アクセスカウンタ
プロフィール
カズヤ
カズヤ
その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、51歳の初老ガンマニア。
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 23人
QRコード
QRCODE

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2011年05月29日

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

UZIの話題に特化したブログなどに
興味を持つ人は存在しない。
そんな風に思っていた時期が、私にもありました・・・

と、思わずベタなことを書いてしまいましたが、
こんなマイナーネタしか取り上げないブログを、
多くの方々がご覧くださっているという現実に
強いショックを受けている・・・・
というのが、正直な心境であります。

しかし、多くの皆様のおかげで、
生産されていない製品についての記事にも
一定のニーズがあることが充分わかりましたので、
これからも「調子こかせて」いただいて(笑)
マルシン電動UZIの記事、もうしばらく続けます。

さて組み立て編と言っても、これまでの分解手順の
逆を行えば良い話しではありますが、
いくつか注意すべき点がありますので、
それらについて軽く解説してみたいと思います。

まずは、ギアボックスについて。

前回ご紹介した、スイッチレバーを引っ張る
リターンスプリングなのですが、
下画像の矢印の位置にご注目ください。



スプリングの端が外れているのが
おわかりいただけると思います。

これは、組み立てた後の動作テスト時に、
セミオート時のトリガーレスポンスを試そうと、
某コスタ氏ばりの連射を行った結果、
この部分が外れたものです。

結果、スイッチレバーが下がらなくなり、
セレクターレバーをS以外の位置にした瞬間、
フルオートが暴走するという危険な状態に陥りました。

無茶な連射をしなければ良い話しではありますが、
暴走の危険は避けて然るべきですので、
リターンスプリングを正常位置に引っ掛けた上で、
下画像のエポキシ系接着剤にて、
スプリング基部を固定しておきました。





2液混合タイプのエポキシ系接着剤は
比較的衝撃に強いので、こうした用途には最適です。

接着後、改めて動作をテストしましたが、
今のところは何の問題も起きていませんので、
ここを固定するのは、悪くない対処法だと思います。

その暴走対策を施したギアボックスを、
グリップフレームに組み込みます。

ここで注意すべきは、
給弾用パイプスプリングの取り回しです。

下画像のように、ギアボックス左側面の
赤矢印で指した部分にパイプスプリングをひっかけ、
前方に押し倒しながら、ギアボックスをセットします。



グリップフレームにギアボックスをセットした状態を
上から見た際、パイプスプリングが下画像のように
収まっているのが正解です。



このパイプスプリングが変形すると、
BB弾がマガジンから上がって来なくなりますので、
無理な形にねじったり、つぶしたりしないよう、
ギアボックスの組み付けは、充分注意して行いましょう。

次に、グリップフレームとギアボックスを
ネジで固定するわけですが、ここで注意すべきは、
下画像に赤矢印で指したネジ受け部分。
ここが、ギアボックスの材質そのままの
亜鉛ダイキャストであることが問題なのです。





このネジ受け部分を、下画像のように
グリップフレームのネジ穴の中心に
しっかり合わせた状態でネジを締めてください。





ここがズレたまま、無理な力でねじ込むと、
ねじ山を一発でなめてしまう危険がありますので、
作業には充分注意してください。

また、一度にきっちり締めるのではなく、
3箇所のネジを軽くねじ込んだ状態で
ギアボックスの位置をしっかりと合わせ、
その上で確実に締め込む形を採るのが理想的です。
参考までに、下画像。





1、2、3と、ネジに番号を付けましたが、
1、2、3→1、2、3→1、2、3
という具合に少しずつ締めこみましょう。

これは複数のネジを締める際の基本なので、
ご存知の方には釈迦に説法で恐縮ですが、
メンテナンス初心者の方には覚えていただきたい
重要なポイントなので、あえて触れてみた次第です。

と、ネジの話しで終わってしまいましたが、
今回はこれにて。

次回、グリップフレームを
アッパーレシーバーに組み付けます。  

Posted by カズヤ at 13:55Comments(4)マルシン電動UZI

2011年05月25日

マルシン電動UZIについて その15 レシーバーの補強2

前回の記事では、亀裂の補修にのみ触れましたが、
亀裂が入った部分には大きな負荷がかかるわけですから、
補修しただけでは、対策したことにはなりません。

そこで今回は、破損の可能性を少しでも減らして、
希少なマルシン電動UZIをより長く楽しむための、
補強のポイントと方法をご紹介したいと思います。

まずは、もっとも深刻な亀裂が生じていた、
ストック取り付け部分から着手しましょう。



上画像は、同じ部分の未加工状態です。
亀裂の入った物とは別のレシーバーで撮影したため、
赤丸部分に切り欠きがあったりしますが、
補強する前の状態として、参考までにご覧ください。

そして下画像が、とりあえずプラリペアを盛り付けた、
補強作業の第一段階の状態です。



補強する場所に、プラリペアの粉末を
直接盛り上げ、専用リキッドを加えています。

ザラッとした質感の部分が、
盛り付けたプラリペアの硬化した姿ですね。

特に中央部分に走っていた亀裂の内側に、
大きく盛り付けているのが
おわかりいただけると思いますが、
この状態ではまだ、側面への補強が不充分なので、
さらにプラリペアを盛り足して行きます。

下画像のように、内側の両隅に
プラリペアの粉末を盛り上げて、
専用リキッドを加えます。





この状態で、リアサイトブロックをはめ込み、
しっかり押さえた状態で、硬化を待ちます。

5~6分ほど経ったところで、
リアサイトブロックを引き剥がします。
プラリペアは、金属に対しては強く食いつかないので、
こうすることで、リアサイトブロックの支柱を避けた形で
硬化させることが出来るわけです。

下画像が、リアサイトブロックを外した直後の
プラリペアの硬化した状態です。



粉末を足す前の画像と見較べると、
解説の意味がおわかりいただけると思います。

この時点で既にかなりの補強になっていますが、
まだスペースに余裕がありますので、
先の手順を数回繰り返して、出来るだけ多くの
プラリペアを盛り付けました。
最終的な状態が、下の画像です。



内側の両隅だけでなく、
バッテリーの収納に影響が出ない範囲で、
可能な限りの盛り足しを行いました。

ストックの固定用ナットが入ったままですが、
これも、外側から軽く叩き込んでやれば簡単に外れます。



以上で、ストック取り付け部分の補強は完了。
フルメタル版にはさすがに及びませんが、
そう簡単には壊れないだけの強度向上が
果たせていると思います。

単にパテを盛り足しただけに見えるかもしれませんが、
これを、抜群の強度を持つ造形補修材である、
プラリペアで行ったことに、大きな意味があるのです。

と、何か通販番組のセールストークっぽいですが、
武藤商事さんと私には、何の関わりもありませんので念のため(笑)
その性能に、個人的にぞっこん惚れこんでいるが故、
強くオススメしているという次第です。

次は、メインスプリングを止める
亜鉛ダイキャスト板の固定ネジ周辺の補強ですが、
同じ説明文を繰り返しても仕方ないので、
以下の画像をご覧いただきたく思います。







これだけしつこく盛り付ければ、
必要充分な強度は確保出来ているでしょう。

2番目の画像にセロテープが見えますが、
プラリペアはセロテープに一切食いつかないので、
この特性を上手く利用することで、
硬化後の形状をある程度コントロール出来るのです。

その格好の具体例が、下画像。



ここは、グリップフレームを固定するネジが
挿し込まれる穴の部分なのですが、
下画像のようにテープで壁を作り、
ネジ穴をつぶさないよう気をつけつつ
粉末を盛って、後は先の解説通り。





硬化後テープを剥がせば、
下のように盛り付けられているわけです。





反対側のネジ穴も、同様の手法で補強しましたが、
こちらに入る真鍮製のスリーブ、
特に別パーツである必要も無さそうなので、
プラリペアで覆うように固定してしまいました。
補強部材にもなってくれて、一石二鳥ですね。



他にも、ピストンレールを下から支える形に、
たっぷりと盛り付けてみました。





以上の作業で、相当に強度が増したと思いますが、
当然ながら、同時に全体重量も増加しました。

重くなった分に見合うだけの補強になったかどうか、
経験上、個人的には全面的に信頼しているのですが、
今後の使用で、長期レポートして行くつもりです。

さて、アッパーレシーバーの補強も済んだところで、
次回は組み立てについての注意点を解説いたします。  

Posted by カズヤ at 21:09Comments(3)マルシン電動UZI

2011年05月22日

マルシン電動UZIについて その14 レシーバーの補強1

ここまでの記事を作るにあたって、
フルメタルバージョン1挺と、ABSバージョンの2挺、
合計3挺のマルシン電動UZIの分解、組み立てを
幾度と無く繰り返して来ました。

検証を進めるほどに、その優れた設計に
舌を巻く思いが強まっているのですが、
ABSバージョンの1挺を観察するうち、
アッパーレシーバーの数箇所に痛々しい亀裂が
発生していることに気付きました。

もともとが中古で購入した不動品なので、
かなり酷使されてのことと想像出来ますが、
これはつまり、ハードな使用によって、
どこにどう亀裂が入るかという、
格好のモデルケースでもあるわけです。

分解方法をご紹介した直後ということで、
タイミング的にもバッチリですので(笑)
今回はこの亀裂を検証することで、
ABS製アッパーレシーバーの弱点をあぶり出し、
末永く使用するための補強方法を考えようと思います。

まずはその亀裂の位置をご覧いただきたいのですが、
手持ちの機材と技術では、その様子を
鮮明に撮影することが出来なかったので、
画像上に黄色く亀裂の位置を描き込みました。

まずは右側面。



同じく左側面。



背面(後面)



裏面(下面)



最後の画像中、赤く囲った部分に見えるスジは、
外部にバッテリーのコードを引くために
もともと開いていた穴を埋めた痕なので、
今回の記事とは直接関係ありません。

では、これらの亀裂の原因を
個別に探って行きましょう。

まず、左右の後方と背面に入っている亀裂は、
メタルストック取り付け部分にかかる
負荷によるものと考えられます。



上画像のように、ストック本体を支える基部は
亜鉛ダイキャストの頑丈なブロックで、
それを止めるボルトとナットはスチール製と、
それぞれ非常に頑強に出来ていますが、
それらを取り付けるアッパーレシーバーは、
遥かに強度の劣るABS製です。



上画像、矢印で指した部分に亀裂が入っていたわけですが、
この厚みでは、負荷に絶えられないのも納得です。

サバイバルゲームなどにおいて、
ストックを伸ばした状態で転倒でもしたら、
まず間違いなくこの部分から、
アッパーレシーバーが千切れることでしょう。

次に裏面(下面)の亀裂についてですが、
この部分は、メインスプリングを支える
亜鉛ダイキャスト板を固定する
ネジ穴の位置に当たります。



ただ、この亜鉛ダイキャスト板は、
シリンダーヘッドから伸びた左右の
ピストンレールによっても支えられているので、
メインスプリングによる負荷が
この1点に集中しているということはありません。

なので、ネジ部分にもそれほど強い負荷は
かかっていないように思えるのですが、
亀裂が入っているのは事実なので、
やはり何らかの力が集中しているのでしょう。

他にも不安な部分はあるのですが、
まずは、既に生じている亀裂の補修を施しましょう。

ABS製品の補修といえば、これ。
地上最強の造形補修剤。
武藤商事さんのプラリペアです。



上の画像は、たまたま手元にあるセットで、
通常販売されている商品の姿とは
異なっていると思いますので念のため・・。

数々のエアーガンの修理やカスタムに於いて、
私はもう20年以上プラリペアを愛用しているのですが、
特にABS樹脂の接着、補修において、
これ以上に強力な製品にお目にかかったことがありません。

サバイバルゲームで酷使し、壊れたエアーガンを、
何度プラリペアで直したことか知れませんが、
その接着強度たるや、まさに驚異的で、
壊れる前より頑丈になってしまう程なのです。

そのプラリペアを使って亀裂を補修する手順は、
下手な写真と文章で解説するよりも、
武藤商事さんの解説ページをご覧いただいた方が
100倍早くてわかり易いので、是非こちらをご覧ください。

http://www.plarepair.net/

上記サイトにある、【ひび割れ補修】という
タイトルの動画をご覧いただけば、
一発ですべて理解出来ると思います。

と、技術解説を武藤商事さんに丸投げしたところで(汗)
今回はこれにて。

次回、補強のポイントと実作業について、
詳しく解説いたします。  

Posted by カズヤ at 15:18Comments(0)マルシン電動UZI

2011年05月19日

マルシン電動UZIについて その13 分解編9

ではさっそく、ギアボックスの動きを
解説して行きましょう。



上の状態からスタートです。
UZI本体に組み込まれていると思って読み進めてください。



トリガーを引くことで、スイッチレバーが
上方に動き、マイクロスイッチをON。
モーターが動き始め、プロペラシャフトが回転します。



ベベルギア、スパーギアとモーターの動力が伝わり、
セクターギアがピストンを後退させ始めます。



ピストンの後退と同時に、タペットプレートが
前進を始め、ノズルを押し出してBB弾を
チェンバーパッキンに送り込みます。



タペットプレートの前進が終わり、
チェンバー部分の密閉が完了。
そしてセクターギアがピストンを開放する瞬間に、
カットオフレバーが前進を開始します。



ピストンが前進すると同時に、
カットオフレバーがスイッチレバーを
トリガーから開放。
同時に、マイクロスイッチがOFFになり、
モーターの回転が止まります。



トリガーから指を離すと、スイッチレバーが
リターンスプリングで引き戻され、開始位置に戻ります。
以上が、セミオート射撃のワンサイクルです。

角度を変えて、スイッチレバーの動きに
注目してみましょう。



上の位置からスタートです。
黄色く囲った部分は、トリガーの一部です。



トリガーを引くと、上で示した部分が
スイッチレバーを押し上げます。
この時スイッチレバーは、リターンスプリングにより
常に後方に引っ張られています。



カットオフレバーの位置に注目です。
上は、ピストンが開放される直前までの位置です。



ピストンの開放とほぼ同時に、
カットオフレバーが前進し、スイッチレバーを押し出して、
マイクロスイッチとの接触を絶ちます。
この時、黄色く囲った部分にご注目ください。



上画像は、取り外したスイッチレバーの裏側です。
プラスネジで止められている、亜鉛ダイキャストの板。
この板の部分が、押し上げられていたトリガーの力から開放され、
リターンスプリングに引かれて下に落ちるわけです。

以上はセミオート、つまり単発射撃の際の動きですが、
フルオートの際は、どのように制御しているのでしょうか。

最初にギアボックスを取り出した時、
これは何のためのパーツなんだろうと悩んだ、
下画像中、緑色に画像加工したパーツ。
ブラスネジの位置を軸に、カタカタと自由に動かせます。



ちょっと話が戻りますが、
グリップフレームからギアボックスを抜き出した際に、
セレクターレバーと連動したL字状の金属棒がありましたね。
あの棒が、フルオートモードの際に、
上の緑色パーツを押し上げられた状態で固定するのです。



すると、カットオフレバーが前進しても、
トリガーを引いている間はスイッチレバーが
このパーツに引っかかって下がらないため、
マイクロスイッチを押し続け、
モーターが回り続けることでフルオートになるという、
実に単純かつ確実な方法で制御されていたのです。



ちょっと笑ってしまうくらいシンプルな仕組みですよね。

でも、先にも述べましたが、単純であればあるほど、
故障の確立は下がるわけですから、
やっぱり優れた設計なんだと思います。
返す返すも、生産中止が惜しまれる製品ですよね。

ちなみに、上の解説でも出てきたマイクロスイッチ。
ギアボックスの動作検証の際に裏側を良く見てみたら、
体温計や体重計のCMでもお馴染み、オムロンの製品でした。



信頼のメイド・イン・ジャパンですね。

以上で、長きに渡った分解編は終了。
マルシン電動UZIに関しては、
間違いなく、本邦初の企画だったでしょう(笑)

次回は、分解したことで見えた、
ABS製アッパーレシーバーの
強度問題について検証しようと思います。
  

Posted by カズヤ at 22:15Comments(2)マルシン電動UZI

2011年05月15日

マルシン電動UZIについて その12 分解編8

さてさて、分解編もいよいよ大詰め。
マルシン電動UZIの心臓部とも言える、
ギアボックスの働きをご紹介いたします。

まずは左右側面から見てみましょう。
UZIのグリップフレームに収納する都合から、
ギアボックスの全高が低く設計されていますね。





べベルギア、スパーギア、セクターギアによる
動力の伝達という、電動ガンとしてはお馴染みの構成ですが、
モーターが銃口側に設けられていることから、
ギアの配置が独特なものになっています。

長いプロペラシャフトが突き出しているのが、
マルイ製のメカボックスとは違った雰囲気ですね。



ここで、この先を解説するに当たり、
パーツ名を便宜上決めさせていただきました。
下画像の呼称を前提に、読み進めていただければ幸いです。



では、解説を続けましょう。

まずギアボックス左側面のネジを3本外して、
下画像のように開いてみました。
オークションで入手した中古品なので使用歴は不明ですが、
さほど酷くは汚れていませんね。



下画像は、上で外したギアボックス左側面です。
軸受けは金属製で、シムの類は入っていませんでした。



下は、セクターギアとスパーギア。





下画像は、上のふたつのギアを外した状態のギアボックスです。
青矢印で指しているのが、タペットプレートの基部。
緑矢印は、カットオフレバーの基部。
赤矢印は、セクターギアの逆転を防止するラッチです。



ベベルギアを外すには、下で赤く画像加工した部分を
先に取り外す必要があります。



下はギアボックス右側面。
スイッチレバーを外した状態の画像です。
画像中、赤矢印で指した穴から、
黄色く囲った部分に置いたピンを抜くことで、
画像中央のマイナスネジを外すことが出来ます。

このマイナスネジを外すことで、
先の赤い部分が取り外せるようになります。



と、説明がまわりくどくなっているのは、
その赤い部分の画像を撮り忘れたためでして・・・
この部分、一度組んでしまうと
取り外すのが大変なので、何卒お許しくださいませ(汗)

話しを戻して、上で外した赤い部分には、
下画像のプロペラシャフトが刺さっていました。
このシャフトにピニオンギアが固定されているので、
ここを分解しないと、ベベルギアが取り出せないわけです。



そして下が、取り外したベベルギアです。



画像ではわかりにくいと思いますが、
ピニオンギアとベベルギアの歯に、
若干の痛みが見受けられますね。

何しろ、とうの昔に生産が止まっている製品ですから、
スペアパーツの入手もままならないのが現状です。

他社製の電動ガン用ギアが流用出来れば良いのですが、
ピストンストロークの短さから、
セクターギアの歯数が極端に少ないし、
それぞれの軸の長さを見ても、
既製品の流用は難しそうです。

ギアまわりが消耗品であるのは仕方無いので、
こまめなメンテナンスを心がけて、
出来るだけ寿命を延ばすよう、努力するしかありませんね。

さて、途中を随分省略しましたが、
ギアを含めたギアボックス内部の汚れを落とし、
軸受けにグリスを塗って、組み立て直しました。
組み立ての際、もっとも注意したいのが、
先にもあった、赤く画像加工した部分。



この部分を固定するマイナスネジを、
かなりしっかりと締め付けた上で、
緩み止めの固定ピンを打ち込むことが重要です。



何故この部分にだけ特殊なネジと、
緩み止めのピンまでが設けられているかと言うと、
この部分の締め付けがしっかりしていないと、
ピニオンギアとベベルギアの噛み合い部分に生じる負荷が
逃げ場を求めて、下画像のような状態を引き起こすのです。



この際、ピニオンとべベルの両ギアは、
下のように歯がずれて噛み込み、ロックしています。



案外、この状態で動作不能に陥っている
マルシン電動UZIが多いのではないでしょうか。

一旦この状態を引き起こしてしまうと、
ピニオンギアとベベルギアがそれぞれ削れてしまうため、
歯の噛み合いが滑りやすくなって、
同じ状態に陥りやすくなると考えられます。

この症状の対策として、下画像の赤丸の位置に
赤い部分のブロックを固定するための
イモネジを立ててみてはどうかと思うのですが、
これはいずれ別の機会にチャレンジしてみようと思います。

ちなみに、組み直したギアボックス。
レシーバーに組み込んでモーターと繋ぎ、動作検証したところ、
何の問題も無く、スムーズに動いてくれました。

次回は、ギアボックス各部の動きについて解説します。  

Posted by カズヤ at 20:07Comments(4)マルシン電動UZI

2011年05月13日

マルシン電動UZIについて その11 分解編7

前置きが長くなりましたが、
今回はいよいよギアボックスを
グリップフレームから取り出しましょう。

まずは下画像、グリップフレーム左側面の
赤丸で囲った2箇所のマイナスネジを外します。





同様に右側面のネジも外しますが、
下画像中、黄色く囲った方のマイナスネジは、
ギアボックスと繋がっていないダミーですので、
これに触れる必要はありません。





上記の3箇所のネジを外せば、
下画像のように、ギアボックスが抜き出せます。



ギアボックスを抜き取る際、
下画像にあるような、L字型の金属棒が
転げ落ちて来るかもしれません。



これは、セレクターレバーと連動して、
トリガーの動きをブロックするパーツでして、
下画像の様にセットされるのが正解です。



外れてしまった場合は、下のように
赤丸で囲った部分の噛み合いに注意して、
組み付けてください。



参考までに、このL字状パーツが
トリガーの動きをブロックしている状態が下の画像です。
赤く囲った部分中央にご注目ください。
この時、セレクターレバーはSの位置にあります。



ここからセレクターレバーを前進させることで
(画像はDの位置)下のようにL字状パーツも前に移動し、
トリガーが引けるようになるわけです。
極めてシンプルかつ、確実堅牢な構造ですよね。



ちなみに、下画像の位置にある板状のパーツを
上方に引き抜くことで、セレクターレバーまわりも
分解することが出来ますが、
よほど動きが渋い等のトラブルでも無い限り、
ここを分解する必要は無いでしょう。





グリップフレームには、給弾用パイプスプリングと
その基部が残りましたが、今回この部分は分解しませんでした。

グリップ部分の右側面に、それらしいネジがあるのですが、
これを外しても、パイプスプリングの基部パーツが
びくとも動かなかったのですね(汗)



上のセレクターレバーまわりと同様、
よほどのトラブルでもない限り、
この部分は触らない方が良いでしょう。



ちなみに、上画像で見られるパイプスプリング。
ギアボックスを迂回してチェンバーまで導かれるため、
その長さが110mmほどにもなっています。
つまりは、このパイプスプリングの中に、
18発あまりのBB弾が収まる計算になるわけです。

マルシン電動UZI用のノーマルマガジンは
装弾数が55発ですが、銃本体にマガジンを挿入した時点で、
このパイプスプリングにBB弾が送り込まれます。

そして困ったことに、マガジン内部の
給弾用スプリングによって押し出されるBB弾の数は、
マガジン内に残った37発分だけなので、
先の18発あまりは、常にパイプスプリングの中に
残っている形になるのです。

前回、マガジンセフティーの解説でも触れましたが、
この構造ゆえに、マガジンを抜いた状態では
トリガーが引けなくなるという、
特別なセフティーが必要なわけですね。

さらに補足するなら、空のマガジンを挿入しても
マガジンセフティーは解除されてしまいますから、
下画像、赤矢印の部分に残ったBB弾は
自重でチェンバーに流れ込み



マガジンが空だと油断してトリガーを引くと・・・
後は言うまでもありませんよね。

バッテリー接続時の銃口管理には
くれぐれも気をつけましょう。

次にギアボックスの仕組みをご紹介したいのですが、
給弾まわりの解説が思いのほか長くなってしまったので、
今回はこれにて。

それにしても、マルシン電動UZIを
ここまで掘り下げることになるとは、
自分でもちょっとビックリしています(笑)

どうか読者の皆様がついて来てくれますように・・・  

Posted by カズヤ at 19:10Comments(0)マルシン電動UZI

2011年05月08日

マルシン電動UZIについて その10 分解編6

さて、今回もさっそく続きを始めましょう。

分解編3で、アッパーレシーバーから
取り外しておいたグリップフレーム。



ネジを5本外すだけで、ギアボックスに
アクセス出来るというメンテナンス性の高さは、
優れた設計の証明ですよね。

そのギアボックスをグリップフレームから取り出す前に、
グリッププレートを外してみましょう。

画像上、ちょっと作業手順が前後していますが、
グリップ左側面のネジを2本外せば、
下のように、グリップまわりが分解出来ます。



右上にあるグリップセフティーなのですが、
スプリングでグリップから押し出されていて、
握れば引っ込むだけのダミーとなっています。

スペースの関係からオミットされたようですが、
UZIという銃の優れたセールスポイントのひとつでもある
グリップセフティーの機能が再現されていないのは、
UZIファンとして、ちょっと残念なところです。

その代わり、というのも変ですが、
実銃には無い、マガジンセフティー機構が
新たに設けられています。

下画像は、ギアボックスを外した後の
グリップフレーム内部ですが、赤矢印で指したパーツが、
マガジンを挿入すると前進しているのが
おわかりいただけるでしょうか。





ギアボックスを組んだ状態で見てみましょう。

下画像中、赤矢印で指しているのは、
上で解説したパーツの先端部分です。

マガジンが挿入されていない状態だと、
赤矢印の部分が、青矢印で指しているパーツの
下方向への動きをブロックして、
トリガーを引くことが出来ません。



ここにマガジンを挿入することで、
赤矢印の部分が前進し、青矢印パーツを開放。
これにより、トリガーが引けるようになるわけです。
ちなみに下画像は、トリガーを引いた状態です。



駆動方式やメーカーを問わず、最近のエアガンでは、
マガジンセフティーを備えた製品がほとんど見受けられませんが、
このマルシン電動UZIの場合、マガジンを抜いても
給弾パイプにBB弾が残ってしまう構造なので、
安全上、非常に有効に働いていると思います。

つまりは、マガジンが入っていないから大丈夫と、
うっかりトリガーを引いてしまうケースにおいての
安全が確保されるというわけですね。

これは実銃の話しですが、
オープンボルト式であるUZIという銃は、
カートリッジの装填されたマガジンが入っていなければ
弾丸の発射は出来ませんので、
機構上のあるべき姿が再現されている・・・
というのは、好意的に過ぎる見方でしょうか(笑)

余談になりますが、グリップセフティーというものは、
マニュアルセフティーがオフになっている時に
銃を落としたり、何かがトリガーに引っかかるといった、
グリップを握っていない状態での暴発を
未然に防ぐために設けられている物です。

そういった意味ではこのマルシン電動UZI、
マガジンが入っている時に、何かの外力がトリガーにかかると
暴発する危険性が避けられない構造ですので、
マニュアルセフティーの操作はもとより、
安全管理には充分注意する必要があるでしょう。

もっともこれは、エアーガンという
弾の出る玩具全般に言えることですけどね。

グリッププレートを外した際、
グリップフレームの後ろ裏側の位置に、
下画像のように、セクターギアを覗ける窓が開いています。



実はこの窓、モデルガン時代の名残りで、
狙って開けられたものでは無いのですが、
グリッププレートを外すだけで
セクターギアにグリスアップ出来るという点で、
意外なセールスポイントになっていると思います。

ちなみに、「モデルガン時代の名残り」というのは、
この電動UZIが、もともとはモデルガンとして
販売されていた製品の金型を加工して造られたため、
モデルガン用に設計された部分が残っている、
という事実を示した言葉です。

これはつまり、モデルガンとしての
マルシン製UZIが再生産される望みは、
ほぼ絶たれたということでもあり、
古くからのガンマニアとしては、
ちょっと寂しい事実だったりもするわけですね(涙)

と、またしても話しが脱線したところで、
今回はこれにて。

次回こそは、ギアボックスの取り出し方を解説いたします。  

Posted by カズヤ at 21:02Comments(0)マルシン電動UZI

2011年05月05日

マルシン電動UZIについて その9 分解編5

アッパーレシーバー分解の最終回です。
さっそく続きを始めましょう。

通常、特に必要はないのですが、
スゥイベルリングも一応外してみました。
中央のネジを外せば、下のように分解出来ます。



最後に、実はすっかり忘れていて、
後で撮り直したのですが(汗)
フロントサイトの分解は、下画像のように
ラジオペンチ等で回すことで行います。







ちなみに、回転させることで上下する、
実銃同様の構造を持ったこのフロントサイトですが、
これにより、着弾点の上下調整を行うわけです。

また、サイトポストがL字状になっていることで、
同時に左右方向への調整も可能という、
実にシンプルで合理的な設計になっています。



フロントサイトを外した穴の奥に、
プラスネジが隠されていました。



これを外すことで、モーターを固定している
金属のフレーム部分が分解出来ます。



この状態なら、モーターを固定しているネジが
楽に回せるので、モーターの分解時には、
ここを先に外した方が良いですね。

と、実はここでお詫びと訂正なのですが、
分解編3にてご紹介しました、
インナーバレルユニットの、知恵の輪的取り外し方。
この方法をABS製レシーバーで試したところ、
フルメタル版とは微妙に形状が異なっており、
下画像の部分が引っかかることがわかりました。



ABS製レシーバーのUZIをお持ちの方は、
上述の、モーターを固定している
金属のフレーム部分を分解した上で、
インナーバレルユニットを取り外してください。

不確かな情報で混乱させてしまい、
大変失礼いたしました。

話しを戻して、
フロントサイトで思い出しました、
最初の方で外したリアサイトブロック。

これも通常特に分解する必要はないのですが、
裏面と側面のネジを外せば、下画像のように
すべてのパーツが分解出来ます。



と、ここまでの作業で、
アッパーレシーバーまわりはすべて分解出来ました。

説明が下手なもので、解説が長くなっていますが、
主要な部分の分解手順はさほど複雑でもなく、
部品点数も意外に少なかったと思います。
つまりは、故障が少ない優れた設計と言えますよね。

と、ちょいと短めですが、今回はこれにて。

次回は、先に取り外しておいたグリップフレームから、
ギアボックスを抜き出す手順をご紹介いたします。  

Posted by カズヤ at 20:55Comments(0)マルシン電動UZI

2011年05月01日

マルシン電動UZIについて その8 分解編4

前置き無しで、さっそく続きを始めましょう。

前回取り出したインナーバレルユニット。
チェンバー後ろにある真鍮製のリングを外すと、
給弾ノズルと、ノズルのリターンスプリングが、
チェンバーから引き出せます。



話しが前後しますが、このノズル部分は、
下画像のように動くことで、
BB弾をチェンバーパッキンに送っています。





大半のマルイ製電動ガンが、メカボックス側に
エアーノズルをセットしているのとは
対照的な構造を採っていますね。

ノズルまわりを一旦戻して、
次にチャンバーまわりを分解してみましょう。

まずは、ホップ調整用のマイナスネジを、
亜鉛ダイキャストのブロックから抜けてしまわない
ギリギリの位置まで、上げておきます。



尚、このネジはクリックストップするので、
射撃時の振動で、調整位置がズレたりすることはありません。

この状態でチェンバーブロックを外すと、
チェンバーパッキンがはまった状態の、
インナーバレル後端が顔を出します。



そして、亜鉛ダイキャストのブロックを
銃口側にスライドさせると、
ホップアップ用のゴムが顔を出します。



ホップアップ用のゴムを取り外すと、
下画像のように、バレルに開いた穴が見えます。



先のマイナスネジを締め込むことで、下画像のように
亜鉛ダイキャストのブロック内にネジ先端が突き出して



下画像のように、バレル内にゴムが押し出されるわけですね。





この、バレル途中の穴から突き出したゴム片によって、
チェンバーパッキンから開放された後のBB弾に
上向き回転を与えるというホップアップ方式は、
チェンバーパッキンから開放された時点で
BB弾に上向き回転が加わっている、
マルイ製品に代表される、お馴染みの方式に比べると、
命中精度の点で若干不利であると考えられます。

とはいえ、現時点ではグルーピングを計測していないので、
実際にどれくらいのポテンシャルを秘めているのか、
いずれ機会を改めて、データをとりたいと思います。

肝心のチェンバーパッキンですが、
BB弾をホールドするための、最低限の長さと軟らかさで、
ストレス無くBB弾を開放してくれるであろう、
良く出来たパッキンだと思います。

下画像のように、前後の違いがありますので、
組み立て時は、その向きに注意しましょう。



話しを戻して、バレルの分解を続けます。

ホップアップ用のゴムを外した状態で、
下画像中央の真鍮リングを銃口側にスライドさせると、
インナーバレルにはまったCリングが顔を出します。

これをプライヤー等で外せば、
下画像のように、ホップアップまわりの
ブロックが取り外せるわけです。





以上で、バレルまわりの分解は完了ですが、
インナーバレルの掃除が目的であれば、
ホップアップ用のゴムを外すところまでの分解で
充分事足りると思います。

それにしても、実際の命中精度はどの程度なのか、
しっかりと距離を取れる環境で、テストしたいところです。

次回、アッパーレシーバーの分解が完了する予定です。  

Posted by カズヤ at 23:00Comments(0)マルシン電動UZI