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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2012年10月29日

葉隠訓練2012参加レポート その2 安全管理

あの素晴らしかった葉隠訓練から1週間が経ちましたが、
参加者の皆様はいかがお過ごしでいらっしゃることでしょうか。

おそらくは、あのバリケードを、移動間射撃を、暗闇でのタイムトライアルを、
今すぐにでももう一度撃ちたい気持ちでいっぱいであろうかと思います。

もちろん私自身も想いはまったく同じなのですが、
座して待つだけというのは性に合わないところでありまして、
現在ある「悪だくみ」を進めている次第・・・なのです。

まだまったく形にはなっておりませんが、
具体的な方向性が見えましたら、当ブログにてご報告いたしますね。

さて、前置きはこれくらいにして、
葉隠訓練レポートの実質第一回目を始めましょう。



上の画像は訓練中のひとコマなのですが、
トモちゃんのお説教にうなだれる参加者の図・・・では無くてですね(笑)

地面に置かれたトモちゃんの愛銃タニオコバ製M4カスタムを例に、
銃の安全管理についてのレクチャーを受けている場面なのです。

さてここで無造作に置かれた1挺のM4カスタムをご覧ください。



ちなみにこれはTOPさんのライブカート式電動ブローバックM4A1の中身を
海外製メタルフレームに組み込んだワンオフカスタムで、
私の勤務先の社長の私物だったりします(汗)

では問題です。
ここに置かれているM4は今、安全な状態にあるでしょうか。

ちなみにひっくり返して確認すると・・



セレクターレバーはセーフポジションになっていますから、
とりあえずは安全だろうと考えてしまいますが、
セーフティがかかっているとは言え、
マガジンがささった状態のアサルトライフルを安全と考えるのは
間違っているというのが今回の出発点です。

ではマガジンを抜きましょう。
ちなみにマニュアルセーフティもかかったままですが、
これで安全な状態になったと言えるでしょうか。



このM4はTOPのライブカート式なので、ボルトが閉じている状態では
チェンバー内のカートリッジの有無が確認出来ません。

これが一般的な電動ガンだったとしても、
チェンバーパッキンにBB弾が入っているかどうかを
この状態で知る術はまったくありませんよね。

つまりは、まだ安全な状態になったとは言えないのです。

「いやいや、セーフティーがかかっていれば
暴発することは普通ありえないでしょ?」


と、お考えの向きもあることと思いますが、
もしピストンとシアーの結合部が破損すれば、
セーフティの状態に関わらずBB弾は発射されますし、
これはセクターギアとピストンの関係に置き換えても
まったく同様のことが言えるでしょう。

それが実銃であっても、何らかのトラブルでファイアリングピンが前進して
チェンバー内のカートリッジのプライマーを叩けば、
弾丸は容赦無く銃口から飛び出して行きます。

では最後に、下の画像をご覧ください。



チャージングハンドルを引き、ボルトを後退させてロックし、
チェンバーが空であることが目視出来る状態にしました。
ここまでして初めて、このM4が絶対に安全であることが確認出来たわけです。

この「絶対に安全」というキーワードが、
銃を扱うにあたって最も重要だと、トモちゃんは言っていました。

例えばサバゲで大勢の人間が銃を持って集まった場合など、
この意識が徹底出来ていなかったとしたら、
ゴーグルを外した状態でどんな事故が起きるかわかりませんよね。

葉隠訓練の当日、銃を身体から離して置く場合は、
この安全管理の徹底が義務付けられていたのは言うまでもありません。

ただ、一般的な電動ガンの場合、
この”チェンバーが空である”という状態を
外部から視認することが事実上不可能です。

そこで使用者が採るべき安全管理の方法としては
マガジンを抜いた電動ガンを逆さま(トップレールが下向き)にし、
BB弾が発射されなくなるまでトリガーを引いて
チェンバー内部を完全に空にします。





その上でバッテリーをコネクターから外し、
電源が接続されていないことがわかる様、
銃側のコネクターを外部に露出させておきます。



チェンバー内部の状態が見えない以上、
第三者視点からは絶対安全かどうか確認出来ませんが、
上の状態の電動ガンが事故を起こすことはまず有りませんよね。

この例は訓練当日には語られておりませんでしたが、
私の勤務先で試射をした後の電動ガンの処理をこのように行い、
万が一にもお客様に怪我を負わせることの無いよう厳重に安全管理していることから、
ひとつの例として書かせていただきました。

と、当ブログ読者の皆様なら間違いなくわかっているであろう話しを
くどくどとご紹介してしまいましたが、
葉隠訓練当日に語られたトモちゃんの教えを忠実に伝えるため、
出来るだけ詳しくわかりやすい解説を心がけておりますので、
ベテランシューターの皆様におかれましては、何卒ご容赦くださいませ。

以上で、訓練の第一歩である「安全管理」の項目は終了。
次回は銃を手に取るところから始まる「お作法」について解説いたします。  

Posted by カズヤ at 23:30Comments(1)サバゲ葉隠