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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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2011年07月07日

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

さて、サクサクと話しを進めて行きますが、
今回は古くからのUZIマニアにとって、
ちょっとした驚きの内容となっていると思います。

まずは下の画像をご覧ください。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

この画像だけで正体が判った人は、私と同レベルのUZI病です(笑)

これは1990年頃、今は無きJACというメーカーが発売した、
ν(ギリシャ文字のニュー)UZIという、BV式エアガンです。

JACさんは、それ以前にもまったく別の
BV式UZIを発売していたのですが、
よほどセールスが好調だったようで、
完全リニューアルという形で、このνUZIが登場しました。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

どうです、この青黒く光るスチールの硬質感。
さすがにアッパーレシーバーはABS製ですが、
当時としては非常に贅沢だった
スチールプレスパーツの採用が、
このνUZI最大の売りでした。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

レシーバーカバーとグリップフレームが
スチールプレスで造られたUZIのエアガンは、
トイガン史上、このνUZIただひとつなのではないでしょうか。
マルシンさんのモデルガンでさえ、
レシーバーカバーはダイキャスト製でしたからね。

確か設計にあたり、実銃から採寸したというような話しも
あったような無かったような・・・
当時の資料が手元に無いため、このあたりは
ちょっとあやふやなのですが、
BV式エアガン全盛のあの時代にあっては、
最高にリアルで贅沢なUZIでしたね。

と、突然こんな古い代物の話しを始めたのには、
ちゃんと理由があるのです。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

上の画像は、先日ご紹介したエイジング加工後の
フルメタル版マルシン電動UZIとνUZIのツーショットです。

酷使された実銃の雰囲気を再現しようと頑張ったものの、
やっぱり本物の鉄の質感にはかなわないなぁ・・・
と、それでもニヤニヤしながら眺めていたのですが、
しばらく見ているうちに、はたと気が付きました。
この2挺、全体的な印象がえらく似てないか??

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

レシーバーカバーを外して並べました。
やはりプレスとダイキャストはまったくの別物ですが、
なんというか、シルエットがそっくりなんですよね。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

はっきりとした違いは、先端のこの部分。
アッパーレシーバー前部にひっかけるための出っ張りが、
厚みも形状も完全に異なっています。

でも、これだけ似てるんだからもしかしたら・・・
と、色気を出して、フルメタル版のマルシン電動UZIに
被せてみようと思ったのですが、
やはり先端の出っ張り部分でいきなり躓きました。

フルメタル版のマルシン電動UZIは、
アッパーレシーバーのこの部分が下画像のように
前方に向かい、丸く抉れた形状になっているので、
少なくともこのまま取り付けることは不可能です。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

ではABS版の方はどうでしょう。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

あれ? 先端部分は問題なくはまりましたね。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

後端のラッチもしっかりハマって・・え? えええ!?

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

完全に一致ってやつです(笑)
どこぞの少年探偵もビックリ。
20年以上を経て発覚した新事実です。

JACさん貴方、マルシンUZI(モデルガン)から採寸しましたね!?

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

上画像のように、エジェクションポートの上端に
けっこうな隙間が生じてしまうのが唯一残念なポイントですが、
バッテリーを入れた状態でもコッキングハンドルが引けますし、
何よりの魅力は、この本物の鉄の説得力!

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

ドレスアップという意味に於いて、
これ以上に気の利いたカスタム(?)はありませんよね。

ちなみに、無可動実銃から採寸して設計されたという
マルイ電動UZIにも装着出来るか試したのですが、
こちらのレシーバーカバーとは、
一切の互換性はありませんでした。

えーと・・・まぁ、これ以上突っ込むのは止めておきましょうね(汗)

で、レシーバーカバーが同じサイズなら、
もしかしてグリップフレームも??
と、期待を抱いて分解してみたのですが、
こちらは内部の造りが完全に異なっており、
単純に流用というわけには行きませんでした。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

もしかしたら、モデルガンの方になら
流用出来るかもしれませんけどね。

と、小技というには疑問が残る内容となってしまいましたが、
ヤフオクをまめにチェックしていると、
けっこうνUZIが出品されている様子なので、
お手ごろな価格のものを見つけたら、
リアルなスチール製レシーバーカバーを買うつもりで
入札してみるのも、ありかもしれませんね。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

最後に、これこそ本当のちょっとした小技を。

マルシン電動UZIはその構造上、
左右のフォアグリップが接着固定されており、
本来なら左右に貫通しているはずの2本のネジが
フォアグリップと一体のモールド(彫刻)として再現されています。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

言われなければ気にならないかもしれませんが、
私としてはオモチャっぽく見えてしまうポイントなんですよね。

これを抉り取って、実際のネジ頭を埋め込むという形が
ディティールアップとしては理想的なのですが、
今回はお手軽な方法で実感を高めてみました。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

上画像は、これも模型をやっている人にはお馴染み。
株式会社GSIクレオスさんのプラモデル用塗料、
Mr.カラー、28番の黒鉄色です。

この塗料を、ネジのモールド部分に
ちょこちょこっと筆塗りしてやるだけです。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

こちら、ネジ頭と逆のナット側にも。

マルシン電動UZIについて その27 ちょっとした小技2

ね? 塗ると塗らないとでは全然違って見えるでしょ?

このためだけに塗料と筆と専用うすめ液を買うというのでは、
ちょっと敷居が高すぎるような気もしますが、
手軽な割りには、グッと雰囲気が良くなる手法として、
覚えておいて損は無いかと思います。

以上、2回に渡ってしまいましたが、
これにて小技編は終了です。

νUZIの件は、けっこうしつこく検索しても
同様のテキストや画像は見つからなかったので、
本邦初の告発記事(笑)かもしれません。
マルシン電動UZIオーナーとしては、
むしろ歓迎すべき事実でしたけどね。

さて、次回は久しぶりに銃本体から離れた内容で
お届けする予定です。
「マルシン電動UZIについて」の話し、
もう少しだけ続きます。



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