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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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2011年09月17日

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

「お前は何やってんだー??」

と、画像中の兵隊さんも言っている気がしますが(汗)
前回の記事中、社会的に不適切な部分がありまして
一部内容を修正させていただきました。

ご指摘くださった読者様に心より感謝いたしますとともに、
今後記事内容には充分注意して行く所存であります。
お騒がせいたしまして、大変申し訳ございませんでした。

不幸中の幸いだったのは
内部カスタム編に入ってからというもの、
アクセス数がそれまでの半分以下に落ち込んでいたことなのですが、
UZIファンの皆様は、飛距離や命中精度に
あまり興味をお持ちでは無いのでしょうか・・・。

今回の記事も非常に地味な話に終始するかと思いますが、
マルシン電動UZIのポテンシャルの高さを知っていただくためには
何としてもご紹介したい内容ですので、
どうかお付き合いのほどをお願いいたしますです。

さて今回はホップ用ラバーに重点を置いた話です。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

下画像のように、ホップ調節ネジがささっている
亜鉛ダイキャストのブロックを銃口側にスライドさせると
(この際、ホップ調整ネジは最大限ゆるめておきます)
ホップ用ラバーが取り外せます。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

ここまでは以前の分解編でも解説したのですが、
今回はさらなる検証のために、ホップ調節ネジも分解してみました。

単にドライバーでまわせば外れるのですが、
油断しているとクリックストップ用のピンとスプリングが
かなりの勢いですっ飛びますので注意が必要です。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

このネジの先端がホップ用ラバー上面のへこみに当たり、
ネジを締め込むことによってラバーに押し付けられるという仕組みは、
わざわざ解説するまでもありませんよね。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

この際ホップ用ラバーに当たるホップ調節ネジの先端なのですが、
下画像のように若干尖っているのがおわかりいただけると思います。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

このネジは下イラストのような形で
ホップ用ラバーを押し込んでいるわけですが、
どうせならフラットな先端形状で押し込んだ方が
ホップ用ラバーとBB弾の接触面が均一になり、
より効果的なホップ回転を与えられるのではないでしょうか。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

命中精度に関してネットであれこれ調べてみると、
前回の最後にも書いた「面ホップ」や「長がけホップ」
といった方法で高い精度を実現している実例が見受けられます。

これらの方法がそのままマルシン電動UZIに流用出来るのかは
実際まったくわからないのですが、上手く行ったら儲けもの。
失敗したところで、少なくともブログのネタにはなりますので(笑)
ちょいと試してみることにしました。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

上の画像は、厚さ1mmのABS板を
4mm径のポンチで打ち抜いた状態です。

この丸く打ち抜いたABS板を、
ホップ用ラバー上面の窪みにピッタリはまるよう
ヤスリで形状を整え、中央を3mmドリルで浅く抉りました。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

これを、誰でも知ってる万能接着剤ボンドG17で
ホップ用ラバーの窪みに接着します。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

後は元通り組み付けるだけですが、
ついでにチェンバーブロック前後のネジ部分にも
シールテープを巻いてみました。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

以上の作業にて、シリンダーからチェンバーまでの気密アップと、
ホップアップ効果の向上を狙った加工がすべて完了しました。

まずはカスタムシリンダーとノーマルシリンダー
それぞれの初速をチェックするわけですが、
前回と同じ過ちを犯さないよう細心の注意を払います。

カスタムシリンダーは、近代化編にて製作したレール付きUZIに。
気密アップを施したノーマルシリンダーは
エイジング加工済みのUZIにそれぞれ組み付け、
両方のホップ用ラバーに前述のABSチップを貼り付けました。
どちらのUZIもメインスプリングはまったく同じ純正の物です。

その上で、両者とも東京マルイ製0.2gベアリング研磨BB弾にて
適正ホップ状態のセッティングを出し、
計測値を比較しても破綻が少ないと思われる状況を整えました。

計測は毎度お馴染み、「akipiro5 弾速計web shop」さんの
簡易弾速計を使用。

それぞれ12~13発ずつ撃ち、あきらかなエラー数値を除いた
10発分の結果を以下にまとめてみました。

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

まず、ホップ調節ネジを締めすぎた状態での数値
間違いだったことがはっきりわかる結果でホッとしました。

カスタムとノーマルの両シリンダーで
さほど大きな差が出なかったのは意外でしたが、
シールテープで気密アップを図ったのが
効果を上げたものと考えて良いかと思います。
気密アップ以前の初速も測っておくべきでしたね(汗)

と、上の結果をまとめる中で、
ホップ用ラバーのABSチップの有無が
初速にどれだけの影響を及ぼしているのかが知りたくなり、
ノーマルシリンダーのエイジング加工UZIからABSチップを取り外し、
改めて適正ホップを出した状態にて初速を測りました。
下がその結果なのですが・・・

マルシン電動UZIについて その53 内部カスタム4

平均4.23m/sも初速が上がっていますね。
同じ適正ホップでも、ABSチップを入れることで
BB弾により強いブレーキがかかっているのは間違い無いようです。

これはつまりABSチップを入れることで
長がけホップの効果が確実に出ていた証拠でもあるわけで、
数値の差がそのまま飛距離の長短に正比例するかどうかは、
実測テストを行ってみないことにはわかりませんよね。

ちなみに、ピストンヘッドの交換による効果は
単純に数値化出来そうにないので
具体的な結果をお伝えすることが出来ないのですが、
おそらくはフルオート射撃時の
初速の安定性等に違いが出るのでしょうね。

ここまでの結果で改めて驚かされるのは、
ホップ用ラバーに引っかかっているだけの状態から射出されたBB弾に、
必要にして充分なだけの初速が与えられているという事実です。

大口径ショートストロークのシリンダーに
何らかのカギがあるのでしょうか。

流速チューンなる言葉もネット上でよく見かけるのですが、
劇的に飛距離が伸びるという実測値も交えた説と、
物理的に有り得ないという説とがあったりして、
私のような無学な者は何を信じて良いものやら・・・(汗)

ともあれ、今回の計測結果を踏まえた上で
安全に長距離射撃を行える場所に乗り込み、
飛距離と命中精度のテスト結果を近日中にご報告いたします。

次回すぐにとは出来そうにありませんが、
場所のアタリはつけていますので、
近く時間を作って行って参ります!

マルシン電動UZIの実射性能をキッチリ確認した上で、
次のUZIによる新章突入と行きたいところですからね。


といったところで、内部カスタム編は終了です。

次回は以前お約束していた、リポバッテリーの接続に関する
新たな試みについてレポートいたします。

もしかしたら、ちょっと驚きの内容になるかもしれませんよ~??



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Posted by カズヤ at 01:16│Comments(2)性能、検証
この記事へのコメント
どもども。毎度楽しみに覗かせていただいてます。
私も影響されてマルシンのUZI探してますが中々無いですね・・・
Posted by キータイ at 2011年09月18日 23:37
キータイ様

毎度コメントありがとうございます!

おおー、探していらっしゃるのですか!!
ヤフオクをまめにチェックしていると
程度の良いものがけっこう出て来ますので、
朝晩のキーワード検索をお忘れなきよう(笑)

かく言う私も、ヤフオクで完動品を2挺と部品取り用ジャンクを2挺手に入れたクチです。

ジャンクのうち1挺は、外観はヤレていたものの、
バッテリーを繋いだところ、作動はバッチリ絶好調でした。

めげずに探して、良いUZIを手に入れてくださいね!
Posted by 出二無カズヤ出二無カズヤ at 2011年09月19日 02:42
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