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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2014年04月02日

マルイ電動UZIについて その27 前出し配線

さて、エイプリルフールも終わったところで通常運転と参りましょうね。

ここしばらく、本来のテーマであるUZIの話題がおろそかになっていましたので、
昨年7月14日にアップしたELITE OPERATORSにUZIで参戦!!の記事でチラッと触れた
マルイ電動UZIのバッテリーコネクターの配線レイアウトの変更について、
詳しいレポートをお届けしてみようと思います。



上画像でおわかりの通り、自作のカスタムフォアグリップの中にlipoバッテリーを仕込んでいるのですが、
わざわざこんな面倒なことをした理由につきましては一昨年の2月にアップした、
マルシン電動UZIについて その88 総括と今後4-1同4-2の記事にて詳しく解説した通り。



ダットサイトを固定しているレシーバーカバーを、バッテリーの交換のたびに取り外していたのでは、
いちいちゼロインを出し直さねばならず、競技に使うに当たって非常に困るわけですね。


 ※Gunsmithバトン アキバ店でのEO公式練習会にて。

そこで考えたのが、M4系電動ガンで良く言うところの“前出し配線”の採用でした。
実は一昨年の4月にアップした、マルイ電動UZIについて その2 カスタム形態2の記事で
このフォアグリップを作った際に、ミニサイズ互換のリポバッテリーが入ることは確認してあったのです



もともとはマガジンハウジングだった部分の中に、7.4V2000mAhのリポバッテリーが・・



ご覧の通り、測ったようにピッタリ収納出来るのですよ。
ちなみにこのバッテリーは、私が勤めている会社のオリジナル商品。
BATON airsoft製電動ガン用リポバッテリー7.4v2000mAhです。

自社製品の宣伝をするわけではないのですが(汗)30Cという高い放電レート
(電池容量に対する放電時の電流の相対的な比率)は、特殊なメカボックス構造を持つ
マルイ電動UZIのトリガーレスポンスを最大限に引き出してくれるため、
セミオート限定で使用するエリートオペレーターズ等の競技には最適なチョイスなのです。



先の画像にも写っていますが、バッテリーのコネクターは上のように、
マガジンハウジング部分の上側を切り欠き、後方へと逃がしています。
さらに、フォアグリップ内のスペースで無理なく接続するために、
バッテリーから伸びたコードを若干切って、コネクターを付け直しました。
いつもながらの現物あわせでやっつけたため、ちょいと苦労しましたね(汗)



ちょっと話しが前後しましたが、この位置にバッテリーを収納するためには、
上画像の位置にある本体側コネクターを、レシーバー下側に移設しなければなりません。



・・・とは言え、もともとの配線がレシーバーの前方を通っているので、
Ver.2メカボの配線を引き直すような手間はかかりません。
上画像中、スイッチ部分から伸びている赤と黒の配線を・・・



ヒューズの手前で切断し、ご覧の配線でコネクターを接続するだけの話しです。
ちなみに、この画像では太めのコードを使っていますが、これではレシーバーを
閉じることが出来なかったため、後にもともと使われている細いコードに付け替えました。



左右のレシーバーを閉じた状態がこちらです。
本来はヒューズが顔を覗かせている開口部から配線を逃がしたわけですね。
メカボックス表面を若干削って、コードとの干渉を取っているのがわかるでしょうか。



フォアグリップ内のバッテリーと本体コードを接続した状態がこちらです。
充電の際は、フォアグリップの下に伸びたバランスコネクターを充電器に繋ぎます。

フロントまわりを組み上げてしまうと、バッテリーが常に繋がった状態になるわけで、
リポバッテリーの扱いに慣れていない方は何かと不安になるかもしれませんね。
保管に気を使うわけでもない状態で、このまま既に7ヶ月以上が経過しておりますが、
現時点で銃にもバッテリーにも、一切何の問題もありません。

ただし言うまでもなく、セーフティを解除してトリガーを引けば、いつでも弾が出る状態。
つまり、不用意にトリガーを触るようなことは絶対に許されない状態なわけです。
もっとも、それはどんな銃でも等しく守らねばならない絶対のルールですけどね。

ちなみに、この工作でヒューズを取り払ってしまったわけですが、
明らかにメカボックス内部のトラブルで動作が停止した時に、
無思慮にトリガーを引き続けるような真似をしなければ大丈夫。
正しい扱い方を心得ていれば、ヒューズが無くても安全なのです。



こうして完成を見た私のマルイ電動UZI 出二夢スペシャルは、
バッテリーの交換にともなうダットサイトの調整が不要となり、
高い精度を要求される各種マッチで、より確かに闘える力を身に付けました。

このUZIと共に臨む次の戦いは、横浜PCM 4th ELITE OPERATORS本大会
常に上位を占めるM4勢に、このUZIと一緒に真っ向勝負を挑みます。



先日の葉隠マッチで2位を獲得したトレポンユーザーのT兄さんとビレッジ2で記念撮影。
T兄さんはこのM4で、3rd ELITE OPERATORS本大会での優勝も飾っておられましたが、
はっきりしているのは、彼がトレポンを使ったから勝てたという物ではないということです。

多くのトップシューターが、数々の練習と試合を繰り返した末、
勝つために必要な道具として、トレポンを選んでいるに違いありません。
M4という銃の優れた操作性と、システマ独自の鋭いレスポンスは、
シューティングマッチを戦う上での、最高のプライマリーウェポンだと思います。

それを完全に理解した上でなお、私がマルイさんの電動UZIを選ぶのは、
三十数年間に渡って愛し続けたこの相棒とともに、勝利を掴みたいからなのです。

マガジンチェンジを強いられるサイドマッチも導入された今、
設計思想の古いUZIを使うことの不利は、誰の目にも明らかでしょう。
それでも私はこいつと一緒に戦って、144枚の満射を目指します。
私がUZIをやめるのは、
この心臓が止まる時!


全国のUZIファンを代表して、これからも戦い続けますので、
今後とも応援のほどを、何卒よろしくお願いいたしますです!!

最後に、昨日の記事へのコメントをくださった皆様、色々な意味でありがとうございました!(笑)
それ以前に頂戴したコメントにつきましても、後日レスを返させていただきますね。
  

Posted by カズヤ at 02:46Comments(0)東京マルイ電動UZI

2013年11月03日

マルイ電動UZIについて その28 未知のトラブル2

明日はエリオペ本番だし、サクッと話しを進めましょう。

謎の大暴走の原因を解明する前に、私のマルイ電動UZIに施した民間仕様・・・
つまりセミオートオンリーへと改造したその方法をご紹介いたします。



上はグリップフレーム内部、トリガーまわりのアップですが、
割り箸の切れっぱしが挟まっているように見えるであろうその部分が、
フルオートを殺している重要な部分なのですよ。



見えるも何も、割り箸の切れ端そのものを両面テープで貼り付けただけなんですけどね(汗)

この割り箸がセレクタープレートの前進を上画像のように阻むことで、
セレクターレバーがフルオートモードに入らないという極めて単純な工夫ですが、
UZIでエリオペやアンリミを戦うには絶対必要な工夫ですからね。

このような状態にある私のマルイ電動UZIですから、
暴走の原因がセレクターまわりに無いことは明らかでした。

・・・と、もったいつけるほどの話しでもないのでオチを書いてしまいますが、
スイッチ端子を後方に引っ張っているスプリングが折れたことが暴走の原因だったのです。



上画像中、赤い矢印で指しているのがそのスイッチ端子なのですが、
引きバネによって常に後方に引っ張られているこの端子が、トリガーを引くことで前進し、
もう一方の端子と接触、通電してモーターが回るわけですね。



その引きバネが上画像のように折れてしまったことで、
前進した端子がもう一方と接触したままの状態となり暴走を引き起こしたという、
これが今回起きた未知のトラブルの原因だったのです。



原因が単なるスプリングの破損とわかれば話は簡単。
常に用意してある予備パーツ群の中から同じスプリングを引っ張り出して・・・



はい、バッチリ修復完了です。
ついでに葉隠仕様だった外装をエリオペ仕様に戻して、
マルイ電動UZI出二夢スペシャルは見事復活を遂げました。



うーむ、なんとカッコイイことでしょうか!?(笑)

しかし、分解再組み立てを行った状態のままでエリオペを戦うわけには行きません。
というわけで、私の勤務先で昨日開催された、石井名人主催のエリオペ公式練習会に参加。



「というわけで」なんて言うのもわざとらしいにもほどがあるってなもんですが(汗)
仕事の合間にちょこっと参加、しかも撃ってる途中に私宛の電話があったりしてまったく集中出来ず、
フリー31枚 アンビ43枚のトータル74枚というなんとも惨めな成績で終了(涙)

もちろんこのまま本番に乗り込むわけには行きませんので、
19時の退勤後に自腹でレンジを借り切り、非公式練習会を開催。



昼間の公式に来られなかっただぶーといだっち、
そして昼間に続いて参戦のカテーテル師匠との4人で、
大変に充実した3周を回ることが出来ました。

ちなみに、その3周での私の成績はと申しますと・・・



1周目 43-43-88枚、2周目 42-44-86枚 3周目 44-47-91枚

圧倒的な練習不足に加え、痛めている左手首に力が入らない状態を考えれば、
まずまず上等といったところでしょうか。

明日の本番、96枚クリーンを目指すのは当たり前ですが、
気負いすぎて自滅するという前回の失敗だけは繰り返さぬよう気を付けたいと思います。

第2回ELITE OPERATORSに参加される皆様、お互い全力を出し切れるよう頑張りましょうね!
尚、試合の模様がustreamで配信されるそうなので、当ブログ読者の皆様は、
応援のほどを何卒よろしくお願いいたします!!  

Posted by カズヤ at 01:47Comments(6)東京マルイ電動UZI

2013年11月01日

マルイ電動UZIについて その27 未知のトラブル1

突然のUZI記事で驚かれたことと思いますが、
極上のネタが手に入った(?)ので、新鮮なうちにお届けすべく
ちょっと早起きしての出勤前更新でございます。


 勤務先のエリオペ練習会にてケイコ姉さんと。

それは一昨日のこと、今度の日曜に迫った第2回ELITE OPERATORSに向け、
トレーニングパートナーのいだっちと勤務先レンジで練習していたのですが、
先日の葉隠訓練でも終始快調に動作してくれたマルイ電動UZI出二夢スペシャルに、
かつて経験したことのないトラブルが発生したのです。

偶然にも動画撮影中に起きたその様子を、まずはご覧くださいませ。



7メートル1回目までは順調に撃てていたのですが、2回目の3発目が突然フルオートになり、
トランジッションのため手を離した状態でさらに暴走するという驚くべきトラブルです。

ちなみにこのマルイ電動UZI出二夢スペシャルは、セミオートオンリーの民間仕様にしてあるので、
セレクターの操作ミスでフルオートになったわけではありません。


 セレクター部分の表記もきっちり民間仕様にしてあります。

マルイ電動UZIで発生しうるトラブルはほぼ把握していたつもりだったのですが、
こんなにも画的においしい症状が収録中に発生するなんて、
マッチ直前になると笑の神が降りて来る幸運の持ち主なのでしょうね私は(涙)

動画で画面右側に消えた後、すぐにメカボを取り出して原因を探ったのですが、
なるほど、こういうことも起きるのか! と、実に納得の行く(?)場所の故障でした。

その詳細は解決方法含めて、次回記事にてバッチリ後紹介いたします。

虎穴堂もじゃもじゃさんから頂戴したアドバイスに従って
コンパクトでインパクト大な記事を目指したのですが、
うん、これくらいがちょうどいいのかな(笑)


  

Posted by カズヤ at 10:05Comments(4)東京マルイ電動UZI

2012年12月11日

マルイ電動UZIについて その26 内部構造13

先週は更新をサボってしまって大変申し訳ございません。
持ち帰っていた仕事に全力投球していたもので、
ブログの記事を書く余力が残らなかったのです。
何しろ無理のきかない年齢なもので・・・(涙)

と、言い訳はこれくらいにして先を進めて行きましょうね。





フックの折れた部分を四角く掘り込んだところに
アルミ板から削り出して作った新たなフックを固定するわけですが、
単純に接着するだけでは必要な強度が得られません。

そこで、四角穴を掘り込んだ部分の下側から、
1mmのピンバイスで2箇所に穴を開けてやります。





ちょっとわかり難いかもしれませんが、
画像に赤くラインを描いた位置に穴を開けています。



しかる後、前回記事で掘り込んだ四角い穴に
アルミ板から削りだしたフックをしっかりはめ込み、
同じく1mmピンバイスで固定用の穴を開けました。

先にエアーノズルに開けた穴をガイドにして、
同じ位置に穴を掘ったわけですね。



加工したエアーノズルとアルミフックをはめ合わせた上で、
太さ1mmの真鍮線をそれぞれの穴に挿し込み、
余分な長さをニッパーで切り落とします。



切断面がエアーノズル側にめり込むように工夫して切断しています。
わざわざ解説しなくても、その方法はわかりますよね。





この状態でもガッチリと固定されていますが、
念のためフックをはめた部分の隙間に瞬間接着剤を流し込みました。
これはアルミと樹脂の接着を期待したわけではなく、
アルミと真鍮線をしっかり固定するために行ったものです。



以上の作業で、折れたフックの再現と強度アップは完了。
マルイ電動UZI最大の弱点とも言える
エアーノズルのフックの脆弱性は解決出来ました。



上は実際に組み付けた状態ですが、
見るからに安心な気がするのは私だけでしょうか(笑)

もちろん今後絶対に折れないとは言い切れませんが、
少なくとも普通の使用で簡単に折れることは無いでしょう。
ちなみに10月の葉隠訓練ではこのパーツを組んだUZIで臨みましたが、
ハードな射撃訓練をまったく問題無く乗り切っております。

ただ、この部分の強度を増したために、
下画像に赤矢印で指したメカボ側のフックが折れる可能性は
間違いなく上がっていると考えられますよね。



コメ欄常連様の砂鷲さんが経験されたトラブルが発生した場合は、
改めてこちらの改良方法も検討し、解決策を探ってみたいと思います。

と、これにてエアーノズルの改良記事は完結なのですが、
ここまでに分解した何挺かのマルイ電動UZIの中から、
ひとつだけ仕様の異なるエアーノズルを発見することが出来ました。



こちらの画像でおわかりいただけるように、
赤矢印の部分にОリングをはめる溝が掘られたものと、
そうでないものとがあったのですね。



こちらがそのダブルОリング仕様のエアーノズルです。

後に詳しく解説いたしますが、ここにОリングがあった方が
シリンダーから送られて来るエアーのロスを減らせるので、
おそらくはどこかで金型に修正を加えたのではないかと思われます。





こうして人知れず製品の改良を進めていながら
特に声高なアナウンスを行わないあたり、
東京マルイというメーカーの良心を感じますよね。

もう1挺のマルイ電動UZIを仕上げる時には
この新型ノズルのフックを強化して組み付け、
旧型のそれとの初速の違い等を検証してみたいと思います。

以上ここまでの記事で、マルイ電動UZIについて
巷で噂されている四つのネガティブポイント

1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる


これらについての検証と対策はすべて終了です。

特にエアーノズルのフックの折れで不動状態に陥っているUZIは
相当数に上るだろうと思われますので、
この記事で少しでも多くの不動品が復活してくれることを望むばかりです。

次回以降は、通常の電動ガンとはちょっと違った
特殊なチェンバーまわりの構造を解説して行く予定です。

マルイ電動UZIの記事、もうしばらくは続きますので、
お付き合いのほどを何卒よろしくお願いいたします。

もちろん葉隠訓練の記事も平行して進めますので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ!
  

Posted by カズヤ at 02:48Comments(5)東京マルイ電動UZI

2012年11月20日

マルイ電動UZIについて その25 内部構造12

「今週のどこかで必ず」とお約束した葉隠訓練レポートが
未だにアップ出来ていないことを、まず深くお詫びいたします。
実は記事用に撮り起こした画像に不足がありまして(汗)
次回公開まで今しばらくお時間をいただきたいと思います。

というわけでイダッチ、またモデルよろしくお願いしますね!

さてそんなわけで、今週もマルイ電動UZIの記事でございます。
前回は設計者様と思われる方からのコメントを頂戴してしまい、
も~うれしいやら恥ずかしいやらで完全に舞い上がっちゃいました。



上画像の引きばねのテンションが一般的な物より強いのは、
エアーノズルそのものにかかる空気圧に耐えるためだったのですね!



上はパッと見ただけでは意味がわからないであろう
マルイ電動UZIのチェンバーまわりを写した画像ですが、
なるほど大納得のご説明でありましたよ!

詳しくは後の記事にて図解を交えてご紹介いたしますが、
「ピストンの打撃によるショックで後退するのを防ぐため」
という私の考えは、足りないものに満ち満ちておりました。

間違った見識を堂々と書いちゃったことを恥じ入るとともに
深くお詫び申し上げる次第ですが、
おかげで関係者の方からご指摘いただけたのですから、
まさに怪我の功名といったところですよね(汗)

コメントを下さった匿名の方、本当にありがとうございました。
今後も当ブログを見守っていただければ幸いに存じますです。

と、前置きが長くなってしまいましたが、ここから前回の続きです。



上は前回ご紹介済みの、フックが折れたエアーノズルです。

これも以前書いたことですが、このエアーノズルを新品に交換したところで、
いずれ同じ症状(フック欠損)が発生するのは明らかですよね。
しかも現在東京マルイさんには、このエアーノズルの在庫が無いのですよ(涙)

じゃあ、ここが原因で撃てなくなったマルイ電動UZIはどうすればいいの??

と焦ってしまう方もいらっしゃることでしょうが、ご安心ください。
実は先週の月曜日、東京マルイさんのサポートセンターに電話して、
電動UZIの修理対応はまだ可能なのかを確認してみたところ、
通常より若干時間はかかるものの、修理は受け付けてくださるとのことでした。


 UZIマニアの聖地ですな

いやはや、さすが天下の東京マルイ様。
1998年の発売というオールドモデルの面倒をちゃんと見てもらえるなんて、
ますますもって綾瀬方面には足を向けて寝られないというものですよね。

しかし逆に言えば、発売から14年も経っている製品の修理対応が
いつ終了したところで、もはや文句を言える筋合いではありません。

既に私は部品取り用ジャンクを含めて6挺のマルイ電動UZIを持っていますが、
まともな人がそんなアホなことをするわけもないので、
折れたフックを再生し、なおかつ二度と折れなくする方法を考えてみました。



用意したのは厚さ2mmのアルミ板。
東急ハンズで350円くらいだったと思います。
要するに、折れたフックをアルミ板で再生しようというわけですね。



はい、こんな形のフックを削り出しました。
バックの怪しげな図面は事前に作ったものですが、
作った後で改良すべき点がわかったので、
今回は参考程度にご覧いただければ幸いです。
そもそも図面と現物の形状が全然違ってますしね(汗)



このアルミ製フックを上画像で黄色く囲った部分に固定するのですが、
単純に接着するというわけには行きませんので、ちょいと面倒な加工を施します。
面倒ったって、1時間もかからない工作ですけどね。



ちょっと分かり難くてごめんなさい。
本来のフックの欠損部分にカッターの刃先で加工用のアタリを付けます。
ここでは大体2mm×7mmの寸法を採りました。



このアタリの内側に、1.5mmのピンバイス(ドリル)で上画像のような穴を開けます。



貫通させているのがわかりますよね。



この穴を足がかりにして周囲を削り込み、上画像のような四角い穴を作ります。



裏側に突起がある部分は貫通させないよう注意しましょう。

さて、この先の全工程を書き切ってしまいたいのですが、
年寄りは夜更かしが利かないので今回はここまで(涙)

続きは次回、きちんと完成までご説明いたしますので、
何卒ご容赦くださいませ。

ところで前回記事のコメントで、コメ欄常連様の砂鷲さんが
メカボ側のフックが折れたという驚愕の事実を書き込んでくださいました。
私の持っているすべての固体には見受けられない症状なので、
ちょっとショックが大きいところです(汗)

こちらについても追って検証して行きますので、
今しばらく時間をいただければ幸いです。  

Posted by カズヤ at 02:12Comments(4)東京マルイ電動UZI

2012年11月12日

マルイ電動UZIについて その24 内部構造11

さて書きたいことが山積みなので、前置き無しで参りましょう。

前回の画像多目な解説によりマルイ電動UZIの
エアーノズルの動きはご理解いただけたかと思いますが、
これが正常に動かなくなればBB弾が発射されなくなるのは
至極当然ということも納得出来ますよね。



上は前回も掲載しました、エアーノズルが前進し、
セクターギヤとプッシュロッドの噛合が解かれ、
今まさにピストンが後退して来るという状態を再現した画像です。

この時に前進位置で静止しているエアーノズルは、
下画像赤矢印で示した引きばね(引張コイルスプリング)によって
常に銃口側に向けて引っ張られています。



この時、下画像中青い矢印で指したエアーノズルのフックが
その引っ張る力を引き受けているわけですが・・・



Ver.2メカボ等に使われているタペットプレートスプリングと較べると
線径外径ともに太い「UZI専用引きばね」の強いテンションを、
下画像の見るからにか細いフックが支えているわけで・・・
(赤矢印側のフックは高強度樹脂なのでまず折れません)



フックの付け根がポッキリと折れてしまうのも無理のない話しというものです(涙)





普通に使っているだけで壊れる(撃てなくなる)という
マルイ電動UZIが抱える代表的トラブルのうちのひとつは、
この強度バランスの悪さが原因で起こっていたのですね。

ならばその引きばねを弱いものに交換すれば良い

という方法を実践したのは派遣部隊のヤナギログで有名なヤナギ君。
彼の記事によれば、このスプリングが原因でタペット周りが壊れるという情報を
ネットで調べたとのことですが、私以前にもUZIの検証をされた方がいらした事実に
思わず胸が熱くなってしまうではありませんか(感涙)

といった個人的な感傷はともかくとして、
確かにこの引きばねをテンションの弱い物へと交換するのは
エアーノズルのフックの破損対策としては有効なものだと思います。

しかし、このVer.5メカボに至るまでに4種類もの優れたメカボを開発し、
膨大な実験データとノウハウを蓄積しているであろう天下の東京マルイさんが
わざわざテンションの強いスプリングを採用したのには確かな理由があるハズ。



それはこういうことなんじゃないかと、
ここからはまったくの想像になりますので、
話半分といった感じで読み進めていただければ幸いです。



当記事トップの画像をもう一度ご覧いただく形ですが、
上の状態の直後、本当に一瞬の後に、銃口側に圧縮されていたピストンが
凄まじいスピードを持ってシリンダーヘッドに叩きつけられて来ます。



このあたりの動きは、その15 内部構造2にて詳述しておりますので
皆様ご理解いただけている前提で話しを進めますが、
この時後方に向けて叩きつけられたピストンのショックは、
エアーノズルそのものを後方に動かそうとしますよね。



そしてこの時、問題のエアーノズルは
セクターギア裏面の突起からは開放されているため、
後方に向けて自由に動かせる状態に置かれているのです。

つまり、前述の引きばねのテンションが弱いものだと
ピストンが後退する度にエアーノズルが後方に一瞬動いてしまい、
BB弾の発射に必要なエアーがだだ漏れ状態になるのではないかと。

それ故に、フックが破損する危険性を承知した上で
他のメカボには見られない強力なタペットプレートスプリングを
マルイ技術陣は採用せざるを得なかったのではないかと、
私、出二夢カズヤはそのように推測しているわけなのですよ。

全然ちげーよ!

と、どこかで設計者様が笑い飛ばしていらっしゃるかもですが、
私の足りない頭ではこれ以上の理由を考えることが出来ませんでした。

では、スプリングの強度をそのままに保ちつつ
このトラブルを解消するには、いったいどうすれば良いのか。

その方法を、次回の記事で詳しくご紹介したいと思います。
マルイ電動UZIを「使えるプライマリー」へと仕上げるため、
強引にあみ出した手法をすべて公開いたしますので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ。

最後にちょっと余談ですが、
マルイ電動UZIの記事も葉隠訓練レポートもともに好調なアクセスを頂戴出来て、
個人的にとても充実した気持ちで毎回のブログを執筆しております。

ただ、やりたいこととやるべきことがあまりにも多すぎて、
自由に使える時間が本当に足りません。
睡眠時間を削ると仕事にはっきりと支障が出るので、
休みの日以外は画像編集や資料集めで精一杯なんです(涙)

今の仕事には本当にやりがいを感じているので、
このブログ同様、絶対に手を抜きたくないんですよね。

のんびりペースではありますが、今後も全力で記事作りに臨みますので、
気長にお付き合いいただければ幸いに存じます。

あ、葉隠訓練レポートの続きは、今週のどこかで必ずアップいたしますよ。
石井名人から訓練当日の素晴らしい画像をご提供いただけたので、
早く書きたくてうずうずしちゃってるんです!
イダッチにモデルを頼んでの撮り起こし画像も潤沢に用意してありますので、
こちらも楽しみにお待ちくださいね!!


ちょっとだけよ(古ッ!)  

Posted by カズヤ at 20:21Comments(3)東京マルイ電動UZI

2012年11月06日

マルイ電動UZIについて その23 内部構造10

個人的に書きたい話しは後回しにしまして、
前回お休みをいただいたマルイ電動UZIの話しを
ご紹介して行きたいと思います。



上画像は前回記事で取り出したエアーノズルの
別固体を撮影したものです。

このノズルの、画像向かって右側にフックがあります。



こうして角度を変えて見ると良く分かりますね。
このフックは、前回解説したVer.2メカボのそれと同様に、
タペットプレートスプリングを引っ掛けるためのものです。



Ver.5メカボに組みつけられている時は
下画像の青矢印で指した部分に顔を出し、
タペットプレートスプリングを引っ掛けているわけですね。



このスプリングがエアーノズル(タペットプレート)を
常に銃口側に引っ張っているので、
静止状態のマルイ電動UZIのエアーノズルは前進位置に保たれます。


 この状態がエアーノズルの前進位置。

これをセクターギヤの裏側に設けられた突起が
回転しながら押し下げることにより、
エアーノズルが後退して発射サイクルが始まるのですが・・・


 セクターギヤ表面 

 セクターギヤ裏面

上記の動作の流れを連続写真で解説してみたいと思います。



まずは初期状態です。
エアーノズルは前進位置にあり、
マガジンから上がって来るBB弾を押さえています。



セクターギヤが時計回りに回転を始め、
プッシュロッドを前方(画像右方向)に送り出すと同時に
エアーノズルを後方にひっぱり始めます。



ノズルの後退と共にBB弾が上がって来て・・・



このタイミングでBB弾がチェンバー内に飛び込みます。
そのチェンバーのパーツは解説の都合上取り除いていますので、
空想を豊かにしつつ読み進めていただければ幸いです(汗)



チェンバーにBB弾が入ったその直後、
エアーノズルはセクターギヤのプレッシャーから開放され、
タペットプレートスプリングのテンションにより前方(画像右側)に戻り始めます。



エアーノズルに押されたBB弾はこのタイミングで
チェンバーパッキンに押し込まれています。



エアーノズルはこれ以上前進出来ませんが、
セクターギヤはさらに回転を続け、プッシュロッドを前方に押し続けます。



そしてこのタイミングでセクターギヤとプッシュロッドのラックギヤの噛合が解け、
ピストンスプリングに押されたピストンが画像左方向へと勢い良く後退して来るわけですね。

セクターギヤの回転とピストンの圧縮の向きが
いわゆる通常のメカボと真逆であることを別にすれば、
割と当たり前な給弾方法であること。

そして、ちょっと変わった形状のエアーノズルが
Ver.5メカボの中でどのような役割を果たしているかを
ここまでの解説でご理解いただけたかと思います。

しかしこの「割と当たり前な」給弾方法と
「通常のメカボと真逆」なピストンの動きとの組み合わせが、
メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない
というトラブルを生み出す要因と考えられるのです。



といったところで、今回はここまで。

次回以降、そのあたりについての私の考察とその解決方法についての詳細を、
順を追って詳しくご紹介して行く予定です。

さて、ここからは後回しにした前書き(?)なので、
読み飛ばしていただいても結構です。

前回記事をアップした翌日あたりだったでしょうか。
全てのアクセス数が10万件に迫っていることを、
親しい鉄砲仲間がメールで教えてくれました。


※画像提供:だぶー君

そして今、この記事を書いている時点のアクセス数は
ミリブロ管理画面上で、101,036となっています。

記事一覧をさかのぼって見れば
第1回目の記事投稿は2010年10月16日。
自分ではまったく意識していなかったのですが、
当ブログは先月で開設2周年を迎えていたんですね。

UZIという銃への愛だけを頼りにブログを始めてみたものの、
当初はひと月50アクセスにも満たない不人気振りで、
心が折れそうになったことも何度かありました(涙)

それが今や10万アクセスを数えるまでに成長出来たのは、
ひとえに毎回閲覧して下さっている皆様のおかげです。
頑張って書いた記事を誰も見てくれなかったら、
とてもここまでは続けられなかったでしょうからね。

今後も、読者の皆様への感謝の気持ちと、
UZIという銃への偏愛を忘れることなく(笑)
楽しくて役立つ記事作りを目指して頑張りますので、
末永く、何卒よろしくお願いいたしますです。

久々に書いちゃおうかな!

UZI王に
俺はなる!!
(笑)
  

Posted by カズヤ at 03:13Comments(4)東京マルイ電動UZI

2012年10月15日

マルイ電動UZIについて その22 内部構造9

ちょっと間が開いてしまったこともありますので、
今回は前置き無しでさっそく参りましょう。

マルイ電動UZIが抱える代表的トラブルその2。

B:メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない。

今回からはこちらの原因と対処方法を
詳しくご紹介して行きたいと思います。

まずは下の画像をご覧いただきましょう。



これは正常に動作するメカボックスの
スイッチ周りを写したものですが、
画像中、赤矢印で指した部分にご注目ください。
リング状になっているスプリング(引きバネ)の末端が
後ろ向きのフックにかかっているのがわかりますね。

次に、上記Bのトラブルが発生したメカボを写したこちら。



同じく赤矢印で指した部分を良く見ると、
先に見られた後ろ向きのフックが消失しており、
スプリングが宙ぶらりんの状態になっています。

このスプリングは通常のメカボで言うところの
タペットプレートスプリングで、
エアーノズルの前後動作に関わるパーツです。


 Ver.2メカボのこのスプリングにあたります

つまり、このスプリングを引っ掛けるための
タペットプレートのフックが折れたことにより
エアーノズルが正常に動作しなくなっているわけですね。

バッテリーを繋いだ状態でトリガーを引いた時に
メカボがちゃんと動いているにも関わらず弾が出ない症状の場合は、
ほぼ間違いなくこの状態になっているはずです。

前回の記事でご紹介したトラブルついては、
トリガーバーさえ手に入れられれば
(折れる前に補強する場合においても)
メカボックスを割らなくても交換出来るので、
さほどやっかいな問題ではありませんでした。

しかしこのタペットスプリングを引っ掛けるフックの欠損は、
メカボックスを開けない限りどうすることも出来ないトラブルです。


 禁断の封印シール!

マルイさんのメーカーサイトに現行商品として
この電動UZIが掲載されている限り、
おそらく修理は受け付けてくれることでしょうから、
技術的に不安のあるオーナーさんは
素直にサポートを頼った方が良いだろうと思います。

と、念のためお断りした上で、ですね(笑)
そのフックの欠損が実際にどんな状態で起きているのかを、
問題のパーツを取り出して確認してみました。



以前にも書いた理由により
メカボの詳しい分解方法はあえて省略いたしまして、
上画像の状態まで内部パーツを取り外します。



この状態でカットオフレバーを軽く持ち上げて



上画像のエアーノズルを取り外します。
これがその問題のパーツなんですね~。



いわゆる「普通の」メカボをいじっている方には、
ちょっと見慣れない形をしているであろうこのパーツ。

BB弾をチェンバーに送り込む役割を果たすエアーノズルと、
そのノズルを前後に動かすタペットプレートとが一体になっているために、
こんなおかしな形状をしているわけなのです。

では、このパーツが具体的にどんな役割を果たしており、
どこに持病の原因となる問題があるのかを、
次回以降、徹底的に詳しくご紹介して参ります。

すぐにでも続きを書きたいところなのですが、
いよいよ来週に迫ったSATマガジン主催の「葉隠訓練」に向けた
諸々の準備が全然進んでいないんですねぇこれが(涙)


 画像は葉隠マッチM-1でのひとコマ

主に使う予定のUZIはバッチリ仕上げてあるのですが、
もう1挺のバックアップ用が手付かずでして・・・
現場でプライマリーが撃てなくなったら、
まったく話しになりませんからね~。

と、そうそう、そんな事情もありまして!
次回以降「葉隠訓練参加レポート」も
ガッツリお届けする予定であります。

訓練に参加される同志の皆様におかれましては、
年寄りが思いっきり冷や水を飲みに行きますので(笑)
どうか温かく見守ってやってくださいね!
  

Posted by カズヤ at 03:04Comments(6)東京マルイ電動UZI

2012年10月01日

マルイ電動UZIについて その21 内部構造8

文字通り台風一過の好天に恵まれた本日10月1日。
皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。

私は激務で疲れた身体を休めるべく、
ミイラのように横たわって眠り続けておりました・・・。
こんなんで葉隠訓練、大丈夫なんだろうか??(汗)

と、どうでもいい前置きはこれくらいにして、
前回の続きをサクッと進めて参りましょう。



アルミアングル材から削り出して作った上画像の補強パーツ。
まずはこれをトリガーバーに固定しなければなりません。



先にトリガーバーに開けたM2のネジ穴を活用し、
上画像にあるM2の皿ネジでトリガーバーに仮止めしました。



本来ならば上画像の位置までトリガーバーが下がるのですが、
仮止め状態でVer.5メカボの外装パーツに合わせて見ると・・・



上画像中、黄色い矢印で指したあたりが干渉し、
本来必要なストロークを稼ぐことが出来ませんでした。
もちろんこれは想定の範囲内ですけどね(ホントよ?)



干渉しているのは上画像で黄色く囲った辺りなので、
これを現物合わせでガリガリと削りこんでやります。





かなり大胆に削り込んでおりますが、
この部分の肉厚には相当余裕があるので、
強度を気にする必要はほとんど無いと思います。

ちなみに、削ったことでわかったのですが、
かなり硬い上に適度な粘りを持った材質なので、
樹脂製メカボということでの強度的不安は
さほど抱かなくても大丈夫だと感じましたね。

あくまでノーマルスプリングを使った上での話しですけどね。



削り込んだメカボ外装にトリガーバーを合わせてみると、
まだ少しばかり干渉が残っていましたので、
今度は補強パーツの方を削って調整して行きます。





ちょっと削っては様子を見てと地道な作業を繰り返し、
ここまで削ったところで完全に干渉が消えました。
皿ネジの頭も一緒に削っているのがわかりますよね。



ちょっとピンが甘くて申し訳ありませんが、
トリガーバーが所定の位置まで後退しているのが
おわかりいただけるかと思います。





完全に干渉が取れたところで、
トリガーバーと補強パーツとの隙間に
瞬間接着剤を流し込んでガッチリ固定。

そんなもんで大丈夫なの? と思われるかもしれませんが、
負荷の強度と力のかかる方向さえ間違えなければ、
瞬間接着剤は充分威力を発揮してくれます。



今回の場合は、上から垂直にかかった力を
画像向かって斜め右方向に押し付ける形で流すので、
黄色く塗った接着面が引き剥がされる心配は
ほぼ無視して問題無いだろうと判断しました。



こうして、普通に使っているだけで折れてしまう
トリガーバーの補強が完成しました。

この方法で本当に問題が解消したのかどうかは
今後の継続的な使用による検証を待たねばなりませんが、
その経過は随時このブログにてご報告したいと思います。

と、マルイ電動UZIが抱える代表的トラブルのうち、

A:トリガーを引いても動かない、またはトリガーがロックして引けなくなる。

こちらをひとまず解決出来たところで、もうひとつの問題点

B:メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない。

次回からはこちらの解消方法を詳しく解説して行きたいと思います。

けっこうちゃんとした記事に出来る自信がありますので
(ホントかな~/汗)、ちょっとだけ期待してくださいね!  

Posted by カズヤ at 21:09Comments(5)東京マルイ電動UZI

2012年09月24日

マルイ電動UZIについて その20 内部構造7

この週末はいきなり涼しくなっておりますが、
皆様は体調を崩したりされていませんでしょうか?
そういう私は何だか調子が優れません・・・(涙)

と、そんなことはさておき、
トリガーバーの強度問題についての話しの続きを
さっそく進めさせていただきましょう。

ちょっと間が開いてしまいましたが、
その分飛ばして参りましょうかね~。



前回解説しましたように、上画像中黄色く囲った部分の
リターンスプリングが必要以上に強いのと、
トリガーバーの、そのテンションを受ける部分が
非常に折れやすい形状をしていることから、
トラブルを招く原因となっているこの部分の問題。



これを出来るだけ簡単な方法で解決すべく、
いつものように無い知恵を振り絞ってみました。

この点について、ミリブロガー仲間の1人にして
なんと母校(小学校)が同じだったという奇遇のお方、
「派遣部隊のヤナギログ」のヤナギ君がかつて実践されていたのは、
このリターンスプリングを弱いものに交換するという方法でした。

「柳は出来ておるのう・・・」

と感服すると同時に、この検証記事を準備中だった身の上としては

「・・・やってくれた喃・・・!!」

とも思ったものでしたよ。
いや、冗談だからねヤナギ君(笑)


 逆に怖いわ!!

話しを戻しまして、このリターンスプリングを
テンションの弱い物に交換するというのは非常に有効な手だと思うのですが、
トリガーバーの例の部分が折れやすいという問題は、
この方法では残念ながら解決出来ません。



上画像で示しているように、赤い矢印で示したスプリングのテンションを、
下側から黄色い矢印のようにより大きな力で支えてやれば、
問題の弱い部分の折れやすさを解消出来るという理屈ですよね。

ヤナギ君のようなインテリジェンスに欠ける私はチカラ技で勝負!
ということで、以前使ったアルミアングル材の余りを使い、
トリガーバーをダイレクトに補強することにいたしました。



方針が決まれば後は手を動かすのみ!
まずはトリガーバーのスプリングがハマる突起の中央に
卓上ボール盤で1.6mmの下穴を開けます。





こんな風にね。

この下穴にM2のタップでネジを切っておきます。
このタップも25年くらい使ってるかな~。



お次は下画像のように細書きのサインペンでアングル材にアタリをとって・・・



先に開けたトリガーバーのネジ穴と対応する位置に
こちらは2mmの穴を開けておきます。



あとは黙って削り出すのみ!
サインペンのあたりを目安に現物あわせでゴリゴリやること十数分。
下画像のような補強パーツが出来上がりました。





なんだかちょっと可愛いかも(笑)

このパーツを下画像のようにトリガーバーに固定することで



下画像中上方からの負荷を斜め右下側から支えてやり、
破損を防ごうと言う寸法なのでありますよ。



私の頭ではこれが一番確実な補強方法だと思うのですが、
他に良いアイディアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、
是非ともお知恵を授けてやってくださいませ。
私の技術で実践出来る範囲であれば、
別の固体で試させていただきますので!

と、補強パーツが出来たところで、
これを取り付けるに当たってのちょっと面倒な作業については
次回詳しくご紹介いたします。

10年使えるマルイ電動UZIの完成まで、もうちょっとです!!  

Posted by カズヤ at 00:07Comments(4)東京マルイ電動UZI

2012年09月10日

マルイ電動UZIについて その19 内部構造6

横浜PMC参戦記カスタムガンコンテストエントリーのご報告と、
一ヶ月弱もの間が開いてしまいましたが、
マルイ電動UZIの内部構造に関するレポート、
今回より再開させていただきます。



まずは「その18」までのおさらいも兼ねて、
マルイ電動UZIについて巷で噂されている
ネガティブポイントをもう一度書き出してみましょう。

1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる


上記の1~3については既に詳しく解説しましたので、
当ブログ読者の皆様なら、これらについての真実は
ご理解いただけたことと思います。

今回からは4番目の

4:普通に使っているだけで壊れる

この大問題について真正面から取り組んで参りましょう。

マルイ電動UZIを正しく使用する上で発生するトラブルで、
もっとも代表的なケースは以下の2つ。

A:トリガーを引いても動かない、またはトリガーがロックして引けなくなる。

B:メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない。


この他に多く見られるトラブルとして、
トリガーそのものが折れるというケースがありますが、
これはセーフティーがかかった状態で
無理やりトリガーを引くことで起きるものなので、
今回は特に触れなくても良いでしょう。

前述したA、B二つのケースは、純正バッテリーを使っていようが
セミオートのみで撃っていようがお構いなしに起きるもので、
使用する側には何の落ち度も無い、言わば
(あまり言いたくないのですが…)構造的欠陥が原因で発生する
マルイ電動UZI固有の必然的トラブルなのです。

って、自分で書いててちょっと恐ろしいのですが(汗)
まずはトリガーが機能しなくなる場合の原因について
詳しく解説してみましょう。



上の画像はUZI本体から取り出したメカボックスの左側、
スイッチ周りを撮影したものですが、
赤矢印で示したトリガーバーに注目してください。



このトリガーバーを銃口側に動かすと、
スイッチ部分の電極が接触してセミオートの動作が行われます。



実際にはグリップフレーム内部に設けられている
トリガーと連動したパーツによって銃口側に押されるのですが・・・









上の一連の画像でその動作がイメージ出来ますでしょうか。

この際、トリガーバーは上の画像中黄色い円で囲っている
小さいリターンスプリングを圧縮しながら前進するのですが、
これがサイズの割りにかなり強めのスプリングなので・・・



上画像の黄色い矢印で指した部分に大きなストレスがかかるのです。

トリガーバーは亜鉛ダイキャストによるパーツなので、
上で示したような形状の場所に連続したストレスがかかれば
どんなことになるかは考えるまでもなくわかりますよね。



はいご覧の通り、あっさり折れてしまうのですね~(涙)



折れていないトリガーバーと並べてみれば、
そこが折れるべくして折れていることが
より明確におわかりいただけると思います。

素人が軽々しく言うことではありませんが、
この点については設計に問題があったと考えざるを得ないでしょう。

そしてこの部分が折れてしまうことによって
前進したトリガーバーが後退しなくなり、
セミオートの場合はトリガーを引いても通電せず、
フルオートの場合は最悪、モーターが回りっぱなしになるという
異常事態を引き起こすことに繋がります。

私が遭遇したケースは、
トリガーバーの欠損部分とリターンスプリングが噛みあって
トリガーそのものがまったく動かなくなるというパターンでした。
おかげでこの記事が書けたというものではありますけどね(笑)



さて、ではどのようにしてこの問題を解決すべきなのか。
次回はその検証と、具体的な方法についてを
詳しくご紹介してみたいと思います。

「10年は戦えるマルイ電動UZI」の完成を目指して、
一歩ずつ着実に進んで参りますので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたしますです!
  

Posted by カズヤ at 23:34Comments(3)東京マルイ電動UZI

2012年08月13日

マルイ電動UZIについて その18 内部構造5

はい、というわけで昨夜の予告通り
頑張って更新いたしました。

ちょっと駆け足になるかと思いますが、
前回の続きを進めて参りましょう。



高電圧バッテリーを繋いだため壊れたという
マルイ電動UZIのメカボックスを開いたところ、
セクターギヤが上画像のように破損していました。

では、このギヤと直接噛みあうプッシュロッドの
ラックギヤ部分はどうなっていたかと言うと



ご覧の通りまったくの無傷なのです。

ちなみにこのプッシュロッドの先端、
ピストンに設けられたシアーと接触する部分を見ると



削れた金属粉とグリスが混ざった汚れは付着しているものの、
大きな傷や変形は生じていませんでした。
ロッドの下面(画像では上)が削れてるのもわかりますね。

さて、高電圧バッテリーを使ったことで
何故セクターギヤがあのような形で壊れたのか。
その理由についてを考察して行きましょう。

過去記事「その15 内部構造2」にて 
詳しくご紹介したように、マルイ電動UZIは
プッシュロッドを介してピストンをコッキングしています。


 コッキング開始直前の状態


 コッキングが完了し、シアーの開放直前の状態

このコッキング動作自体には何の問題も無いのですが、
ラックギヤと一体になったプッシュロッドが
ピストンから一拍遅れて戻ってくるという部分に
破損の原因があるのです。


 ピストンの後退から一拍遅れて…


 プッシュロッドが初期位置に戻ります

上のイラストのように、プッシュロッドが初期位置に戻ってから
セクターギヤの歯が回って来るのが正しいタイミングなのですが、
高電圧バッテリーを使用することでモーターの回転数が上がり、
当然ながらセクターギヤの回転も速くなることで
この絶妙なタイミングに狂いが生じるわけですね。

その結果何が起きるかと言うと…



通常の速度で戻って来たプッシュロッドのラックギヤを
本来よりも速く回って来たセクターギヤが迎え撃つ形になり、
材質の強度に劣るセクターギヤの歯が潰れることになるのです。



と、これはあくまで私の推論に過ぎないのですが、
構造的に考えて、おそらく正解であろうと思います。

ただし、ここで考察した破損に至るプロセスは
フルオートで回した場合に限った話しで、
セミオートの場合はまったく事情が異なります。

これも追って詳しく解説いたしますが、
セミオートの際はセクターギヤの裏面に設けられた突起が
必要なタイミングでカットオフレバーを押し下げ、
スイッチ部分の通電をカットしてくれるので、
セクターギヤがオーバーランをすることはありません。





つまりセミオートモードで撃つ限りにおいては、
前回使用したイメージカットにあるような
ニッケル水素バッテリーやリポバッテリー。
果てはマルシン電動UZIの検証用に購入した
11.1V800mAhのリポバッテリーを繋いでも、
何の問題も無くキレの良い射撃が楽しめるのです。

実際私自身、今年4月1日に開催された葉隠マッチにおいて、
内部は完全ノーマルのマルイ電動UZIカスタムに
ET1製の7.4V1400mAhのリポバッテリーを繋いで参戦。
終日何の問題も無く戦い切って参りましたからね。




 2挺ともにET1リポを使用

以上の検証から導き出される答えは以下の通り。

純正以外のバッテリーを使うと壊れるというのは、
フルオートでトリガーを引きっぱなしにした時の話しです。

セミオートで撃つ分にはニッスイでもリポでも大丈夫だし、
かなりの速射をしたところで
構造上そう簡単に壊れることはありません。




しかし逆に言えば、
モーターの回転数が上がってしまうと
必ず壊れる構造ということでもあるわけで、
フルオートで撃ちまくりたいという向きには
オススメ出来ない電動ガンであることは確かです。

それと、これはあくまで私見ですが、
純正ニカドバッテリーの使用時においても、
ワンマガジンをフルオートで撃ち切るという使い方は
避けた方が賢明のような気がしますね。

3~4発の指切りバーストで戦うのが、
マルイ電動UZIの正しい使い方だと思います。
な~に、良く当たる銃ですから、全然問題無いでしょう!

でも、いざと言う時にフルオートで弾幕を張れないのでは
サバゲのプライマリーウェポンとしてはちょっとなぁ・・・
とお嘆きの貴兄に、その解決方法もちゃんと用意してあるのですが、
それについてはまた後日、項を改めてご紹介したいと思います。

と、前回と今回に渡って考察いたしました
マルイ電動UZIのバッテリーに関する問題。
皆様のご参考になりましたでしょうか。

使い方によっては純正以外のバッテリーでも
全然問題無く行けるんですよね~。

ただ、最後にひとつ残っている問題点。

4:普通に使っているだけで壊れる


実はこれがマルイ電動UZIの抱える最大の弱点であり、
これを解決しないことには、この素晴らしい名銃のエアガンを
安心してオススメ出来ない現実があるのです。

その真偽のほどと解決方法はいかに・・・!?

といったところで、今回はここまで。
随分長い記事になっちゃいましたが、
皆様ついて来てくださったでしょうかね~(汗)

さて、非常に気になる引っぱり方をしておきながら何ですが、
この後2回ほどマルイ電動UZIの記事をお休みさせていただく予定です。

で、UZI以外の何を書くかと申しますと、
来る8月19日に横浜PCMで開催される
第12回プレートマスターズチャンピオンシップへの
参戦記をお届けしようということなんですよ!



前回の不甲斐ない己へのリベンジを果たすべく、
今回も勇躍エントリーしちゃった次第です!

UZIへの愛情には一片の陰りもありませんが、
シューティング無しの人生もまた有り得ません。

前回よりも成長した自分をご披露出来るか、
はたまたコテンパンに打ちのめされて
愚痴を吐露するハメに陥るか(笑)
その結末は神のみぞ知るところであります。

今回は練習もたっぷり出来る環境があるので、
言い訳は一切出来ませんからね~。


 上矢ユイさんと並んで撃つ光栄に! 画像は石井名人ブログより拝借 

何しろ思いっきり楽しんで参りますので、
レポートを(結果には期待せずに)お待ちくださいませ!  

Posted by カズヤ at 22:23Comments(11)東京マルイ電動UZI

2012年08月13日

マルイ電動UZIについて その17 内部構造4

先週は結局時間が取れず、1週またいでの更新になってしまいました。
ネタは山積みなのですが、圧倒的に時間が足りていませんね~(涙)

と、ありふれた言い訳はこれくらいにして、
話しの続きを進めて行きましょう。



マルイ電動UZIに対して世間一般で言われている
代表的な四つの問題点。

1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる


今回はこの三つ目について詳しく解説いたしますが、その前にひとつ。

東京マルイさんのオフィシャルサイトが 
先頃リニューアルされたことは皆様ご存知でしょうか。



実は私、勤務先の社長のブログでこれを知ったのですが(汗)
その報に触れた時、ついに電動UZIがカタログ落ちしたのではないかと
仕事そっちのけでマルイさんのサイトをチェックしました。
するとそこには・・・嗚呼なんということでしょう。

 

「発売中」の表記も鮮やかに、
現行製品としてしっかり残されているではありませんか(感涙)

新たに撮り起こされたと思われる写真のまたカッコイイこと!
バックに敷かれた図面が激しく興味をそそりますよね~。

かなり真面目な話、UZIマニアは綾瀬方面に
朝晩感謝の祈りを捧げないとイカンですなァ。

と、また話しが逸れたように思われるかもしれませんが、
そのUZIの製品紹介ページの「基本情報」の中に、

バッテリーは、「8.4V600mAhミニバッテリーAKタイプ」をご使用ください。
(ニッケル水素AKタイプバッテリーは、メカBOXが破損するおそれがあるため使用できません)


と明記されているのです。

純正以外のバッテリーを使うと壊れるという話しは噂レベルではなく、
メーカーさんからの警告として公表されている文言だったのですね。

しかしこれも先頃マルイさんから、
ニッカドバッテリーは今後生産しないとの発表も行われており、
「ニカドタイプ(黄色ラベル)8.4V600mAhミニバッテリーAKタイプ」
という商品名の純正バッテリーの入手は困難になって行くと思われます。



UZIファンとしては、なんとも困った状況ですねェ(涙)

では純正以外のバッテリーを使用すると、
何故、どこが、どのように壊れるのでしょうか。

それを検証するため1挺つぶす覚悟を固めていたのですが、
「誤って高電圧バッテリーで回したため破損した」というUZIを
実にタイムリーにヤフオクで落札することが出来たのです。
日頃の行いが良いとこういう幸運に恵まれるんですねぇ(笑)

手元に届いたUZIに手持ちのバッテリーを繋ぎ、
セミオートモードにしてトリガーを引いたところ、
「ギーッ!」という異音を発し、
ピストンのコッキングには至っていない状態でした。

で、そのUZIを開けてみたところがこちらです。



パッと見た感じでは大きく破損した部分はありません。
プッシュロッドもピストンもまったくの無傷なので、
やはりギヤまわりがクラッシュしているのでしょう。

そう思いつつスパーギヤを外してみると・・・



意外にもべベルとスパーは無傷なのですが、
案の定セクターギヤがこの通り



ギヤの歯が「欠けた」というより、
「潰れた」という感じになっておりました。

高電圧バッテリーで回したことで、
何故このような現象が起きたのでしょうか。
その原因について、次回詳しく解説いたします。

また来週~と行きたいところなのですが、
ちょっと今後の予定がありますので、
頑張って明日(13日)中に更新いたしますね。  

Posted by カズヤ at 01:35Comments(0)東京マルイ電動UZI

2012年08月05日

マルイ電動UZIについて その16 内部構造3

またしても更新が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
毎週1回は更新したいところなのですが、
なんだかんだとやることが多くて
なかなか時間が取れないんですよね~(涙)

と、つまらない前置きはこれくらいにして、
話しの続きを進めて行きましょうね。



マルイ電動UZIの作動メカニズムを解説した前回記事で
だいたいのところはおわかりいただけたことと思いますが、
この特異なメカがどんなメリットとデメリットを生んでいるのか、
今回はそのあたりを考察してみたいと思います。

まずはそのメリットについてですが、
UZIという銃のイメージを一切崩すことなく
電動エアガンとしての製品化を実現したという、
その1点に尽きると言っても良いだろうと思います。



銃本体のほぼ中央にグリップがあり、
そのグリップの中にマガジンを収めるという
非常に特殊なレイアウトを持ったUZIは、
モーターとギアとバッテリーをどこに収めるかの問題で
非常に設計者泣かせの銃と言えるでしょう。

過去記事で詳しくご紹介したマルシン電動UZIも、
フォアグリップを太目にディフォルメして
モーターを内蔵するという苦肉の策を採っていましたね。



逆に言えば、UZIの電動エアガン化が
それだけ大変だということであり、
苦心の末それを実現してくれたメーカーさんに
足を向けては寝られませんよね(笑)

そうそう、ピストンが後ろ向きに前進(?)することで
射撃時のリコイルが味わえるという話しもありますが、
次世代電動ガンがあれだけのウェイトを動かすことで
ようやくリコイルを発生させていることを思えば、
実際の効果がいかほどのものかは想像が付くでしょう。

確かにプッシュロッドの重さも加わりますので、
普通の電動ガンよりは振動が大きいような気はしますけどね。



次に問題のデメリットについてですが、
ここでマルイ電動UZIについて一般に囁かれている
ネガティブな噂の主だったところを挙げてみましょう。

1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる


と、まぁこんなところでしょうかね。

1については、初速100m/sオーバーのチューンが
当たり前のように横行していた
改正銃刀法施行以前の環境で言われていたことで、
箱出し90m/s前後の初速が常識となった現在において
80m/s前後のパワーを「極端に」弱いとは
言えないだろうと思います。

上で書いた80m/s前後という初速は、
私の勤務先で計測した数値なのですが、
このあたりについては後日改めてしっかりと計測して
その結果を詳しくレポートいたしますので、
この件はひとまず置くとしましょう。

2については、その足りない初速を上げようと
強化スプリングを組み込んだ方がいたのでしょう。
前回の解説で既におわかりいただけたことと思いますが、
単純に強いスプリングを組み込むと下イラストの通り。



セクターギアがピストン下面のラックギアを巻き上げる
いわゆる普通のコッキング方式であれば
スプリングの負荷がそれぞれの歯に分散されますが、
このUZIの場合、プッシュロッドとシアーの接触部分が
負荷を一手に引き受ける形になっています。

この過負荷はシアーとピストンを繋いでいるピンの部分に集中し、
樹脂製ピストンのこの部分が破損する可能性が最も高いと思われます。



また、コッキングの際はピストンスプリングと一緒に
プッシュロッドのリターンスプリングも圧縮されるわけですから、
セクターギアの方にかかる負荷も通常の電動ガンより
大きなものとなるわけです。

上記の理由により、初速を上げようとして
強いピストンスプリングを組み込むと、
破損の確立が跳ね上がるという結果につながるのです。

安直なパワーアップを試みると
すぐに壊れてしまうというのは、
安全上実に優れたトイガンと言えますよね。

さて、3のバッテリー問題について。
これに関しても明確な答えを持ち合わせているのですが、
残念ながら今日は他にもやるべきことがありますので、
続きは次回とさせていただきます。

時間が取れたら明日中に更新しようと思いますが、
うーん、どうだろう・・・(汗)
なんとか頑張ってみますです。  

Posted by カズヤ at 22:40Comments(4)東京マルイ電動UZI

2012年07月23日

マルイ電動UZIについて その15 内部構造2

15~16日のはずだった更新予定が随分遅くなってしまいましたね。
楽しみにお待ちくださった皆様には大変申し訳ございませんでした。

ちょっと仕事が忙しかったのと、
今回掲載のイラストの描き起こしに手間取ったのとで
更新が遅れた次第であります。

さ~て、準備に時間をかけた分、
濃い目の内容でお送りしましょう!



上は前回開いたVer.5メカボの画像に、
コッキングメカニズムの解説に必要なパーツを
イラストとして上書きしたものです。

そして、ここからベースの画像を除いたものがこちら。



相当に簡略化しておりますが、
このメカボ特有のコッキングの仕組みをご理解いただくには
これで充分足りると思います。



まずはコッキング開始前の初期状態です。

念のため書きますが、この際銃口は右側に向いています。
つまり、ピストンとピストンスプリングの向きが
通常の電動ガンとは間逆になっているわけですね。



トリガーを引き、モーターが回り、
べベル、スパーギアを介してセクターギアが
時計回りに回転を始め、セクターギアの歯が
プッシュロッドのラックギアに当たります。
ギアの回転方向が通常メカボと逆である点に注目です。



セクターギアと連動する形でプッシュロッドが前進し、
シアーで引っ掛けられたピストンのコッキングが始まります。



セクターギアの回転と共に、
ピストンスプリングを圧縮しながらピストンが前進して行きます。



この際、プッシュロッドがリコイルスプリングも
同時に圧縮しているところにも注目しておいてください。



セクターギアがコッキングに必要な分の回転を終える直前、
ピストン末端上部に設けられたシアーが、
メカボックスに固定された解除ピンに接触します。



上はこの時点でのシアーと解除ピンとの位置関係を
クローズアップしたものです。



上の状態の一瞬後、
解除ピンによってシアーがプッシュロッドから開放され、
ピストンが後退(シリンダー内エアーの圧縮)を始めます。



上は、解除ピンによってシアーが押し下げられた状態の
クローズアップです。





シアーから開放されたピストンとプッシュロッドは
それぞれのスプリングの力により後退を始めますが、
当然ながらピストンの後退速度の方が速いため、
プッシュロッドは一拍遅れて移動する形になります。



ピストンが後退し切った一瞬後に・・



プッシュロッドも初期位置へと戻り、
コッキング開始前の状態になるわけですね。

と、各部の動きについてを解説したところで、
それぞれの現物の画像をご覧いただきましょう。



まずはプッシュロッドです。
これは後半のラックギアと、
円柱状のプッシュロッド部分との2ピース構造になっています。



こちらはラックギアの歯の部分。
通常、ピストン下面に設けられているラックギアが
このような形で取り出されていると考えれば良いでしょう。

大概のノーマルピストンはラックギアが樹脂製のところ、
最初からフルメタルティースになっているあたり、
強度的に無理があることを物語っているように思います。



上はピストンに設けられたシアーです。

このシアーは、下側(ピストン側)から
スプリングで常に押し上げられています。



そのシアーが、先のプッシュロッド先端部に
ひっかかっている状態がこちらです。

先の解説を画像で再現すると、このように・・・







シアーが解除ピンに押し下げられるプロセスが
おわかりいただけたでしょうか。

この、シアーが開放される直前。
ピストンスプリングが最大に圧縮され、
ピストンのコッキングがほぼ完了している状態が
下の画像になります。



撮影の都合上、リコイルスプリングは取り外し、
ピストンスプリングも実際に圧縮はされていませんが、
セクターギアからプッシュロッドへ、
そしてプッシュロッド先端からシアー、
シアー付け根からピストン中心部へと連なる
力の伝達の複雑さと無駄の多さが良くわかりますよね。

と、久しぶりの更新で思わず長くなりましたが、
次回、この構造から来る作動上の問題点についてを
詳しく解説してみたいと思います。

今回省略したチェンバーまわりの構造についても、
追々ご紹介するつもりですので、
どうか気長にお付き合いくださいませ~。  

Posted by カズヤ at 01:49Comments(5)東京マルイ電動UZI

2012年07月09日

マルイ電動UZIについて その14 内部構造1

仕事の都合でちょっと間が開いてしまいましたが、
マルイ電動UZIについてのレポート、
予てからの予告どおりいよいよ禁断の領域へと
踏み込んで行きたいと思います。



ただし、上の画像にあるように、
マルイ電動UZIの心臓部たるVer.5メカボックスは
特殊な改造防止シールで封印されており、
これを剥がした場合、マルイさんによるサポートは
一切受けることが出来なくなってしまいます。

過去に行ったマルシン電動UZIの検証では
分解から組み立てまでの工程を徹底的にご紹介しましたが、
既に生産されていない製品だったことと、
メーカーサポートも終了していることから、
マルシンさんへの不利益には当たらないと判断してのことでした。

2012年7月現在、東京マルイ公式サイト
製品カタログページにしっかり載っている現行商品である電動UZIについて、
メーカーが推奨しない分解の方法を詳しく紹介することは、
本当は避けるべきことではないかと考えております。

それでもこうして検証記事を書き進めずにいられない
熱い胸の内については追々お話しするとして(笑)

電動エアガンの分解組み立てに自信が持てない方や、
自分の行いの責任を自分で取ることが出来ない方は、
絶対に今後の記事の内容を真似しないでください。

別に違法な改造等をするわけではありませんが、
メーカーさんが禁じていることを行う以上、
これくらいの覚悟を背負う必要はありますからね。

以上の要件を踏まえた上で、
マルイ電動UZIの内部構造に迫って行きましょう。





はい、というわけで取り出しましたVer.5メカボックス。

前述の理由から、ここまでの分解方法も
あえて省略させていただきました。



さて、改めて改造防止シールと向き合います。
これを剥がしてしまったが最後、
決して後戻りは出来ません。

何故ならこのシール、一旦剥がしてしまうと…



このように剥がした跡が残るため、
二度と貼り直すことが出来ないのですね~。

逆に言うと、こうまでしてメカボの分解を禁じている
マルイさんの真意が気になるというものですよね。

ともあれ、禁断の封印を破ってしまった以上、
先に進む他の道はありません。
思い切ってメカボを開けてしまいましょう。



まずは右側面に見えるネジを外します。
こういう画像を撮っておくと、
組み立て時に参考になるのでオススメですよ。



あとは各ギアの軸を軽くつつきながら、
強化樹脂製のフレームをパカッと開けばこの通り。

厳重な封印が施されていた割には案外普通っぽくて、
ちょっと拍子抜けしたかもしれませんね。



しかし下のVer.2メカボと比べて見ると、
そのレイアウトの異様さに驚かれることでしょう。



モーターと各ギアがほぼ水平に並んでおり、
セクターギアとピストンは遠く隔絶されています。

そしてそのピストンは末端が銃口側にあり、
インナーバレルがスプリングガイドになっているのです。

一見しただけでは何がどうなっているのか理解出来ず、
非常に複雑なメカニズムのように思えますが、
やっていることはVer.2とほとんど同じで、
特に新しいアイディアが盛り込まれているわけではありません。

では、どんな仕組みでBB弾の射出を行っているのか。
まずはそのあたりから解説しようと思うのですが、
残念ながら今回はこれにて時間切れ(涙)

その特異なメカニズムと発射サイクルについて、
画像とイラストを交えてご紹介する予定ですので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ。

次回更新は15~16日の予定です。  

Posted by カズヤ at 22:03Comments(0)東京マルイ電動UZI

2012年06月28日

マルイ電動UZIについて その13 カスタム形態12

唐突な上にどうでも良い話で恐縮ですが、
4日ほど前に47歳の誕生日を迎えました。

明けても暮れても鉄砲のことばかりを考えていた中学生当時から
何も変わらぬままこの年齢になってしまったわけですが、
ここまで来たらもう完全に開き直って、
最高齢UZIマニアを目指してやろうと思っております(笑)

それともうひとつ、
個人的にとても嬉しい出来事があったのですが、
これについては項を改めてご報告いたしますね。

と、余計な話しはこれくらいにして、
マルイ電動UZIのフロントサイトまわりの
レールマウント化についての話、
前回の続きをちゃっちゃと進めて行きましょう。



左右レシーバーのフロントサイトまわりを
ひと通り加工し終えたところで、
そこに載せるマウントレールを製作します。

製作といっても、既存の20mmレールを
必要なサイズに切断するだけの話しです。



上はマルシン電動UZI近代化計画の時にも使用した
メーカー不明のG36シリーズ用サイドサポートレールを、
金属用ノコギリでざっくりと切断した状態ですね。



切断面をひとまず仕上げたところで、
UZI本体に取り付けるためのネジ穴を開けて行きます。



まずは前回加工したフロントサイト基部パーツの
元々開いているネジ穴と位置を合わせて、
レール前方(下画像右側)に2つ。
然る後、ひとコマ後ろの窪み部分に2つ。
3mm径の穴を開けてやりました。



この加工にともない、
フロントサイト基部パーツの方にもネジ穴を開けておきます。



このあたりは流れを見ればわかることで、
わざわざ説明するまでもありませんよね。

さて、先に加工したレールマウントですが、
その裏側にちょっとした工夫を施しています。



ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
マウントレール後方下面を斜めに削ってあるのです。



これはUZI本体に取り付けた時に、
レシーバーカバーの脱着を妨げないための加工でして、
このように削り込んでおくことにより



ご覧の通り、レシーバーカバーが
スムーズに脱着出来るというわけです。

ここまで来れば後は簡単。
フロントサイト基部パーツとマウントレールを
UZI本体に取り付けるためのナットを固定するだけです。





左右レシーバーのフロントサイト取り付け部分の裏側に、
M3の板ナットをプラリペアでガッチリ固定してやりました。

ただこの部分は、メカボックスの先端と
バレル固定用カラーのロックパーツが収まるスペースなので、
それぞれのパーツを仮組みしつつ、
干渉に注意しながら作業を進める必要があります。



ま、さほどシビアではありませんけどね。

以上の作業により、
マルイ電動UZIのフロントサイト部分への
レールマウント取り付け加工は完了です。



レシーバーが左右分割になっている都合上
マルシン電動UZIの時よりも面倒な作業になりましたが、
やるべきことに大きな違いはありませんでしたよね。



説明を省いてしまいましたが、
短くカットして作ったマウントレールは
スプレーブラッセンで黒染めしています。



そのマウント前面に小さい穴が開見えますが、
これは将来的な展開を考えて開けておいたもので、
その用途については後日改めてご紹介しようと思います。

以上、かなりの駆け足ではありましたが、
マルイ電動UZIのフロントサイトまわりの
レールマウント化についての話しはこれにて終了。

次回はいよいよ、今度こそ本当に
内部メカについての徹底検証を開始いたします。

分解防止シールによって封印された
禁断のVer.5メカボックス。
その中身を余すところなくご紹介しますので、
どうか楽しみにお待ちくださいませ!!



子供は見ちゃダメ!!(笑)  

Posted by カズヤ at 23:53Comments(2)東京マルイ電動UZI

2012年06月21日

マルイ電動UZIについて その12 カスタム形態11

さてさて、時間も無いのでサクサク話しを進めましょう。



今回はかつてマルシン電動UZIでも同じ加工を施しました
フロントサイトまわりのレールマウント化のご紹介です。

UZIという銃における光学サイト搭載方法では
これが最強と自負しているこの加工。



公式の場で結果を出せていないのが
なんとも悔しい限りなのですが、
次回の葉隠マッチまでには完璧に煮詰めて、
必ずや自説の正しさを証明してご覧に入れましょう。

と、話しが果てしなく逸れて行く前に、
具体的な工作手順をご紹介して行きますね(汗)



まずは左右に割ったマルイUZIのフレームパーツの・・
おっと、分解方法について触れていない件については
後日改めてご説明申し上げますね。

で、そのフレームのフロントサイト取り付け部分の
半円状の切り欠き部分を、
適当な形状に削ったABS板とプラリペアで塞ぎます。



後で隠れてしまう部分なので、
表面処理の必要はありません。



次に、耳のような形のフロントサイトガードを
バッサリ切って落とします。



左右とも切断した後、合わせたフレームの上面を
画像のように平らに整えておきます。



ここも隠れてしまう部分なので、
仕上げは適当でオッケーです。

うーむ、先を急ぐあまり文章が稚拙ですみません・・(汗)

次はフロントサイト部分の土台になっている
下画像のダイキャストパーツの加工です。



まずはこのパーツの裏側にある円柱状の突起を、
金属用糸ノコギリで切り落とします。





この突起が入るフレーム側の切り欠きを、
最初の加工で埋めちゃってますからね。

そして先のフレーム同様、
両耳とでも言うべき部分を切断。



然る後、切断面を平ヤスリで整えています。



わざわざ解説するまでも無い程度の加工ですが、
これは是非とも真似していただきたい部分なので、
あえて詳しく解説している次第です。

と、いったようなわけでして、
さらっと1回で終了するつもりだったこのテーマ。
もうちょっと回数を割くことになりそうなので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたします。

バックアップサイトの工作も
計画は出来上がっているのですが、
時間と資金が・・ぐぬぬぬぬ(涙)

ともあれ、アルティメットなUZIの完成を見るまで
この手を止めるつもりはありませんので、
長い目で見守っていただければ幸いに存じます。

それでは皆様、また来週です~。  

Posted by カズヤ at 22:48Comments(2)東京マルイ電動UZI

2012年06月21日

マルイ電動UZIについて その11 木製ストック余話

今回はちょいと寄り道ということで、
先日入手した木製ストックについてご紹介いたします。



何回か前の記事に書いたのですが、
ヤフオクに出品されていた
ZEKE製メタルレシーバー組み込み済みの
マルイ電動UZIを落札することが出来まして。



入札価格が2万円を超えたところで
「ちょっと待て、冷静になれ!
すでに1挺持ってるでしょ!?」と自らに言い聞かせ、
泣く泣く手を引いていたのですが、
何かのトラブルがあった模様で、
繰上げ落札の権利が転がり込んで来たのですね~。

と、そんな経緯で手に入った5挺目のマルイ電動UZI(笑)

高電圧バッテリーでドライブして壊れたという
非常に興味深いメカボの中身については
後日改めてご紹介する予定ですが、
今回は落札品に付いて来た木製ストックをご覧いただきましょう。





出品者の方も中古で入手されたとのことで、
その素性については一切不明なのですが、
実に良く考えて作られている見事な逸品なのですよ。





UZI本体との接続金具は、
メタルストック取り付け基部を包み込むという
私が作った物と同様のコンセプトなのですが、
独自に設けられたロック機構が凄いのです。





下画像のようにUZI本体に取り付ける際、
本来のメタルフォールディングストック固定用のピンを
押さえつけるようにしてはめ込むのですが・・





すると、下画像に見える金具内側のへこみ部分に
上記の固定用ピンがハマリ込み、
ストックがガッチリ固定されるという寸法なのです。



そしてストックを取り外す時は、
下画像に見えるスプリングが付いたボタンを押して
ロックを解除するだけという、
元々の構造を活用した見事な設計。



ここまでこだわってUZI用の木製ストックを
自作した人がいらしたという事実だけで、
もう涙がちょちょぎれちゃうってなものですよ。
え? 死語の古さにもほどがあるって??(汗)



スリングスゥイベルも、鉄板からの自作でしょうか。
ガッチリしたものが取り付けられていて、
使用に際する不安は一切ありません。



ゴム製の分厚いバットプレートは、
何かの銃の流用なのでしょうか。
これも自作だとしたら凄いことですよね~。

惜しむらくは前述のロック機構を設けたことにより、
オリジナルの美しいアウトラインを
アレンジせざるを得なかった部分でしょうか。





私の自作木ストと比べてみると良くわかりますね。





もっとも実用上はまったく差し支え無いことだし、
事実、肩付けしても何の違和感もなく構えられるので、
これはこれでひとつの正解であると思います。

どこのどなたかは存じませんが、
この木製ストックの製作者様とは
一度お会いしてみたいものですねー。

と、ここまで絶賛しておきながら何ですが(汗)
このどなたかの手になる木製ストックを、
ヤフオクに放流しようと思うのです。

正直手放したくは無いところなのですが、
既に自分で作った木ストがあるのと、
UZIに関する新たな計画のために、
どうしても資金が必要なので・・・

安値でスタートいたしますので、
どなたかに身請けしていただければ幸いです。



以上、セールスを兼ねた寄り道はこれにて終了。
次回は本題に戻って、話しの続きを進めますね。

明日の深夜にはなんとか更新する予定です。  

Posted by カズヤ at 00:50Comments(0)東京マルイ電動UZI

2012年06月15日

マルイ電動UZIについて その10 カスタム形態10

貴重な休日を一秒たりとも無駄にするまいと、
秘密のカスタム計画に黙々と取り組んでおりましたところ、
学校から帰って来た次男がひと言。

「・・・休みの日も銃をいじってるんだね」

生暖かい視線が心地よい昼下がりではありました(笑)

と、アットホームな(?)話題はさておき、
マルイ電動UZI用の自作木製ストック。
今回はその完成までをご覧いただきましょう。



アルミアングル材から強引に作った結合金具に、
木スト本体とネジ止めするための穴開け加工を施します。



このあたりも、過去記事の
「マルシン電動UZIについて その59 ストック編再び4」とほとんど同じ作業なので、
くどくど説明するのは控えさせていただきますね。



そして、スプレーブラッセンにて黒染めした 
結合金具を木スト本体にネジ止めしたのが、
下の画像の状態です。







葉隠マッチ前日に慌てて作業を行ったため、
取り付け位置はガタガタになるわ、
ストック先端の貼り合わせ部分が割れてしまうわ、
見るも無残な形になってしまいました(涙)

まぁ、後日しっかり修正しておきますけどね。

そしてUZI本体との結合方法は・・って、
もう説明しなくてもわかりますよね。







元々のメタルストック基部が
少しばかり上にはみ出しているのが
ちょっと情けないところですが、
木製ストックの美しいアウトラインを再現するためには、
これは諦めざるを得ない部分なんですね(涙)

また、この基部の厚みを変更出来ないため、
木スト本体も厚ぼったくなってしまったのですが・・・



全力で目をつぶるしかありませんやね(汗)

さて、バットプレートの方はどうなったかと言いますと。





こちらも適当な固定方法が定まらず、
ひとまず黒染めしたM4の木ネジで仮止めした状態です。

こちらの画像だと、
ABS板の細切りを並べて作った滑り止めモールドが
はっきり確認出来ますね。



ストック右側に設けたスリングスゥイベルは、
これもマルシン~の時と同様、
ライラクスさんのQDスリングスイベルアダプターを使って、
脱着可能にしております。



ちなみに、シングルポイントでも吊れる様にと
木スト下面にもこのアダプターを着けるつもりで
穴を開けてあるのですが・・



素人なりに考えた結果、
やはりスリングは2ポイントの方が
様々な局面で扱いやすいだろうと思い、
この案はボツとした次第です。

このままではみっともないので、
いずれ何とかしたいところですね。

と、そんなこんなでひとまずの完成を見た
マルイ電動UZI用、自作木製ストック。





完成といってもバットプレートは未塗装だし、
木部も荒削りのままで、金具の寸法もガタガタといった
まったくの試作状態なのですが(汗)
マルイ電動UZI用木製ストックとしては
最も確実かつスマートな固定方法に
仕上がっていると自負しております。

ここまでの解説でおわかりいただけたように、
特別な材料や加工方法等は一切使わず、
日曜大工レベルの工作で製作したものですので、
「やっぱりUZIは木スト!」と信じて疑わない
同志の皆様には、是非とも製作に
チャレンジしていただきたいと思います。



まぁ、メタルストックもカッコイイんですけどね(笑)

以上、自作木製ストックの話しはこれにて終了。

次回はフロントまわりのカスタムについてを
さらっとご紹介するつもりなのですが、
その後は諸々の予定を繰り上げて、
マルイ電動UZIの内部構造の検証記事を
いよいよ開始しようと考えております。

サブタイトルは「マルイ電動UZIの真実」とでも
言ったところでしょうかね(笑)

都市伝説のごとくささやかれている様々な疑問を、
すべて白日の下に暴き出しますので、
しばしお待ちくださいませ!  

Posted by カズヤ at 00:23Comments(0)東京マルイ電動UZI