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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2013年05月13日

出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記 その3


 2013.3.23Keiko&Takeo Ishii

先週からの不安定な陽気にやられて風邪をひいてしまったようで、
今回も体調最悪な状態でキーを叩いている始末(涙)
T2ちゃんの言うように、ちょっと身体を鍛えないことには
今後マッチでの成績など望むべくもありませんねェ・・・

てな前置きはさておくとして、MMSさんにて開催された
PMC 2013年度第2戦、MMS TOKYO NIGHTでの、
私の不甲斐ない成績をご覧いただきましょう。



まずはオープンクラスの詳細から。
完璧な仕上がりのカスタムガンと徹底的な反復練習のおかげで、
4メートルはきれいにクリーンしていますが、
5メートル1回目の4枚目を外すというのは完全に意味不明。
もっとも外しやすい6メートルは慎重に撃ってクリーンしたものの、
たっぷり時間を使って狙える7メートルの初弾をあっさり外すという
間抜けとしか言い様の無い失態をやらかしています(涙)


 上はMMS公式練習会時の画像です

3日前の練習会で初めての両手満射を果たした時と同じレーンで撃てるという、
なかなか巡って来ないであろう幸運に恵まれながらのこの体たらく・・・
己の不甲斐なさに心底ガックリと落ち込んでしまいました。

その満射を果たした際にいただいた石井名人のお言葉。

「ここからが長いんですよ、1~2枚外しが延々続きますよ。」

まさにその予言通りになってしまったという現実に、
この時の私はただ呆然とするばかりでした。

続くアンビの成績は、これは今までを考えれば充分立派なスコアなのですが、
ウィークハンドとはいえ4メートル2回目で3枚も落とすというのは論外ですよね。
5~7メートルは完全に実力相応といった成績が並んでいますが、
銃の撃ちやすさに助けられたというのが正直なところでしょう。

次にタクティカルクラスの成績なのですが、
まずはこちらのスコアシートをご覧ください。



初めて参戦したプレートマッチである2011年末の横浜PMC11thの成績をも大きく下回った、
まさに見る影も無い惨憺たるスコアーとなってしまいましたが、
実はここに聞くも涙、語るも涙のエピソードが存在するのですよ・・・

まずは前回記事で動画をご覧いただいたマッチ1の両手撃ち。
この時、中央レーンに立って初めてサイトチェックした瞬間に思わず

「うわッ! 真ん中きっつ!!」

と叫んで、右隣のコイケさんに笑われてしまったのですが、
その理由を説明する前に、下の画像をご覧ください。



中央レーン4メートルラインのほぼ真上に蛍光灯が設けられていますが、
この光がリアサイトの上面に反射して、まったく狙いがつけられなかったのです。

それがどんな状況だったか、あくまで私の主観ではありますが、
下のようなイラストにしてみました。



絵心が足りないため、実際の見え方を100%再現するには至っていませんが、
まるでリアサイトのエレベーションスクリューが発光しているかのような、
前方のプレートが掻き消えるほどの強い反射光に目が眩み、
ほとんど勘を頼りにトリガーを引いていたような有様。

マッチ終了後にこの話しを聞いただぶーとイダッチが、
この銃を手に地下レンジに降りて検証し、

「全然普通に狙えますけどwwwww」

などと言っておりましたが、私の目ではとても狙えたものではありませんでした。

そして続くアンビに、さらなる悪夢が待っていました。

私のタクティカルクラス用、というか、
ドットサイトを載せていないハイキャパは、2011年末のPMC11thの時以来、
フリーダムアートさんのフラッシュFサイトを搭載し、愛用して来ました。



周囲の光を取り込み、断面が明るく発光して見えるこのサイトは
特に近距離での狙いやすさが抜群に優れており、
PMCという競技を戦うに当たっては絶対不可欠な装備で、
もはやこの製品無しには撃てないほどになっていました。

そんなところに、New フラッシュFサイトという新製品が登場。



直径3mmのアクリル棒を、フロントサイト本体として
ダイレクトに取り付けるという大胆なデザインは、
まるでスライド先端にLEDが付いているかのような明るさで、
事実このフロントサイトを載せたハイキャパで戦った名古屋大会は、
実力通りの素直な射撃が出来たものでした。

その絶大な信頼を寄せていたNewフラッシュFサイトが、
MMS地下レンジの闇に襲われたとでも言いましょうか・・・

当記事トップのケイコ姉さん撮影による画像は
スローシャッターのため明るく写っておりますが、
実際の地下レンジ、特に右端のレーンは、
下画像のような厳しいロウライト環境になっていたのです。


 シューターの上半身が闇に溶け込むほどの暗さです。

その度合いを客観的に他人と較べることが出来ないものの、
暗所に入ると途端に目が見えなく(視力が低下する)なる私にとって、
この右レーンをアイアンサイトで撃つのは大変な試練となりました。
しかも、アクリル棒が主体であるNewフラッシュFサイトが、
まるで消失したかのようにほとんど視認出来ないではありませんか。


 そのイメージをイラストにしたのがこちら。

そのために設けられているアクリル棒先端の窪みに蓄光材を仕込んでおけば、
このような事態に陥ることは無かっただろうと後悔するも、すべては後の祭りでした。

もっとも、アンビの成績はいつもと大差無い程度でしか無く、
すべての参加者が同じ条件で撃っているのですから、
何をどう言い繕おうとも単なる言い訳でしかありませんよね。

こうして私のMMS TOKYO NIGHTでの戦いは幕を閉じましたが、
今までに無い過酷な環境での射撃は、とても貴重な体験だったと思います。

紹介記事が途中で止まっている昨年10月の葉隠訓練
その片鱗を体験してはいたものの、
ロウライト下でのアイアンサイトがいかに不利なものか、
そしてその不利を補うためには何が必要なのかが、
今回のマッチではっきりと理解出来ましたからね。


 上は閉会式の模様です。

と、私の個人的な思惑はともかくとして、
MMSさんにて開催されたPMC2013年度第2戦は無事に終了。
すべての参加者がそれぞれの想いを胸に解散して行きました。

それにしても悔やまれるのは、事前の公式練習会に
タクティカルクラス用のハイキャパを持って行ったにも関わらず、
ヘビーウェイトスライドを載せていたため満足に作動しなかったことから、

「こんな状態で撃っても何の意味も無い」

と安易に断じてサイトの検証を怠ったことに尽きますね。



上はレールドフレーム仕様で作ったマルイ1911に
上記のスライドを載せた状態の画像ですが、
この超絶カッコいいタニオコバ製HWスライドを載せたために
まともにブローバックしてくれなかったハイキャパを放置し、
オープンクラス用のダットガンだけを撃っていたのです。

おかげで人生初の両手満射は果たせたものの、
あの時、すべてのレーンのそれぞれの距離に立って、
アイアンサイトの見え方を確認していれば良かったと、
いつもながらの己の考えの至らなさに恥じ入るばかりでありました(涙)

それでも今回、オープンクラスでは昨年末のPMC13thの結果から
わずか3枚ではあるものの、自己ベストをなんとか更新。

改めて当面の目標を両手撃ちでのクリーン(オープンクラス)と定め、
それが実現出来るまで、タクティカルクラスは封印すると決めました。
アイアンサイトの練習も同時にこなせるほど器用じゃないってことが、
今回のマッチではっきり自覚出来ましたからね(汗)


 画像はMMS-typeD様ブログより拝借。

この翌日、このマッチのために上京していたT2ちゃんと私とで、
石井夫妻のエスコートにより思い出の場所を訪れた件については、
石井名人が素晴らしい写真と記事をアップしてくださっていますので、
未見の方は是非一度ご覧いただきたいと思います。


 画像は石井名人ブログより拝借。

まぁ、あの時代を知らない若人たちにとっては
何の興味も無い出来事でしょうけどね(笑)

と、最後は駆け足になりましたが、
これにて出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記は完結です。

微熱で頭がぼーっとする中で休み休み執筆していたら、
昨日今日と二日がかりの更新作業になってしまいましたよ(泣)
明日はお休みをいただいたので、大人しく療養しますです・・・。

さて、時系列的には次回、葉隠マッチM-2のレポートをお届けするべきなのですが、
4月28、29日の両日に渡り、私の勤務先で開催された
PMC G.B.A.2days参戦記を先にお届けしたいと思います。

このレポートを書くことでPMC関連記事にひと段落つけて、
書きたくてウズウズしっぱなしのマルイ電動UZIについての
いくつかの新たな発見と検証についての内容に着手したいのですよ!
それを書かないことには、葉隠マッチM-2参戦記に取り掛かれませんからね~。

そんなわけで、まだまだネタが盛りだくさんの当ブログ、
今後もお付き合いのほどを、何卒よろしくお願いいたします!!  

Posted by カズヤ at 23:56Comments(2)シューティングマッチ