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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年06月30日

マルシン電動UZIについて その25 バッテリーの話4

さて、いいかげんお待たせしているので、
前置き無しで実射テストに入りましょう。

銃本体は、以前の記事でエイジング加工を施した
フルメタルバージョンUZIを使用。

前回ご紹介した中国製リポバッテリーを、
テスト直前に満充電状態にし、
0.2gのBB弾を55連マガジンに装弾しています。

まずは、下の動画をご覧ください。



なんとも怪しい人物が写っていますが(笑)
セミ、フルオート共に快調作動している様子が
おわかりいただけると思います。

セミオートでの指切り連射も、
なかなかに鋭いレスポンスですよね。
このあたりは、リポバッテリーならではの
瞬発力のなせる業でしょうか。

フルオートのサイクルについてですが、
前回ご紹介した簡易弾速計にて計測した結果、
5回計測の平均値は、毎秒10発というところでした。

ちなみに、サイクル計測は下画像のような状態にて行いました。





この計測器、サイクルの計測にあたっては
7発以上の発射が必要条件なのですが、
動画中、一度目の数値は、発射数が足りていないため、
回転数が低い値となったようです。

ちょっとしたトラブル(妻の怒声)で、
計測のすべてが撮影出来ていないのが残念ですが(汗)
テストの雰囲気はご理解いただけるかと思います。

この、毎秒10発というサイクルが、
専用ニッカドバッテリー使用時と較べて
速いのか遅いのか、比較テストしていないのが
何とも片手落ちなのですが、
かろうじて生き残ったニッカドバッテリーも
まともなフルオート射撃までは出来なかったため、
断念せざるを得ませんでした(涙)

尚、同じ計測器を使って、気になる初速も計測しました。
その様子は以下の通りです。





動画スタート直後、液晶に異常な数値が表示されていますが、
これは電源投入直後に表示される、正常運転を通知するもので、
決してこんなパワーの銃を持っているわけではありません。

また、6発目と8発目が計測されていないのは、
BB弾が計測筒の中心から外れて通過した
(内壁に接触した)ものと考えられます。

改正銃刀法による銃口初速の上限値は
0.2gのBB弾使用時、99m/sということですから、
充分に余裕のある安全な数値と言えるでしょう。

室内で撃つとかなりパワフルな印象があったので、
こうして計測することで安心出来ました。

思うに、新品で購入したエアガンを完全に箱出しで使う人以外、
つまり、何らかのカスタムを施すことを前提として
この趣味を楽しむ場合においては、
弾速計の所持は、もはや必須と言えるでしょうね。

かく言う私も、今回のテストにあたり
ようやく弾速計を購入したような体たらくなのですが、
こうして情報発信するような立場にあっては尚更、
責任を持って管理する必要があるだろうと考えます。

同好の士に迷惑をかけないためにも、ですよね。

と、話しが逸れましたが、
上記のようなテストの結果、中国製リポバッテリー、
とりあえずは問題なく使えることがわかりました。



今回のテストにあたり、55連マガジンを6本ばかり
空にしましたが、まだまだバリバリと動いてくれますので、
元気だった頃の専用ニッカドバッテリーよりは、
確実に容量も大きいことがうかがえます。

本来ならば、満充電状態で何発の発射が可能かを
テストするべきで、私自身もそれを一番知りたいのですが、
家の中でこれ以上ブッ放すことが状況的に許されないため(涙)
近く機会を改めて、必ず結果をレポートしたいと思います。
リポバッテリーアラームも用意したことですしね。



以前にも書きましたが、当初マルシン電動UZIについては
外観をさらっとご紹介するだけに留めるつもりでした。

何しろ、手持ちの専用バッテリーが軒並み劣化しており、
まともな動作が望めない状態だったので、
記事として取り上げても仕方がないと思ったためです。

ところが、トラブル解決編での動画を撮影した時のこと。

補強プレートを組み込んでの動作テストの際、
マルイ電動UZIのテスト用に購入していた、
うなぎ互換サイズの7.4Vリポバッテリーを
外付け状態で動かしたところ、
劣化した専用バッテリーでは決して得られなかった
快調なサイクルでの作動を見せてくれたのです。

マルシン電動、行けるじゃん!
リポバッテリー、なんとか内蔵出来ないか!?

この、「バッテリーの話」シリーズの冒頭では
あえて語らなかったのですが、
実はこの時点で、完全に方針が変わったのです。

徹底的にやってやろうじゃないかと。

後は、先述の通りです。
サイズ的に見合いそうな製品の存在を知り、
とにもかくにも入手してからの七転八倒。

マルシン電動UZIを快調に動かしたい!!

その一念で記事を綴って来た結果、
さらっと紹介などとんでもなく、
マルシン電動UZIの話しだけで、
25回を迎える長期連載になってしまいました。

耐久性についての課題は残っているものの、
安値で手に入れた中国製の怪しいリポバッテリーが
マルシン電動UZIを見事快調に動かしてくれたことで、
ひとまずの目標は達成出来ました。

しかし、私という人間の欲深さでしょうか。
マルシン電動UZIについて語らねばならないネタは、
まだまだ残っているのです。

山ほどのネタを抱えたマルイ電動UZIについても、
ほとんど何も語っていないというのに、
この先どうなってしまうのでしょうか。

生粋のUZIファンである読者の皆様。
当分は退屈させない自信がありますので、
今後とも、当ブログを何卒よろしくお願いいたします。

さて次回は、マルシン電動UZIを快適に使用するための
ちょっとした小技をいくつかご紹介しようと思います。

  

Posted by カズヤ at 21:54Comments(0)マルシン電動UZI

2011年06月26日

マルシン電動UZIについて その24 バッテリーの話3

いきなりですが、まずはお詫びです。
下画像の皆さんのように頭を低くして・・・



今回は実射動画をお届けする予定だったのですが、
いざ撮影という段になって、予想外のトラブルが発生しました。

テストに必要な機材をひと通り揃えたところで、
充電したリポバッテリーをマルシン電動UZIに繋ぎ、
空のマガジンを叩き込み、
試運転を行うべくトリガーを引いたのですが、
なんとこの期に及び、あれだけ手をかけたUZIが、
ウンともスンとも言わないではありませんか。

組み立て段階で何度も動かしているので、
この期に及んで故障ということは考えられません。

そんなバカな!? 何が起こった!!??

かなりのパニックに陥ったのですが、
コネクターの接続はそのままに、
バッテリーをレシーバーから取り出して
トリガーを引いてみると、あっさりと
しかも快調に作動してくれるのです。

冷静に観察し、検証した末、
下画像に矢印で示した部分、コード付け根のふくらみを、
アッパーレシーバーの内壁が圧迫することにより、
通電に支障が起きているのではないかと考えました。



ならばこうだ! と、下画像のように、
リポバッテリーとの現物合わせで、
コード付け根が触れるあたりを
ゴリゴリと削り込んでやりました。
超荒目の金ヤスリでの力技です。





同様に、補強済みのABSバージョンも
接触箇所をガリガリと削りました。
こちらは強度も考えて、最低限必要な部分を
モーターツールで削っています。







ガッチリ補強したレシーバーなので、
けっこう大胆に行っちゃってますけどね(汗)

で、この加工により、フルメタル、ABSの両バージョン共に、
アッパーレシーバーにバッテリーを収めた状態でも、
しっかり動いてくれるようになりました。

考えてみれば、組み立て中の動作テストの際は、
バッテリーを外付け状態で繋いでいたので、
この問題に気付くことが出来なかったのですね。
なんとも初歩的なミスでお恥ずかしい限りですが、
本当に、一時はどうなることかと思いました・・・

さらに、試運転をしていて気が付いたのですが、
下画像、赤丸で囲んだあたりの、
給弾用パイプスプリングの付け根付近が、
射撃時に前後するタペットプレートの前端に触れて、
カチャカチャと振動するのですね。



特に問題は無さそうなのですが、長期にわたる接触で
どのようなトラブルが起きるかわかりませんので、
なるべく避けた方が良いのは明らかでしょう。

対策として、下画像のように
パイプスプリングが繋がる四角いブロックを、
マイクロスイッチと反対側に出来るだけ傾けます。



このアングルだと良くわかりますが、
黄色く囲った部分の先端が、
パイプスプリングと接触するわけです。

ちなみに、この四角いブロックが傾いても
チェンバー部分は直立していますので、
発射されるBB弾の回転には何の影響もありません。

その上で、バッテリーコネクターを
マイクロスイッチとパイプスプリングの間に
押し込むように収めます。



この状態でレシーバーカバーを閉じれば、
タペットプレートはパイプスプリングに
触れることなく、スムーズに動作するはずです。
細かいことですが、貴重なマルシン電動UZIを
長持ちさせるための、ちょっとしたコツですね。

細かいことついでにもうひとつ。

構造上、レシーバー内で剥き出しになった
シリンダーとピストンの上に、
バッテリーのコードが這う形になっています。



これも精神衛生上、ちょっとばかりよろしくないので、
コードとピストンの接触防止対策を施しましょう。

突然、図画工作の時間になりましたが(笑)
空になった2リットルのペットボトルの一部を、
下画像のように、カッター等で切り出します。





あとは現物合わせで、シリンダーまわりと
接触する部分を切り取るだけです。





ピッタリはまるように形を整えれば、下画像のとおり。
これでコードとピストンは、絶対接触しませんよね。



ただ、現時点で気が付いたのですが、
上画像のように完全にふさいでしまうと、
シリンダーとピストンの摩擦熱がこもりそうですよね。

念のため、切り出したペットボトルの板に
ポンチ等で放熱用の穴を開けた方が良いかもしれません。
後日加工して、画像をアップいたしますね。

と、以上の作業で、ようやく実射テストが
行える状態に漕ぎ着けることが出来ました。
やはり一筋縄では行かないと言いますか、
下準備だけで1回分の記事になってしまいましたね。

まぁ、手がかかる子の方が可愛いとも言いますし(笑)
これで調子良く動いてくれれば、
苦労も報われるというものでしょう。

というところで、今回はこれにて。
次回こそ必ず、実射テストの動画をご覧に入れます!  

Posted by カズヤ at 13:51Comments(0)マルシン電動UZI

2011年06月22日

マルシン電動UZIについて その23 バッテリーの話2

さて、さっそく前回の続きをば。

怪しげな中国製リポバッテリーを入手したわけですが、
果たしてコレ、ちゃんと使えるのでしょうか。

まずは外観ですが、
サイズは概ね商品情報の通りで、
若干角張ってはいるものの、
アッパーレシーバー後部の収納スペースには
かろうじて収まりました。







ただ、コネクターの規格が異なっているため、
このままでは電動ガンには接続出来ません。



そこで、困った時のヤフオク頼み(笑)
下画像のような変換コネクターを購入しました。



送料込みで300円くらいだったと思います。
こういう物が近所で買えると良いのですが、
ラジコン関連商品を扱っていた模型店は撤退し、
その遠因となったヨドバシカメラは品揃えが微妙という・・・

話しが逸れましたが、上のコネクター。
届いてみたら、さらに規格が違っていました(泣)
商品画像から予想はしていたのですが、
これしか見つけられなかったんですよね・・・



そこで、使えなくなった専用ニッカドバッテリーから
コネクターを切り取って、下のように強引な
再変換コネクターを作りました。





いやはや、まさに泥縄ですが(汗)
これでようやく、リポバッテリーを
マルシン電動UZIに繋ぐことが出来たわけです。

充電器についてですが、今回の企画による
リポバッテリーの初導入にあたり、専用の物を入手しました。

FireFox Li-Po 7.4V/11.1V バランス付充電器



アームズマガジンに広告を出されている
オスカー境店さんの通販にて購入しました。
素人丸出しの質問にも快く対応してくださる、素晴らしいお店です。
価格は1995円でした。

また、あれこれ調べた情報によれば、
リポバッテリーは過放電が禁物とのことなので、
リポバッテリーアラームLED(7.4V&11.1V用)
なる物も、ヤフオクで入手しておきました。





個人製作の商品だそうですが、
出品者様がアップされている動画がこちらでして



これさえあれば、私のようなリポ初心者でも安心して使えますね。
こういう物を作れる技術と才能が羨ましい限りです。
ちなみにお値段は、送料込みで1140円でした。

さらに、フルオートの回転数と、初速も計るために、
「akipiro5 弾速計web shop」さんにて、
簡易弾速計を購入しました。
お値段は送料込み4800円。
こちらは、下のページでいつでも購入出来るようです。

http://www.akipiro5.com/shopping/shopkani.htm



と、準備万端整ったところで、続きは次回。

新調した中古のデジカメ(笑)で撮影した、
リポバッテリーでの実射動画をお届けする予定です。
  

Posted by カズヤ at 21:10Comments(3)マルシン電動UZI

2011年06月19日

マルシン電動UZIについて その22 バッテリーの話1

自分でもすっかり忘れていたくらいどうでも良いことではありますが、
少し前から、当ブログのタイトルを
「UZI SIX MILLIMETER」と、英文表記に変えています。

これは、かの名作、「ターミネーター」の第一作目。
アラモ銃砲店でのシュワルツェネッガーのセリフをイメージして、
「ウーズィーシックスミリミダ」と読んでいただきたいが故であります。

いやホント、どうでもいいことで申し訳ないのですが(汗)
UZI好きにとってあの映画は、
決して無視できないインパクトがありましたからね。
テクノワールでの片手撃ちは、
UZI映画(?)史上に残る名シーンでしたよね。





と、余談はこのくらいにして、ここから本題です。

今までの記事で、銃本体については
ほぼ語りつくした観がありますが、
これが無ければ話しにならない、
バッテリーについて今回はご紹介してみましょう。

下は、銃本体と同時に販売されていた、
メーカー純正にして唯一の
マルシン電動UZI専用高性能バッテリーです。



販売当時の価格は3500円。

バッテリー表面のラベルには、

高性能SANYOニカドバッテリー使用
TYPE S-8.4V 500mAh 

との表示があります。

TYPE S とあるのはおそらく
「Sサイズ」を意味していると思うのですが、
後に異なるサイズのバッテリーを
発売する計画があったのでしょうね。

他に類を見ない特殊な形状は、下画像のように
アッパーレシーバー後部に収納するための、
まさにマルシン電動UZIにしか使えない
セルの配置によるものでした。





8.4Vという電圧は、標準的なサイズなのですが、
500mAhという容量の少なさが問題で、
まだバッテリーが新品だった当時、
6時間以上かけての満充電で撃ち始めても、
あっという間にバッテリーが空になる印象でした。

正確なデータを取っていないのが悔やまれるのですが、
200連マガジンを2本は撃ち切れなかったように記憶しています。

以前、専用サイレンサーの記事で、
消音効果の検証動画をご紹介しましたが、
サイレンサーを装着していない方の動画を見ると、
フルオートのサイクルが不安定なのがわかります。

これは、バッテリーが本来の性能を
発揮できていない証拠ですね。

撮影後、手持ちのUZI専用バッテリーすべてを
等しく充電して、動作をチェックしたのですが、
何と、かろうじて使えたのはただの1本。
それも、ワンマガジン55発すら撃ち切れないうちに
力尽きてしまうという、実に情けない有様でした。

どうせ使えないのならと、
下画像のように分解してみたところ、







中身はこのようになっていました。

特に変わった構造でも無いので、
ニッケル水素のセルを組み合わせて
自作してやれば良さそうな感じですが、
この機会に、巷で話題のリポバッテリーを
導入出来ないものかと考えました。

まずは適合するサイズが無いかと調べた結果、
ヤフーオークションにて下画像の製品を
見つけることが出来たのです。



商品説明によれば、

◇サイズ:約62mmx30mmx16mm
◇重量:約61g(ケースなし)
◇セル:2セル
◇容量:1200mAh
◇電圧:7.4V
◇最大放電:25C
◇連続放電:15C-20C
◇MYSTERY・中国製

約62mmx30mmx16mmというサイズが
バッテリー収納スペースに合うことと、
電圧は7.4Vと低めながら、
1200mAhという容量に期待が持てそうだったことから、
即決価格950円(安っ!)で落札してみた次第です。

届いた品物を見てみれば、表面のラベルに、



MYSTERY
Lithium Polymer Battery
25C 1200Mah

との表記と、小さいフォントで説明書を読め等の
注意書きがある以外、一切の詳細は不明という、
実に怪しげな商品でした(汗)

果たして使い物になるのかどうか、
次回、その導入の顛末について、
詳しくお話ししたいと思います。  

Posted by カズヤ at 16:32Comments(3)マルシン電動UZI

2011年06月15日

マルシン電動UZIについて その21 エイジング加工3



わぉ! なんて渋いUZIなんだい!?

と、ヒゲのおじさんが言ってるかどうかはさておき(笑)
ご好評いただいておりますエイジング加工編も今回で終了です。
トップ画像のUZIのような仕上がりを目指して、
前回の続きを進めましょう。



上は、模型をやる人にはお馴染み、田宮模型のエナメル塗料。
デザートイエローと、専用薄め液を用意します。



この塗料を、ざっと2倍程度に薄めまして



幅広の筆でジャブジャブと塗りたくり



塗料が乾く前に、ティッシュでサッと拭き取ります。
この技法、模型業界ではウォッシングと呼んでいます。







この作業を、満遍なく全体に施してやれば・・・



たった今、砂漠の戦場から帰還したような
歴戦の雰囲気漂うUZIの出来上がりというわけです。

表面の塗料は触っているうちに落ちて来ますが、
凹んだところには残るので、使い込むほどに
リアルな雰囲気が増して行くはずです。

そして、前述同様のスポンジ研磨剤による
磨き込みを施したメタルストックとマガジンを
組み付けた完成状態が、下の画像です。









賛否両論あるかとは思いますが、
個人的には過去最高にカッコイイUZIが手に入ったと、
自画自賛のご満悦状態であります。

下は、無加工のABSバージョンと並べたところですが、
アルミダイキャスト製とはいえ、
やはり金属ならではの存在感には、
圧倒的なものがあるように思います。



以上で、マルシン電動UZIフルメタルバージョンの
エイジング加工は終了ですが、現状では
そうそう手軽にこの手法をお試しいただけないのが
まっこと残念な限り・・・

フルメタル組み立てキットの方だけでも、
再生産を検討していただけないものですかねー。
いかがでしょうかマルシン様??

さらに言うなら、どこかのメーカーさんで
新たにフルメタルのUZIを出していただけないものかと・・・
やっぱり海外メーカーに期待するしかないかな??

さて次回からの企画ですが、
これが無ければ話にならない電動ガンの命の源。
肝心のパワーソースである
バッテリーについて考えてみたいと思います。  

Posted by カズヤ at 18:23Comments(0)マルシン電動UZI

2011年06月12日

マルシン電動UZIについて その20 エイジング加工2

マルシン電動UZIについての記事も、ついに20回目です。

もはやこの銃の専門ブログと化している観がありますが、
毎回ほぼ決まった数の読者様がご覧くださっている様子なので、
まったくの無駄にはなっていないと信じて、
あと3~4回はマルシン電動UZIの話しを続けさせていただきますね。
いや、5~6回?・・・あー、いや、う~・・・(汗)



さてさて、上は前回ご紹介した実銃画像の別アングルですが、
レシーバーカバーの上面も、相当に鉄の地肌が
剥き出しになっているのがわかります。
奥に見えるルーマニアストックのAK系ライフルがまた
たまらなくカッコイイですよね~。

と、このブログで初めて
アサルトライフルの話しが出たところで(笑)
前回の続きを始めましょう。



アルミダイキャスト製の外装パーツの塗装を
削り落としたことで、樹脂パーツのグリップまわりが
浮いた感じになってしまった問題を解決します。

解決などと言ったところで、そう難しい話しではありません。
要は長年使い込んだ雰囲気が出るように、
適度な傷や痛みを加えてやれば良いだけです。

そんなわけで、天気の良い休日に、
細かい砂利と砂が敷かれた、
私の住んでいる団地の中庭にやって参りました。



さぁ、お砂遊びの開始です(笑)



グリップとフォアグリップに砂利をまぶして





地面にゴリゴリ擦りつけちゃいます。





さらに両手で念入りに擦り込んで・・・



はい、ご覧の通りです。



どうです、このリアル感。
実際の砂利で汚しているわけですから、
これ以上実感が出る方法はありませんよね。

上記の要領で傷だらけにしたグリップまわりを
ざっと水洗いして、本体に組み付けたのが下の画像です。





これも質感が伝わり難い画像ですが、
先の新品状態よりは、大分違和感が薄れて来ました。

ここにもうひと手間加えて、
さらなるリアル感を追求しますが、今回はこれにて。
次回、エイジング加工の完成です。
  

Posted by カズヤ at 14:00Comments(0)マルシン電動UZI

2011年06月08日

マルシン電動UZIについて その19 エイジング加工1

UZIに限らず、鉄砲趣味を持つ者ならば、
お気に入りの銃の名前での画像検索は
絶対にやっているはずだと思います。

もちろん私も、定期的に様々なキーワードで
目新しい画像を探しているのですが、
ある時、めちゃくちゃにテンションの上がる
素敵な画像に出合ってしまったのです。





Ilan Defence.net というところで見つけたのですが、
ここまで使い込まれ、鉄の地肌がむき出しになった
UZIの姿はそれまで目にしたことがなく、
その圧倒的な存在感に、強い衝撃を受けました。

下は別サイトからの拾いものですが、
こちらの擦れ具合も相当の格好良さですよね。



とっつあん どうする?
見ちまった以上 後戻りは出来ねえぜ?

というわけで(笑)分解編でバラした
フルメタルバージョンの外装で
この擦れ具合を再現すべく、
エイジング加工に挑戦してみました。

「エイジング」と呼ぶのが適切かどうか
ちょっと迷いがあるのですが、
「ウェザリング」とはちょっと違う気がするので、
ここではこの呼称で統一させていただきます。

そんなわけで、さっそく作業に着手したのですが、
以前の記事、レシーバーカバー化粧直し その2でも
ご紹介した、3M製スポンジ研磨剤のスーパーファインで
調子を見ながらゴシゴシと塗装を削り落とした
外装パーツの状態が、下の画像です。





勢いで作業を進めてしまったため、
途中段階の画像が無くて申し訳ありません(汗)

やり過ぎてしまったような、でもまだ足りないような、
この手の作業は止めどころが非常に難しいのですが、
先にご紹介した実銃画像にあったような、
どれだけ酷使されて来たんだ!? という
あのレベルの美しい汚さ(?)が欲しかったので、
かなり大胆に削りを入れてみました。

ところで上の画像のパーツ群、
何か足りないことに、お気付きでしょうか。
実は、磨き作業の最中に、トリガーガードが
ポロリと取れてしまったのですね。



このままでは話しにならないので、
たまたま手元にあった、ボンドクイックメンダーを使い、
クランプで固定して、しっかり接着してやりました。



で、上記の作業を施した外装パーツを
組み上げた状態が、下の画像です。





ストロボ一発のお手軽撮影なので
質感が伝わらないかもしれませんが、
かなり「使いこまれた感」が出て来たように思います。

ただ、樹脂パーツであるグリップまわりが
新品そのままなので、ありありと浮き上がって見えますよね。

この違和感を解消して全体の調和が整うように、
次回、さらなる加工を進めてみようと思います。  

Posted by カズヤ at 20:40Comments(2)マルシン電動UZI

2011年06月05日

マルシン電動UZIについて その18 組み立て編3

軽く解説するだけのつもりだった組み立て編も、
早3回目となってしまいました。
毎度簡潔な説明が出来ず、大変申し訳ありません。

さてさて、残る工程はわずかなので、
一気に組み立ててしまいましょう。

まずはモーターのシャフトの平らな部分を、
下画像の位置に回しておきます。



そのシャフトに、ジョイントパーツをかぶせます。
切り欠き部分の向きを、下画像と同様にしてください。



いよいよグリップフレームを組み合わせます。
まずは、給弾用パイプスプリングの先端を、
下画像、赤丸の位置にくぐらせます。



その上で、下画像、ギアボックスの赤丸部分を
アッパーレシーバーの赤矢印部分にひっかけ、
その位置を支点に、グリップフレームを組み合わせます。





この際、下画像、赤丸の部分。
ギアボックスから伸びるスイッチレバー先端を、
アッパーレシーバー下面にぶつけないよう、
充分注意して組み合わせてください。



スイッチレバーが問題なく収まったら、
モーター側と、プロペラシャフト側
それぞれのジョイントパーツの向きを揃えて、
軸位置を合わせます。



以上で、アッパーレシーバーとグリップフレームが、
下画像のようにしっかり組み合わさるはずです。
上手く行かない場合は、セクターギアの向きか、
タペットプレートの位置がずれている可能性がありますので、
それぞれ確認してみましょう。



次は、ジョイント部分の連結を固定します。

まずはモーター側のジョイントパーツに被さっている
真鍮パイプを、プロペラシャフト側にスライドさせます。





次に、モーター側ジョイントパーツを回して、
モーターシャフトの平らな部分に
ネジ穴の位置を合わせ、イモネジで固定します。





アッパーレシーバー内部に移って、
下画像の2箇所のネジを、それぞれ締めます。





次に、給弾パイプスプリングの先端を、
下のように、チェンバーの開口部にはめ込みます。



ここまでの作業で、グリップフレームと
アッパーレシーバーがすべて繋がりました。

最後の注意点として、スイッチまわりの組み付けを。

マイクロスイッチの矢印で指した部分の穴に、
白い樹脂パーツから突き出している
金属のピンを挿し込みます。





この状態を保持しつつ、下画像の位置に
ワッシャーを通したネジを締め込めば、
あるべき場所にマイクロスイッチが固定されます。

上記の作業で、スイッチまわりのレイアウトが
下画像のようになっていれば、組み付けは完了です。



残るは、単純にパーツを組み付けて
ネジ止めするだけの作業ですが、
すべての組み立て作業の最後、
レシーバーカバーを閉じる直前の段階で、
メインスプリングとスプリングガイドを
シリンダーブロックに組み込んでください。

と、組み立てに関する注意点は以上です。

説明が足りない部分もあったかと思いますが、
不明な点がありましたら、コメント欄にて
ご質問いただければ、出来る限りお答えいたします。

さて次回ですが、組み立てと平行して進めていた
ある作業の内容をご紹介する予定です。

さて、ここでひとつだけ、
どうしても書いておきたい事が。

去る5月5日の浅草ブラックホールにて、
IRON Airsoftという中国のメーカーさんが、
スターリングL2A3の電動ガンの発売を
発表していたというではありませんか!!

この朗報を1ヶ月近くも知らなかった
己のトロさに地団駄を踏む思いですが、
個人的には間違いなく、
今年度最高に喜ばしいニュースでした。



私がUZIの次に大好きなサブマシンガン。
イギリスが産んだ世紀の名銃、スターリング。

上は、ネットで拾った実銃の画像ですが、
どーです、この究極のシンプルさが醸し出す、
スリムでありながら荒々しい、
ため息が出るほどの美麗なフォルム。

その昔、今は無きJACというメーカーさんが
BV式のフルオートガスガンを発売していました。
下は10年ほど前に実家で撮影した画像ですが



BV式UZIが出るまでは、こいつと共に
数多のゲームを戦ったものでした。

もちろん現在でも大切に保管しており、
なんとか電動化出来ないものかと、密かに企んでいたのです。

まさか、まさかスターリングが
電動で製品化される日が来るとは・・・
こうしてキーを叩いている今も、
夢なんじゃないかと疑っているくらいです(笑)

10月頃の発売を予定しているとのことですが、
これ、絶対にすぐ手に入れて、
当ブログにてレポートしようと思います。
んー、頑張って貯金しないと!

しかしこうなって来ると、もしやUZIもフルメタルで・・・
いや、今からだったらGBBで・・などと、
思わず妄想しちゃいますね!  

2011年06月01日

マルシン電動UZIについて その17 組み立て編2

前回の記事ですが、更新後の時間あたりの
アクセス数が過去最高で、ちょっと驚きました。

分解したまま放置されていたUZIが多かったのでしょうか?
いずれにせよ、同好の士のお役に立てるのは
非常にうれしいことであります。

さて、前回の作業で、グリップフレームに
ギアボックスが固定されました。

これをアッパーレシーバーに組み付けて行くわけですが、
まずは下画像のように、プロペラシャフトを回して、
セクターギアとタペットプレートを、
発射サイクルのスタート位置にセットします。



下はアップ画像ですが、
セクターギアは歯の無い部分が上に来るように。
タペットプレートは、ギアボックス本体前面に
密着した状態にしておきます。



両者は同調して動きますが、
タペットプレートは自力で後退しない
(実際の動作時、ノズル側のリターンスプリングに押される)ので、
プロペラシャフトを回す際に、
指で後方に引きながら、位置を出してください。

グリップフレームの準備が完了したところで、
アッパーレシーバーを組み立てましょう。

まずは、組み立て済みのシリンダーブロックを、
アッパーレシーバーにセットします。
事前にグリスアップ等行っておくことは
言うまでもありませんね。



分解の際にも書きましたが、
この際、タペットプレートを組み付けておくことを、
絶対に忘れないように気をつけましょう。



尚、この時点では決してメインスプリングを
組み込まないよう注意してください。

先の記事でも触れた、折れやすいピストンレールに
余計なストレスを与える危険を避けるために、
この点は特に厳守する必要があります。

メインスプリングは、すべての組み立ての
最終段階で行うことを、必ず守りましょう。

次に、マルシン特製スペシャルモーターを、
モーターのラベルが下を向くように
金属フレームに組み付けます。



モーターを組み付けた金属フレームに、
インナーバレルユニットを通します。
言うまでもありませんが、
前後を間違えないように気をつけてください。



上の状態を崩さぬよう保持しつつ、
アッパーレシーバーに組み付けるのですが、
この際、ちょっとしたコツが必要です。

まずはスイッチとバッテリーコネクターを
アッパーレシーバー下から通しておいて、



その状態で、インナーバレルユニットを
アッパーレシーバーに通します。

この際、ホップアップ調整ネジのついた
亜鉛ダイキャストブロックを、30度ほど右に傾けることで、
下画像、赤く指した部分にあるアッパーレシーバーの切り欠きから、
スルリと通すことが出来るのです。



下がその切り欠きなのですが



コードを通す場所ではないし、
何のためにあるのかと思っていたのですが、
今回の検証で謎が解けました。
なんと絶妙な設計であることでしょうか!

この切り欠きを通して組み込めば、
先に組み込んでおいたシリンダーユニットと、
インナーバレルユニット後端を、
ストレス無く組み合わせることが出来るはずです。



この時、モーターから伸びるコードの
取り回しに注意が必要です。

まずは、モーターが固定された
金属フレームとアッパーレシーバーの間に、
コードがはさまっていないことを確認します。





コードの安全が確認出来たら、
フロントサイトの取り付け穴の奥の
プラスネジを締め、金属フレームと
アッパーレシーバーを固定します。



その上で、ヒューズケースを金属フレームに押し込みます。
コードの取り回しは、下画像を参考にしてください。





ちなみに、ヒューズケースの中身は
下画像のようになっています。



適正なバッテリーを使う分には、
そう簡単にヒューズが切れることはありませんが、
急に動かなくなった場合は、ここをチェックしてみましょう。

話しを戻して、次はシリンダーブロックを固定します。
下画像の位置、3箇所のネジを締めましょう。





アッパーレシーバーをここまで組んでおけば、
グリップフレームと組み合わせられるのですが、
今回はこれにて。

次回は完成まで持って行く予定です。  

Posted by カズヤ at 19:22Comments(2)マルシン電動UZI