2011年05月19日
マルシン電動UZIについて その13 分解編9
ではさっそく、ギアボックスの動きを
解説して行きましょう。
上の状態からスタートです。
UZI本体に組み込まれていると思って読み進めてください。
トリガーを引くことで、スイッチレバーが
上方に動き、マイクロスイッチをON。
モーターが動き始め、プロペラシャフトが回転します。
ベベルギア、スパーギアとモーターの動力が伝わり、
セクターギアがピストンを後退させ始めます。
ピストンの後退と同時に、タペットプレートが
前進を始め、ノズルを押し出してBB弾を
チェンバーパッキンに送り込みます。
タペットプレートの前進が終わり、
チェンバー部分の密閉が完了。
そしてセクターギアがピストンを開放する瞬間に、
カットオフレバーが前進を開始します。
ピストンが前進すると同時に、
カットオフレバーがスイッチレバーを
トリガーから開放。
同時に、マイクロスイッチがOFFになり、
モーターの回転が止まります。
トリガーから指を離すと、スイッチレバーが
リターンスプリングで引き戻され、開始位置に戻ります。
以上が、セミオート射撃のワンサイクルです。
角度を変えて、スイッチレバーの動きに
注目してみましょう。
上の位置からスタートです。
黄色く囲った部分は、トリガーの一部です。
トリガーを引くと、上で示した部分が
スイッチレバーを押し上げます。
この時スイッチレバーは、リターンスプリングにより
常に後方に引っ張られています。
カットオフレバーの位置に注目です。
上は、ピストンが開放される直前までの位置です。
ピストンの開放とほぼ同時に、
カットオフレバーが前進し、スイッチレバーを押し出して、
マイクロスイッチとの接触を絶ちます。
この時、黄色く囲った部分にご注目ください。
上画像は、取り外したスイッチレバーの裏側です。
プラスネジで止められている、亜鉛ダイキャストの板。
この板の部分が、押し上げられていたトリガーの力から開放され、
リターンスプリングに引かれて下に落ちるわけです。
以上はセミオート、つまり単発射撃の際の動きですが、
フルオートの際は、どのように制御しているのでしょうか。
最初にギアボックスを取り出した時、
これは何のためのパーツなんだろうと悩んだ、
下画像中、緑色に画像加工したパーツ。
ブラスネジの位置を軸に、カタカタと自由に動かせます。
ちょっと話が戻りますが、
グリップフレームからギアボックスを抜き出した際に、
セレクターレバーと連動したL字状の金属棒がありましたね。
あの棒が、フルオートモードの際に、
上の緑色パーツを押し上げられた状態で固定するのです。
すると、カットオフレバーが前進しても、
トリガーを引いている間はスイッチレバーが
このパーツに引っかかって下がらないため、
マイクロスイッチを押し続け、
モーターが回り続けることでフルオートになるという、
実に単純かつ確実な方法で制御されていたのです。
ちょっと笑ってしまうくらいシンプルな仕組みですよね。
でも、先にも述べましたが、単純であればあるほど、
故障の確立は下がるわけですから、
やっぱり優れた設計なんだと思います。
返す返すも、生産中止が惜しまれる製品ですよね。
ちなみに、上の解説でも出てきたマイクロスイッチ。
ギアボックスの動作検証の際に裏側を良く見てみたら、
体温計や体重計のCMでもお馴染み、オムロンの製品でした。
信頼のメイド・イン・ジャパンですね。
以上で、長きに渡った分解編は終了。
マルシン電動UZIに関しては、
間違いなく、本邦初の企画だったでしょう(笑)
次回は、分解したことで見えた、
ABS製アッパーレシーバーの
強度問題について検証しようと思います。
解説して行きましょう。
上の状態からスタートです。
UZI本体に組み込まれていると思って読み進めてください。
トリガーを引くことで、スイッチレバーが
上方に動き、マイクロスイッチをON。
モーターが動き始め、プロペラシャフトが回転します。
ベベルギア、スパーギアとモーターの動力が伝わり、
セクターギアがピストンを後退させ始めます。
ピストンの後退と同時に、タペットプレートが
前進を始め、ノズルを押し出してBB弾を
チェンバーパッキンに送り込みます。
タペットプレートの前進が終わり、
チェンバー部分の密閉が完了。
そしてセクターギアがピストンを開放する瞬間に、
カットオフレバーが前進を開始します。
ピストンが前進すると同時に、
カットオフレバーがスイッチレバーを
トリガーから開放。
同時に、マイクロスイッチがOFFになり、
モーターの回転が止まります。
トリガーから指を離すと、スイッチレバーが
リターンスプリングで引き戻され、開始位置に戻ります。
以上が、セミオート射撃のワンサイクルです。
角度を変えて、スイッチレバーの動きに
注目してみましょう。
上の位置からスタートです。
黄色く囲った部分は、トリガーの一部です。
トリガーを引くと、上で示した部分が
スイッチレバーを押し上げます。
この時スイッチレバーは、リターンスプリングにより
常に後方に引っ張られています。
カットオフレバーの位置に注目です。
上は、ピストンが開放される直前までの位置です。
ピストンの開放とほぼ同時に、
カットオフレバーが前進し、スイッチレバーを押し出して、
マイクロスイッチとの接触を絶ちます。
この時、黄色く囲った部分にご注目ください。
上画像は、取り外したスイッチレバーの裏側です。
プラスネジで止められている、亜鉛ダイキャストの板。
この板の部分が、押し上げられていたトリガーの力から開放され、
リターンスプリングに引かれて下に落ちるわけです。
以上はセミオート、つまり単発射撃の際の動きですが、
フルオートの際は、どのように制御しているのでしょうか。
最初にギアボックスを取り出した時、
これは何のためのパーツなんだろうと悩んだ、
下画像中、緑色に画像加工したパーツ。
ブラスネジの位置を軸に、カタカタと自由に動かせます。
ちょっと話が戻りますが、
グリップフレームからギアボックスを抜き出した際に、
セレクターレバーと連動したL字状の金属棒がありましたね。
あの棒が、フルオートモードの際に、
上の緑色パーツを押し上げられた状態で固定するのです。
すると、カットオフレバーが前進しても、
トリガーを引いている間はスイッチレバーが
このパーツに引っかかって下がらないため、
マイクロスイッチを押し続け、
モーターが回り続けることでフルオートになるという、
実に単純かつ確実な方法で制御されていたのです。
ちょっと笑ってしまうくらいシンプルな仕組みですよね。
でも、先にも述べましたが、単純であればあるほど、
故障の確立は下がるわけですから、
やっぱり優れた設計なんだと思います。
返す返すも、生産中止が惜しまれる製品ですよね。
ちなみに、上の解説でも出てきたマイクロスイッチ。
ギアボックスの動作検証の際に裏側を良く見てみたら、
体温計や体重計のCMでもお馴染み、オムロンの製品でした。
信頼のメイド・イン・ジャパンですね。
以上で、長きに渡った分解編は終了。
マルシン電動UZIに関しては、
間違いなく、本邦初の企画だったでしょう(笑)
次回は、分解したことで見えた、
ABS製アッパーレシーバーの
強度問題について検証しようと思います。