アクセスカウンタ
プロフィール
カズヤ
カズヤ
その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 25人
QRコード
QRCODE

2011年09月11日

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

本題に入る前に、ハイパー道楽さんの
カスタムガンコンテストについて少しだけ。

いよいよ人気投票の受付が始まり、
リアルタイムで推移する得票数を
私も楽しみに拝見しているのですが、
タクティカルUZIよりもエイジング加工UZIの方が
多くの票をいただいているのは実に意外でした。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

当ブログのPV数を見るとどちらの記事もほとんど同じ数値なのですが、
カスタムガンコンテストにおいて、エイジング加工を施しただけの
完全ノーマル状態のUZIがご好評いただけるとは、
正直思っていなかったんですよね。

それと、投票されている方の年齢層。
19~24歳が圧倒的に多いというのも驚きの事実でした。
映画等でUZIが活躍していた頃を知らない年代ですもんね。

私のUZIに投票してくださった皆様には、
この場を借りて厚く御礼申し上げます。

貴重な一票を投じていただき、本当にありがとうございました。

この後の順位がどのように動いて行くか
実に興味深いところですが、
一時的にでも上位に食い込めたという事実は、
このブログを続けるにあたって、
この上なく力強い後押しになりました。

今後も皆様の役に立つ記事を目指して頑張ります!!

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

さてここから本題に入るのですが、
まず前回の記事についてお詫びいたします。

簡易弾速計による初速テストの結果についてですが、
その後検証を行ったところ、
ホップアップ用のネジをかなり締め込んだ状態のまま
計測を行っていたことがわかりました。

内部カスタム以前の計測では
ほぼノンホップ状態にてテストを行ったので、
まったく違う結果が出るのは当然ですよね。

いいかげんな計測結果を公表してしまい、真に申し訳ございませんでした。
KM企画関係者様ならびに、貴重なパーツをご提供くださったR100RS様には
特に深くお詫び申し上げます。

この失態を取り返すべく
シリンダーからチェンバー周りまでの徹底検証を行った結果、
BB弾の発射プロセスにおいて驚くべき事実が判明いたしました。
正直、今回のシリーズは役に立ちます(自分で言う!?)

順を追って詳しく解説いたしますが、まずはシリンダーについて。

ピストンヘッドの交換によりピストンの全長が変わっていた件は、
やはりシリンダーの深さで辻褄が合うよう設計されていました。

下の画像はカスタム、ノーマルの両シリンダーにおいて
ピストンが前進しきった状態を撮影したものですが、
シリンダー後方に露出した部分の長さは
どちらも等しいのがおわかりいただけると思います。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

次はシリンダーまわりのエアー漏れについてですが、
前回の計測結果はさておくとしても
調べておいて損はありませんよね。

下画像のようにシリンダーヘッドから突き出した
ノズル先端を指先でしっかり塞ぎ
後方からピストンを一気に押し込んだところ、
まさに出口を塞いだ注射器のような状態で、
密閉が保たれていることがはっきりと解りました。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

黄色矢印がピストンを押し込む力。
赤矢印が圧縮された空気の反発する力とイメージしてください。

削り出しの一体型シリンダーは伊達じゃない!
といったところですね。

ではノーマルシリンダーの密閉性はどうなのか。

以前の記事で初速を測ったフルメタル版のシリンダーにて
上記のテストと同じように試したところ
若干の抵抗感はあったものの、
ピストンがズコーッと前進しきってしまいました。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

やはりシリンダーが分割構造というのは
無理があるか・・・と思ったのですが、
もっともポピュラーなマルイ電動ガンでも
シリンダーとシリンダーヘッドは別体であることを考えると、
接合部分のシーリングに問題があるのは間違い無さそうです。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

しかし、こんな空気ダダ漏れ状態で
あの計測結果を叩き出していたのであれば、
エアー漏れ対策を施した時どんな数値が見られるのか、
俄然興味が湧いて来るではありませんか。

そこで二十数年ぶりにシールテープを買って来まして、
下画像のようにエアー漏れ対策を施してみました。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

シールテープを巻いたシリンダー先端部は
シリンダーに挿入する際かなり窮屈になっており、
密閉性が高まっている雰囲気が感じられます。

どうせならと、先端に突き出した空気の出口周りにも
シールテープをぐるっとひと巻き。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

この状態でシリンダーユニットを元通り組み立てて
先と同様のエアー漏れテストを行ってみたところ、
見事、カスタムシリンダーと同等の密閉性が確認出来ました。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

KM企画さんのカスタムシリンダーセットのような
TNコートや改良型ピストンヘッドによるアドバンテージはありませんが、
安く手軽に出来るエアー漏れ対策として、
マルシン電動UZIオーナーの皆様には
是非ともお試しいただきたい方法だと思います。

シリンダー周りのチェックが完了したところで、
次はチェンバーとバレルの検証を進めますが、
後で初速を計測することもあるので、
まずはひと通り分解してすべてのパーツを清掃しました。

特にインナーバレルの内側は
ピカール金属磨きで入念に汚れを落としています。
下の画像で、どれほど汚れていたかがわかりますよね。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

本当はここでインナーバレルの内径を知りたいところなのですが、
安物のノギスしか持っていないため正確な計測が出来ず(涙)
マルシン電動UZIと内径測定器をお持ちの方がいらしたら・・・って、
そんな都合の良い偶然、そうそうありませんよね(汗)

話が前後しますが、チェンバー周りの分解には
下画像のようなペンチがあると便利です。

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2

どうせならパーツを傷つけずに分解したいですものね。

と、ここまででけっこうな長さになってしまったので、
続きは次回に持ち越します。

チェンバーまわりの徹底解析、ちょっとだけ楽しみにお待ちください。
おそらく今までどんなメディアにも取り上げられたことは無いであろう
充実した内容をお届け出来ると思いますので!

マルシン電動UZIについて その51 内部カスタム2



同じカテゴリー(性能、検証)の記事画像
マルシン電動UZIについて その89 総括と今後4-2
マルシン電動UZIについて その88 総括と今後4-1
マルシン電動UZIについて その87 総括と今後3
マルシン電動UZIについて その86 総括と今後2
マルシン電動UZIについて その85 総括と今後1
マルシン電動UZIについて その69 ギアボックスの再検証4
同じカテゴリー(性能、検証)の記事
 マルシン電動UZIについて その89 総括と今後4-2 (2012-02-11 02:50)
 マルシン電動UZIについて その88 総括と今後4-1 (2012-02-10 22:24)
 マルシン電動UZIについて その87 総括と今後3 (2012-02-06 23:24)
 マルシン電動UZIについて その86 総括と今後2 (2012-02-03 21:23)
 マルシン電動UZIについて その85 総括と今後1 (2012-01-31 20:59)
 マルシン電動UZIについて その69 ギアボックスの再検証4 (2011-11-18 00:01)
Posted by カズヤ at 18:30│Comments(0)性能、検証
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。