2012年11月07日
葉隠訓練2012参加レポート その3 マズルコンシャス
昨夜に引き続いての更新。
本日は葉隠訓練で習って来た「マズルコンシャス」について
詳しくご紹介してみたいと思います。
それが長物であれハンドガンであれ、
銃を扱う上で最も気をつけねばならないのが
「銃口の向き」であることは誰もが知っていることですよね。
傷つけてはいけないもの、壊してはいけないものには
絶対に銃口を向けないと意識して銃を扱うことを、
「お作法」
という言葉でトモちゃんは表していました。
これは今回の訓練に限らず、過去の葉隠マッチや
ブラックホール会場でのデモンストレーションにおいても
常にトモちゃんが使って来たキーワードです。
我々日本人は普通、例えばハサミを他人に手渡す時、
ごく自然に下画像のようなやり方を採っています。
一応イメージカットとして撮ってはみましたが、
「ハサミ取ってちょーだい」と言われて
下のような渡し方をする人はまずいないと考えて良いでしょう。
このハサミの刃先を鉄砲の銃口に置き換えてみれば、
言わんとしていることは自ずと理解出来ますよね。
危険な物、即ち銃口を他人に向けないという無意識の行動。
これが美しい作法なのだと、トモちゃんは言っていたわけです。
しかしながら私のような未熟者は
無意識のうちに銃口の向きをコントロールすることがまだ出来ないので、
銃を手にした時に必ずそれを意識すること、
つまり「マズルコンシャス」を身に付けねばなりません。
さて、やや唐突に見えるかもしれない上の画像ですが、
このように地面(床)に置かれた銃の持ち上げ方にも
マズルコンシャスが必要であることをご説明しましょう。
一般的なアサルトライフルの場合、まずは上画像のように
ストックの付け根を持つことになります。
銃口が地面に着いたままの状態でストック側を持ち上げて・・・
釣り上げた魚を持つがごとく、
銃口を真下に向けて持ち上げるのが正しい銃の扱い方です。
もちろんこの際、銃口が自分の足を向いていないことが大前提ですからね。
この状態なら万がいち暴発が起きて弾丸が飛び出したとしても、
地面に対して垂直に当たった鉛弾は粉々に砕け、
水平に飛び散って靴のソールに食い込むだけなので、
怪我をすることはまず無いのだそうです。
もちろんこれは実弾の話しで、BB弾は床に当たれば跳ね返るため
銃口を真下に向ければ100%安全とは言い切れない部分があるでしょう。
しかし葉隠訓練においてトモちゃんが目指したところは、
エアガンを使って実銃の正しい取り扱い方法を学ぶこと
でしたから、それがエアガンであろうとも、
銃口は常に真下というマインドセットで正解なのです。
次に教わったのは、ストレートダウンという概念でした。
言葉の上ではなんとなくわかっている気になっていましたが、
これもしっかり意識していないと、ついおろそかになる部分です。
上の画像は普通に立って銃を下げているところですが、
この状態だと地面に対して銃口が真下を向いていませんよね。
先の状態から前傾姿勢をとり、銃口を真下に向けた状態。
これが正しいストレートダウンの体勢なのです。
正面から見ても銃口が真下を向いているべきなのは言うまでもありませんね。
今回のトップ画像のように周囲に人が密集しているような場合、
特にこの体勢が重要となるわけです。
訓練の最中、トモちゃんは事有るごとに
「ストレートダウンですよー! 銃口は真下を向いていますかー!?」
と声を出して、参加者全員の意識を高めていました。
実際、バリケードやターゲットに集中してしまうと
ついついマズルコンシャスがおろそかになっていましたからね。
トモちゃんの良く通るデカイ声で指摘されて「ハッ!」とした時、
銃口があらぬ方向を指している時が何度かあったように覚えています。
こうして安全管理とマズルコンシャスの解説に時間を割き、
銃を扱うにあたっての基本を徹底的に叩き込まれた後、
葉隠訓練はいよいよ厳しい射撃訓練へと突入して行きました。
次回はこれまた一筋縄では行かない「射撃姿勢」についての教えを
画像を交えてお伝えしようと思います。
は~、またモデルを頼んで撮影しないと・・・
ちなみに先の「銃の持ち上げ方」等の画像でモデルを務めてくれたのは、
葉隠訓練でご一緒した私の勤務先の常連さんのイダッチさんです。
彼の上達振りはトモちゃんも舌を巻くほどだったのですが、
それについてはまた改めてご紹介したいと思います。
撮影場所は私の勤務先だったりするのですが、
あくまで退勤後にやっていることですので念のため。
勤務時間中にそんなことやってるヒマはどこにもありませんからね。
さぁて、明日も頑張って働きますぞ!!
本日は葉隠訓練で習って来た「マズルコンシャス」について
詳しくご紹介してみたいと思います。
それが長物であれハンドガンであれ、
銃を扱う上で最も気をつけねばならないのが
「銃口の向き」であることは誰もが知っていることですよね。
傷つけてはいけないもの、壊してはいけないものには
絶対に銃口を向けないと意識して銃を扱うことを、
「お作法」
という言葉でトモちゃんは表していました。
これは今回の訓練に限らず、過去の葉隠マッチや
ブラックホール会場でのデモンストレーションにおいても
常にトモちゃんが使って来たキーワードです。
我々日本人は普通、例えばハサミを他人に手渡す時、
ごく自然に下画像のようなやり方を採っています。
一応イメージカットとして撮ってはみましたが、
「ハサミ取ってちょーだい」と言われて
下のような渡し方をする人はまずいないと考えて良いでしょう。
このハサミの刃先を鉄砲の銃口に置き換えてみれば、
言わんとしていることは自ずと理解出来ますよね。
危険な物、即ち銃口を他人に向けないという無意識の行動。
これが美しい作法なのだと、トモちゃんは言っていたわけです。
しかしながら私のような未熟者は
無意識のうちに銃口の向きをコントロールすることがまだ出来ないので、
銃を手にした時に必ずそれを意識すること、
つまり「マズルコンシャス」を身に付けねばなりません。
さて、やや唐突に見えるかもしれない上の画像ですが、
このように地面(床)に置かれた銃の持ち上げ方にも
マズルコンシャスが必要であることをご説明しましょう。
一般的なアサルトライフルの場合、まずは上画像のように
ストックの付け根を持つことになります。
銃口が地面に着いたままの状態でストック側を持ち上げて・・・
釣り上げた魚を持つがごとく、
銃口を真下に向けて持ち上げるのが正しい銃の扱い方です。
もちろんこの際、銃口が自分の足を向いていないことが大前提ですからね。
この状態なら万がいち暴発が起きて弾丸が飛び出したとしても、
地面に対して垂直に当たった鉛弾は粉々に砕け、
水平に飛び散って靴のソールに食い込むだけなので、
怪我をすることはまず無いのだそうです。
もちろんこれは実弾の話しで、BB弾は床に当たれば跳ね返るため
銃口を真下に向ければ100%安全とは言い切れない部分があるでしょう。
しかし葉隠訓練においてトモちゃんが目指したところは、
エアガンを使って実銃の正しい取り扱い方法を学ぶこと
でしたから、それがエアガンであろうとも、
銃口は常に真下というマインドセットで正解なのです。
次に教わったのは、ストレートダウンという概念でした。
言葉の上ではなんとなくわかっている気になっていましたが、
これもしっかり意識していないと、ついおろそかになる部分です。
上の画像は普通に立って銃を下げているところですが、
この状態だと地面に対して銃口が真下を向いていませんよね。
先の状態から前傾姿勢をとり、銃口を真下に向けた状態。
これが正しいストレートダウンの体勢なのです。
正面から見ても銃口が真下を向いているべきなのは言うまでもありませんね。
今回のトップ画像のように周囲に人が密集しているような場合、
特にこの体勢が重要となるわけです。
訓練の最中、トモちゃんは事有るごとに
「ストレートダウンですよー! 銃口は真下を向いていますかー!?」
と声を出して、参加者全員の意識を高めていました。
実際、バリケードやターゲットに集中してしまうと
ついついマズルコンシャスがおろそかになっていましたからね。
トモちゃんの良く通るデカイ声で指摘されて「ハッ!」とした時、
銃口があらぬ方向を指している時が何度かあったように覚えています。
こうして安全管理とマズルコンシャスの解説に時間を割き、
銃を扱うにあたっての基本を徹底的に叩き込まれた後、
葉隠訓練はいよいよ厳しい射撃訓練へと突入して行きました。
次回はこれまた一筋縄では行かない「射撃姿勢」についての教えを
画像を交えてお伝えしようと思います。
は~、またモデルを頼んで撮影しないと・・・
ちなみに先の「銃の持ち上げ方」等の画像でモデルを務めてくれたのは、
葉隠訓練でご一緒した私の勤務先の常連さんのイダッチさんです。
彼の上達振りはトモちゃんも舌を巻くほどだったのですが、
それについてはまた改めてご紹介したいと思います。
撮影場所は私の勤務先だったりするのですが、
あくまで退勤後にやっていることですので念のため。
勤務時間中にそんなことやってるヒマはどこにもありませんからね。
さぁて、明日も頑張って働きますぞ!!