2012年09月10日
マルイ電動UZIについて その19 内部構造6
横浜PMC参戦記にカスタムガンコンテストエントリーのご報告と、
一ヶ月弱もの間が開いてしまいましたが、
マルイ電動UZIの内部構造に関するレポート、
今回より再開させていただきます。

まずは「その18」までのおさらいも兼ねて、
マルイ電動UZIについて巷で噂されている
ネガティブポイントをもう一度書き出してみましょう。
1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる
上記の1~3については既に詳しく解説しましたので、
当ブログ読者の皆様なら、これらについての真実は
ご理解いただけたことと思います。
今回からは4番目の
4:普通に使っているだけで壊れる
この大問題について真正面から取り組んで参りましょう。
マルイ電動UZIを正しく使用する上で発生するトラブルで、
もっとも代表的なケースは以下の2つ。
A:トリガーを引いても動かない、またはトリガーがロックして引けなくなる。
B:メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない。
この他に多く見られるトラブルとして、
トリガーそのものが折れるというケースがありますが、
これはセーフティーがかかった状態で
無理やりトリガーを引くことで起きるものなので、
今回は特に触れなくても良いでしょう。
前述したA、B二つのケースは、純正バッテリーを使っていようが
セミオートのみで撃っていようがお構いなしに起きるもので、
使用する側には何の落ち度も無い、言わば
(あまり言いたくないのですが…)構造的欠陥が原因で発生する
マルイ電動UZI固有の必然的トラブルなのです。
って、自分で書いててちょっと恐ろしいのですが(汗)
まずはトリガーが機能しなくなる場合の原因について
詳しく解説してみましょう。

上の画像はUZI本体から取り出したメカボックスの左側、
スイッチ周りを撮影したものですが、
赤矢印で示したトリガーバーに注目してください。

このトリガーバーを銃口側に動かすと、
スイッチ部分の電極が接触してセミオートの動作が行われます。

実際にはグリップフレーム内部に設けられている
トリガーと連動したパーツによって銃口側に押されるのですが・・・




上の一連の画像でその動作がイメージ出来ますでしょうか。
この際、トリガーバーは上の画像中黄色い円で囲っている
小さいリターンスプリングを圧縮しながら前進するのですが、
これがサイズの割りにかなり強めのスプリングなので・・・

上画像の黄色い矢印で指した部分に大きなストレスがかかるのです。
トリガーバーは亜鉛ダイキャストによるパーツなので、
上で示したような形状の場所に連続したストレスがかかれば
どんなことになるかは考えるまでもなくわかりますよね。

はいご覧の通り、あっさり折れてしまうのですね~(涙)

折れていないトリガーバーと並べてみれば、
そこが折れるべくして折れていることが
より明確におわかりいただけると思います。
素人が軽々しく言うことではありませんが、
この点については設計に問題があったと考えざるを得ないでしょう。
そしてこの部分が折れてしまうことによって
前進したトリガーバーが後退しなくなり、
セミオートの場合はトリガーを引いても通電せず、
フルオートの場合は最悪、モーターが回りっぱなしになるという
異常事態を引き起こすことに繋がります。
私が遭遇したケースは、
トリガーバーの欠損部分とリターンスプリングが噛みあって
トリガーそのものがまったく動かなくなるというパターンでした。
おかげでこの記事が書けたというものではありますけどね(笑)

さて、ではどのようにしてこの問題を解決すべきなのか。
次回はその検証と、具体的な方法についてを
詳しくご紹介してみたいと思います。
「10年は戦えるマルイ電動UZI」の完成を目指して、
一歩ずつ着実に進んで参りますので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたしますです!
一ヶ月弱もの間が開いてしまいましたが、
マルイ電動UZIの内部構造に関するレポート、
今回より再開させていただきます。

まずは「その18」までのおさらいも兼ねて、
マルイ電動UZIについて巷で噂されている
ネガティブポイントをもう一度書き出してみましょう。
1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる
上記の1~3については既に詳しく解説しましたので、
当ブログ読者の皆様なら、これらについての真実は
ご理解いただけたことと思います。
今回からは4番目の
4:普通に使っているだけで壊れる
この大問題について真正面から取り組んで参りましょう。
マルイ電動UZIを正しく使用する上で発生するトラブルで、
もっとも代表的なケースは以下の2つ。
A:トリガーを引いても動かない、またはトリガーがロックして引けなくなる。
B:メカボはちゃんと動いているのに弾だけが出ない。
この他に多く見られるトラブルとして、
トリガーそのものが折れるというケースがありますが、
これはセーフティーがかかった状態で
無理やりトリガーを引くことで起きるものなので、
今回は特に触れなくても良いでしょう。
前述したA、B二つのケースは、純正バッテリーを使っていようが
セミオートのみで撃っていようがお構いなしに起きるもので、
使用する側には何の落ち度も無い、言わば
(あまり言いたくないのですが…)構造的欠陥が原因で発生する
マルイ電動UZI固有の必然的トラブルなのです。
って、自分で書いててちょっと恐ろしいのですが(汗)
まずはトリガーが機能しなくなる場合の原因について
詳しく解説してみましょう。

上の画像はUZI本体から取り出したメカボックスの左側、
スイッチ周りを撮影したものですが、
赤矢印で示したトリガーバーに注目してください。

このトリガーバーを銃口側に動かすと、
スイッチ部分の電極が接触してセミオートの動作が行われます。

実際にはグリップフレーム内部に設けられている
トリガーと連動したパーツによって銃口側に押されるのですが・・・




上の一連の画像でその動作がイメージ出来ますでしょうか。
この際、トリガーバーは上の画像中黄色い円で囲っている
小さいリターンスプリングを圧縮しながら前進するのですが、
これがサイズの割りにかなり強めのスプリングなので・・・

上画像の黄色い矢印で指した部分に大きなストレスがかかるのです。
トリガーバーは亜鉛ダイキャストによるパーツなので、
上で示したような形状の場所に連続したストレスがかかれば
どんなことになるかは考えるまでもなくわかりますよね。

はいご覧の通り、あっさり折れてしまうのですね~(涙)

折れていないトリガーバーと並べてみれば、
そこが折れるべくして折れていることが
より明確におわかりいただけると思います。
素人が軽々しく言うことではありませんが、
この点については設計に問題があったと考えざるを得ないでしょう。
そしてこの部分が折れてしまうことによって
前進したトリガーバーが後退しなくなり、
セミオートの場合はトリガーを引いても通電せず、
フルオートの場合は最悪、モーターが回りっぱなしになるという
異常事態を引き起こすことに繋がります。
私が遭遇したケースは、
トリガーバーの欠損部分とリターンスプリングが噛みあって
トリガーそのものがまったく動かなくなるというパターンでした。
おかげでこの記事が書けたというものではありますけどね(笑)

さて、ではどのようにしてこの問題を解決すべきなのか。
次回はその検証と、具体的な方法についてを
詳しくご紹介してみたいと思います。
「10年は戦えるマルイ電動UZI」の完成を目指して、
一歩ずつ着実に進んで参りますので、
今しばらくのお付き合いをお願いいたしますです!
Posted by カズヤ at 23:34│Comments(3)
│東京マルイ電動UZI
この記事へのコメント
名前の由来、やはりバレてましたかwww
まぁ、わかりやすいようにって意識はあったから、これはこれで計算通りといったところでしょうか。
それはさておき、トリガーバーのトラブルは実は初耳だったりします。
そうなると、できるだけむやみにトリガーを引かないほうがよさそうですね。
単純にリターンスプリングを柔らかいものにすればいいのでしょうけど、Ver5のことだから、そう簡単にはいかないのでしょうねぇきっと(汗
まだまだ研究すべき課題は多そうですね。
まぁ、わかりやすいようにって意識はあったから、これはこれで計算通りといったところでしょうか。
それはさておき、トリガーバーのトラブルは実は初耳だったりします。
そうなると、できるだけむやみにトリガーを引かないほうがよさそうですね。
単純にリターンスプリングを柔らかいものにすればいいのでしょうけど、Ver5のことだから、そう簡単にはいかないのでしょうねぇきっと(汗
まだまだ研究すべき課題は多そうですね。
Posted by 砂鷲 at 2012年09月11日 21:17
鑢削りだしで、真鍮丸棒から作ってみます。
Posted by 親爺スナイパー
at 2012年09月18日 11:44

>砂鷲様
毎度コメントありがとうございます!
レスが遅くなってホントに申し訳ありません(汗)
リターンスプリングを柔らかくするというのは
最新記事にも書いた通りの顛末でして、
既に実践した方がいらしたのですが、
私は単にちょうど良いスプリングを探すのが面倒なのと(汗)
トリガーの戻りが悪くなるのを恐れたのとで、
トリガーバーを補強する方向で行ってみた次第です。
今さっき更新したばかりですが、是非お読みになってくださいね。
>親爺スナイパー様
毎度コメントありがとうございます!
承認が遅くなって大変失礼いたしました。
真鍮丸棒からの削り出し、手間を惜しまないのであればその方が強度は出そうですよね。
欲を言えばスチール削り出しと行きたいところですが、
それはさすがに個人レベルでは・・・(汗)
最新記事でご紹介した補強方法でどこまで持つか
実際の使用で検証を進めて行きますので、
親爺スナイパーさんは別方向から攻め込んでくださいませ!
毎度コメントありがとうございます!
レスが遅くなってホントに申し訳ありません(汗)
リターンスプリングを柔らかくするというのは
最新記事にも書いた通りの顛末でして、
既に実践した方がいらしたのですが、
私は単にちょうど良いスプリングを探すのが面倒なのと(汗)
トリガーの戻りが悪くなるのを恐れたのとで、
トリガーバーを補強する方向で行ってみた次第です。
今さっき更新したばかりですが、是非お読みになってくださいね。
>親爺スナイパー様
毎度コメントありがとうございます!
承認が遅くなって大変失礼いたしました。
真鍮丸棒からの削り出し、手間を惜しまないのであればその方が強度は出そうですよね。
欲を言えばスチール削り出しと行きたいところですが、
それはさすがに個人レベルでは・・・(汗)
最新記事でご紹介した補強方法でどこまで持つか
実際の使用で検証を進めて行きますので、
親爺スナイパーさんは別方向から攻め込んでくださいませ!
Posted by 出二夢カズヤ(でにむかずや)
at 2012年09月24日 00:17

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