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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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2011年05月29日

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

UZIの話題に特化したブログなどに
興味を持つ人は存在しない。
そんな風に思っていた時期が、私にもありました・・・

と、思わずベタなことを書いてしまいましたが、
こんなマイナーネタしか取り上げないブログを、
多くの方々がご覧くださっているという現実に
強いショックを受けている・・・・
というのが、正直な心境であります。

しかし、多くの皆様のおかげで、
生産されていない製品についての記事にも
一定のニーズがあることが充分わかりましたので、
これからも「調子こかせて」いただいて(笑)
マルシン電動UZIの記事、もうしばらく続けます。

さて組み立て編と言っても、これまでの分解手順の
逆を行えば良い話しではありますが、
いくつか注意すべき点がありますので、
それらについて軽く解説してみたいと思います。

まずは、ギアボックスについて。

前回ご紹介した、スイッチレバーを引っ張る
リターンスプリングなのですが、
下画像の矢印の位置にご注目ください。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

スプリングの端が外れているのが
おわかりいただけると思います。

これは、組み立てた後の動作テスト時に、
セミオート時のトリガーレスポンスを試そうと、
某コスタ氏ばりの連射を行った結果、
この部分が外れたものです。

結果、スイッチレバーが下がらなくなり、
セレクターレバーをS以外の位置にした瞬間、
フルオートが暴走するという危険な状態に陥りました。

無茶な連射をしなければ良い話しではありますが、
暴走の危険は避けて然るべきですので、
リターンスプリングを正常位置に引っ掛けた上で、
下画像のエポキシ系接着剤にて、
スプリング基部を固定しておきました。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

2液混合タイプのエポキシ系接着剤は
比較的衝撃に強いので、こうした用途には最適です。

接着後、改めて動作をテストしましたが、
今のところは何の問題も起きていませんので、
ここを固定するのは、悪くない対処法だと思います。

その暴走対策を施したギアボックスを、
グリップフレームに組み込みます。

ここで注意すべきは、
給弾用パイプスプリングの取り回しです。

下画像のように、ギアボックス左側面の
赤矢印で指した部分にパイプスプリングをひっかけ、
前方に押し倒しながら、ギアボックスをセットします。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

グリップフレームにギアボックスをセットした状態を
上から見た際、パイプスプリングが下画像のように
収まっているのが正解です。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

このパイプスプリングが変形すると、
BB弾がマガジンから上がって来なくなりますので、
無理な形にねじったり、つぶしたりしないよう、
ギアボックスの組み付けは、充分注意して行いましょう。

次に、グリップフレームとギアボックスを
ネジで固定するわけですが、ここで注意すべきは、
下画像に赤矢印で指したネジ受け部分。
ここが、ギアボックスの材質そのままの
亜鉛ダイキャストであることが問題なのです。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

このネジ受け部分を、下画像のように
グリップフレームのネジ穴の中心に
しっかり合わせた状態でネジを締めてください。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

ここがズレたまま、無理な力でねじ込むと、
ねじ山を一発でなめてしまう危険がありますので、
作業には充分注意してください。

また、一度にきっちり締めるのではなく、
3箇所のネジを軽くねじ込んだ状態で
ギアボックスの位置をしっかりと合わせ、
その上で確実に締め込む形を採るのが理想的です。
参考までに、下画像。

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

マルシン電動UZIについて その16 組み立て編1

1、2、3と、ネジに番号を付けましたが、
1、2、3→1、2、3→1、2、3
という具合に少しずつ締めこみましょう。

これは複数のネジを締める際の基本なので、
ご存知の方には釈迦に説法で恐縮ですが、
メンテナンス初心者の方には覚えていただきたい
重要なポイントなので、あえて触れてみた次第です。

と、ネジの話しで終わってしまいましたが、
今回はこれにて。

次回、グリップフレームを
アッパーレシーバーに組み付けます。



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この記事へのコメント
(長文コメント失礼します)
いよいよ組み立て編ですね。
リターンスプリングなど今は大丈夫でも
そのうち…が心配なので対策してみます。

以前コメントしましたUZIの不調についてですが、
1)セミオートだと時々ピストンが下がりきらなくなり発射ができない
2)フルオートは快調に作動する
3)フルオートにした後にセミオートで動かすとよく動く
というものでした。
自分ではギアボックスの組み立て失敗が原因かもと思っています。

そのギアボックス組み立て時の失敗ですが、シムに関してです。
ギアボックスを完全分解して見てみると、シムが完全に
ギアボックスフレームにはまっていない(浮いている?)状態に見えます。
(作動に問題のない方のギアボックスもそうでした。)
マルイのギアボックス分解時には「完全にフレームにはめ込む(打ち込む)
んで瞬接で固定」と覚えこんでいたので、それと同じことをしたところ、
今度はギアとフレームの隙間が開きすぎてシム調整も?くらいな状態になってしまってました。
(元々入っていたシムはスパーギア底面に0.3ミリくらいのが1枚だけでした。)
マルシンのシム調整は、どうも元々フレームにシムがゆるくはまっているだけで、
それでも問題なく動かせているような構造なのかな?と素人考えしかできず、
結局そこをあいまいなまま組み立ててしまっていました。

出二無様のメカボのシムはどうでしたか?
浮きがないようであれば、私の調整ミスなんですが…。
でも普通に考えて、シムにガタがあるのはありえない?ですよね。
Posted by R100RS at 2011年05月30日 03:32
R100RS様

詳細なレポートをありがとうございます。

さっそくですが、症状1の、時々ピストンが~というのは、
私のUZIでも当初同じ状態に陥り、
徐々に悪化した後、まったく撃てなくなりました。
これは、トラブル解決編の記事に書いた
ピストンレールの破損が原因だったようで、
補強プレートを入れることで解決しています。

ただ、2と3の状態を見ると、
別の原因がピストンの引っかかりを
引き起こしている様子ですね・・・。

で、シムの浮きについてですが、
記事中で分解したメカボは、R100RS様と同じく、
シムというか、軸受けが浮いた状態になっていました。

何故浮いているのか、やはり疑問に思ったのですが、
浮いた状態ながら、メカボとガッチリ固定されていた
(取り外す際に、外側から打ち出したほど強く)ため、
この状態が調整された結果なのだろうと判断し、
そのまま組み立てた次第です。

私自身、メカボの調整については素人同然なため、
下手にいじってバランスを崩すことを恐れたのが最大の原因ですが、
清掃とグリスアップのみで組み立てた後、
動作テストで実にスムーズに回転してくれたため、
やはりそういう仕様だったのだと納得しておりました。

常識的に考えれば、きっちりとシム調整されていた方が
快調に作動するのは当たり前ですが、
マルシン電動UZIの場合、どうなのでしょうね・・
うーん、まったくお役に立てなくて申し訳ございません(涙)

ただ、フルオートでは快調に動くというお話しからすると、
シム以外に原因があるように思えてなりません。
スイッチレバーが、しっかりマイクロスイッチを押していない・・
つまり、トリガーまわりの磨耗とか、ですね。

あとは、バッテリーの能力低下でしょうか。
もし他の電動ガン用に、容量の大きいバッテリーをお持ちでしたら、
外付け状態で繋いで動かしてみてください。
もしかしたら、セミ、フルとも
異様に快調に動くかもしれませんので・・

と、ほとんど参考になれず、申し訳ないのですが、
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
Posted by 出二無カズヤ出二無カズヤ at 2011年05月31日 01:57
出二無様こんにちは。
メカトラブル診断ありがとうございます。
まだ本格的な原因究明に至っていませんが
アドバイスを元に作業をしてみます。

私がメカボックスの組み立てミスだと
思ったのは、ギアの調整がうまくいかず
やや渋いギアの動きのまま組み立てたからです。
それでギアの抵抗からセミオート不良に
なってしまったのかな?と思った次第です。

(ちなみに、前の私のコメントの「シム」は
「軸受け(メタル)」の書き間違いでした。お恥かしい。)
Posted by R100RS at 2011年06月01日 02:58
R100RS様

ほとんどお役に立てず、本当に申し訳ない限りです。
ギアの動きが渋いとのこと、

軸受けそのものが、曲がった状態でメカボにハマっているとか、
長期使用による、偏磨耗なのか・・・
どこに原因があるのか、非常に気になりますね。

お力になれず、情けないばかりですが、
私の方でも今後研究は続けますので、
原因究明、どうか頑張ってください!
Posted by 出二無カズヤ出二無カズヤ at 2011年06月01日 20:20
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