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カズヤ
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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2011年10月21日

マルシン電動UZIについて その63 初めてのシム調整


 上は以前ご紹介したUZIですが、日々姿を変えています

さて今回はシム調整についてですが、まず白状いたします。

以前の記事でギアボックスを分解した時点では
シム調整というものが良くわかっていなかったため、
触れなかったのではなく、
触れられなかったというのが正直なところでした。

その後ネットであれこれ勉強いたしまして、
大体のところは理解出来た気がするので(汗)
今回改めてシム調整に挑戦してみた次第です。

何せ初めての挑戦ですので、何か間違いがありましたら
是非ともご指摘くださいますよう、
ベテランの皆様には伏してお願い申し上げます。

では、作業の様子をご覧いただきましょう。

まず用意したのは、下画像のプロフェッショナルシムセット。



エチゴヤ新宿店さんでの販売価格は420円でした。

マルシン製のギアボックスに使えるかどうか
わからなかったのですが、
店員さんを困らせたくなかったので(笑)
ダメもとでとりあえず購入してみました。

今回の記事を書くにあたり
3挺のマルシン電動UZIをバラしてみたのですが、
シムのセッティングはすべてのギアボックスで異なっていました。

おそらくはマルシンさんでの製造段階で、
個別に調整を取って組み立てられていたのでしょう。
量産品としては大変な手間のかかる製品だったのかもしれませんね。



セッティングの違いを個別に紹介してもあまり意味がないので、
今回はもっともギアノイズが大きいと感じられた個体を選び、
シム調整を施すことにしました。



上はそのギアボックスを上から覗いた画像です。

青い矢印で指した部分に
0.4mm厚のシムが1枚入っていましたが、
他の部分はただ軸受けにギアがはまっただけの状態です。

現状、スパーギアとセクターギアとの隙間が狭く、
また、スパーギアのガタツキも目だっていて
ギアの作動時に両者が擦れ合う可能性があるため、
赤矢印の位置にシムを入れてはどうかと考えてみました。

ちなみに別のギアボックスでは上と同じ場所に加え、
下画像の赤矢印2箇所に0.4mm厚のシムが入っていました。



話しを戻して、まずは先のギアボックスを開きます。



黒く汚れて見えるのは、
タミヤ製のモリブデングリスを使っているためです。
グリス類も何を使うのがベストなのか、
経験を重ねて勉強しないとイカンですね~。

で、スパーギアを取り外しまして、
まずは0.2mmのシムを1枚入れてみました。



シム調整の際は、ギア(メカ)ボックスの
すべてのネジをキッチリ締めて
モーターを回して動作確認を取るのが鉄則・・
と、どこかのサイトで勉強しました(汗)

ここからは経験者の方ならご存知の通り、
ギアボックスを開けては閉め、閉めては開け、
最適なセッティングを見つけるまで延々と苦闘が続きます。

地道な作業を何度繰り返したか忘れた頃にようやく、
上画像の位置に0.2mmと0.3mmのシムを
1枚ずつ重ねることで、最もスムーズな動作を
得られることがわかりました。

セクターギアにも調整の余地はあるように思うのですが、
軸の太さが異なる(セクターギアのみ軸径3mm)ため
購入したシムが使えず、今回は見送っています。

しかしこの調整によって何かが劇的に変わったかと言えば、
ギアノイズがほんのちょっぴり静かになったような気がする程度。

計測はしていませんが、初速も回転数にも
目に見えるような変化は起きていないと思われます。

正直、苦労の割りに実入りが少ないような気もするのですが(汗)
ギアと軸受けにかかるストレスが減ることで、
稀少な製品の寿命が少しでも伸びるのであれば、
やっておいて損の無い作業であることは間違いありませんよね。

今回の記事が参考になってくれるか極めて不安ですが、
マルシン電動UZIオーナーの皆様は
シム調整を是非ご検討くださいませ。
手間はかかるけど、コストはさほどかかりませんからね(笑)


と、本題をあっさり終えてしまったので
ちょっとした小技シリーズをひとつ。

以前、バッテリーコードの取り回しについて、
針金を使った小技をご紹介しましたが、
あの方法だとレシーバーカバーを閉じた際に
コードを潰していることがわかりました。

そこで新たに考えた代替案がこちら。



前回同様、2mm径の針金を曲げて作っただけの代物です。



使い方は前回とほぼ同じなのですが、
今回はこの針金を下画像のようにセットしてください。



こうして斜めに挿し込めば、針金とコードの重なった部分が
レシーバーカバーに押し潰されないのです。





前回は簡単な思いつきを書いてしまいましたが、
もっと良く考えてからご紹介するべきでしたね。
深くお詫び申し上げるとともに、
新たな案をお試しくださいますようお願いいたします。

特にR100RSさんにお詫びいたします。
その節はいい加減な回答をしまして、
大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m


さて今後のネタですが、
今回シム調整ついでにギアボックスを完全分解したので、
以前の記事で画像を撮り忘れてしまった部分等について
改めて解説してみようと思います。

ただその前に、今までご紹介していない
ちょっと変わったネタをご覧いただけるかもしれません。

いずれにせよマルシン電動UZIは絡んで来るのでご安心を(笑)
現在その準備のため、UZIの調整におおわらわだったりしております。
どんな結果になることやら・・・

  

Posted by カズヤ at 01:26Comments(2)分解、組み立て