2012年08月05日
マルイ電動UZIについて その16 内部構造3
またしても更新が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
毎週1回は更新したいところなのですが、
なんだかんだとやることが多くて
なかなか時間が取れないんですよね~(涙)
と、つまらない前置きはこれくらいにして、
話しの続きを進めて行きましょうね。
マルイ電動UZIの作動メカニズムを解説した前回記事で
だいたいのところはおわかりいただけたことと思いますが、
この特異なメカがどんなメリットとデメリットを生んでいるのか、
今回はそのあたりを考察してみたいと思います。
まずはそのメリットについてですが、
UZIという銃のイメージを一切崩すことなく
電動エアガンとしての製品化を実現したという、
その1点に尽きると言っても良いだろうと思います。
銃本体のほぼ中央にグリップがあり、
そのグリップの中にマガジンを収めるという
非常に特殊なレイアウトを持ったUZIは、
モーターとギアとバッテリーをどこに収めるかの問題で
非常に設計者泣かせの銃と言えるでしょう。
過去記事で詳しくご紹介したマルシン電動UZIも、
フォアグリップを太目にディフォルメして
モーターを内蔵するという苦肉の策を採っていましたね。
逆に言えば、UZIの電動エアガン化が
それだけ大変だということであり、
苦心の末それを実現してくれたメーカーさんに
足を向けては寝られませんよね(笑)
そうそう、ピストンが後ろ向きに前進(?)することで
射撃時のリコイルが味わえるという話しもありますが、
次世代電動ガンがあれだけのウェイトを動かすことで
ようやくリコイルを発生させていることを思えば、
実際の効果がいかほどのものかは想像が付くでしょう。
確かにプッシュロッドの重さも加わりますので、
普通の電動ガンよりは振動が大きいような気はしますけどね。
次に問題のデメリットについてですが、
ここでマルイ電動UZIについて一般に囁かれている
ネガティブな噂の主だったところを挙げてみましょう。
1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる
と、まぁこんなところでしょうかね。
1については、初速100m/sオーバーのチューンが
当たり前のように横行していた
改正銃刀法施行以前の環境で言われていたことで、
箱出し90m/s前後の初速が常識となった現在において
80m/s前後のパワーを「極端に」弱いとは
言えないだろうと思います。
上で書いた80m/s前後という初速は、
私の勤務先で計測した数値なのですが、
このあたりについては後日改めてしっかりと計測して
その結果を詳しくレポートいたしますので、
この件はひとまず置くとしましょう。
2については、その足りない初速を上げようと
強化スプリングを組み込んだ方がいたのでしょう。
前回の解説で既におわかりいただけたことと思いますが、
単純に強いスプリングを組み込むと下イラストの通り。
セクターギアがピストン下面のラックギアを巻き上げる
いわゆる普通のコッキング方式であれば
スプリングの負荷がそれぞれの歯に分散されますが、
このUZIの場合、プッシュロッドとシアーの接触部分が
負荷を一手に引き受ける形になっています。
この過負荷はシアーとピストンを繋いでいるピンの部分に集中し、
樹脂製ピストンのこの部分が破損する可能性が最も高いと思われます。
また、コッキングの際はピストンスプリングと一緒に
プッシュロッドのリターンスプリングも圧縮されるわけですから、
セクターギアの方にかかる負荷も通常の電動ガンより
大きなものとなるわけです。
上記の理由により、初速を上げようとして
強いピストンスプリングを組み込むと、
破損の確立が跳ね上がるという結果につながるのです。
安直なパワーアップを試みると
すぐに壊れてしまうというのは、
安全上実に優れたトイガンと言えますよね。
さて、3のバッテリー問題について。
これに関しても明確な答えを持ち合わせているのですが、
残念ながら今日は他にもやるべきことがありますので、
続きは次回とさせていただきます。
時間が取れたら明日中に更新しようと思いますが、
うーん、どうだろう・・・(汗)
なんとか頑張ってみますです。
毎週1回は更新したいところなのですが、
なんだかんだとやることが多くて
なかなか時間が取れないんですよね~(涙)
と、つまらない前置きはこれくらいにして、
話しの続きを進めて行きましょうね。
マルイ電動UZIの作動メカニズムを解説した前回記事で
だいたいのところはおわかりいただけたことと思いますが、
この特異なメカがどんなメリットとデメリットを生んでいるのか、
今回はそのあたりを考察してみたいと思います。
まずはそのメリットについてですが、
UZIという銃のイメージを一切崩すことなく
電動エアガンとしての製品化を実現したという、
その1点に尽きると言っても良いだろうと思います。
銃本体のほぼ中央にグリップがあり、
そのグリップの中にマガジンを収めるという
非常に特殊なレイアウトを持ったUZIは、
モーターとギアとバッテリーをどこに収めるかの問題で
非常に設計者泣かせの銃と言えるでしょう。
過去記事で詳しくご紹介したマルシン電動UZIも、
フォアグリップを太目にディフォルメして
モーターを内蔵するという苦肉の策を採っていましたね。
逆に言えば、UZIの電動エアガン化が
それだけ大変だということであり、
苦心の末それを実現してくれたメーカーさんに
足を向けては寝られませんよね(笑)
そうそう、ピストンが後ろ向きに前進(?)することで
射撃時のリコイルが味わえるという話しもありますが、
次世代電動ガンがあれだけのウェイトを動かすことで
ようやくリコイルを発生させていることを思えば、
実際の効果がいかほどのものかは想像が付くでしょう。
確かにプッシュロッドの重さも加わりますので、
普通の電動ガンよりは振動が大きいような気はしますけどね。
次に問題のデメリットについてですが、
ここでマルイ電動UZIについて一般に囁かれている
ネガティブな噂の主だったところを挙げてみましょう。
1:初速が極端に低い
2:初速を上げようとすると壊れる
3:純正以外のバッテリーを使うと壊れる
4:普通に使っているだけで壊れる
と、まぁこんなところでしょうかね。
1については、初速100m/sオーバーのチューンが
当たり前のように横行していた
改正銃刀法施行以前の環境で言われていたことで、
箱出し90m/s前後の初速が常識となった現在において
80m/s前後のパワーを「極端に」弱いとは
言えないだろうと思います。
上で書いた80m/s前後という初速は、
私の勤務先で計測した数値なのですが、
このあたりについては後日改めてしっかりと計測して
その結果を詳しくレポートいたしますので、
この件はひとまず置くとしましょう。
2については、その足りない初速を上げようと
強化スプリングを組み込んだ方がいたのでしょう。
前回の解説で既におわかりいただけたことと思いますが、
単純に強いスプリングを組み込むと下イラストの通り。
セクターギアがピストン下面のラックギアを巻き上げる
いわゆる普通のコッキング方式であれば
スプリングの負荷がそれぞれの歯に分散されますが、
このUZIの場合、プッシュロッドとシアーの接触部分が
負荷を一手に引き受ける形になっています。
この過負荷はシアーとピストンを繋いでいるピンの部分に集中し、
樹脂製ピストンのこの部分が破損する可能性が最も高いと思われます。
また、コッキングの際はピストンスプリングと一緒に
プッシュロッドのリターンスプリングも圧縮されるわけですから、
セクターギアの方にかかる負荷も通常の電動ガンより
大きなものとなるわけです。
上記の理由により、初速を上げようとして
強いピストンスプリングを組み込むと、
破損の確立が跳ね上がるという結果につながるのです。
安直なパワーアップを試みると
すぐに壊れてしまうというのは、
安全上実に優れたトイガンと言えますよね。
さて、3のバッテリー問題について。
これに関しても明確な答えを持ち合わせているのですが、
残念ながら今日は他にもやるべきことがありますので、
続きは次回とさせていただきます。
時間が取れたら明日中に更新しようと思いますが、
うーん、どうだろう・・・(汗)
なんとか頑張ってみますです。