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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年07月31日

マルシン電動UZIについて その33サイレンサーアダプター3



のっけからカッコ良過ぎる画像でゴメンナサイ。
お馴染み、イラン軍特殊部隊の皆様ですが、
独特の位置に装着されたサイレンサーが目を引きます。

固定用のラグ等が増設されているのか、
見た感じ、ノーマルのバレル先端に
前方から被せる形で装着しているようですね。

と、意味あり気な前振りはこれくらいにして(笑)
前回の記事で完成した自作サイレンサーアダプターを
実際に装着した状態が、下の画像です。



インナーバレルがけっこう突き出していますが、
クラフトアップルワークスさんの
ノーマルルックアウターバレルを装着すれば、下画像の通り。



前回触れた段差の部分、さほど気にならないとは思いませんか?
え? メッチャ気になるって??(汗)

とにもかくにも、幻のカスタムパーツ、
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプター。
その機能だけは、なんとか再現することが出来ました。

もともとのアダプターが正ネジなので、
オプションの選択肢が若干狭まりますが、
プレイバリューは遥かに増したと考えて良いでしょう。

さてさて、ここからはその楽しみ方についてのお話し。
下画像は、「PDI 電動ガン 変換アダプター 正→逆タイプ」
送料込み1000円前後で購入しました。



外径が19mmと、もともとのアウターバレルよりも
ちょっとばかり太いのですが、さほどの違和感はありませんよね。

このアダプターを着けることによって、
一般的な逆ネジタイプのハイダー類が装着可能となるわけです。

ただ、この状態で手持ちのノベスケハイダーを着けてみたところ



相性の問題なのか、上画像の位置までしか
ねじ込むことが出来ませんでした。
もっとも、この組み合わせは今ひとつ似合いませんね・・・

それと、後述するKM企画さんのサイレンサーでも、
同様に途中までしかねじ込むことが出来ませんでした。



逆ネジのハイダー類の手持ちが少ないため、
残念ながらこれ以上の検証が出来ないのですが、
今回狙っているネタの要は別のところにあるので、
この問題はひとまず置くとします。

そしてそのネタの要を実現するため、
さらにもうひとつ、下画像のパーツを用意しました。



こちらはKM企画さんの製品で、
「ジュラコン製バレルブレ止め付き 逆ネジタイプ
直径19mm ショート&ミディアムアルミアウターバレル」
定価は税込み3150円です。

ご覧の通り、ジュラコン製のスペーサーと、
2種類の長さ(30mm、80mm)の
エクステンションピースがセットになった、
まさに今回の企画のために作られたかのような製品です。

この、長さ30mmの方を、先の変換アダプターの先端に着けると、
下画像のように、もともとのアウターバレルの先端に
ネジを切ったような、ちょうどいい長さになるわけですね。



こちらはキッチリとねじ込んで連結することが出来たので、
やはり相性の問題があるようですね。

このアウターバレル、直径19mmというそもそもの仕様が、
M4カービンのバレル径に合わせたものなので、
戯れにM4のアウターバレル先端をくっつけてみると



UZIに似合うかどうかはさておき、
ご覧のように太さがピッタリ決まります。
でも、これはこれでアリかもですねぇ・・・

そこで、M4アウター先端の鳥かごハイダーを外して、
KMアウターに付け替えてみたところ





コレ、なかなか決まっているとは思いませんか?

実銃として考えた場合、自重が4㎏もあるUZIには、
マズルブレーキの類は必要無いと思われますが、
発射炎を消す目的のフラッシュハイダーを着けるのは、
方向性として間違ってはいないでしょう。

などと思っていたら、下のような画像を見つけました。



こういったバレルが売られているのか、
オーナーが自作したものか詳細は不明ですが、
とりあえず実例があることがわかってホッとしました。
しかし、このフォアグリップは魅力的ですよね~。

と、話しが思いっきり逸れてしまいましたが、実はここからが本命。

同じKM企画さんの「40ライトウェイトサイレンサー200」
(外径40mm、全長200mm 定価は税込み4200円)
マルイ電動UZI用に購入していたこいつを、
先のアウターバレルにねじ込んでやれば・・・





おっと!? どこかで見たような雰囲気ではありませんか??
というわけで、今回のトップ画像に加えて、
以前ご紹介して大人気だった鉄の地肌剥き出しの実銃画像を、
トリミングし直して再掲載です。





いやはや、何度見ても脳天にガツンと来ますな(笑)

では次に、エイジング加工を施した
フルメタル版マルシン電動UZIで、
上の状態の再現に挑戦した画像をご覧ください。







サイレンサーとアウターバレルが新品のままなので、
ちょっと浮いた感じは否めませんが、
実銃画像の雰囲気はバッチリ再現出来ているかと思います。

いやー、ちょっと・・・どうしましょうねぇこのカッコ良さ(笑)

このように、サイレンサーアダプターを自作したことで、
マルシン電動UZIの楽しみ方がさらに拡大しました。

アングスさんのスチールアウターバレルを知らなければ、
この発想が生まれることはなかったと思いますので、
きっかけを下さったR100RS様に、改めて感謝です!

と、なんだかんだで随分引っ張ってしまいましたが、
サイレンサー関連の話しは今回で本当に終了。
夏休みの工作として非常に手頃な作業だと思いますので、
マルシン電動オーナーの皆様、是非ともお試しくださいませ。

さて次回は、ストックに関する話しを取り上げてみようと思います。
今更ストックの何を? と思われるかもしれませんが、
またちょいと面白いネタがあるんですよねぇこれが・・・


最後のオマケに、ハイダー付きUZIの動画をひとつ。
ちょっと長いですが、文句を言う人はいないでしょう(笑)



UZIが大きく見えますねー!
そして反動がデカイ!!
銃があばれることあばれること。
完全に弾丸がどこに飛んでいるかわからん状態ですね。
ハイダーらしきものが付いてはいますが、
反動の抑制効果は果たせていないのでしょうか。

しかしこのお姉ちゃん、メッチャ好みのタイプで困ります。
UZIとどっちを選ぶと聞かれたら、どうしよう・・・(汗)  

Posted by カズヤ at 14:58Comments(2)マルシン電動UZI

2011年07月28日

マルシン電動UZIについて その32サイレンサーアダプター2



上の画像は実銃なのですが、
装着されているのはフェイクサプレッサーという、
サイレンサーのダミーなのだそうです。
要するに、大きめのバレルジャケットというところでしょうか。

法的にサイレンサーが所持出来ないユーザー向けに
こういった商品が販売されているあたり、
ガンマニアの心理というのは、洋の東西を問わないようですね。
やっぱり、UZIにはサイレンサーを着けたいですもんね(笑)

と、前置きはこれくらいにして、
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプターの自作チャレンジ。
その工程をご紹介しましょう。

まずは、もったいないと思うスキを自分に与える間もなく、
アウターバレルを付け根からぶった切ります。





画像でおわかりいただけるように、
アウターバレルがけっこうな肉厚だったため、
切断にはなかなかの労力を要しました。

しかし、専用サイレンサーの時もそうでしたが、
我ながらホントに大胆ですなぁ(汗)

切断したアウターバレルは、
何かの時のために取って置くとして、次なる加工です。

切断面を平ヤスリで整えた後、
バレルナットに当たる部分を万力で挟み、
インナーバレルが通る中央の穴を丸棒ヤスリで削り、
内径14mm程度まで拡げます。





要するに、CAW製のサイレンサアダプタが
スポッとハマるところまで穴を広げれば良いわけですが、
ある程度センターが出ていないと、命中精度に影響が出るのは
火を見るより明らかですので、慎重に作業を進めましょう。





上画像の状態が可能になったら、
2液混合タイプのエポキシ系接着剤で、
両者をガッチリ接着固定します。
しっかりとセンターが出るよう、細心の注意を払い、
接着剤が完全に硬化するまで、ガッチリと固定しておきましょう。





1時間も放置すれば、クランプを外しても大丈夫。



ちなみに裏側はこんな感じになってます。



構造上、この部分に大きな負荷はかからないため、
エポキシ系接着剤による接着固定だけでも
必要充分な強度は確保されていますが、
サイレンサーの脱着によるストレスを考慮して、
下画像の位置に2箇所、1.6mmの下穴を開け、
2mmのタップを切り、イモネジを仕込んでやりました。





念のため、裏側から瞬間接着剤をたらし、
イモネジを固定しておきました。
今後まず分解することは無いでしょうしね。



仕上げに、地肌が剥き出しになった部分を
ブラッセンで着色して、作業完了です。

ブラッセンなる物については、現在研究中の素材ですので、
後日項を改めて詳しくご紹介いたします。
今回使った限りでは、かなり良さそうな感じです。







ネジ部分の付け根が一段盛り上がった形になっていて、
形状的にちと不自然ではあるのですが、
この部分もハマるようにバレルナットを削るのは、
手作業では非常に困難(あえて不可能とは言いませんが)なため、
労力と効果を考慮して、ここはすっぱりと割り切りました。

と、以上で自作サイレンサーアダプターの完成です。
加工にあたって使用した主な工具は、金ノコと丸棒ヤスリのみ。
2mmのタップを立てたのが、特殊といえば特殊かもしれませんが、
特別変わった道具は使わず、ほとんど手作業で作っていますので、
マルシン電動UZIオーナーの皆様には、
是非ともお試しいただきたい工作だと思います。

さて、いつもの悪い癖で長くなり、大変恐縮なのですが、
サイレンサーアダプターの話し、もう1回だけお付き合いください。

次回は、そのプレイバリューについてご紹介いたします。  

Posted by カズヤ at 22:20Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月25日

マルシン電動UZIについて その31サイレンサーアダプター1



ちょっと体調を崩していたため、更新が滞ってしまいましたが、
決してネタが切れたわけではありませんのでご安心ください。

どちらかというと、突然倒れて、
まだまだ山積みのお伝えしたい情報を、
同士の皆様に伝え切れずに終わる方が怖かったりします(汗)

さて、前回までの記事で、マルシン電動UZI専用サイレンサーの
構造変更も含めた徹底検証を行ったわけですが、
残念なことに、銃本体がノーマルのままでは、
サイレンサーとしての効果は望めないことがわかりました。

それでもなお、やっぱりUZIにはサイレンサーだよねッ!
という想いに変わりの無い自分がここにいるのですが(笑)
好みの長さに切り詰めたとはいえ、専用サイレンサー以外に
選択肢が存在しないというのは、正直ちょっと寂しいところ。

マルイ電動UZIのように、社外品のサイレンサーアダプターがあれば
色々とマズル周りの着せ替えが楽しめるのですが、
アウターバレルがバレルナットと一体になっている
マルシン電動UZIの構造では、アダプターを作るにしても、
加工の手間がかかってコストが大変なことになりますから、
製品化するところも無かったのでしょうね。

・・・と、長年そんな風に考えていたのですが、
当ブログを通じて親しくさせていただいているR100RS様から、
マルシン電動UZI用のサイレンサーアダプターが
存在していたという、驚愕の情報をお教えいただいたのです。

今回、R100RS様のご好意により、
画像のご提供をいただきましたので、
皆様もどうぞご覧くださいませ。





上が、その驚愕の製品。
マルシン電動UZI用スチールアウターバレル。
老舗ガンショップのアングスさんが発売していたそうです。
薄っすら浮かんだ赤錆が、スチール製であることを
雄弁に物語っていますね。





アウターバレル付け根は、14mmの逆ネジ仕様とのことなので、
山ほど存在するハイダーやサプレッサーの付け替えが楽しめますね。
銃口と逆側、銃本体にねじ込まれる部分も
機械加工で再現されていて、ダイキャスト製の純正品よりも
クオリティの高い仕上がりを見せつけています。





ノーマル状態にも出来るアウターバレルも、
当然のようにスチール製。
アルマイトで黒く着色されたアルミとは違う、
黒染めされた鉄の肌の深い光沢が、画像からも伝わって来ます。
うーん、これは・・・良い物だ・・・

R100RS様、貴重な情報をご提供いただき、
真にありがとうございました!

それにしても、マルシン電動UZIの発売当時、
こんな素敵なパーツが存在していたことを
まったく知らなかったなんて、当時の私は
いったい何をやっていたのでしょうか(号泣)

悔やんでも悔やみきれないところですが、
まかり間違って在庫が残っていないものかと
ダメでもともとのつもりで、アングスさんに
問い合わせの電話を入れてみました。

結果は・・・玉砕です(涙)

電話に出られたスタッフさんも、
「あ~、そんなのがありましたっけねー」
と、半ば苦笑気味ではありましたが、
今更に過ぎる奇妙な問い合わせにも関わらず、
終始丁寧なご対応をしてくださいました。

さすがに、生産数までは聞かなかったものの、
造った分がすべて売れているという事実と、
ネットオークションで一度も見かけたことが無いという
個人的な経験から推察するに、
全国のマルシン電動UZIオーナーが、
大切に保管(または死蔵)しているのでしょうね。

そんなこんなで、アングス製アウターバレルの入手は
なんとか諦めが付いたのですが、
うーん、いいなぁ・・・あれ欲しいなぁ・・・
と、悶々と考えること数日。
ある日の入浴中、ふと思い浮かびました。

都合よく1個余っている、クラフトアップルワークス製の
「マルイ UZI SMG サイレンサアダプタ」と、
純正アウターバレルを組み合わせることで、
同様の物が作れるんじゃないの??



思い立ったが何とやら。
風呂を出るなりパンツも穿かずに(笑)
件のサイレンサーアダプターに
マルシン電動UZIのインナーバレルが通るかどうか確認。



見事、あつらえた様にスルリと通るではありませんか!

そうとわかれば、後は手を動かすのみ!
マルシン電動UZI用サイレンサーアダプターの自作決定です!!

そんなわけで、もう1回だけのつもりだった
サイレンサー関係の記事、もうちょとだけ続きますので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたします~。  

Posted by カズヤ at 18:11Comments(4)マルシン電動UZI

2011年07月19日

マルシン電動UZIについて その30 専用サイレンサー再び3



前回の記事にて、短縮化と内部構造の変更を施した
マルシン電動UZI専用サイレンサーの消音効果はいかに!?

と、その結果をご覧いただく前にご報告を。

以前の記事で触れました、アッパーレシーバー内部の
ピストンとバッテリーコードの接触防止板ですが、
下の画像のように、手元にあった4mmポンチで
放熱用の穴を開けてやりました。





いずれにせよ、レシーバーカバーで蓋をされているので、
さほどの効果は期待出来そうにないのですが、
まぁ、いわゆる気休めというやつですね(汗)

それともうひとつ、
レシーバーカバー裏面に貼り付けた、
自作のスプリングガイドストッパー。
これも、コードとの干渉を避けるべく、
下画像のような形に再加工しております。





ちょっとした小技の番外編になりましたが、
上記2点の加工を施した上で、今回のテストを行いました。
もちろん、動力はリポバッテリーを使用しております。

では、加工前と同条件にて撮影した、
以下の動画をご覧ください。





・・・と、ご覧の通り、装着、非装着時ともに、
発射音の違いはほとんど感じられませんでした(涙)

やはり、ギアボックスのメカノイズと
ピストンの打撃音をなんとかしない限り、
電動ガンにおけるサイレンサーの消音効果は、
ほとんど期待出来ないのかもしれませんね。

というわけで、こんな実験もしてみました。





ご覧の通り、UZI本体をタオルケットでグルグル巻きにして、
サイレンサー装着、非装着時の発射音を比べております。

動画ではその違いがはっきりとはわかりませんが、
撮影現場では、けっこうな消音効果が体感出来ました。

つまり、今回のテストで判明したことは、
改良したサイレンサーそのものの消音効果は向上したものの、
銃本体の発する作動音を抑える工夫をしない限り、
射撃時の消音効果はほとんど認められない・・という事実でした。
これを持って、ひとまずの結論と見て良いでしょう。

そしてこれは、現在市販されているほとんどの電動ガンにも
同じことが言えるかと思われます。

ちょっと残念ですが、安定した動作において、
電動ガンに勝る機構が考えられない現状、
これは潔く諦めるしか無さそうですね。

はッ! もしかしてマルシンさんは、
このことをわかった上で、あのような内部構造に・・・??

というのはさすがに、ちょっと贔屓目過ぎるでしょうね(笑)

しかしこうなって来ると、ひねくれ者の私としては、
バッチリと消音の効くUZIが、俄然欲しくなって来ましたね~。
ギアボックスとグリップフレームの隙間に
ウレタンの板を詰め込んだら、あるいは・・

もしくは、密閉型のメカボックスを持つマルイ電動UZIなら、
ひょっとして実現出来る・・・かな??

かなりムラムラと製作意欲が湧いて来ましたので、
今後じっくりと時間をかけて、研究してみようと思います。

と、以上で専用サイレンサーの検証は終了ですが、
もう1回だけ、サイレンサーに関する記事を続けます。  

Posted by カズヤ at 21:16Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月15日

マルシン電動UZIについて その29 専用サイレンサー再び2



イングラムのサイレンサーを着けるのもアリだなぁ・・・

というわけで(笑)
マルシン製専用サイレンサーの改良を始めるわけですが、
UZI本体に装着した状態を見て改めて思うのは、
こんなに長くなくてもいいんだよなぁ、ということです。



無論、これはこれでカッコイイと思うのですが、
下画像のように、前回ご紹介したメーカー不明品と、
KM企画さんの製品と、3本並べて見ると、
その長さがさらに際立ちますよね。



どうしよう・・・多分二度と手に入らない品物だろうし、
大は小を兼ねるとも、デッカイことはいいことだ(古ッ!)
とも言うことだし、これはこのまま持っていようかな~・・・

などと、けっこう悩みはしたのですが、
きっとそのうち、もう1本くらい手に入るでしょ! 
と開き直って、下画像のようにバッサリやってしまいました。



アルミが分厚い上にけっこう硬くて大変でしたね。
しかしまぁ、貴重な物を我ながら大胆な・・・

こうなったらもう取り返しがつきませんので、
ひたすら先に進むのみであります。

ちなみに私の個人的好みにより、
仕上がり寸法が200mmになるようカットしました。
例によって行き当たりばったりでぶった切っちゃいましたが、
イメージ通りの仕上がりになってくれるでしょうか。



次はサイレンサー内部中央の穴あきパイプを造るのですが、
もともとのアルミパイプでは内径が細すぎるように思えたため、
外径15mm内径13mmのアルミパイプを用意しました。



その上で、もともとのアルミパイプを
取り付け基部付け根から20mmあたりでカット。
別途用意した外径15mmのパイプは、
現物あわせで適当な長さにカットします。



そのアルミパイプに、4mm径のドリルで
バスバスと穴をあけたものが、下画像です。
勢い余って、余計なところまでやっちゃってます(汗)



この穴あきパイプを、先にカットしたサイレンサー取り付け基部と、
サイレンサー先端のフタの内側に固定します。
下画像のようにビニールテープを巻いて太さを合わせ、
隙間なくハマるよう調整しました。



さて、スポンジなのですが、
これが意外とありそうで無いもので、
適当なものがなかなか見つからず、
東急ハンズにて、けっこうな大きさのものを
購入する羽目になりました。
まぁ、さほど高価なものでもないんですけどね。

「発泡ウレタンフォーム(プロファイル)」という商品で、
東急ハンズにて、500mm×500mmで379円でした。
説明に、「防音材等に最適」と書かれているので、
消音効果もちょっとは期待出来そうです。

で、実際に必要なのはこの程度のサイズ(涙)



このスポンジを、タイラップでキュッと締めて固定します。
メーカー不明サイレンサーは中央で締めていましたが、
こうした方が消音効果が望めそうな気がして、
前後の両端を締め付けてみました。



これを、外装のアルミパイプに押し込んで、
元通り組み立てて、改良版サイレンサーの完成です。

ちなみに、外装のパイプをカットしたことで
フタ(基部)を固定するネジ穴が消滅していますので、
これをドリルと面取りカッターで再現しました。



また、ネジ頭の十字穴が完全につぶれてしまった
もともとのネジを廃し、同寸の六角穴付き皿ボルトに交換しました。
こちらの方が、実銃のオプションっぽい雰囲気が出ますしね。



そして完成した姿が、下の画像です。





と、サイレンサー単品で写しても、
以前との違いがわかりませんね。

改良(短縮)前後の専用サイレンサー装着状態を
ほぼ同アングルで撮影してみましたので、ご覧ください。





下のアングルだと、その違いが
よりはっきりおわかりいただけると思います。





かなり雰囲気が変わりましたよね。
せっかくなので、別アングルも載せちゃいます(笑)







そうそう、やっぱりこの長さ、このボリュームこそが、
UZIに一番似合うサイズだと思います。
あくまで見た目のバランス上での話しですけどね。

さて、上記のようにして完成した
改良版専用サイレンサーですが、
肝心の消音効果は向上しているのか??
次回、その衝撃の結果をご報告いたします。  

Posted by カズヤ at 19:05Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月10日

マルシン電動UZIについて その28 専用サイレンサー再び1

おかげさまで当初の予想を大きく上回る
アクセスをいただいているこのブログ。
何しろUZIの事しか取り上げないんですから、
せいぜい5~6人の方に読んでいただければ御の字だと、
本気で考えていたくらいです。

そんなわけですから、更新の度に
皆様からのアクセス数を見るのが嬉しくて仕方ないのですが(笑)
不思議なことに、マルシン電動UZI専用サイレンサーの記事が、
けっこうなPV数をいただけているのです。

不思議などと言ったら、
このブログの存在が不思議そのものですが(汗)
今となってはほとんど入手不可能な、
レア商品だからこそのPV数なのでしょうか。
もしかしたら、当時の広告以外では
見たことが無いという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんなマルシン電動UZI専用サイレンサー。
以前の記事では、UZI本体の不調もあり、
さらっとご紹介しただけで終えていましたが、
今回は内部構造を含め、徹底解剖してみましょう。

まずは、前回の検証時に中途半端に終わっていた、
サイレンサー装着による射撃音の違いを、
以下の動画にてご覧ください。





今回は動作も快調で、BB弾もしっかり発射していますが、
装着、非装着共に、ほとんど違いがわかりませんね。
射手側から聞いていても、サイレンサーを着けた方が、
若干音がこもっているかな…という程度の違いでした。

マルイ電動UZIのサイレンサー記事でも書きましたが、
電動ガンの場合、ギアまわりのメカノイズと、
ピストンの打撃音が派手に響くため、
サイレンサーの効果がほとんど打ち消されてしまいます。

いわゆるサイレントカスタム等といった
加工を施せば良いのかもしれませんが、
マルイ設計のメカボのような密閉構造を持たない
マルシン電動UZIでは、それもなかなか難しいように思います。

と、ちょっと話しが逸れましたが、
さほどの効果が認められなかった専用サイレンサー。
その内部構造はどうなっているのか、
今回は分解検証してみました。

実は、以前の記事を書いた時にも分解を試みたのですが、
表面に見える2本のネジが、どちらも完全にナメられた状態で、
取り外すのを諦めていたのです。
今回はそのリベンジということで、ドリル等を駆使して、
潰れたネジを強引に除去し、なんとか分解に成功しました。

そして下画像が、分解したサイレンサーの中身なのですが…



??エアパッキン(いわゆるプチプチ)が巻いてありますね・・・。



エアパッキンを外すと、単なるアルミパイプが登場しました。
銃本体との取り付け基部は、ガッチリ接着されていて
これ以上は分解出来そうにありません。



外装のパイプの中を見ると、謎の白い筒が入っていました。
スーパーの店頭で、よくリンゴやメロンに被せてある
あのクッション材の塊のようです。

え? これって本当にサイレンサー??

中央にあるアルミパイプは内径8mmで、
エクステンションバレルというわけでもなく、
そのパイプに巻かれていたエアパッキンは、
単なるガタつき防止の緩衝材でしかありません。
白いクッション材も、吸音効果は望めそうにない代物です。



唯一、中央のアルミパイプの長さが
外装のパイプよりも若干短いため、
サイレンサー先端内部に空気が拡散されるスペースがあり、
いくらかの消音効果が生まれていると考えられます。
しかし、じゃあ何のためにこれだけのサイズがあるの?
という話しですよね。

以上の事実から、この長大な専用サイレンサーは、
そもそも消音効果を持たされていない、
ただのアクセサリーだったことが判りました。
結構なお値段がした割には…と、
残念な気がするのは正直なところですよね。

さて、ここで取りい出したりますは、
その昔私が、今は無きJACの
BV式UZIに装着していたサイレンサーです。



長さ200mm、外径50mmと、
まさに理想のサイズなんですよねぇこれが。
あくまで個人の意見ではありますが(汗)

これ、先日実家に行きました折りに、ようやく発見
(AR-18のパーツと一緒に見つかって非常にラッキー/笑)
して引き上げて来た物なのですが、今となっては
メーカーも値段も定かではないこのサイレンサーは、
当時確かな消音効果を発揮してくれていました。

では、その内部構造はどうなっているのか、
入手から二十数年の時を経て、初めて分解してみました。

下はその構成部品です。



基本的にはマルシン製と変わりませんが、
アルミパイプにはスポンジが巻かれ、
中央付近をタイラップで締めて固定しています。



タイラップを切ってみたところ、現れたアルミパイプには
ボコボコと多数の穴が開けられていました。
そうそう、これこそがサイレンサーの中身ですよね。

このサイレンサーをマルシン電動UZIに装着出来れば
話しは早いのですが、取り付け部分のサイズが合わず、
簡単に流用することは出来そうにありません。

ならばこうだ! といういつもの流儀で(笑)
マルシン製専用サイレンサーの、中身の改良を決意しました。
次回はそのレポートをお届けしたいと思います。  

Posted by カズヤ at 17:01Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月07日

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

さて、サクサクと話しを進めて行きますが、
今回は古くからのUZIマニアにとって、
ちょっとした驚きの内容となっていると思います。

まずは下の画像をご覧ください。



この画像だけで正体が判った人は、私と同レベルのUZI病です(笑)

これは1990年頃、今は無きJACというメーカーが発売した、
ν(ギリシャ文字のニュー)UZIという、BV式エアガンです。

JACさんは、それ以前にもまったく別の
BV式UZIを発売していたのですが、
よほどセールスが好調だったようで、
完全リニューアルという形で、このνUZIが登場しました。



どうです、この青黒く光るスチールの硬質感。
さすがにアッパーレシーバーはABS製ですが、
当時としては非常に贅沢だった
スチールプレスパーツの採用が、
このνUZI最大の売りでした。



レシーバーカバーとグリップフレームが
スチールプレスで造られたUZIのエアガンは、
トイガン史上、このνUZIただひとつなのではないでしょうか。
マルシンさんのモデルガンでさえ、
レシーバーカバーはダイキャスト製でしたからね。

確か設計にあたり、実銃から採寸したというような話しも
あったような無かったような・・・
当時の資料が手元に無いため、このあたりは
ちょっとあやふやなのですが、
BV式エアガン全盛のあの時代にあっては、
最高にリアルで贅沢なUZIでしたね。

と、突然こんな古い代物の話しを始めたのには、
ちゃんと理由があるのです。



上の画像は、先日ご紹介したエイジング加工後の
フルメタル版マルシン電動UZIとνUZIのツーショットです。

酷使された実銃の雰囲気を再現しようと頑張ったものの、
やっぱり本物の鉄の質感にはかなわないなぁ・・・
と、それでもニヤニヤしながら眺めていたのですが、
しばらく見ているうちに、はたと気が付きました。
この2挺、全体的な印象がえらく似てないか??





レシーバーカバーを外して並べました。
やはりプレスとダイキャストはまったくの別物ですが、
なんというか、シルエットがそっくりなんですよね。



はっきりとした違いは、先端のこの部分。
アッパーレシーバー前部にひっかけるための出っ張りが、
厚みも形状も完全に異なっています。

でも、これだけ似てるんだからもしかしたら・・・
と、色気を出して、フルメタル版のマルシン電動UZIに
被せてみようと思ったのですが、
やはり先端の出っ張り部分でいきなり躓きました。

フルメタル版のマルシン電動UZIは、
アッパーレシーバーのこの部分が下画像のように
前方に向かい、丸く抉れた形状になっているので、
少なくともこのまま取り付けることは不可能です。



ではABS版の方はどうでしょう。



あれ? 先端部分は問題なくはまりましたね。



後端のラッチもしっかりハマって・・え? えええ!?





完全に一致ってやつです(笑)
どこぞの少年探偵もビックリ。
20年以上を経て発覚した新事実です。

JACさん貴方、マルシンUZI(モデルガン)から採寸しましたね!?



上画像のように、エジェクションポートの上端に
けっこうな隙間が生じてしまうのが唯一残念なポイントですが、
バッテリーを入れた状態でもコッキングハンドルが引けますし、
何よりの魅力は、この本物の鉄の説得力!



ドレスアップという意味に於いて、
これ以上に気の利いたカスタム(?)はありませんよね。

ちなみに、無可動実銃から採寸して設計されたという
マルイ電動UZIにも装着出来るか試したのですが、
こちらのレシーバーカバーとは、
一切の互換性はありませんでした。

えーと・・・まぁ、これ以上突っ込むのは止めておきましょうね(汗)

で、レシーバーカバーが同じサイズなら、
もしかしてグリップフレームも??
と、期待を抱いて分解してみたのですが、
こちらは内部の造りが完全に異なっており、
単純に流用というわけには行きませんでした。



もしかしたら、モデルガンの方になら
流用出来るかもしれませんけどね。

と、小技というには疑問が残る内容となってしまいましたが、
ヤフオクをまめにチェックしていると、
けっこうνUZIが出品されている様子なので、
お手ごろな価格のものを見つけたら、
リアルなスチール製レシーバーカバーを買うつもりで
入札してみるのも、ありかもしれませんね。



最後に、これこそ本当のちょっとした小技を。

マルシン電動UZIはその構造上、
左右のフォアグリップが接着固定されており、
本来なら左右に貫通しているはずの2本のネジが
フォアグリップと一体のモールド(彫刻)として再現されています。





言われなければ気にならないかもしれませんが、
私としてはオモチャっぽく見えてしまうポイントなんですよね。

これを抉り取って、実際のネジ頭を埋め込むという形が
ディティールアップとしては理想的なのですが、
今回はお手軽な方法で実感を高めてみました。



上画像は、これも模型をやっている人にはお馴染み。
株式会社GSIクレオスさんのプラモデル用塗料、
Mr.カラー、28番の黒鉄色です。

この塗料を、ネジのモールド部分に
ちょこちょこっと筆塗りしてやるだけです。



こちら、ネジ頭と逆のナット側にも。



ね? 塗ると塗らないとでは全然違って見えるでしょ?

このためだけに塗料と筆と専用うすめ液を買うというのでは、
ちょっと敷居が高すぎるような気もしますが、
手軽な割りには、グッと雰囲気が良くなる手法として、
覚えておいて損は無いかと思います。

以上、2回に渡ってしまいましたが、
これにて小技編は終了です。

νUZIの件は、けっこうしつこく検索しても
同様のテキストや画像は見つからなかったので、
本邦初の告発記事(笑)かもしれません。
マルシン電動UZIオーナーとしては、
むしろ歓迎すべき事実でしたけどね。

さて、次回は久しぶりに銃本体から離れた内容で
お届けする予定です。
「マルシン電動UZIについて」の話し、
もう少しだけ続きます。  

Posted by カズヤ at 21:41Comments(0)マルシン電動UZI

2011年07月03日

マルシン電動UZIについて その26 ちょっとした小技1

今回のタイトルですが、
「コエダ」じゃなくて「コワザ」ですので念のため(笑)

前回までの記事による、整備とリポバッテリーの導入で、
安定した作動が可能になったマルシン電動UZIですが、
実射テストを繰り返すうちに、
ピストンが下がりきらないというトラブルが
またしても発生しました。

様々に対策を施すことで、とっくに解消したはずの
この現象が、何故今になって起きたのか。
正直ちょっとうんざりしつつ観察してみたところ、
本来は下画像のように収まっているべき
メインスプリングガイドの後端が・・・



下画像のように、上方に逃げる形でズレていたのです。



このことにより、セクターギアとピストンの歯が
正常に噛み合わず、例のトラブルが発生していたわけですね。

おそらくは、補強プレートを入れたことによって
逃げ場を失った力が、この部分に現れたのでしょう。
もともとの設計で想定されていたバランスが、
後付けの補強によって崩れたのかもしれませんね。

さて、原因がわかればどうということはありません。
スプリングガイドが浮き上がらないよう、
上から押さえつけてやりましょう。



上の画像中、黄色い矢印で示しているのは、
スプリングガイド上端から、
アッパーレシーバー内壁の上端までの高さです。
この高さが約12mmなので、同寸のスペーサーを作って、
レシーバーカバー側に設置してみます。

下画像は、あり合わせの端材で作ったスペーサーです。
5mm角棒を2本と、2mm厚のプラ板を、
瞬間接着剤で張り合わせただけのいい加減な代物です(汗)



現物あわせで、スプリングガイドが当たる部分を
甲丸ヤスリで少しだけ削り込んであります。

その削った方と逆側の面に、厚手の両面テープを貼り付けます。
今回は3Mの超強力両面テープを使いました。



この状態で、下画像のように
スプリングガイドの真上に当たるよう位置を決め、
マスキングテープ(粘着力の弱いテープ)で
倒れないよう仮止めします。





ちょっとピンボケの上、フラッシュで飛んでしまい、
画像が見にくくて申し訳ありません(汗)

そして両面テープの裏紙を剥がし、
レシーバーカバーをバコッと閉めれば、
スペーサーはレシーバーカバーの定位置に
貼り付いてくれるという寸法です。





ちなみに、上の画像にもちらっと見えていますが、
下画像、赤矢印で指した銀色の部分。



このエッジ部分を、ほんの少し斜めに削ってやることで、
レシーバーカバーがスムーズに閉じられるようになりますので、
閉じるときに苦労されている方は、是非お試しくださいませ。

話しが少しばかり逸れましたが、
上記の要領で製作した、スプリングガイド押さえ・・・
スプリングガイドストッパーとでも呼びましょうか。
これを設けたことで、おそらくマルシン電動UZIの
動作におけるトラブルには、止めを刺せたと思います。

さて、今回もうひとつだけ小技をご紹介して終わりましょう。

インナーバレルの固定について、なのですが、
ホップアップ調節ネジが付いているブロックで、
アッパーレシーバーとガッチリ噛み合って固定されているものの、
銃口付近を観察すると、アウターバレルの中で
インナーバレル先端部が、若干浮いた状態になっていました。



上はアウターバレルの断面を簡単にイラスト化したものですが、
このように隙間があることで、射撃時の振動により
インナーバレル先端にブレを生じさせると考えられます。
そこで、実に簡単な対処法ではありますが、
ビニールテープを貼り付けることで、
上述のブレを防止する策を施しました。



テープの長さと枚数は、アウターバレルをかぶせつつ
現物合わせで決定しました。
巻きつけるのではなく、短冊状のテープを
縦方向に貼り付ける形を採っています。
貼り付け位置は、上の画像を参考にしてください。

と、今回だけで終えるつもりだった小技編なのですが、
まだちょっとお伝えしたいことがありますので、
もう1回だけお付き合いお願いいたします。  

Posted by カズヤ at 21:17Comments(2)マルシン電動UZI