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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年04月23日

マルシン電動UZIについて その6 トラブル解決編2

さて、そろそろパテも固まっているはずなので(笑)
前回の続きを始めましょう。

パテの種類や気温によって硬化時間は異なりますが、
爪で押して、痕が付かない程度に硬くなっていれば大丈夫。
先に貼ったマスキングテープごと、
パテの塊をシリンダーから引き剥がします。



この際、ABS板とパテが剥がれてしまった場合は、
もともとの位置がずれないよう注意しつつ、
両者を瞬間接着剤等で貼り付けてください。

そして下画像は、バッテリー接続時に
コネクターの干渉する部分を削った補強プレートです。
画像上見やすくするため、
サーフェイサーを軽く吹き付けています。



以上の作業で、下画像のように
問題の部分にピッタリはまる
補強プレートが完成しました。



この状態でレシーバーカバーを被せれば、
レシーバーカバー内側の天面によって
補強プレートが押さえられ、
ピストンレールを支えてくれる理屈です。

かなりの不安を胸に抱きつつも、
その効用をわかり易い形で実証するため、
折れたピストンレールパーツを
あえて組み込んだUZIで、作動テストしてみました。

その様子の動画がこちらです。



始めのギャギャギャッという異音は、
ピストンレールが浮き上がって、
セクターギアが空回りしている音です。

レシーバーカバーを外し、もう一度トリガーを引いた後、
浮き上がったピストンレールをもどして、
補強プレートをセット。
再度レシーバーカバーを被せて、
セミオート、フルオートと作動させています。

安物のカメラなので、画質も音質も良くありませんが、
補強プレートを入れただけで、
セミ、フルともに快調に作動するようになったことは
おわかりいただけると思います。

このように、破損したパーツにさえ
本来の機能を取り戻させてくれるわけですから、
ピストンレールの補強プレートとしては、
見事にその役割を果たしていると考えて良いでしょう。

実質作業時間は30分程度。
材料費は、せいぜい50円といったところでしょうか。

こんな手軽な手間と費用で、
不稼動になっているマルシン電動UZIが蘇るのですから、
同様のトラブルを抱えている方がいらしたら、
是非ともお試しいただきたいと思います。

トラブル解決編の最後に、補足をひとつ。

部品取り用に購入したUZIから取り出した
ピストンを見て初めて気が付いたのですが、
トラブルを起こしたUZIのピストンは、
後端の歯が一枚、欠落していました。





これはさすがに対策出来ないなぁ・・・と
涙目になっていたのですが、
先日改めて実家から引き上げて来た、
フルメタル組み立てキット版電動UZIの
説明書の最後に、こんな文章がありました。
以下、そのままに転載します。

-お客様へ-

ピストンの下面にはラック(ギア歯)が9個ついています。
(金属の補強部は除く)このうちの一番うしろのラックは
使用しているうちに欠けてしまう場合がありますが、
作動には、この一番後のラックを除いた8個のみが
使われていますので、支障はありません。

・・・とのことでした! いやぁ良かった!!


と、ここまでの記事で、当初の目的だった
トラブルの解決は果たせたわけですが、
無論この先の分解方法も、引き続きご紹介いたします。

既に生産が終了している製品ということもあるので、
マルシン電動UZIについては当初、
サラッとご紹介するだけに留めるつもりでした。

ところが、トラブルの発生をきっかけに
あれこれ検証しているうち、
思っていたよりも高いポテンシャルを秘めているのでは? と、
徐々にのめり込み始めまして、ふと気が付いたら、
後戻り出来なくなっておりました(笑)

まだしばらくはマルシン電動UZIの記事が続きますが、
お付き合いのほど、何卒よろしくお願いいたします。  

Posted by カズヤ at 23:54Comments(3)マルシン電動UZI