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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年09月01日

マルシン電動UZIについて その47 近代化編5

当ブログ開設当初に公開したマルイ電動UZIでの
マウントレール増設記事の不人気ぶりから、
この近代化編はほとんど需要が無いものと覚悟していたのですが、
今のところ予想を超えるアクセス数をいただいており、
正直ビックリしております。

どうしてそうなったのかはまた別の機会に検証するとして、
ここまでお付き合いくださった皆様に感謝しつつ
私の考えるUZIの究極形態。
ファイナルフェイズをご覧いただこうと思います。

まずはその前に実銃の話しを少々。

前回少しだけクラフトアップルワークスさんの
マルイ電動UZI用レイルシステムに触れましたが、
実銃のUZIにも、専用のレールシステムが存在しているのです。





フルサイズUZI専用トライレールシステムと言う製品なのですが、
どーですか、この引き締まった美しいフォルム。
UZIのデザインを一切崩すことなく、
3面のレールによって拡張性を付加しており、
個人的に考える理想のモダナイズドUZIが
ポン着けで手に入ってしまう、素晴らしい逸品だと思います。



上画像のように光学サイトを載せ、フォアグリップを着け、
レーザー付きのタクティカルライトを装備し、
なおかつドラムマガジンまでブチ込んでいるなんて、
これぞまさにUZIの最強形態ではありませんか。

下はそのトライレールシステムを紹介した動画なのですが、
そのカッコ良さはもはや失禁もの(笑)
今日までUZIを知らなかった人でも、
これを見れば絶対に惚れてしまうに違いありません。



前半に出て来るミニウージーも腰が抜けるほどカッコイイのですが、
このトライレールを装着したUZIが火を噴く姿は
まさに垂涎のひと言。

そしてこの動画を見ていると、UZIが時代遅れの銃だなんて
とても信じられない気がしますよね。 

と、初っ端から強烈な映像をご紹介してしまったのですが、
前回完成したフェイズ3の状態も
フロント周りの3面にレールを装備するという点では、
上のトライレールシステムと同等の拡張性を持っていました。

光学サイトに加え、レーザーデバイスを含む
ライト類の装着が可能となった現段階の状態で
近代化としては既に完成の域に達しているのですが、
この時代における最も優れた小銃のひとつである
M4カービンの様々な形態をじっくりと観察すると、
フェイズ3では決定的に足りない要素が浮かび上がって来ました。

わざわざ説明するほどのことでもありませんが、
下画像でおわかりいただけるように、
レシーバーカバーにマウントレールを増設したことで、
赤いラインで示した本来の照準線が遮られています。



実際にはサイトピクチャーの下半分が隠れる程度で、
アイアンサイトがまったく使えないわけではないのですが、
上のように光学サイトを載せてしまえば
完全に見えなくなってしまうのは自明ですよね。

このままでは、闘いの最中に光学サイトのトラブルが生じた場合、
標的に正確な命中弾を浴びせることが出来ません。

そこで先に述べたM4カービンなのですが、
光学サイトを載せたほとんどのセットアップにおいて、
必ずと言っていいほどバックアップサイトが装備されていました。
皆さんご存知のマグプルDVDでも、
その重要性が解説されていたように思います。

ならばUZIにもバックアップサイトを!
と考えたのですが、リアサイトは何とかなるとして
フロントサイトをどのように載せたものか・・・

愛嬌のあるフロントサイトガードを眺めつつ熟考することしばし。
天使の囁きか悪魔の誘いか、それまでに無かったアイディアが閃いたのです。

まずは下画像。
フロントサイトガードの付け根辺りの両側面にある
スポット溶接痕を再現した3つの丸モールドに、
プラリペアを薄く盛り付けて完全硬化を待ちます。



そして、そうです。
下画像のようにフロントサイトポストの付け根部分もろとも
フロントサイトガードをぶった切ってしまうのです。



画像はフロントサイトガードを切断した後、
先にプラリペアを盛っておいた側面と切断面を
ヤスリで平坦に整え、耐水ペーパーで仕上げた状態です。

この作業を施したアッパーレシーバーを
中性洗剤で隅々まで洗い、油分を完全に落とした後、
以前にも使用したアサヒペンのCreative Life Spray
つや消しブラックで塗装しました。





画像ではわかりませんが、
しっとりとしたつや消し具合がABSっぽさを消してくれて
なかなか良い感じに仕上がっています。

塗装が完了したところで、平坦にしたフロントサイト部分に
フォアグリップ側面に取り付けたようなショートレールを
固定するための工作を施します。

レールに合わせて計測した必要な位置に3mmの穴を開け、
裏側の空間にM3のナットを仕込みます。





ナットの固定には言うまでもなくプラリペアを使用。
もともとのフロントサイトがはまっていたM5のネジ穴はもはや必要無く、
レールで隠れてしまうのでそのまま放置して大丈夫です。

尚、上の加工により、レールを固定するためのネジに
レシーバーカバー先端が干渉することがわかったので、
下画像のようにほんのちょっとだけ削りました。



そしてフォアグリップ側面と同様
端材から作ったショートレールを固定すれば・・・



今まで誰も見たことの無いであろう究極の近代化カスタムUZI。
ファイナルフェイズの完成です。

では以下、その雄姿をご覧ください。









UZI本来のフォルムを極力崩さないよう心がけながら、
最新の戦術に適応出来るだけの拡張性を持たせようと考えた結果、
このような姿が導き出されました。

フロント周りがクアッドレール仕様になっているあたり、
この部分だけをアップで見ると、これがUZI??
といったインパクトがあるのではないかと思います。

また、どのレールも必要に応じて取り外し出来ますので
無駄にかさ張って邪魔になるという心配もありません。





ちなみに現時点では
各部のネジが黒かったり銀色だったりとちぐはぐですが、
この後最終的にはすべて黒いボルトに統一しましたので、
その姿は改めてご覧に入れようと思います。

あらゆる局面に対応可能な戦闘力を手にした、私の考えるUZIの究極形態。
皆様の目にはどのように映ったことでしょうか。

賛否両論あるとは思いますが
ご感想などコメントいただけたら、この上ない幸せであります。

と、思わず力が入ってしまい
1回分の更新としては随分長くなりましたので、
各種デバイスを装着したファイナルフェイズの実用例は
次回にご紹介いたします。

それと、今回までの更新強化キャンペーン。
実はある企画と連動したものだったのですが、
その詳細についても、次回お話しいたしますね。  

Posted by カズヤ at 00:45Comments(3)マルシン電動UZI