2011年10月22日
マルシン電動UZIについて その64 近距離での命中精度1

今回はちょっと予定を変更しまして、
今まで触れることが出来なかったマルシン電動UZIの
近距離での命中精度についてレポートいたします。
以前、チェンバーまわりの構造を検証した際、
チェンバーパッキンがBB弾を保持しないという
独特な構造が判明したわけですが、
その構造で命中精度が望めるのかという点が
記事を書いて以来の気がかりでした。

長物電動ガンとして最低限の精度が出ていないとしたら、
それは飛距離を云々する以前の問題で、
これを解決しなければマルシン電動UZIに未来はありません
(もうとっくに生産されていませんが/涙)。
このモヤモヤした気持ちにケリをつけるため、
10月某日、皆様ご存知の赤羽射撃場に下画像の2挺を持ち込み、
じっくりと命中精度の検証を行って参りました。

前回記事の最後でもご覧いただいた画像ですが、
実はこれ、赤羽射撃場で撮ったものだったのです。
やはり実際にレンジで撃ってみると、
机上では見えなかった事実が明らかになるものですね。
ホロサイトタイプのドットサイトが
プレートマッチには不向きなことや、
10メートルの距離ではバックアップサイトの狙点と
実際の着弾点の差があまりに大きいため、
使い物にならないこと等がわかりました
(さすがにこれは予測出来ましたけどね)。
また以前の記事で、面ホップの効果を狙って
ABSチップを入れた件についてですが、
これも飛距離を云々する以前に、
約10メートル先のB5サイズの標的すら
まともにヒット出来ないことが判明しました(涙)

どうもホップ用ラバーを不規則に変形させているらしく、
弾道が一発ごとに右へ左へ、上に下にと乱れに乱れて、
まったく話しにならないのです。
ABSチップを用いた面ホップ効果の実験は
どうやら失敗だったと考えるのが妥当でしょう。
下手の考え休むに似たりとはまさにこの事ですが、
「この方法が上手く行かないことがわかったのだから、
失敗ではなく、成功なのだよ!」
と、昔の発明王も言ったことですし(笑)
実際、失敗の中から見えたこともありました。

そんなこともあるよね~(汗)
テスト中、ホップ調整ネジの回転をワンクリック誤ると
即、弾詰まりが発生するため、その都度レシーバーカバーを開けて
給弾用のパイプスプリングをチェンバーブロックから外していました。
その時は「困ったもんだ」くらいにしか思わなかったのですが、
これがサバゲやマッチの最中だと考えたら、
かなり致命的なことではありませんか。

一般的な構造の電動ガンであれば、
マガジンを抜いてレシーバーを叩くことで
チェンバーの弾詰まりを解決出来る可能性がありますが、
マルシン電動UZIの場合そうは行きません。
例えマガジンを抜いても、給弾用のパイプスプリングに
BB弾がぎっしり詰まった状態は変わらないため、
チェンバー部分に詰まったBB弾は
パイプスプリングを外すか、ホップ調整ネジを緩めるかの
いずれかの方法で排出するしかないのです。
もっとも、今回のように余計なことをしない限り
そうそう弾詰まりが起きることもありませんから、
これをそのまま弱点と言うつもりはありませんが、
マルシン電動UZIで闘うに当たっては、
必ず頭に置いておくべきポイントだと思います。
と、例によってなかなか核心に触れられないまま
こんな長さになってしまいました(汗)
実射の結果は次回詳しくご報告いたしますので、
今しばらくお待ちくださいませ。

Posted by カズヤ at 00:58│Comments(0)
│性能、検証
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