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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年08月13日

マルシン電動UZIについて その37 ストック編4

さて今回は、いつにも増しての
完全なる自己満足企画でお送りいたします(汗)

下の画像は、10年以上前に実家で撮影したもので、
マルゼンさんのエアーコッキング式ミニウージーです。



登場初期のオモチャのようなデジカメで撮ったので、
露出もピントも酷いことになっていますが、
何卒ご容赦のほどを・・・

ある程度の年配の方には懐かしいはずの、このミニウージー。
私が19歳の時にはサバゲに投入していたのを覚えているので、
二十数年前の製品ということになりますね。

電動ガンなど影も形もないこの時代、
エアーガンとして製品化された初めてのUZIが、
このミニウージーでした。

本当はフルサイズのUZIが欲しいんだけど・・・
と、ちょっとした物足りなさはあったものの、
待望していた「弾の出るUZI」です。
発売と同時に手に入れたことは言うまでもありません。

この頃のマルゼンさんは、
業界を牽引するトップメーカーといった風格で、
魅力的な製品を次々にリリースしていましたね。

ツヅミ弾を飛ばすオモチャでしかなかった「空気銃」を、
BB弾を飛ばす「エアーガン」の位置に押し上げたのは、
間違いなくマルゼンさんの功績によるところだと思います。

その時代のうねりの中心に身を置いていた私ですから、
書きたいネタはいくらでもあるのですが、
主題から大きく逸れてしまうので、それはまた別の機会に。

何故突然にこんな古いエアーガンを持ち出したかと言うと、
その独特のワイヤーストックに用があるからなんですね。



事の発端は、uzitalkで見つけた下の画像でした。



サイレンサーにフォアグリップと、
マイクロドットサイトを載せたナイスなUZIを
ハゲたオッサン(ワシのことか!?)が撃っていますが、
注目すべきは、ちらっと見えているストックの付け根部分。



どう見ても、ミニウージーの折りたたみストックの
ヒンジ部分としか思えないんですよね。

こんなUZIを見たのは初めてで、ちょっと驚いたのですが、
何となく現代風な香りが感じられて、
実にカッコイイではありませんか。

ストックの全体が見える画像は無いかと、
散々探してみたのですが、この一枚以外さっぱり見当たらず、
個人的なカスタムメイドなのだろうかと思ったのですが、
じたばたした挙句、下のような画像を発見。







こういうストックが売られている事実がはっきりしました。
TITLEIIARMSというサイトで詳細が見られますので参考までに。

実銃の世界でも、こういった地味なパーツを
製作している小さいメーカーが沢山あるんでしょうね。
私も家内制手工業で何か始めようかな・・・??

と、とりあえずフルサイズUZI用のパイプストックが
存在することを確認出来たところで、
話しを一旦ミニウージーに戻しましょう。

下は、マルゼン製ミニウージーから取り外した
ワイヤーストックのパーツ一式です。





冒頭でご覧いただいた画像のミニウージーは
実家の奥深くで眠りについておりまして、
これは別途ヤフオクにて入手した品物なのですが、
おそらくはサバゲ中、ストックを伸ばした状態で転倒したのでしょう。
アッパーレシーバーが、ストック基部を取り付ける部分から
無残にへし折れている、完全なジャンク品でした。



実はこれとまったく同じ状態を
二十数年前のゲームにて目撃しており、
レシーバーがへし折れても、ストックの方は
無事であろうことがわかっていました。

普通の人はこんな品物に入札しないだろうと高をくくっていたら、
意外にも高値更新の嵐となり、最終的には
ジャンクにしてはけっこうな価格で終了。
ホントは1000円くらいで落札したかったんですけどね(汗)

手元に届いたストックは予想通りほとんど無傷でしたが、
転倒時の衝撃がどれほどのものだったのか、
ストック基部とアッパーレシーバーを繋ぐM4のネジが
「く」の字に折れ曲がっていたのには驚きました。
前オーナーさんに怪我が無かったことを祈るばかりです・・。

さて、部材が手に入ったところで、このストックが
マルシン電動UZIに取り付けられるか、検討開始です。
普通、ある程度見通しが立ってから部材を仕入れるものですが、
なんとかなるだろうという己の勘を信じて突き進みます。
こんな調子で、大抵は失敗するんですけどね(汗)

下画像は、ワイヤーストックの取り付け基部。
折りたたむ際のヒンジになる部分です。





幸いにもこの部分の左右幅が、マルシン電動UZIの
アッパーレシーバーのそれとほぼ同じでした。
ならば後は、この基部パーツとアッパーレシーバーとを
接続するマウントを造れば良い話しです。

あちこちをノギスで測り、無い知恵絞って、
下のようなパーツを設計しました。



え~、描いた人間にしか意味がわからないという
悪い図面の見本ですが(汗)
図面というより、型紙なんですよね。
これをプリントアウトして、アルミ板に貼り付け、
切り出しと穴あけを行ったわけです。

そして出来上がったのが下のパーツ。



詳しい工程は思いっきり省きますが、
これらのアルミパーツを組み合わせることで、
下のようなマウントが完成しました。





下画像のようにアッパーレシーバー内側から
ボルトで固定しています。



このマウントに、ミニウージーのストック基部パーツを
取り付けるわけですが、しっかり固定するため、
基部パーツの方に3mm径の穴を3つばかり開けます。



無論、無計画に開けたわけではなく、
マウントパーツに設けたM3のネジ穴と合う位置に
開口してあります。

然る後、この基部パーツをマウントパーツにはめ込んで





M3の六角穴付きボルトで固定すれば・・・



ご覧の通り、基部パーツの移植完了です。



アッパーレシーバーとマウントパーツの間に
L字型のアングル材をはさんでいるのは、
ストックにかかる負荷がアッパーレシーバーの
ネジ穴部分に集中するのを避けるためです。
フルサイズUZIのメタルフォールディングストックの基部も、
このような形になっていますよね。

まぁいずれにせよ、ストックを伸ばした状態でスッ転んだりしたら、
先のミニウージーと同じことになるのは避けられませんが・・・
ただでさえ足腰が弱っているので、気を付けようと思います(汗)

と、随分長くなってしまったので、続きは次回に。
フルサイズUZIとワイヤーストックの相性はいかに??  

Posted by カズヤ at 00:57Comments(0)マルシン電動UZI