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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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2013年01月15日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2

さてさて、前置きなしで続きを進めましょうね。

この日2番目の撃ち順でレンジに入った私。
今までのPMCではふわふわと浮き足立った感覚にとらわれ、
撃つ前から結果のことを考えているような精神状態だったのが、
この時は自分でも不思議なくらい落ち着いていたように思います。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 PMCの先輩、田中さんの気迫漲るシュート!

それは言うまでもなく、石井名人とT2ちゃんからの指導で、
今からやるべきことがしっかり頭に叩き込まれていたが故でした。

「上手く撃てるかな・・・また外しちゃったらどうしよう・・・」

そういった心境でシューティングラインに立っていた
過去のマッチと違い、前回も書いた以下のタスク。

射撃直前の呼吸と目のコンディションに注意する。

トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。

トリガーを引ききる最後の瞬間まで狙い続ける。


これだけを実行すれば良いのだというはっきりした目的意識が、
それまでに無い落ち着きを与えてくれたことは間違いありません。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 取材中の石井名人を後ろから取材(笑)

もうひとつ、これは幸運と言うべきことですが、
上の画像で見た奥の方、大久保MMSのオーナーDさんが撃たれている
3番レンジが割り当てられたということ。

やはり上の画像でわかるように、撃ち順を次に控えたシューターが
すぐ横で見守っている手前側の1番レンジで撃つのは、
私のようなビギナーには非常に厳しいものがありますからね(汗)

そういった意味で、この日初っ端の射撃が3番レンジでというのは
実にラッキーだと感じられたのです。
もしかして、競技委員長の鈴木6代名人が
チキンハートな私に気を遣ってくださったのかな??

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 ある試合でのROのお三方。リナさんおみ足の行儀が…(汗)

この撃ち順3人の準備が整い、いよいよマッチ1の開始です。

最初は4メートルからの4秒6発。
まずはブザーの音だけを鳴らしての、
1回限りのドロウとサイティングの練習です。

ホルスターはしっかり固定されているか? OK!
ドットはちゃんと点灯しているか? OK!
今からやるべきことは覚えているか? もちろんオッケー!!

そして練習が終わり、ROによる合図が飛びます。

LOAD AND MAKE READY!

ポケットで暖めたマガジンを取り出し、
BB弾がキレイに並んでいるのを確認して銃に挿入。
マグキャッチのかかり具合もしっかり確認します。

スライドを引き、チェンバーに初弾を送り込み、
サムセーフティをかけて、銃をホルスターに戻し、
右手でグリップを握ったまま、プレートに視線を移します。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 極限の緊張が襲う射撃直前の一瞬!

まずは左手を顔の横まで引き上げ、
右手はグリップの真上から外れないよう意識しながら、
肘の高さをそのままに、顔のやや前方まで持ち上げます。

SHOOTERS READY!

いったん眼を閉じ、多目の瞬きをしながら、息を静かに吐き出します。

STANDBY!

眼をかっと見開き、ターゲットを見つめるとともに、
胸いっぱいに大きく息を吸い込みます。
さぁ、勝負だ!!

BEEP!!

・・・と、盛り上がったところで申し訳ないのですが、
ここから先はしっかり描写出来るほどの記憶がありません。

ただただトリガーを引いた瞬間のダットの位置を見定め、
プレートが倒れる瞬間まで狙い続けることだけを意識して、
全身全霊を捧げた6発を撃ったとしか言いようが無いのです。

しかし、1回目で5枚目を、2回目で3枚目を外したことは
もちろんはっきりとわかりました。
狙えていない状態でトリガーを引いてしまったのが原因です。

ダットの位置を確認、つまりはしっかり狙って撃たねばという意識が、
オーバータイムの恐怖に負けた結果だと思うのですが、
要するに4秒で6発を撃つことの練習が足りていなかっただけの話ですね。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 トップシューターたちの力強くも美しい射撃フォーム。

続く5メートルは2回ともにクリーン。
思えば5メートルという距離は二十数年前にもっとも多く練習した、
自分にとって馴染み深い距離と言えるかもしれませんね。
毎回しっかりプレートの中央付近にドットを乗せて、
BB弾が当たったことを確認しながら撃ち切ることが出来ていました。

そして6メートル。
4、5メートルからの射撃は時間との戦いでしたが、
ここからは距離との戦いに突入して行くことになります。
単純にプレートの見え方が小さくなるので、
より正確な射撃が要求されるというわけですね。

しかしここでも、石井名人とT2ちゃんの教えは私を支えてくれました。

時間は充分にある。
ダットをプレートの中心にしっかり合わせて、
トリガーを引き切る瞬間までその狙いを絶対に外さないこと。


射撃の最中、頭の中はこの考えだけで占められていました。

するとどうでしょう。
ここに来て初めて気付いたのですが、
今までのマッチで例外なく起きていた両手のどうしようもない震えが、
一切発生していないではありませんか。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 最高難易度のタクティカルクラスを撃つベテランシューターたち。

それだけでなく、やはり今までのマッチでは悩まされていた
隣のシューターの射撃ペースに引っ張られてしまうという現象も、
起きる起きない以前に、自分の撃っている音以外は
一切耳に入っていないということに気が付いたのです。

やばい! 楽しい!!

マッチの最中、撃つことがこんなに楽しく思えたというのは、
今まで一度も味わったことの無い経験でした。

そんな気分の中で撃った6メートルステージ。
1回目は危なげなくクリーンを果たし、気分はさらに高揚します。
ところが物事そうそう上手くは行かず、
2回目は初弾を思いっきり外しての5枚倒しに終わりました。

原因はわかっています。
距離が離れるほどに初弾を急いでしまうという、
練習中にも散々やらかした悪い癖が出たのですね。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 奥のレンジ、そしらぬ顔で立つ憎いプレートが1枚…

そして最後の7メートルステージでも同じことをやらかします。
1回目、またしても初弾を外しての5枚倒し。
ただ、この日はこのミスがまったくダメージになりませんでした。

7メートルステージの2回目。
心をこめて丁寧に狙い撃った全身全霊のシューティング。
1発たりともまぐれの無い、過去最高の射撃が出来たように思います。

UNLOAD SHOW CLEAR!

お疲れ様でした!!

ROの合図と労いのお言葉が聞こえた瞬間、世界が戻って来ました。
隣のレンジでもシューターが撃っていたこと、
多くの人たちが自分たちの射撃を見守っていたこと等が、
完全に意識からシャットアウトされていたのですね。

PMCという大会でこんなにも集中して撃つことが出来たのは、
間違いなく生まれて初めての経験だったと思います。

ROからスコアシートを受け取り、集計を担当されていた
鈴木名人にお渡しして待合室に上がった時には、

結局何枚外して、全部で何枚倒したんだっけ?

といった、これも今まで味わったことのない感覚に包まれていました。
あくまで自分の中だけでの話しではありますが、
現時点での最高の射撃が出来たという満足感とともに、
シューティングが楽しくてたまらなくなっている自分を、
ちょっと笑っちゃうような気分で見つめていたのです。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2
 マッチ1の結果、トータル44枚、連続4枚

といったところで、続きは次回です。
筆(指?)の赴くままにキーを叩いていたら、
結構な長さになってしまいましたね。
読者様方が退屈していなければ良いのですが・・・

引き続きPMC13th参戦記をお送りするつもりなのですが、
その前にいくつか告知したいことがあるので、
近日中にプチ更新(?)をしたいと思います。

うー、お伝えしたいネタが多過ぎて困っちゃう~(汗)



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この記事へのコメント
鈴木さーん、今度はデニム君を通路側で撃たせてやってください。あんな風に書いていますが本当はもっと目立ったところで撃ちたいはずです。宜しくお願いしま~す。
Posted by T2 at 2013年01月15日 09:46
いいね、それ!
Posted by 武蔵 at 2013年01月15日 10:19
先日の横浜PMCのオープンでは一番レンジでした。その時、プレートの右下のカーテンで写真撮っていたのは出二夢さんかぁ〜(^_^) 若干気になったけど(^_^;)
まぁこれも何かのご縁なんでしょうね(^-^)v
Posted by おーちゃんdeおます。 at 2013年01月15日 10:28
次回、出二夢さん通路側ですね、かしこまりました。

次回も3レーンを使えるくらい参加者が集まることを願いつつ。
Posted by 北山田鈴木 at 2013年01月15日 23:00
ひええ! 何だかコメ欄が大変なことになってる!!

>T2ちゃん

アカン! そないなこと言うたらアカンでほんまに!!

いや、これもT2師匠の愛のムチということなのか・・・
キビシーッ!!

>武蔵さん

あららら、武蔵さんまでそんなこと言って(汗)
でも何故か、大山のアパートで並んで
クリーンヒッターを撃ったことを思い出しました。
もう30年近く前の話なんですよねー。

>おーちゃんdeおます様

あわわ・・・その節は大変申し訳ございませんでしたッ!!
PMCの楽しさを読者様に伝えるために
出来るだけ良い写真を・・と思うがあまり、
シューティングへの集中を妨げるような真似をしてしまい、大変申し訳ございませんでした。

次回お会いした時には改めてお詫び申し上げたいと思います。
こんな私ですが、今後何卒よろしくお願いいたしますです!!

>北山田鈴木様

も~鈴木名人までそんなノリノリで・・(汗)
でも、それはそれで記事のネタとして美味しくなるな・・なんて、
ネット芸人魂が燃え上がったりしております(笑)

このブログが、次回参加者の増えるきっかけになってくれればとの願いを込め、
これからもより良い記事作りを目指しますので、
ご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします!
Posted by 出二夢カズヤ(でにむかずや)出二夢カズヤ(でにむかずや) at 2013年01月16日 02:02
遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします!!
真ん中レーンよりは撃ちやすいかと思いますよ?真ん中レーンはエアコンの風邪で目が乾燥してきてしまいまして。。(汗)

Linaの足・・・怪我明けでウズウズしていたのでしょう(苦笑)
Posted by CO stone at 2013年01月18日 23:57
>CO stone様

ご丁寧にありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたしますです。

ちょうど今日、かぢや君が店に来てくれて、
CO stone 君の噂をしていたところですよ。

なるほど、真ん中レーンにはそんなトラップがあったのね。
横浜PCM恐るべし!!

>Linaの足

実はあのシーンは、シューティングラインを踏んでたら
注意するべきか否かとお話しされていたとこなんですよね。

でも、ウズウズしていたのはホントかもしれませんな(笑)
Posted by 出二夢カズヤ(でにむかずや)出二夢カズヤ(でにむかずや) at 2013年01月19日 00:27
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