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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年05月25日

マルシン電動UZIについて その15 レシーバーの補強2

前回の記事では、亀裂の補修にのみ触れましたが、
亀裂が入った部分には大きな負荷がかかるわけですから、
補修しただけでは、対策したことにはなりません。

そこで今回は、破損の可能性を少しでも減らして、
希少なマルシン電動UZIをより長く楽しむための、
補強のポイントと方法をご紹介したいと思います。

まずは、もっとも深刻な亀裂が生じていた、
ストック取り付け部分から着手しましょう。



上画像は、同じ部分の未加工状態です。
亀裂の入った物とは別のレシーバーで撮影したため、
赤丸部分に切り欠きがあったりしますが、
補強する前の状態として、参考までにご覧ください。

そして下画像が、とりあえずプラリペアを盛り付けた、
補強作業の第一段階の状態です。



補強する場所に、プラリペアの粉末を
直接盛り上げ、専用リキッドを加えています。

ザラッとした質感の部分が、
盛り付けたプラリペアの硬化した姿ですね。

特に中央部分に走っていた亀裂の内側に、
大きく盛り付けているのが
おわかりいただけると思いますが、
この状態ではまだ、側面への補強が不充分なので、
さらにプラリペアを盛り足して行きます。

下画像のように、内側の両隅に
プラリペアの粉末を盛り上げて、
専用リキッドを加えます。





この状態で、リアサイトブロックをはめ込み、
しっかり押さえた状態で、硬化を待ちます。

5~6分ほど経ったところで、
リアサイトブロックを引き剥がします。
プラリペアは、金属に対しては強く食いつかないので、
こうすることで、リアサイトブロックの支柱を避けた形で
硬化させることが出来るわけです。

下画像が、リアサイトブロックを外した直後の
プラリペアの硬化した状態です。



粉末を足す前の画像と見較べると、
解説の意味がおわかりいただけると思います。

この時点で既にかなりの補強になっていますが、
まだスペースに余裕がありますので、
先の手順を数回繰り返して、出来るだけ多くの
プラリペアを盛り付けました。
最終的な状態が、下の画像です。



内側の両隅だけでなく、
バッテリーの収納に影響が出ない範囲で、
可能な限りの盛り足しを行いました。

ストックの固定用ナットが入ったままですが、
これも、外側から軽く叩き込んでやれば簡単に外れます。



以上で、ストック取り付け部分の補強は完了。
フルメタル版にはさすがに及びませんが、
そう簡単には壊れないだけの強度向上が
果たせていると思います。

単にパテを盛り足しただけに見えるかもしれませんが、
これを、抜群の強度を持つ造形補修材である、
プラリペアで行ったことに、大きな意味があるのです。

と、何か通販番組のセールストークっぽいですが、
武藤商事さんと私には、何の関わりもありませんので念のため(笑)
その性能に、個人的にぞっこん惚れこんでいるが故、
強くオススメしているという次第です。

次は、メインスプリングを止める
亜鉛ダイキャスト板の固定ネジ周辺の補強ですが、
同じ説明文を繰り返しても仕方ないので、
以下の画像をご覧いただきたく思います。







これだけしつこく盛り付ければ、
必要充分な強度は確保出来ているでしょう。

2番目の画像にセロテープが見えますが、
プラリペアはセロテープに一切食いつかないので、
この特性を上手く利用することで、
硬化後の形状をある程度コントロール出来るのです。

その格好の具体例が、下画像。



ここは、グリップフレームを固定するネジが
挿し込まれる穴の部分なのですが、
下画像のようにテープで壁を作り、
ネジ穴をつぶさないよう気をつけつつ
粉末を盛って、後は先の解説通り。





硬化後テープを剥がせば、
下のように盛り付けられているわけです。





反対側のネジ穴も、同様の手法で補強しましたが、
こちらに入る真鍮製のスリーブ、
特に別パーツである必要も無さそうなので、
プラリペアで覆うように固定してしまいました。
補強部材にもなってくれて、一石二鳥ですね。



他にも、ピストンレールを下から支える形に、
たっぷりと盛り付けてみました。





以上の作業で、相当に強度が増したと思いますが、
当然ながら、同時に全体重量も増加しました。

重くなった分に見合うだけの補強になったかどうか、
経験上、個人的には全面的に信頼しているのですが、
今後の使用で、長期レポートして行くつもりです。

さて、アッパーレシーバーの補強も済んだところで、
次回は組み立てについての注意点を解説いたします。  

Posted by カズヤ at 21:09Comments(3)マルシン電動UZI