2011年05月08日
マルシン電動UZIについて その10 分解編6
さて、今回もさっそく続きを始めましょう。
分解編3で、アッパーレシーバーから
取り外しておいたグリップフレーム。
ネジを5本外すだけで、ギアボックスに
アクセス出来るというメンテナンス性の高さは、
優れた設計の証明ですよね。
そのギアボックスをグリップフレームから取り出す前に、
グリッププレートを外してみましょう。
画像上、ちょっと作業手順が前後していますが、
グリップ左側面のネジを2本外せば、
下のように、グリップまわりが分解出来ます。
右上にあるグリップセフティーなのですが、
スプリングでグリップから押し出されていて、
握れば引っ込むだけのダミーとなっています。
スペースの関係からオミットされたようですが、
UZIという銃の優れたセールスポイントのひとつでもある
グリップセフティーの機能が再現されていないのは、
UZIファンとして、ちょっと残念なところです。
その代わり、というのも変ですが、
実銃には無い、マガジンセフティー機構が
新たに設けられています。
下画像は、ギアボックスを外した後の
グリップフレーム内部ですが、赤矢印で指したパーツが、
マガジンを挿入すると前進しているのが
おわかりいただけるでしょうか。
ギアボックスを組んだ状態で見てみましょう。
下画像中、赤矢印で指しているのは、
上で解説したパーツの先端部分です。
マガジンが挿入されていない状態だと、
赤矢印の部分が、青矢印で指しているパーツの
下方向への動きをブロックして、
トリガーを引くことが出来ません。
ここにマガジンを挿入することで、
赤矢印の部分が前進し、青矢印パーツを開放。
これにより、トリガーが引けるようになるわけです。
ちなみに下画像は、トリガーを引いた状態です。
駆動方式やメーカーを問わず、最近のエアガンでは、
マガジンセフティーを備えた製品がほとんど見受けられませんが、
このマルシン電動UZIの場合、マガジンを抜いても
給弾パイプにBB弾が残ってしまう構造なので、
安全上、非常に有効に働いていると思います。
つまりは、マガジンが入っていないから大丈夫と、
うっかりトリガーを引いてしまうケースにおいての
安全が確保されるというわけですね。
これは実銃の話しですが、
オープンボルト式であるUZIという銃は、
カートリッジの装填されたマガジンが入っていなければ
弾丸の発射は出来ませんので、
機構上のあるべき姿が再現されている・・・
というのは、好意的に過ぎる見方でしょうか(笑)
余談になりますが、グリップセフティーというものは、
マニュアルセフティーがオフになっている時に
銃を落としたり、何かがトリガーに引っかかるといった、
グリップを握っていない状態での暴発を
未然に防ぐために設けられている物です。
そういった意味ではこのマルシン電動UZI、
マガジンが入っている時に、何かの外力がトリガーにかかると
暴発する危険性が避けられない構造ですので、
マニュアルセフティーの操作はもとより、
安全管理には充分注意する必要があるでしょう。
もっともこれは、エアーガンという
弾の出る玩具全般に言えることですけどね。
グリッププレートを外した際、
グリップフレームの後ろ裏側の位置に、
下画像のように、セクターギアを覗ける窓が開いています。
実はこの窓、モデルガン時代の名残りで、
狙って開けられたものでは無いのですが、
グリッププレートを外すだけで
セクターギアにグリスアップ出来るという点で、
意外なセールスポイントになっていると思います。
ちなみに、「モデルガン時代の名残り」というのは、
この電動UZIが、もともとはモデルガンとして
販売されていた製品の金型を加工して造られたため、
モデルガン用に設計された部分が残っている、
という事実を示した言葉です。
これはつまり、モデルガンとしての
マルシン製UZIが再生産される望みは、
ほぼ絶たれたということでもあり、
古くからのガンマニアとしては、
ちょっと寂しい事実だったりもするわけですね(涙)
と、またしても話しが脱線したところで、
今回はこれにて。
次回こそは、ギアボックスの取り出し方を解説いたします。
分解編3で、アッパーレシーバーから
取り外しておいたグリップフレーム。
ネジを5本外すだけで、ギアボックスに
アクセス出来るというメンテナンス性の高さは、
優れた設計の証明ですよね。
そのギアボックスをグリップフレームから取り出す前に、
グリッププレートを外してみましょう。
画像上、ちょっと作業手順が前後していますが、
グリップ左側面のネジを2本外せば、
下のように、グリップまわりが分解出来ます。
右上にあるグリップセフティーなのですが、
スプリングでグリップから押し出されていて、
握れば引っ込むだけのダミーとなっています。
スペースの関係からオミットされたようですが、
UZIという銃の優れたセールスポイントのひとつでもある
グリップセフティーの機能が再現されていないのは、
UZIファンとして、ちょっと残念なところです。
その代わり、というのも変ですが、
実銃には無い、マガジンセフティー機構が
新たに設けられています。
下画像は、ギアボックスを外した後の
グリップフレーム内部ですが、赤矢印で指したパーツが、
マガジンを挿入すると前進しているのが
おわかりいただけるでしょうか。
ギアボックスを組んだ状態で見てみましょう。
下画像中、赤矢印で指しているのは、
上で解説したパーツの先端部分です。
マガジンが挿入されていない状態だと、
赤矢印の部分が、青矢印で指しているパーツの
下方向への動きをブロックして、
トリガーを引くことが出来ません。
ここにマガジンを挿入することで、
赤矢印の部分が前進し、青矢印パーツを開放。
これにより、トリガーが引けるようになるわけです。
ちなみに下画像は、トリガーを引いた状態です。
駆動方式やメーカーを問わず、最近のエアガンでは、
マガジンセフティーを備えた製品がほとんど見受けられませんが、
このマルシン電動UZIの場合、マガジンを抜いても
給弾パイプにBB弾が残ってしまう構造なので、
安全上、非常に有効に働いていると思います。
つまりは、マガジンが入っていないから大丈夫と、
うっかりトリガーを引いてしまうケースにおいての
安全が確保されるというわけですね。
これは実銃の話しですが、
オープンボルト式であるUZIという銃は、
カートリッジの装填されたマガジンが入っていなければ
弾丸の発射は出来ませんので、
機構上のあるべき姿が再現されている・・・
というのは、好意的に過ぎる見方でしょうか(笑)
余談になりますが、グリップセフティーというものは、
マニュアルセフティーがオフになっている時に
銃を落としたり、何かがトリガーに引っかかるといった、
グリップを握っていない状態での暴発を
未然に防ぐために設けられている物です。
そういった意味ではこのマルシン電動UZI、
マガジンが入っている時に、何かの外力がトリガーにかかると
暴発する危険性が避けられない構造ですので、
マニュアルセフティーの操作はもとより、
安全管理には充分注意する必要があるでしょう。
もっともこれは、エアーガンという
弾の出る玩具全般に言えることですけどね。
グリッププレートを外した際、
グリップフレームの後ろ裏側の位置に、
下画像のように、セクターギアを覗ける窓が開いています。
実はこの窓、モデルガン時代の名残りで、
狙って開けられたものでは無いのですが、
グリッププレートを外すだけで
セクターギアにグリスアップ出来るという点で、
意外なセールスポイントになっていると思います。
ちなみに、「モデルガン時代の名残り」というのは、
この電動UZIが、もともとはモデルガンとして
販売されていた製品の金型を加工して造られたため、
モデルガン用に設計された部分が残っている、
という事実を示した言葉です。
これはつまり、モデルガンとしての
マルシン製UZIが再生産される望みは、
ほぼ絶たれたということでもあり、
古くからのガンマニアとしては、
ちょっと寂しい事実だったりもするわけですね(涙)
と、またしても話しが脱線したところで、
今回はこれにて。
次回こそは、ギアボックスの取り出し方を解説いたします。