2011年05月15日
マルシン電動UZIについて その12 分解編8
さてさて、分解編もいよいよ大詰め。
マルシン電動UZIの心臓部とも言える、
ギアボックスの働きをご紹介いたします。
まずは左右側面から見てみましょう。
UZIのグリップフレームに収納する都合から、
ギアボックスの全高が低く設計されていますね。
べベルギア、スパーギア、セクターギアによる
動力の伝達という、電動ガンとしてはお馴染みの構成ですが、
モーターが銃口側に設けられていることから、
ギアの配置が独特なものになっています。
長いプロペラシャフトが突き出しているのが、
マルイ製のメカボックスとは違った雰囲気ですね。
ここで、この先を解説するに当たり、
パーツ名を便宜上決めさせていただきました。
下画像の呼称を前提に、読み進めていただければ幸いです。
では、解説を続けましょう。
まずギアボックス左側面のネジを3本外して、
下画像のように開いてみました。
オークションで入手した中古品なので使用歴は不明ですが、
さほど酷くは汚れていませんね。
下画像は、上で外したギアボックス左側面です。
軸受けは金属製で、シムの類は入っていませんでした。
下は、セクターギアとスパーギア。
下画像は、上のふたつのギアを外した状態のギアボックスです。
青矢印で指しているのが、タペットプレートの基部。
緑矢印は、カットオフレバーの基部。
赤矢印は、セクターギアの逆転を防止するラッチです。
ベベルギアを外すには、下で赤く画像加工した部分を
先に取り外す必要があります。
下はギアボックス右側面。
スイッチレバーを外した状態の画像です。
画像中、赤矢印で指した穴から、
黄色く囲った部分に置いたピンを抜くことで、
画像中央のマイナスネジを外すことが出来ます。
このマイナスネジを外すことで、
先の赤い部分が取り外せるようになります。
と、説明がまわりくどくなっているのは、
その赤い部分の画像を撮り忘れたためでして・・・
この部分、一度組んでしまうと
取り外すのが大変なので、何卒お許しくださいませ(汗)
話しを戻して、上で外した赤い部分には、
下画像のプロペラシャフトが刺さっていました。
このシャフトにピニオンギアが固定されているので、
ここを分解しないと、ベベルギアが取り出せないわけです。
そして下が、取り外したベベルギアです。
画像ではわかりにくいと思いますが、
ピニオンギアとベベルギアの歯に、
若干の痛みが見受けられますね。
何しろ、とうの昔に生産が止まっている製品ですから、
スペアパーツの入手もままならないのが現状です。
他社製の電動ガン用ギアが流用出来れば良いのですが、
ピストンストロークの短さから、
セクターギアの歯数が極端に少ないし、
それぞれの軸の長さを見ても、
既製品の流用は難しそうです。
ギアまわりが消耗品であるのは仕方無いので、
こまめなメンテナンスを心がけて、
出来るだけ寿命を延ばすよう、努力するしかありませんね。
さて、途中を随分省略しましたが、
ギアを含めたギアボックス内部の汚れを落とし、
軸受けにグリスを塗って、組み立て直しました。
組み立ての際、もっとも注意したいのが、
先にもあった、赤く画像加工した部分。
この部分を固定するマイナスネジを、
かなりしっかりと締め付けた上で、
緩み止めの固定ピンを打ち込むことが重要です。
何故この部分にだけ特殊なネジと、
緩み止めのピンまでが設けられているかと言うと、
この部分の締め付けがしっかりしていないと、
ピニオンギアとベベルギアの噛み合い部分に生じる負荷が
逃げ場を求めて、下画像のような状態を引き起こすのです。
この際、ピニオンとべベルの両ギアは、
下のように歯がずれて噛み込み、ロックしています。
案外、この状態で動作不能に陥っている
マルシン電動UZIが多いのではないでしょうか。
一旦この状態を引き起こしてしまうと、
ピニオンギアとベベルギアがそれぞれ削れてしまうため、
歯の噛み合いが滑りやすくなって、
同じ状態に陥りやすくなると考えられます。
この症状の対策として、下画像の赤丸の位置に
赤い部分のブロックを固定するための
イモネジを立ててみてはどうかと思うのですが、
これはいずれ別の機会にチャレンジしてみようと思います。
ちなみに、組み直したギアボックス。
レシーバーに組み込んでモーターと繋ぎ、動作検証したところ、
何の問題も無く、スムーズに動いてくれました。
次回は、ギアボックス各部の動きについて解説します。
マルシン電動UZIの心臓部とも言える、
ギアボックスの働きをご紹介いたします。
まずは左右側面から見てみましょう。
UZIのグリップフレームに収納する都合から、
ギアボックスの全高が低く設計されていますね。
べベルギア、スパーギア、セクターギアによる
動力の伝達という、電動ガンとしてはお馴染みの構成ですが、
モーターが銃口側に設けられていることから、
ギアの配置が独特なものになっています。
長いプロペラシャフトが突き出しているのが、
マルイ製のメカボックスとは違った雰囲気ですね。
ここで、この先を解説するに当たり、
パーツ名を便宜上決めさせていただきました。
下画像の呼称を前提に、読み進めていただければ幸いです。
では、解説を続けましょう。
まずギアボックス左側面のネジを3本外して、
下画像のように開いてみました。
オークションで入手した中古品なので使用歴は不明ですが、
さほど酷くは汚れていませんね。
下画像は、上で外したギアボックス左側面です。
軸受けは金属製で、シムの類は入っていませんでした。
下は、セクターギアとスパーギア。
下画像は、上のふたつのギアを外した状態のギアボックスです。
青矢印で指しているのが、タペットプレートの基部。
緑矢印は、カットオフレバーの基部。
赤矢印は、セクターギアの逆転を防止するラッチです。
ベベルギアを外すには、下で赤く画像加工した部分を
先に取り外す必要があります。
下はギアボックス右側面。
スイッチレバーを外した状態の画像です。
画像中、赤矢印で指した穴から、
黄色く囲った部分に置いたピンを抜くことで、
画像中央のマイナスネジを外すことが出来ます。
このマイナスネジを外すことで、
先の赤い部分が取り外せるようになります。
と、説明がまわりくどくなっているのは、
その赤い部分の画像を撮り忘れたためでして・・・
この部分、一度組んでしまうと
取り外すのが大変なので、何卒お許しくださいませ(汗)
話しを戻して、上で外した赤い部分には、
下画像のプロペラシャフトが刺さっていました。
このシャフトにピニオンギアが固定されているので、
ここを分解しないと、ベベルギアが取り出せないわけです。
そして下が、取り外したベベルギアです。
画像ではわかりにくいと思いますが、
ピニオンギアとベベルギアの歯に、
若干の痛みが見受けられますね。
何しろ、とうの昔に生産が止まっている製品ですから、
スペアパーツの入手もままならないのが現状です。
他社製の電動ガン用ギアが流用出来れば良いのですが、
ピストンストロークの短さから、
セクターギアの歯数が極端に少ないし、
それぞれの軸の長さを見ても、
既製品の流用は難しそうです。
ギアまわりが消耗品であるのは仕方無いので、
こまめなメンテナンスを心がけて、
出来るだけ寿命を延ばすよう、努力するしかありませんね。
さて、途中を随分省略しましたが、
ギアを含めたギアボックス内部の汚れを落とし、
軸受けにグリスを塗って、組み立て直しました。
組み立ての際、もっとも注意したいのが、
先にもあった、赤く画像加工した部分。
この部分を固定するマイナスネジを、
かなりしっかりと締め付けた上で、
緩み止めの固定ピンを打ち込むことが重要です。
何故この部分にだけ特殊なネジと、
緩み止めのピンまでが設けられているかと言うと、
この部分の締め付けがしっかりしていないと、
ピニオンギアとベベルギアの噛み合い部分に生じる負荷が
逃げ場を求めて、下画像のような状態を引き起こすのです。
この際、ピニオンとべベルの両ギアは、
下のように歯がずれて噛み込み、ロックしています。
案外、この状態で動作不能に陥っている
マルシン電動UZIが多いのではないでしょうか。
一旦この状態を引き起こしてしまうと、
ピニオンギアとベベルギアがそれぞれ削れてしまうため、
歯の噛み合いが滑りやすくなって、
同じ状態に陥りやすくなると考えられます。
この症状の対策として、下画像の赤丸の位置に
赤い部分のブロックを固定するための
イモネジを立ててみてはどうかと思うのですが、
これはいずれ別の機会にチャレンジしてみようと思います。
ちなみに、組み直したギアボックス。
レシーバーに組み込んでモーターと繋ぎ、動作検証したところ、
何の問題も無く、スムーズに動いてくれました。
次回は、ギアボックス各部の動きについて解説します。