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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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2012年01月15日

80年代トイガン業界裏話 その2

80年代トイガン業界裏話 その2

さっそく前回の続きをお話ししようと思うのですが、
昨夜の記事のあまりの反響の大きさに
心底ビックリしている次第です。

この文章を書き出した今の時点で、
PV総数が・・うわッ!? 
なんと500を超えてるじゃないですか!

ほんの間つなぎのつもりで書いた昔話が
こんなにも注目されるなんて、
完全に想定外で困惑するばかりなのですが、
20年以上前の業界裏話などを読まされて、
みなさん・・面白いですか?

80年代トイガン業界裏話 その2
 神無月さん最高!

陽水ボイスでお読みください(笑)

まぁ、当ブログ本来のテーマである
UZIの話題でもありますし、ここは開き直って
自分語りを続けさせていただきますね。

さて、シリコンを使って
複製用の型を作ることになったわけですが、
ドクターあみーご氏もおっしゃっていたように、
この頃はシリコンゴムでの複製は
それほど一般的なものではなく、
必要な材料もかなり高価で、
なかなかに手の出しにくい技法でした。

80年代トイガン業界裏話 その2

この企画で使用した東芝シリコーン製の
高強度シリコンゴムなどは
1kg9500円という驚くべき価格で、
とても素人に手の出せる代物ではなかったのです。

では何故当時の私がそんな技術を持っていたかというと、
趣味の模型作りにおいて、もうちょっと安目の
引裂き強度の低いシリコンゴムを使って、
自作パーツ(具体的にはザクのスパイクシールドや
VF-1バルキリーのノーズ)の複製を
細々と試していたからなんですね。

そのため、UZIのボルトのような大物の複製は
まったくの未経験で、高価な高強度シリコンを使うのも
この企画が初めてのことでした。
会社の経費だったとはいえ、
大胆なことをやらかしたもんです(汗)

80年代トイガン業界裏話 その2

ご紹介している画像のページが前後しておりますが、
今になって振り返れば、こんないい加減な手法で
よくもあの複雑な型取りを成功させたものだと、
我ながら呆れるやら関心するやら・・・(汗)

実際この時、粘土で作った最初の型の外壁が
流し込んだシリコンゴムの重みに耐え切れずに決壊し、
高価なシリコンがでろーんと流出。
ケンの部屋の絨毯を台無しにしてしまいました。

「ああ・・ゴメン、絨毯に付いたシリコンはもう取れないな・・」

そう言って謝る私に、

「いや、絨毯は全然かまわないけど、締め切りが・・・」

見るも無残に失敗したシリコン型を前に
呆然と立ち尽くすケンの姿は、
今思い出しても笑・・いや、笑っちゃイカンですな(汗)

80年代トイガン業界裏話 その2

その後、高価なシリコンを再び購入。
外壁の固定方法を見直して新たに型を作りなおし、
なんとかボルトの複製品は出来上がりました。

ただ前述しました通り、
極めていい加減な方法で型を製作したため、
抜き上がった複製品はかなり形が歪んでおり、
UZIのレシーバーとの擦り合わせに
一晩の徹夜作業を要することとなります。

掲載誌の発売日から逆算すると、
ボルトを作ったのは2月の後半あたりだったでしょうか。

レポートではさらりと作ったように書かれていますが、
部屋の中でもコートが必要なほど寒い、
暖房器具がコタツしか無かったケンの安アパートで、
夜中にガタガタ震えながらひたすら擦り合わせを行い、
ほとんど泣きながら完成させたというのが実情でした(涙)

80年代トイガン業界裏話 その2

と、涙なくしては語れない話しが続いていますが、
この先を書き進めていたところ、
完成した軽量ボルトの実際の動作についての話しが
これまたけっこうな長さになることに気付きました。

どうしてこう簡潔な文章が書けないものかと
毎度ながら自己嫌悪に陥ってしまうのですが・・
ホント、大変申し訳ございません。
この話し、もう1回だけ続けさせていただきます。

次回こそ、今度こそ本当に完結させますので、
もう一晩だけお付き合いのほど、
何卒よろしくお願いいたしますです。

なんだか下手な口説き文句みたいだなぁ・・(汗)



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Posted by カズヤ at 21:42│Comments(4)業界裏話
この記事へのコメント
しつもーん


今の技術でもう一回作りたい?
Posted by T2 at 2012年01月15日 23:38
T2様

その質問に対する答えは明日の記事に書いてあるので、
ちょいと待っててくださいな。

まぁ確かに、あの頃よりは技術的ノウハウも蓄積してるけどね。
Posted by 出二夢カズヤ(でにむかずや)出二夢カズヤ(でにむかずや) at 2012年01月15日 23:49
了解。
ところでアクセス回数がまた増えたみたいだねぇ。
おめでとう〜
Posted by T2 at 2012年01月16日 00:47
T2様

そーなんだよ!
昨日の総PV数は1000件オーバーよ!
これはきっと何かの間違いだと思う(汗)

まぁ、UZIの記事に戻ったら
またガクッと落ち着くはずだから大丈夫(?)

さて、今日の更新分はどうかな~??
Posted by 出二夢カズヤ(でにむかずや)出二夢カズヤ(でにむかずや) at 2012年01月16日 21:55
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