した上で、今回のテストを行いました。
もちろん、動力はリポバッテリーを使用しております。

では、加工前と同条件にて撮影した、
以下の動画をご覧ください。





・・・と、ご覧の通り、装着、非装着時ともに、
発射音の違いはほとんど感じられませんでした(涙)

やはり、ギアボックスのメカノイズと
ピストンの打撃音をなんとかしない限り、
電動ガンにおけるサイレンサーの消音効果は、
ほとんど期待出来ないのかもしれませんね。

というわけで、こんな実験もしてみました。





ご覧の通り、UZI本体をタオルケットでグルグル巻きにして、
サイレンサー装着、非装着時の発射音を比べております。

動画ではその違いがはっきりとはわかりませんが、
撮影現場では、けっこうな消音効果が体感出来ました。

つまり、今回のテストで判明したことは、
改良したサイレンサーそのものの消音効果は向上したものの、
銃本体の発する作動音を抑える工夫をしない限り、
射撃時の消音効果はほとんど認められない・・という事実でした。
これを持って、ひとまずの結論と見て良いでしょう。

そしてこれは、現在市販されているほとんどの電動ガンにも
同じことが言えるかと思われます。

ちょっと残念ですが、安定した動作において、
電動ガンに勝る機構が考えられない現状、
これは潔く諦めるしか無さそうですね。

はッ! もしかしてマルシンさんは、
このことをわかった上で、あのような内部構造に・・・??

というのはさすがに、ちょっと贔屓目過ぎるでしょうね(笑)

しかしこうなって来ると、ひねくれ者の私としては、
バッチリと消音の効くUZIが、俄然欲しくなって来ましたね~。
ギアボックスとグリップフレームの隙間に
ウレタンの板を詰め込んだら、あるいは・・

もしくは、密閉型のメカボックスを持つマルイ電動UZIなら、
ひょっとして実現出来る・・・かな??

かなりムラムラと製作意欲が湧いて来ましたので、
今後じっくりと時間をかけて、研究してみようと思います。

と、以上で専用サイレンサーの検証は終了ですが、
もう1回だけ、サイレンサーに関する記事を続けます。  

Posted by カズヤ at 21:16Comments(0)マルシン電動UZI