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その昔、某銃器専門月刊誌のライターと、某エアガン専門店での開発、販売を兼務。その後、某出版社に誘われ、エアガン関連ムックの編集に携わる。さらに後、某エアガンメーカーに誘われて入社と、80から90年代にかけて、エアガン業界にどっぷりつかった人生を送るが、ある理由により業界から撤退。
そして2012年、再び鉄砲業界に返り咲き、Gunsmith BATONに入社。充実した日々を過ごす中、2014年には人生初の渡米を果たし、憧れのイチローさんの下で、夢だった実弾射撃をついに体験! もはやこの人生に一片の悔いも無い、52歳の初老ガンマニア。

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Posted by ミリタリーブログ at

2013年06月05日

出二夢カズヤのアンリミテッド2013参戦記

今回は予告編の予定を変更して、参戦記本編をお送りしたいと思います。
その理由は先を読んでいただければわかるようになっておりますが、
アンリミテッド2013という大会のレポートとしては、
ハイパ~道楽さん「アンリミテッド 2013 シューティングマッチ」の記事や、
マック堺さんのブログが圧倒的に分かりやすくてためになります(汗)

当記事はあくまで、私の個人的な参戦記でしかありませんので、
そのあたりをご了承の上でお付き合いいただければ幸いでございます。
まぁ、今更お断りするようなことでもありませんけどね(笑)

さあさあ、前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。

一人暮らしを始める息子の引越し作業を試合前日に手伝ったため、
朝起きた瞬間、腰がバキバキと音を立てておりましたが(汗)
6月2日の日曜日、浅草は都産貿台東館にて開催された
C-MORE CUP アンリミテッド2013に、
マルイ電動UZIデニムスペシャルを引っさげ参戦して参りました。


 撮影はPresidentバトン氏私の勤務先のシャチョーです。

トップ画像をUZIで飾るのは実に実に久しぶりのことで、
私自身、非常に嬉しい限りでございますね~。

そもそもこのアンリミへの参戦を決めたのは、
ライフルクラスというカテゴリーがあったが故のこと。
丹精込めて作り上げたカスタムUZIで出られるマッチということで、
とにかくUZIが撃ちたいというだけでエントリーしちゃったわけですね(笑)


 開会式直前の会場の様子。大変な賑わい様です。

何しろ前の週にIDPAの試合を戦ったばかり。
試合を三日後に控えた時点で、アンリミ用の練習は
正真正銘1秒たりとも出来ていませんでした。

初体験となるスピードシューティングを前に、
ぶっつけ本番で臨むというのはさすがに不安だったため、
5月31日に仕事の休み時間を利用し、
皆様お馴染みのMMSさんにお邪魔して、
本番と同じコースを1時間ばかり撃ち込んで参りました。


 上はMMSさんでの泥縄練習の様子。撮影はMMSオーナーのTYPE-Dさんです。

始めはまったく要領がつかめず、ひたすら焦るばかりでしたが、
TYPE-Dさんの御厚意でいくつかのステージを組み替えていただき、
マガジンの弾上がりチェックも兼ねて黙々と撃ち込んで行きました。

徐々にそれなりのタイムは出るようになったものの、
それを4回続けて叩き出せるほどの実力にはほど遠く・・・
それでも本番と同じレイアウトで少しでも練習出来たことで、
少しばかりの自信を手にしてMMSさんを後にしたのです。

ここでアンリミに使用したマルイUZIの仕様を軽くご紹介しましょうね。



もはや背景もへったくれもない画像で申し訳ありませんが(汗)
このUZIは第1回葉隠予備校にて機関故障した固体を修理したもので
(故障の内容については追ってご紹介いたします)、
この日のためにグリップまわりを少々加工してあります。

上の画像だけでその加工内容がわかったら、
貴方は私と同等のUZIキチ○イと言えるでしょう(笑)
無論この点についても後日詳しくレポートしますね。

そして今回スピードシューティング用の試みとして、
40mmの大口径ダットサイトを搭載しています。

これはあの元早撃ち世界王者であるマック堺さんの単なる真似で(汗)
しかもヤフオクで購入した4000円程度の安物レプリカなのですが、
サイト越しの視界が広いというのは、スピードシューティングでは
間違いなく有利に働いていると感じました。

ちなみにアンリミ会場で何人かの方から、
木製ストックについてのご質問を頂戴したのですが、
これは完全自作の一品物で、その製作につきましては
こちらの記事をご覧いただければ幸いです。


 開会式に聞き入る参加者たち。ライトブルーの赤羽勢がめちゃめちゃ多いですね! TTHのMAKOさんがキレイだったな~

これも後の記事で詳述いたしますが、
アンリミというスピードシューティングを戦うに当たり、
今回このUZIの状態は完璧とは言えませんでした。

過去記事の「マルイ電動UZIについて その24 内部構造11」でご紹介した
強度に問題があるエアーノズルをノーマルに戻して使ったのがその理由なのですが、
これについては、現在進行中の決定的な解決策が間に合わなかったのに加え、
逆にノーマルノズルでどこまで戦えるのかを試したかったという気持ちもあってのことでした。

言うなれば、マルイ電動UZIのノーマル状態での耐久テストを
スピードシューティングの実戦で行ったということになります。
無論バックアップ用として、もう1挺のマルイUZIをしっかり持参していました(笑)


 水月流呼吸法で緊張を鎮めつつ出番を待つ私。撮影はPresidentバトン氏

こうして、銃に関する若干の不安を抱えながらも、
出たとこ勝負と開き直って飛び込んでみたアンリミテッド2013。

いきなり結果を書いてしまいますが、何ひとつ得られるところも無いまま、
1日の競技がただ目の前を通り過ぎて行ったというのが正直な印象でした。

まず第一の失敗は、ルールを熟知しないまま試合に臨んだこと。

これは一緒に参加した社長もブログで書いていましたが、
ライフルクラスのレディポジションはグリップを身体の側面に付けた状態
というのを理解しておらず、MMSさんでの練習の際には
ベルトのバックルあたりにグリップを付けていたのです。

それを最初のステージで聞かされ、慌てて試せばスリングが邪魔なことが発覚。
シューティングボックスに入ってからスリングを取り外すという、
なんとも情けない姿を披露してしまいました。


 慌ててスリングを外す無様な私。ゼッケンがめくれ上がっているところがまた・・・(涙)

その正しいポジションからのドロウ(?)は、初体験ということもあって非常に難しく、
初弾を焦るあまりセーフティを切り損ねるという失態を何度もやらかします。


 ストックを脇に抱えるかのような正しいレディポジション。

今にして思えば、ここで焦る必要などはこれっぽっちも無く、
落ち着いてグリップを握り、しっかり狙って初弾を放てば良かったのですが、
急いで撃たなきゃ!!という強迫観念に捕らわれるあまり、
実力以上のことをやろうとして自滅するという最悪のパターンに陥りました。

練習で完璧に出来たことも、本番ではその8割が出せれば御の字であるという、
PMCの経験で学んだことが何ひとつ活かせなかったのは、
今回の私にとっての、最大の反省点でありました(涙)

ではここで、Gunsmithバトン社長が撮影してくださった
私の「木」ステージでの見事な外しっぷりをご覧いただきましょう。



すべてのプレートを撃つに当たり、完全に気持ちが次に行っていて、
ちゃんと狙ってトリガーを引くという基本中の基本がまったく出来ておらず、
その結果、ご覧の通り撃ち直すことでどんどん時間が過ぎて行くという悪循環。

改めて動画を見ても、あまりのいい加減な射撃に呆れるばかりですが、
競技終了後にROの方から、「いつもブログ見てます」
お声をかけていただけたのがそれはもう嬉しくて嬉しくて!
あんな酷い射撃の後でニコニコしている自分にちょっと笑っちゃいましたねー。

動画の最後に社長から「外さないんじゃなかったのかね?」と言われているのは、
「色気を出さず、堅実に撃って来ます」と、競技の前に宣言していたからでして(汗)
場の雰囲気にのまれたとしか言い様が・・・いや、すべては己の未熟が原因ですね。


 同スクワッドだったアームズマガジンライターの毛野ブースカさんのシュートと、自分の出番を待つSATマガジンのテラロッサさん。

上記の要領で、火から土まで合計5つのステージを1日かけて撃ったわけですが、
すべての場面において動画のような調子から抜け出せず、
トータル79.81秒の総合95位という成績で、私の初めてのアンリミは終了しました。

いつものシューティングマッチ参戦記に較べると
今回は随分あっさり味のレポートになってしまいましたが、
先にも書きました通り、皆様にお伝え出来るだけの充実した何かを得ることが出来ず、
悔しいと思うことも出来ないままにマッチが終わってしまったため、
これ以上のものをお届けすることが出来ないのです。


 カウボーイクラス2位を獲得した石井名人。IDPAに続く2位という成績は流石ですが、ご本人は納得されていないご様子でした。

競技が終わり、ブースの撤収が済んだ後、
浅草駅まで送っていただいた車中で社長と話したのは、
「やっぱり、ちゃんと練習しないとダメですね」
という、ただその一点に尽きました。
そして、来年のリベンジを固く誓い合った次第です。


 撮影に徹してくださったケイコ姉さん。撃ちたくてうずうずされていました。今大会はエアー部門優勝ですよね。

現時点での考えに過ぎませんが、PMCの練習過程で石井名人とT2ちゃんから授かった
「トリガーを引く最後の瞬間までダットの位置を全力で把握する」
という部分は、スピードシューティングにおいても何ら変わるところが無く、
それを高速で繰り返す技術を身に付ける必要があるのではないかと・・・

アンリミ終了からはまだ1発も撃っておりませんが、
10月のスティールチャレンジに向けて、しっかりと対策を練って行きたいと思います。


 名古屋から参戦のベテランシューターBOSSこと児玉さん。いつも勇気をいただいております。ピンボケでごめんなさい!

最後になりますが、今大会の開催に携わられたスタッフの皆様。
素晴らしい競技の場を提供していただき、本当にありがとうございました。

「2週連続のマッチ参戦お疲れ様です!」と声をかけてくださったROの方にも、
あのひと言でどれだけ緊張がほぐれたかと、心から感謝いたしております。


 PMCで親しくなったRAVENの圭さん。共に上達を目指す熱い仲間です。

そしてそして、半ば破損を覚悟していたマルイ電動UZIは、
最後まで何の問題も無くスピードシューティングを戦うことが出来ました!

上の動画でご覧いただいた通りかなりの速射にも難なくついて来ており、
それを放電レートの高いリポバッテリーで行っているにも関わらず、
最後まで何の不安も無く、不安があったことを忘れていたほどに、
最後まで完璧な動作を見せてくれたのです。


 やはりPMCで親しくなったアベさん。恐ろしい勢いで腕を上げている若きイケメンシューターです。

正直あれこれ考えましたが、今回の経験で気持ちが固まりました。
私はこれからもUZIひと筋を貫きます!!

UZI王に、俺はなる!!

その成績で言うかァ~!?(汗)

しかし、その王への道を試されるかのごとく、来月14日にはシューターの聖地横浜PCMさんにて、
2ガンマッチ ELITE OPERATORSが開催されるのですよ!!

こちらもUZIを使って戦える最高にエキサイティングなマッチですからね!
矢田ちゃんのところエントリーも始まったことだし、っていうか、もうエントリーしちゃったし、
今度は勤務先で存分に練習も出来ることだし、も~全力で頑張っちゃいますよ!!

  

Posted by カズヤ at 02:02Comments(5)シューティングマッチ

2013年05月28日

出二夢カズヤのIDPA J.N. 2013参戦記 予告編

また予告編なのかい!!

とお嘆きの貴兄には大変申し訳ございません(汗)

既に一昨日になってしまいましたが、晴天に恵まれた5月26日の日曜日、
埼玉県は越生(おごせ)にて開催された
IDPA JAPAN NATIONAL 2013に初参戦してまいりました。



もう随分前からシューター仲間のJINN君に
「越生に来てくださいよ~」とお誘いをいただいていながら、
なかなか都合が合わず参加出来ずにいたのですが、
今年は可能な限りあらゆるマッチにエントリーするという目標のもと、
ギチギチなスケジュールを強引にやりくりして、
なんとか参戦を実現することが出来たのです。



使用したのはPMCのタクティカルクラス用として作ってある
マルイ製ハイキャパベースの出二夢スペシャル。

スペシャルなんつっても、あれこれ迷走したあげくに
ほとんどノーマル状態になってますが(汗)
様々な会場でのPMCと葉隠マッチで使用したことにより、
戦うために必要な機能を詰め込んであるつもりです。

そもそもIDPAという競技について、ほとんど何も知らなかった私ですが、
このところ会わない週は無いほど親しくさせていただいている
石井健夫3代名人が実銃のIDPAにも精通しておられるため、
公私にわたって様々な教えを受けることが出来たのは実にラッキーでした。


 画像は私の勤務先でのIDPA内稽古でのひとコマ

さて、越生での試合の模様についてなのですが、
何しろ今まで経験したことのない形式のマッチへの参加で、
緊張する余裕も無いほどコースの攻略に集中していたため、
試合中の画像をまったく撮影出来ていないのです(泣)


 上はステージ3の一部で、ダクトに見立てた通路

そんなわけで、今回の記事もマッチの模様がわかるような画像は
まったく掲載出来ていないのですが、
ケイコ姉さんが撮影されたカッコイイ画像が
近く石井名人ブログで公開されるはずですので、
後日そちらを拝借しながら、詳細なレポートをお届けしたいと思います。
これぞ他力本願! って、ホントは意味が違うんですけどね(汗)


 上はステージ4、Leak Out 電話ボックスの受話器を取ると・・・

現在個人的に最も注力しているPMCという競技と、
自ら予備校と称した練習会を開催するほどはまっている
葉隠マッチしか経験したことの無かった私にとって、
今回IDPAに参加するのはなかなかの勇気が要りました。
もともとあんまり積極的な性格ではありませんからね。

しかし、そんな私を熱心に誘ってくれたJINN君と、
ルールについての指導と、当日のアドバイスも与えてくださった
石井名人の両名がいてくれたおかげで、
初参加の試合を心から楽しむことが出来ました。


 実物大の自動車まで用意されたステージ2、Cafe alamode。

そして、今回画像でご覧いただいているような
凝りに凝ったステージを構築してくださったスタッフの皆様の
素晴らしいセンスとご苦労には心から脱帽です!

部外者がこんなことを言うと怒られるかもしれませんが、
射撃を愛する大人にとっての、最高のテーマパークだと思いましたね~。

受付時に配布されたコースの説明図を読みつつ、
どのターゲットにどう撃って、どのように動くべきかと、
必死でイメージを作りながら自分の番を待つドキドキ感は、
テーマパークのアトラクションで並んでいるような心持でしたよ。



特に上画像のステージ5、5 Door entry partnerrescueなんて、
まるで映画のワンシーンを演じているような気分でした。

これだけ楽しませていただいたことに対する感謝の気持ちと、
IDPAというシューティングマッチでの素晴らしい体験を、
今回参加出来なかった皆様に是非ともお伝えしたいので、
ちょっと先になってしまいますが、必ず詳細にレポートいたします。

石井名人には、ブログ更新免除(笑)をいただいておりますが、
時間の許す限り全力で執筆して行くつもりですので、
気長にお付き合いいただければ幸いでございます。

さて、こうして次々に更新のネタが積み上がって行く中、
今度の日曜日はアンリミテッドに参加しに行くという忙しさ!!

そのために着々と準備していたマルイ電動UZIに関する記事も
一刻も早く書きたいのですが、切実に時間が足りません。
せっかく買ったバイオハザード新作もやってないしな~・・・(涙)

というわけで多分次回の更新は、
アンリミテッド2013参戦記 予告編 になると思います(汗)  

Posted by カズヤ at 01:06Comments(8)シューティングマッチ

2013年05月13日

出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記 その3


 2013.3.23Keiko&Takeo Ishii

先週からの不安定な陽気にやられて風邪をひいてしまったようで、
今回も体調最悪な状態でキーを叩いている始末(涙)
T2ちゃんの言うように、ちょっと身体を鍛えないことには
今後マッチでの成績など望むべくもありませんねェ・・・

てな前置きはさておくとして、MMSさんにて開催された
PMC 2013年度第2戦、MMS TOKYO NIGHTでの、
私の不甲斐ない成績をご覧いただきましょう。



まずはオープンクラスの詳細から。
完璧な仕上がりのカスタムガンと徹底的な反復練習のおかげで、
4メートルはきれいにクリーンしていますが、
5メートル1回目の4枚目を外すというのは完全に意味不明。
もっとも外しやすい6メートルは慎重に撃ってクリーンしたものの、
たっぷり時間を使って狙える7メートルの初弾をあっさり外すという
間抜けとしか言い様の無い失態をやらかしています(涙)


 上はMMS公式練習会時の画像です

3日前の練習会で初めての両手満射を果たした時と同じレーンで撃てるという、
なかなか巡って来ないであろう幸運に恵まれながらのこの体たらく・・・
己の不甲斐なさに心底ガックリと落ち込んでしまいました。

その満射を果たした際にいただいた石井名人のお言葉。

「ここからが長いんですよ、1~2枚外しが延々続きますよ。」

まさにその予言通りになってしまったという現実に、
この時の私はただ呆然とするばかりでした。

続くアンビの成績は、これは今までを考えれば充分立派なスコアなのですが、
ウィークハンドとはいえ4メートル2回目で3枚も落とすというのは論外ですよね。
5~7メートルは完全に実力相応といった成績が並んでいますが、
銃の撃ちやすさに助けられたというのが正直なところでしょう。

次にタクティカルクラスの成績なのですが、
まずはこちらのスコアシートをご覧ください。



初めて参戦したプレートマッチである2011年末の横浜PMC11thの成績をも大きく下回った、
まさに見る影も無い惨憺たるスコアーとなってしまいましたが、
実はここに聞くも涙、語るも涙のエピソードが存在するのですよ・・・

まずは前回記事で動画をご覧いただいたマッチ1の両手撃ち。
この時、中央レーンに立って初めてサイトチェックした瞬間に思わず

「うわッ! 真ん中きっつ!!」

と叫んで、右隣のコイケさんに笑われてしまったのですが、
その理由を説明する前に、下の画像をご覧ください。



中央レーン4メートルラインのほぼ真上に蛍光灯が設けられていますが、
この光がリアサイトの上面に反射して、まったく狙いがつけられなかったのです。

それがどんな状況だったか、あくまで私の主観ではありますが、
下のようなイラストにしてみました。



絵心が足りないため、実際の見え方を100%再現するには至っていませんが、
まるでリアサイトのエレベーションスクリューが発光しているかのような、
前方のプレートが掻き消えるほどの強い反射光に目が眩み、
ほとんど勘を頼りにトリガーを引いていたような有様。

マッチ終了後にこの話しを聞いただぶーとイダッチが、
この銃を手に地下レンジに降りて検証し、

「全然普通に狙えますけどwwwww」

などと言っておりましたが、私の目ではとても狙えたものではありませんでした。

そして続くアンビに、さらなる悪夢が待っていました。

私のタクティカルクラス用、というか、
ドットサイトを載せていないハイキャパは、2011年末のPMC11thの時以来、
フリーダムアートさんのフラッシュFサイトを搭載し、愛用して来ました。



周囲の光を取り込み、断面が明るく発光して見えるこのサイトは
特に近距離での狙いやすさが抜群に優れており、
PMCという競技を戦うに当たっては絶対不可欠な装備で、
もはやこの製品無しには撃てないほどになっていました。

そんなところに、New フラッシュFサイトという新製品が登場。



直径3mmのアクリル棒を、フロントサイト本体として
ダイレクトに取り付けるという大胆なデザインは、
まるでスライド先端にLEDが付いているかのような明るさで、
事実このフロントサイトを載せたハイキャパで戦った名古屋大会は、
実力通りの素直な射撃が出来たものでした。

その絶大な信頼を寄せていたNewフラッシュFサイトが、
MMS地下レンジの闇に襲われたとでも言いましょうか・・・

当記事トップのケイコ姉さん撮影による画像は
スローシャッターのため明るく写っておりますが、
実際の地下レンジ、特に右端のレーンは、
下画像のような厳しいロウライト環境になっていたのです。


 シューターの上半身が闇に溶け込むほどの暗さです。

その度合いを客観的に他人と較べることが出来ないものの、
暗所に入ると途端に目が見えなく(視力が低下する)なる私にとって、
この右レーンをアイアンサイトで撃つのは大変な試練となりました。
しかも、アクリル棒が主体であるNewフラッシュFサイトが、
まるで消失したかのようにほとんど視認出来ないではありませんか。


 そのイメージをイラストにしたのがこちら。

そのために設けられているアクリル棒先端の窪みに蓄光材を仕込んでおけば、
このような事態に陥ることは無かっただろうと後悔するも、すべては後の祭りでした。

もっとも、アンビの成績はいつもと大差無い程度でしか無く、
すべての参加者が同じ条件で撃っているのですから、
何をどう言い繕おうとも単なる言い訳でしかありませんよね。

こうして私のMMS TOKYO NIGHTでの戦いは幕を閉じましたが、
今までに無い過酷な環境での射撃は、とても貴重な体験だったと思います。

紹介記事が途中で止まっている昨年10月の葉隠訓練
その片鱗を体験してはいたものの、
ロウライト下でのアイアンサイトがいかに不利なものか、
そしてその不利を補うためには何が必要なのかが、
今回のマッチではっきりと理解出来ましたからね。


 上は閉会式の模様です。

と、私の個人的な思惑はともかくとして、
MMSさんにて開催されたPMC2013年度第2戦は無事に終了。
すべての参加者がそれぞれの想いを胸に解散して行きました。

それにしても悔やまれるのは、事前の公式練習会に
タクティカルクラス用のハイキャパを持って行ったにも関わらず、
ヘビーウェイトスライドを載せていたため満足に作動しなかったことから、

「こんな状態で撃っても何の意味も無い」

と安易に断じてサイトの検証を怠ったことに尽きますね。



上はレールドフレーム仕様で作ったマルイ1911に
上記のスライドを載せた状態の画像ですが、
この超絶カッコいいタニオコバ製HWスライドを載せたために
まともにブローバックしてくれなかったハイキャパを放置し、
オープンクラス用のダットガンだけを撃っていたのです。

おかげで人生初の両手満射は果たせたものの、
あの時、すべてのレーンのそれぞれの距離に立って、
アイアンサイトの見え方を確認していれば良かったと、
いつもながらの己の考えの至らなさに恥じ入るばかりでありました(涙)

それでも今回、オープンクラスでは昨年末のPMC13thの結果から
わずか3枚ではあるものの、自己ベストをなんとか更新。

改めて当面の目標を両手撃ちでのクリーン(オープンクラス)と定め、
それが実現出来るまで、タクティカルクラスは封印すると決めました。
アイアンサイトの練習も同時にこなせるほど器用じゃないってことが、
今回のマッチではっきり自覚出来ましたからね(汗)


 画像はMMS-typeD様ブログより拝借。

この翌日、このマッチのために上京していたT2ちゃんと私とで、
石井夫妻のエスコートにより思い出の場所を訪れた件については、
石井名人が素晴らしい写真と記事をアップしてくださっていますので、
未見の方は是非一度ご覧いただきたいと思います。


 画像は石井名人ブログより拝借。

まぁ、あの時代を知らない若人たちにとっては
何の興味も無い出来事でしょうけどね(笑)

と、最後は駆け足になりましたが、
これにて出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記は完結です。

微熱で頭がぼーっとする中で休み休み執筆していたら、
昨日今日と二日がかりの更新作業になってしまいましたよ(泣)
明日はお休みをいただいたので、大人しく療養しますです・・・。

さて、時系列的には次回、葉隠マッチM-2のレポートをお届けするべきなのですが、
4月28、29日の両日に渡り、私の勤務先で開催された
PMC G.B.A.2days参戦記を先にお届けしたいと思います。

このレポートを書くことでPMC関連記事にひと段落つけて、
書きたくてウズウズしっぱなしのマルイ電動UZIについての
いくつかの新たな発見と検証についての内容に着手したいのですよ!
それを書かないことには、葉隠マッチM-2参戦記に取り掛かれませんからね~。

そんなわけで、まだまだネタが盛りだくさんの当ブログ、
今後もお付き合いのほどを、何卒よろしくお願いいたします!!  

Posted by カズヤ at 23:56Comments(2)シューティングマッチ

2013年05月09日

出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記 その2

さてさて、予告どおりの二日連続更新ですが、
今回は動画を中心としたレポートのお届けです。

実は一昨日には編集を終えていたのですが、
youtubeにアップ出来ていなかったんですよね(汗)
と、どうでもいい前置きはこれにて終了!

まずは伝説のカップシューター水谷哲也! PMCにおける無冠の帝王矢田雅士!
そしてPMC創始者にして第三代名人石井健夫という超豪華顔合わせ対決!!
トップシューターたちの美しき競演をとくとご覧あれ!



お次はチームMMSのLさんことハマナカさんと、出二夢カズヤの悪友だぶー君、
そして驚異の新人イダッチが並んだタクティカルクラスフリースタイル。
プレッシャーを感じたことが無いと豪語するイダッチの恐るべき射撃に注目です。



こちらはナカジマさん、私、コイケさんのタクティカルクラスフリースタイル。
4メートルラインに立った瞬間に負けを悟った
(その理由は次回書きます)涙の一戦をご覧ください(泣)



そしてそして、ケイコ姉さん、T2ちゃん、イダッチのアンビデクストラウス。
ベテランシューター2人を向こうに回したイダッチの
新人らしからぬ落ち着いた射撃に空恐ろしいものを感じます(汗)
それにしてもT2ちゃんのガントラブルがあまりにも悲しい一戦でした・・・。



個人的には今大会のベストバウトに推したい一戦がこちら。
驚くべき射撃センスをお持ちのMMSオーナー坂見さんに、
タクティカルクラス最強の一角を担う今村さん、
そして毎回あと1枚に泣かされている石井名人の豪華な顔ぶれ。
3人の気迫漲るシューティングは、動画を見返しても鳥肌が立つほどです。
特に今村さんの! 満射にかける執念がッ!! 最ッ高にカッコ良かったんですよ!!
も~私、今村さんの大ファンになっちゃいましたもんね!



私にとっては兄弟子に当たる永遠のハイマスター(失礼!)こと石田君に、
初代名人モウリさん、無冠の帝王矢田ちゃんというプレート職人の競演。
石田君の見事な満射が見どころです。



そして今大会のハイライト。オープンのフリースタイルを満射で終えた
ナカジマさん、ササキさん、矢田ちゃん3人の名人位をかけたこの日の最終試合です。
いずれ劣らぬ射撃の達人たちによる見事な技を、じっくりとご覧くださいませ。



サ・サ・キ・さん、本当に惜しかったですよねー!!
でもこのね、もうちょっとで名人誕生という瞬間の、
会場にいるシューター全員の一体感といったらもうね!

競技を見守るすべての参加者が成功を祈って見守る空間は、
極限の緊張に満たされながらも、最高に居心地の良い場所だと思います。
ああ、早く次の試合に出場したいものですね!! 



さて、今夜の更新はここまでなのですが、
出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記、
次回もう1回だけお付き合いいただいての完結予定です。

陽の差さない地下レンジでのマッチで何が起こったのか、
そこで得た教訓とは何なのか、そのあたりを書いてみるつもりです。  

Posted by カズヤ at 02:03Comments(4)シューティングマッチ

2013年05月07日

出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記 その1

先月28日からの、それもゴールデンウィーク中という超絶繁忙7連勤で
すっかり体調を崩し、今も頭痛の痛みに耐えつつキーを叩いている始末。

この三日間もせっかくの休みだというのに、
ひとつも銃をいじらず寝込んでしまいました・・・
IDPAとアンリミに向けた準備をしたかったんだけどなァ(涙)


 2013.3.23Keiko&Takeo Ishii

そんなことはさておくとして、去る3月23日に開催された
PMC2013-02 MMS TOKYO NIGHTの模様を、
今更ながらレポートしたいと思います。

PMC創始者である石井名人のブログに、
リザルト含めた素晴らしいフォトレポート
とっくに上がっておりますが(汗)
出二夢カズヤ視点でのこの日の模様をお届けいたしますので、
お付き合いいただければ幸いでございます。

この日の私は仕事が休みの日だったのですが、
朝一番から神保町のSATマガジン編集部にお邪魔して、
最新号の配本作業のお手伝いからスタート。


 ※画像はこちら神保町交差点前編集部ブログより拝借

石井名人とケイコ姉さんに段取りを教わりつつ
最新号をてきぱきと荷造り作業。

ちなみにSATマガジン編集長の浅香さんは、
私がコンマガライター時代に大変お世話になった大恩人なのですが、
そのあたりはまた項を改めて書いてみようと思います。


 二十数年前、WPPスキーツアー時の貴重な写真。左から浅香さん、私、武蔵さん

すべての梱包作業を終えた後は、
自らの職場に新刊を届けるため秋葉原に移動。
職場のシューティングレンジで最後の特訓開始です。

前日ほとんど徹夜だったという石井名人から、

「とにかく4メートルを外さないように仕上げましょう」

とのお言葉をいただき、ケイコ姉さんと二人、
4メーター4秒6発をひたすらに繰り返し撃ち続けました。

その間石井名人はレンジ横の在庫置き場ですやすやと仮眠。



「銃声が聞こえる環境が一番良く眠れる」

とおっしゃっていましたが、確かに良く寝てましたよね(笑)

その後ケイコ姉さんも椅子に座って船を濃いでおられましたが、
日々のお仕事に加えてのマッチの準備、本当にお疲れ様でございます。


 椅子でうとうとする姉さん。

この日の私は、PMC名古屋大会にてデビューを飾ったハイキャパカスタム
The Red valleyを引っさげての参戦。

名古屋から帰って以来のほとんど毎日の撃ち込みにより、
長年の相棒のようにすっかり手に馴染んでいました。


 画像は名古屋入り直前の状態。

特に4メートルからの4秒6発についてはT2ちゃんの指導の下、
両腕がおかしくなるほどの練習を重ねて来たので、
この時点では外す気がしないだけの自信を持つに至っていました。

姉さんとの練習でも、いったい何度繰り返し撃ったかわかりませんが、
ただの1発も外しませんでしたからね(ん? 1回くらい外したかな??)。

さらには、これも石井名人がブログで書いてくださいましたが
3月20日にMMSさんで行われたステージの確認と事前練習会にて、
両手撃ちでの初満射を果たしていたため、
かつてないほどの自信を持って大会当日を迎えていたのです。


 初めての満射を果たし、皆様の祝福を受ける出二夢カズヤ。

勤務先での最終調整を終え、当ブログでお馴染みイダッチに
石井名人の昔の同僚さんであるタナベ選手も合流して、
いよいよ本戦会場のMMSさんへ移動。

既に到着していたPMC常連メンバーの皆様と挨拶を交わし、
葉隠予備校以来すっかり馴染みの地下フロアへ。



今までのPMCには無い、陽の差さない薄暗さの中での試合が、
参加者たちにどのような影響を与えるものか知れませんでしたが、
いずれにせよ事前練習で満射を果たしていた私には、
この時点で何の不安もありませんでした。

と、やっと導入部を終えたところで今回はここまで。
どうにも頭が痛くて、休み休みキーを叩くもこれが限界でした(泣)
明日体調が回復したら、頑張って続きをアップいたしますね。

ところで前回までの名古屋大会レポートに、
私のリザルトを掲載するのをすっかり忘れておりました。



まずはオープンクラス。
まったく練習出来なかったにせよ、オープンでこれは酷いですね・・・(涙)
特にアンビは、ダットサイトの高さが変わったことで完全にお手上げ状態。
ダットを探しているうちにタイムオーバーといった体たらくでした。



そしてタクティカルクラス。
4メートルをクリーンしちゃって自分でびっくりしたものですが(笑)
その後はご覧の通りの外しっぷりでございますよ。

なにしろオープン、タクティカル共に、
アンビの練習を本当に一度もやって来なかったのが
はっきりと成績に現れていますよね。

先日のPMCGBAを終えてからは
少しずつアンビ練習を始めているのですが、
どうやって撃てば良いのかまったくわからない状態で、
試行錯誤しながら撃ち方を探る日々を送っております。

ま、まずは本番での両手撃ちクリーンが目標なんですけどね!
チッキショーッ!!(小梅太夫)  

Posted by カズヤ at 23:27Comments(2)シューティングマッチ

2013年04月30日

出二夢カズヤのG.B.A.2days参戦記 予告編

また予告編かーい!?

はい、ツッコミは甘んじてお受けいたしましょう!
今年はシューティングイベントが多過ぎて、
更新がまったく追いつきません!!(汗)

と、毎度の言い訳はさておくとして、
ゴールデンウィーク初っ端の28、29日の両日、
私の勤務先であるGunsmithバトン アキバ店にて開催された、
THE PLATE MASETRS CHAMPIONSHIPSERIES 2013 第3戦、
Gunsmith BATON AKIBA“TWO-DAYS”
この大会に参加してくださったすべての皆様に感謝をこめて、
両日最後の記念撮影画像をアップさせていただいた次第です。




画像をクリックすると、高解像度の画像が別画面で開きます

皆様の笑顔が大会の雰囲気を物語っていますよね!

そして、食事も水分補給も無しにすべての試合を仕切って下さった、
石井健夫名人とケイコ姉さんのお二人に心からの感謝を!


 本当に素晴らしいご夫婦です

皆様には手狭なレンジで窮屈な射撃を強いてしまいましたが、
その狭さゆえに独特の緊張感が生まれていたようにも思います。



シューティング界の将来を背負ってくれそうな
若手シューターの参戦も心強い限りでしたし、
私が言うのも何ですが、本当に素晴らしい大会でしたよね。



個人的には、一応自己ベストは伸ばせたものの(多分ですが…)、
まったくもって納得の行かない内容に終わってしまい、
己の未熟さを改めて思い知らされる試合となりました。

現時点では大分頭も冷えましたが、
試合終了後はもう悔しくて悔しくて!!


 二階建てプレートに戸惑われたことと思います

でもそれって、本気で練習に取り組んでいたからこそ、
あれだけ悔しかったということなのでしょうね。

もうすぐ48歳にもなるというのに、
こんなにも瑞々しい感情を抱けるというのは、
これは人間的に成長していない証拠なのでしょうかね~(笑)

ともあれ、今回は皆様へのお礼と開催のご報告ということで、
後日改めて詳細なレポートをお届けいたします。

まずはMMS TOKYO NIGHT参戦記からです!
あの大会もまた最高にドラマチックでしたからね!!

全力で執筆いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ!  

Posted by カズヤ at 00:14Comments(0)シューティングマッチ

2013年04月27日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 その2

さてさて、予告通りの1日2回更新でございますよ。

夕方のアップから今まで何をしていたかと言えば、
来る28、29日の両日に私の勤務先で開催される
PMCシリーズ2013 第3戦に向けて、
愛銃の清掃とグリップ加工を行っていた次第。
いつもながら充実した休日を過ごさせていただいておりますです(笑)


 2013.3.3Keiko&Takeo Ishii

そんなことはさておき、PMC名古屋大会の第1試合。
伝説のカップシューター水谷哲也vs
シューティング歴15ヶ月の出二夢カズヤ。
あのプラチナカップを支えた2人の時を超えた初対決!

なーんて、ちょっと言ってみたかっただけなのですが(汗)
オープンクラスでのその模様をどうぞご覧くださいませ!



初っ端の4メートル4秒6発、二人揃って6枚目を落としているのが
さすが長年の友人といったところですが(笑)
そこから先の哲也君は見事のひと言。
残り47枚を当然のように切って落として見せています。

隣の私はと言えば、ご覧の通りの有様だったわけですが、
マッチ前夜にようやく調整を終えたばかりのガンで、
まともな練習がほとんど出来ないままでの参戦とあっては、
こんなところが妥当といったものでしょう(涙)

続いては、タクティカルクラスでの石井名人との射撃です。



ダブルエントリーが無謀な挑戦であることは百も承知だったのですが、
なんとここで4メートル4秒を2回続けてやっつけているのです。

後方でスコアをつけてくださっていたケイコさん曰く、

「カズヤさんタクティカルの方が向いてるんじゃないのー?と思った」

とのことですが(笑)どうやら単なるマグレだったようで、
その後が惨憺たる有様だったのは動画の通りでございますね~。


 スコアをチェックするケイコさんの凛々しい後姿

そしてそのケイコさんと石井名人による
オープンクラスのアンビでの競演がこちら。



見ているだけで息詰まる緊張感が伝わって来ますよね!
それにしてもこのお二人、本当に絵になる夫婦だとは思いませんか!!

お次は哲也君とモウリ名人のアンビ対決。



精密機械のように淡々とプレートを倒していく二人に、
思わず言葉を失う動画となっていますよね。
私もいつかこんな風に撃てる日が来るのでしょうか・・・
しかしてっちゃんは実に惜しかった!!
でも彼、ニューカマーでこのスコアなんですよね(汗)

そして最後の動画は、ハブアタックさんこと小林7代名人と、
日本シューティングマッチの最高峰であるJANPS主催の
おしょうさんこと村松氏によるアンビの競演です。



村松さんはこの日唯一、アイアンクラス初挑戦での健闘で、
オープンで29枚だった私と較べるまでもなく、
この成績を出すことがいかに難しいことかがわかります。

それにしても流石なのは孝三さんですね。
惜しくも1枚を落としたものの、
マッチ1では当然のように48枚を倒しており、
連続的中75枚はぶっちぎり文句無しのこの日の優勝者でした。


 厳しい目でジャッジを務める第7代名人コウゾウさん

これらの動画の、達人たちの射撃の様子には、
それぞれの距離における間の取り方や撃つタイミング等々、
我々初心者シューターにとって大変貴重な情報が
ぎっしり詰まっていると思います。

成績の伸び悩みに苦しんでいる同輩たちには、
是非じっくり観察して研究を重ねていただきたいところですね。
かく言う私も初心者からの脱出を目指し、
日々研鑽を重ねているつもりです。

この日集まった参加者、数こそ多くは無かったものの、
全員が真剣に射撃を楽しんでいる素晴らしい方々で、
新たな先輩たちと知り合うことが出来たのは大変な収穫でした。

以下、最高の仲間たちの熱い射撃の様子です。













全員を写すことは出来なかったと思います、ごめんなさい。


 休憩時間に全員の愛銃を並べての撮影大会

リザルトについては石井名人ブログにて公開されている通り。
私はオープン、タックともに不甲斐ない結果でしたが、
今回は前述の通り、個人的には実に意義深い大会でありました。

すべての競技を終え、表彰式が行われた後は、
プロスペックデザイン社のトモ長谷川氏ご提供の
素晴らしい商品の数々を、ジャンケン大会にて争奪。



こういう時は大概真っ先に敗退する私が、
どういうわけかサクサクと勝ち上がってしまい、
ほとんど最初に賞品を選択出来る立場になったのですが!
一等賞とも言える美しいブルーのタクレットNがあったのに、
つい先日自前のタクレットを買ったばかりという間の悪さ(涙)

それでも、前から欲しかったサイフォンを選ばせていただきました。


 お宝の山を前に笑顔のてっちゃんと石井君

PMCシリーズ2013の第1戦はこうして無事に終了。
小規模ながら最高に濃密な、実に素晴らしい大会でした。


 この日の参加者と可愛いゲストさん

最後にひとつ、オマケの動画をば。
すべての競技が終了した後、フリー練習の時間があったので、
ここぞとばかりにてっちゃんと並んで撃ちました。
後半のシューティング漫談も含め、お楽しみいただければ幸いです。



一生の記念になる写真を撮ってくださったケイコさんに感謝です!!

それにしても、プラチナカップのスタッフシャツを着た2人が
こうして並んでいる姿は、なかなかに感慨深いものがありますなァ。

全日程を終了し、全員で機材の撤収と会場の清掃を手際よく済ませ、
それぞれに再会を誓って天龍さんを出た後は、
現在地元にお住まいのコウゾウさんにご案内いただき、
今までの人生で最大で最高に美味いエビフライとトンカツのお店に、
石井夫妻と一緒に連れていっていただきました。

その様子は石井名人ブログに素晴らしい記事がありますので、
未見の方は是非ともご覧になってくださいませ。



上の画像は、その巨大なカツの写メを撮る我々です。
なんとも今風でちとお恥ずかしいですな(汗)

素晴らしい食事の後は三重に帰るてっちゃんを見送り、
コウゾウさんのボルボで名古屋駅まで送っていただきました。
コウゾウさん、その節は本当にお世話になりました!
お土産に頂戴したカレー、美味しかったです!!


 今度はシャッター切るのが遅かった!

石井君のおかげで無事に帰りの座席も確保出来、
21時8分の新幹線で帰路についた石井夫妻と私。



石井君、さすがにお疲れですよね。

それでも帰りの車内、マッチ1で外した1枚を心底悔しがる姿に、
名人の名人たる所以を垣間見たような気がしました。
私もその境地に早く達したいと、今も真剣に思います。
石井君、ケイコさん、これからもどうかよろしくお願いいたします!



新横浜駅でご夫妻に別れを告げ、
地元町田駅に到着したのは23時10分過ぎ。
朝の6時に自宅を出てから、約17時間の小旅行でした。

たった96発のBB弾を撃つためだけに、往復2万をかけての名古屋行。

我ながらアホなことをと思わないでもありませんが、
今はただただシューティングが楽しくて、
時間と予算の許す限りは、あらゆるマッチに参戦したいと思っております。

おしょうさんにも、JANPSへの参加表明しちゃいましたしね!(笑)

今後もあちこちのマッチ会場にお邪魔しますが、
下手くそながらに本気で取り組んでおりますので、
皆様どうか仲良くしてやってくださいませ。



最後にてっちゃんとの記念撮影画像をドンと掲載(笑)
これからも末永くよろしくお願いしますよ!

以上で、出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記は完結です。
序編でひっぱりまくった割りにあっさり目ですみません(汗)

次回はMMS TOKYONIGHT参戦記をお届けする予定ですが、
その前にちょっと別の話題をはさむかもしれません。

  

Posted by カズヤ at 01:40Comments(5)シューティングマッチ

2013年04月26日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 その1

先日行われた“葉隠反省会の反省会”の席上にて、
円卓の隣に座っていらした石井名人とこんな会話がありました。

名人 「もう無理でしょ」

私  「へ? 何が?」

名人 「ブログの更新ですよ、無理でしょ?もう書かなくていいですよ」

私  「いやいや、書きますよ! 書かないわけにゃ行きませんから!」

実際このところ公私共にあまりに忙しく、
ブログの更新に取り組む時間がなかなか取れないのですが、
参加したマッチの模様はすべてレポートするという基本姿勢は
今後も貫いて行きたいと思っておりますので、
気長にお付き合いいただければ幸いでございます。

というわけで、3月3日に開催された名古屋PMC参戦記。
やや駆け足になりますが、ここにお届けいたしましょう。



前日までの激務に加え、2時間ほどの睡眠でへろへろな身体に
眠眠打破とグロンサン強力内服液の二重投与で活を入れ、
始発のバスで自宅を発って新横浜駅に予定通り到着。



午前7時26分、石井夫妻の乗った新幹線のぞみ9号が到着。
ちょっとシャッター切るのが早かった!(汗)



車内に入るなりiPhoneで記念撮影。
いつもながら本当に素敵なご夫妻だと思います。

また、世間知らずの私にチケットの手配から
乗り換えの段取りまで組んでくださった石井名人に感謝です!



ほぼ9時ちょうどに名古屋駅到着。
上のツインタワーが名古屋の駅舎なのかは不明ですが(汗)
ハブアタックこと小林名人に愛車のボルボで出迎えていただき、
懐かしのガンショップ天龍さんに向かいました。



“懐かしの”と書いたのは、今を去ること二十数年前、
某出版社編集者時代に、取材を兼ねた広告営業で、
天龍さんにお邪魔したことがあったからなのです。

お店も周辺の様子もすっかり変わっていましたが、
店長さんは当時のままの雰囲気でビックリしました。

さすがに覚えておいでではありませんでしたが、
駆け出しの編集者時代に快く取材に応じていただいた上、
まったく新しい企画のムック本に広告まで出してくださったご恩は、
今も忘れられるものではありません。

今回再びお邪魔して、ご挨拶が出来た幸運は、
これもシューティングを始めたおかげと言えるでしょうね~。



その天龍さんの店舗の奥に進むと、
ゆったりしたスペースのシューティングレンジに
見慣れた公式プレートが2基設置されており、
ベテランシューターたちによる最終調整が行われていました。





石井名人も到着するなり調整に加わり、
数回のテストで見事にセッティング完了。
いよいよ記念すべきPMC名古屋大会のはじまりです!



今大会主催のT2ちゃんこと水谷哲也氏による開会の挨拶。
親友の立派な姿に胸を熱くして聞き入りました(感涙)



次にPMCの大会創始者である石井健夫名人による挨拶と進行の説明。
いつもながらの巧みな話術で、見事に場を和ませてくれました。



今大会も当然のごとく電磁ロックが導入された完全公式試合。
上の画像はosamuraiさんこと、PMCMMS大会優勝者である
ササキ氏が製作された電磁ロック対応型タイマーです。

こういうのをサクッと作れちゃうって凄いですよね!
電圧と電流の区別も怪しい私は心から尊敬しちゃいます。



そのタイマーの操作と試合の進行はこちらの席で行われました。
モウリ名人発案によるUSTREAMでのネット配信が横浜PCM大会に続いて実現し、
試合の模様を全世界に向けて公開!
個人レベルでこんなことが出来ちゃうなんて、凄い時代が来たもんですねー!!



上画像右下のモニターに映った光景がネット配信されたわけですが、
当日はその事実を忘れて、色々好き勝手しゃべっちゃったな~(汗)

と、そんな最高の環境で開催されたPMC名古屋大会。
その記念すべき一番手のシューターはなんと、
私こと出二夢カズヤと、T2こと水谷哲也君という
プラチナカップ創立メンバーである2人が、
奇しくも並んで撃つことになっていたのです。


 2013.3.3Keiko&Takeo Ishii

本来であればこうはならなかったはずなのですが、
急遽参戦出来なくなった方がいらしたために
この組み合わせが実現したわけで・・・

以下はT2ちゃんのメールですが

プラチナカップ最初のスタッフが並んで撃つ。

この趣味を続けていて良かったとしみじみ思う、

誰かにお願いして、写真をいっぱい撮ってもらおうな(^^)/


まったくね・・・以前当ブログで書いたように、
シューティングマッチなど大ッ嫌いだった私が、
それ故に一度も袖を通さなかったプラチナカップのスタッフシャツを
どういうわけか大切に保管していたのは、この日のためだったのでしょうね。

上のリンクを張るために過去記事を読み返してみたら、
なんとコメント欄でのT2ちゃんとのやり取りで、
いつか一緒に撃とうぜ! と書いているではありませんか。

その“いつか”が実現したという点においても、
この名古屋大会は本当に意義深いマッチだったわけですよ。
ね? 書かないわけには行かないでしょ石井君(笑)

そういった様々な想いが詰まったPMC名古屋大会の模様。
私の不甲斐ない射撃の模様も含め、
画像と動画たっぷりで次回お届けいたします。

更新は今夜の予定!
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ!!  

Posted by カズヤ at 19:22Comments(2)シューティングマッチ

2013年04月06日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 序の5


このところ公私ともに日々が充実し過ぎてブログの更新がままならず、
楽しみにお待ちくださっている皆様には大変申し訳ございません。

何がどう充実しているのかについては追々お話しするとして、
まずは延々続いた序編を完結させたいと思います。

ドラスナさんから届いた素晴らしい完成度のマウント付きフレーム。
この至宝を持ち腐れにするわけには絶対に行きませんので、
いつも以上に精魂込めて、まずはグリップ作りに着手しました。



上の画像は以前作ったグリップの画像ですが、
私のハイキャパはすべてこの形のグリップにしています。



トリガーガードの付け根と下部を追い込むと同時に・・



グリップセーフティーとフレームも
上方に向かって削り込んでいます。

こうすることで、よりグリップの上の方を握れるため、
リコイルのコントロールが容易になる・・はずなんですよね(汗)

まぁリコイルといってもエアガンですから、
ここまでやる必要はさほど無いとは思うのですが、
グリップ前面のエッジの処理だけは、やって損はないでしょう。



これらの加工をひと通り終えたところで、
もうひとつの重要な作業に着手しました。

その内容についてご紹介する前に、
昨年12月にもらったT2ちゃんからのメールをご覧いただきましょう。


さてと、
さらなるスコアアップのために何よりも必要なのは練習だが、
ガンの方も改良してみてはどうだろう?

オープンガンクラスに出場している以上、他人から

「このガンなら上手く撃てるに決まってるじゃん!」

と言われるぐらいのガンを用意するのが道具を使い、
尚且つその改良が許されているスポーツのあるべき姿なのではないだろうか?

そこで、最も速効性のあるカスタムポイントがパームレストだと思うんよ。
なんせこれを付けるとワンハンドシューティングが劇的に楽になる(笑)♪~
どう試してみる?




ただ、今のガンをポリシーを持って使っているのならもちろんする必要はないよ。
んじゃまた。

T2



このメールをもらった時点で既に、
新しいオープンガンを作る決意は固めていたので、
そのプランをここで実行することにしたわけです。

製作にあたって用意したのは「馬のパテ」でお馴染みの
セメダインエポキシパテ。
石井名人が愛用されていると伺って、
以前に東急ハンズで購入しておいた物です。



模型等を長くやっている人間にとっては
非常に馴染み深いエポキシパテなのですが、
今回久々に使ってみたところ、硬化後の硬度が
昔よりも若干マイルドになっているように感じました。

二十数年前、あのMGC製93Rのグリップに盛り付けたら、
本当に金属のように硬くなって、まったく削れませんでしたからね~。

ともあれこの馬パテを使い、
主に石井名人ブログに掲載されている画像を参考にして、
見よう見まねでパームレストを製作してみました。



なんとも酷い造型ですが(汗)
まずは盛るだけ盛って硬化させ、
手に合わせての微調整を繰り返して行きます。

かろうじてパームレストの形になったところで、
一旦すべてのパーツをくみ上げてみました。



見てくれは未完成もいいところですが、
マウントとエイムポイントの存在感が圧倒的で、
既にただならぬ迫力がムンムンと放出されていますよね。

この状態まで漕ぎ着けたのが3月2日の深夜2時。
マッチ前日の明け方というギリギリのタイミングです。

睡眠もそこそこに1時間早く出勤し、
勤務先のレンジでいそいそと練習を始めたのですが、
信じられないことに、ガンがまともに動かなかったのです・・・

以下はその模様が克明に記録された動画です。
10分あまりの長尺なので、お時間に余裕のある方のみ
ご閲覧いただければ幸いです。



まったく、マッチ前日はどうしていつもこうなんでしょうねぇ(涙)

絶望的な気分のままにその日の勤務を終え、
帰宅するなりガンをバラして原因の究明です。

とても記録を取るような心の余裕など無く、
数時間に渡る苦闘の末にようやくなんとか
まともに動く状態を得ることが出来たのは、
マッチ当日、3月3日の0時を越えたあたりでした。



寝坊の恐怖と戦いながら2時間ほどの仮眠をとり、
史上初のPMC名古屋大会、本番当日の朝を迎えたのです。



以上で名古屋PMC2013-01参戦記の序編が完結。
次回からいよいよ参戦記本編が始まります!

って、タイムリー性皆無もいいところでごめんなさい。

明後日は葉隠マッチM-2に参戦するというのに、
MMS TOKYO NIGHTの記事も全然書けてない・・・(汗)

なんとか更新頑張りますので、
どうかお付き合いのほど、よろしくお願いいたしますです~。  

Posted by カズヤ at 01:35Comments(2)シューティングマッチ

2013年03月28日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 序の4

大分手首も楽になって来たところで、
今夜も更新頑張って参りましょう。



T2ちゃんに譲ってもらった貴重なダットサイトと専用マウント。
この、私には過ぎた逸品を載せるガンが、
私のいいかげんな自作カスタムではあまりに役不足というもの。

T2ちゃんの意見も仰いだ結果、今まであこがれていながら
購入するまでには踏み切れずにいた、
フリーダムアートさんのハイキャパ用アキュコンプA3を
震える右手人差し指でポチっと購入(笑)


 画像はフリーダムアート通信様より拝借

そして重要なインナーバレルとチャンバーパッキンは、
2012年のジャパンスティールチャレンジ会場にて、
マック堺さんから購入しておいた「まこりんバレル」を投入。



T2ちゃん曰く、

アキュコンプとまこりんバレルのコンビは、
お金で買えるものでは最強だと思っている。


とのことなので、何の不安もありません。

肝心のハイキャパ本体については、
以前からもう1挺作るつもりで集めていた・・
というか、常に3挺分くらいの予備パーツはあるのですが(笑)
それらを使えば問題なく組みあがる算段でした。

ポチッたアキュコンプが届いたところで、
中身の確認もそこそこにドラスナさんの工房に発送。
もちろんエイムポイントとマウントも一緒です。

まこりんバレルを送り忘れて余計なお手数をかけたりと、
ちょっとしたトラブルもあったものの(汗)
T2ちゃんとドラスナさんの綿密な打ち合わせによって、
貴重なマウントがアキュコンプのフレームに取り付けられたのです。

以下はドラスナさんからのフレームが届いた後で
T2ちゃんとやり取りしたメールの転載ですが、
マウント取り付けがいかに大変な作業かが良くわかる内容なので、
興味のある方は是非ご一読いただきたいと思います。

マウント取り付けは、ガンのカスタムで
特に精度にこだわらなくてはならないポイントだから、
ガンの事がよくわかっている機械屋さんにお願いしないとならない。
ドラスナさんは私の知る最高の適任者で、だから彼にお願いしたのよ。

まずはマウント自体の直角平行を測定し、
どれ程の精度で作られているのか確認するところから始まり、
シャシーの精度も確認し、加工工程を作成する。
どこをどれだけの精度でどれ程、どうやって加工するのか
プランを立てるんだけど、これが一番大変で、時間が掛かる。
この部分はドラスナさんをアシストできるので、
電話で話し合って工程を考えたよ。




さて加工工程が決まれば、頭の中に一連の映像、
つまりイメージが出来上がる。
それができてやっと作業にかかれるわけだ。
カネちゃんも同じだろ?(笑)

で、工作はひたすら慎重さが求められる。
なんせ人から預かったモノ。
しかも大抵は高価でレアなモノだから絶対失敗できないのだ。

それに穴を開けたり削ったりするのは本当にプレッシャーが掛かる。
さらにマウント取り付けは精度が命だからシナモノをバイスに
精度よく固定する事から最大の集中力が求められるのだ。
出来上がったらクタクタよ。

(中略)

んじゃ、新しいガンでまずは両手撃ちでクリーンしてくれたまえ。
それがドラスナさんに対する最高の敬意と感謝になる。
健闘を祈る。

T2




どうです? これで燃えなかったら男じゃありませんよね。

ドラスナさんからの宅急便が届いた2月18日。
素晴らしい仕上がりのマウント付きフレームを使い、
大急ぎでカスタムガンの製作に着手しました。

と、出勤前更新ここまでです(汗)

名古屋PMC2013-01参戦記の序編は次回完結。
いよいよ参戦記本編に突入します!
  

Posted by カズヤ at 10:36Comments(6)シューティングマッチ

2013年03月27日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 序の3

腕の痛みの件では皆様にご心配いただきまして、
大変に恐縮している次第であります。

今も痛みは残っているのですが、
こんな状態になるほどの練習を重ねて試合に臨んだという
その事実にちょっと満足している部分もありまして。


 試合前の朝練でのひとコマ

さすがに今日は練習を休みましたが、
早く撃ちたくてうずうずしているこの気分を、
悪いものではないなと思う、アホな私でございます(笑)

さてさて、話しの先を急ぎましょう。

愛用のC-MOREレプリカが使い物にならないことが判明し、
新たなダットサイトをどうするべきかと頭を抱えたところに、
T2ちゃんから下のようなメールが届きました。

あーあー、コホン、えー、
出二夢様の次期ダットサイトが決まりましたので発表いたします。
審査員はハブアタック様、ドラゴンスナイパー様、
そして僭越ながら私、T2です。
さて数ある候補の中から全員一致で選ばれたのは~♪
ジャジャジャジャーン♪
♪Aimpoint Comp Cでーす♪
パチパチパチパチヒューヒュー♪

同時にマウントも決定しましたので写真をご覧くださいませ。
イチロー永田様の初期戦闘拳銃、モリスカスタムの
ブラックウイドーに付けられていたマウントとほぼ同じモノです。
これならエイムポイントをギリギリ低く付けられます。
最高の選択だと我々は自負しております。



 T2ちゃんのコレクション。凄いのひと言。

さて、マウントの取り付けですが、
神奈川のドラスナ様が引き受けてくださいましたので、
下記の住所まで、フレイムとスライドをセットでお送りください。
(中略)
ドラスナ様は、関東のトップシューターなら
知らない方はいない、有名な機械工でいらっしゃいます。

商品のマウントは一部加工が必要です。
さらにフレイムに対し平行垂直等
高い精度で取り付けなければならないため
ドラスナ様に依頼しましたところ、快諾していただきました。

出二夢様におきましては二度とダットサイトで
道を踏み外して欲しくないとの我々の気持ちを汲んでいただき、
今回のお取引をご成約いただきますよう心からお願い申し上げます。(笑)

T2


実物のエイムポイントとマウントを、
それもT2ちゃんが十数年前にアメリカで買ったという、
今ではまず入手出来ないであろう貴重な品物を、
ここにはちょっと書けない格安の値段で
(それも分割払いで)譲ってくれると言うお話しですよ?

しかも、現役シューターならば知らぬ人のいない
ハブアタックさんとドラゴンスナイパーさんという
超一流のお二人までもが私のために心を砕いてくださったとは・・・
こんな良いお話にいつ乗るか?



そんなわけで(言わんのかーい!?)
T2ちゃんの申し出をありがたく受けさせていただき、
二日後には三重県からの荷物が手元に届いたという次第です。



と、ここで手首の限界が来ました。
現在出勤前に大急ぎでアップしております(汗)

いただいたコメントへのレスも含め、
また今夜更新いたしますね。
  

Posted by カズヤ at 10:24Comments(2)シューティングマッチ

2013年03月26日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 序の2

一昨日の夜にMMS TOKYO NIGHTがあったのですが、
今回はちょっと事前練習に気合が入り過ぎたようで、
昨日の朝から右腕全体が痛み出しておりまして(汗)
キーを叩くのがなかなかに辛いため、
今回はテキスト少なめの更新になるかと思います。

って、前回もそんなこと言っておきながら
けっこうな文章量になってましたが(笑)

さて、PMC名古屋大会の話しを始める前に、
どうしても書いておかねばならないエピソードをひとつ、
今回はお届けしたいと思います。



上の画像は、シューティングマッチへの参戦を決意した私が
2011年に製作した、マルイ製ハイキャパのC-MORE横置きカスタム。



アルミアングル材を切った貼ったして自作したマウントにより、
C-MOREサイトをギリギリ低い位置に設置した自慢の作品でした。



ネットで集めた情報によれば、ほとんどまともな品物が無い
C-MOREレプリカの中で、RD DYNAMICS社の製品が
唯一マッチに使えるクオリティという話しだったため、
1万6千円という価格にびびりながらも思い切って購入。



手元に届いた現物のシャープで明るいダットを見て、
よーし、これで頑張るぞ!! と決意も新たに
前出のハイキャパカスタムを作り上げたのです。



そこから時は流れ、2013年つまり今年1月のこと。
私の勤務先であるGunsmithバトンアキバ店にて
毎月第3土曜日に開催されている、石井名人主催による
シューティング練習会&PMC形式記録会での出来事でした。


 画像はCO stone君ブログより拝借

上画像でかぢや君のベレッタを鋭く構えるのは、
ハイマスターの称号を持つ若手シューターCO stone君。

あの衝撃のポロリ事件で非常に痛い目を見た教訓から、
スライド先端部のコンペンセイター風パーツを、
リコイルスプリングガイドにネジ止めするという
強引な加工によって強度問題を解決。





マッチに使うにあたっての不安がすべて解消され、
ついに完成を見た自慢のハイキャパカスタムを、
彼が撃ってみたいと言ってくれたことから、
とんでもない事実が発覚することとなったのです。

以下、当時の心情がストレートに書かれている、
その日の夜に出したT2ちゃんへのメールをご覧ください。

僕のガンに関する衝撃の事実が発覚してさ~。
(中略)
CO stone君が僕の横置きC-MOREを撃ってみたいって言うから、
ちょっと貸してあげたのよ。
凄く撃ちやすい!って言ってバシバシ当ててたんだけど、
ダットサイトが…って、言いにくそうにしてんのよ。
で、次に石井君が撃った時に、

「このダットサイトはひどいですね!」

って、「C-MOREのパチ物は大概酷いけど、これは最悪ですよ‼」だって。
いや~ショックだったよ。丸一年使って来ちゃったんだからねー。

しかし参ったよ、ダットサイト…
石井君に言われてじっくり観察したら、プレートが2割くらい縮んで、
しかもちょっと下に下がって見えてたのよ。
0.7倍のスコープですよ!とは石井君の弁ね。

それと、ダットでプレートのふちをぐるっとなぞるように動かして見たら、
レンズ越しのプレートがぐわんぐわんと歪みまくって…
CO stone君のタスコのチューブタイプを覗かせてもらったんだけど、
視界がめっちゃクリアーで歪みもなくて、ダットも凄くシャープなのよね。
もうね、ショックが大き過ぎて放心状態でした。
ダットサイト、買い替えます…


もうね、思い出してもどんより気分が沈みますよ(涙)

具体的には、下イラストのような見え方になっていたのです。



上の方の画像でもわかるように、レンズがかなり青いのは、
ダットサイトはこういう物なんだろうと考えていたのですよね。

それが、CO stone君や石井名人の実物ダットサイトを
覗かせていただいたところ、それはもう明るくて視界が広くて、
信じられないくらいに狙いやすいではありませんか!

こんな酷いクオリティのレプリカサイトを、
1万6千円という値段だけの判断から有り難がって、
それも1年の間まったく疑問にも思わずに使っていたとは・・・
己のあまりの不見識さにあきれ果て、
がっくりと脱力してしまいましたよ。

と、ここまで休み休み書いたのですが、
本気で右腕が上がらなくなって来たので、
今夜はこれにて一旦終了とさせていただきます。

明日は早番なので、帰ったら続きを書きますね。  

Posted by カズヤ at 00:34Comments(11)シューティングマッチ

2013年03月24日

出二夢カズヤのMMS TOKYO NIGHT参戦記 予告編

あれ? 名古屋PMC2013-01参戦記はどうしたの??

と、思われていらっしゃる方は多いことと思いますが、
あの大切な試合のレポートをすっ飛ばすようなことは
決していたしませんのでご安心ください。

今回は本日のMMS TOKYO NIGHTに参加された皆様への感謝の気持ちと、
惜しくも参加出来なかった多くの方々に向けて、
本当に素晴らしい大会だったということをひと言だけでもお伝えしたく、
こうして帰宅するなりキーボードを叩いているわけです。



上は今回のステージとなったMMSさんの地下1階特設レンジです。

実際は画像ほどの暗さではありませんでしたが、
今まで経験したことのない環境でのシューティングは
過酷でありながらも、非常にエキサイティングな体験でした。



またしても分をわきまえずにダブルエントリーなどしてしまったもので、
準備に追われて皆様全員の射撃を拝見することが出来なかったのですが、
タクティカル部門最強シューター、今村さんの気迫漲るシューティングに、
心が打ち震えるような感動を味わわせていただきました。


 画像中央 PMC13thでの今村さん

勝手にお名前を出してしまって大変に申し訳ないのですが、
あの最後の瞬間は全身に鳥肌が立つほどの衝撃的な光景でした。
今村さん、本当に、最ッ高にカッコ良かったです!! 
今回初参加の若き新人シューターたちも感動していましたよ!
あー! なんで動画を撮ってなかったかなぁ俺!!(血涙)



感動的な場面がそれだけでなかったのは言うまでもありませんが、
上述した光景の詳細はもちろんのこと、
すべてのギャラリーがギャーッとなった(笑)
ササキさんの神がかり的シューティングの模様は
バッチリ動画に撮らせていただいております!

ササキさん、あの瞬間を皆さんに公開しちゃってもよろしいですか??

と、自分の結果も含め、今も興奮冷めやらぬ
MMS TOKYO NIGHTでの極上体験は、
名古屋PMC2013-01参戦記をきっちり完結させてから
全力で執筆いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ!



最後に、大会前日のオーダー製作で
ほとんど徹夜だったという主催の石井名人、
Gunsmithバトンアキバ店シューティングレンジで仮眠をとるの画。

石井師匠! 今回も素晴らしい大会をありがとうございました!!
今後ともご指導よろしくお願いいたします!!!  

Posted by カズヤ at 03:13Comments(3)シューティングマッチ

2013年03月12日

出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記 序の1

今日(11日)はガッチリ更新しようと思っていたのですが、
朝9時に起きてからつい先ほどの深夜0時まで、
食事とトイレの時間を除いてず~~~っとハイキャパをいじっていたら、
右手首が痛くてキーを叩くのが非常に辛く・・・(汗)

今回は短めの記事でご勘弁いただきたいと思います。



2012年度の目標だった80枚越えをひとまず達成した今、
いよいよ両手撃ちでの48枚クリーンを目指す決意を固めた私は、
PMC13thでのあの感覚を忘れないうちにとの思いもあり、
それまで以上に勤務先での練習を積み重ねました。



早番の日は1時間早く出勤し、遅番の日は閉店後に居残り、
はたまた休憩時間にはイダッチを誘って、
4メートルからの4秒6発だけを、ひたすらに撃ち続けたのです。



ここまでの画像は、練習を撮影した動画からのスクリーンショットなのですが、
その動画本体を貼っておきますので、よろしければご覧くださいませ。
何も得るところはありませんので念のため(汗)



ずーっと同じ位置から動いていないのがおわかりいただけますよね。
他の距離を撃たず、何故4メートルだけに打ち込んでいたかと言えば、
出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その1を読んでくれたT2ちゃんから、
以下のようなメールをもらったからなのです。

カネちゃん、まいど~。
ブログ見たよー。更新お疲れ様。

エアガンシューティングのビギナーが書いた試合のリポートで、
これ程深いモノは今まで読んだ事がないねえ。
例え朋ちゃんや石井君でもこれは書けない。それほど素晴らしい。
カネちゃんのブログは多くの初心者のバイブルになる可能性があるよ。
これからも楽しみにしている。


さてさて、プレイト両手撃ちクリーンの目標と練習方針が決まり
4メートルステイジの練習に勤しんでいる今だから、カネちゃんに言える事がある。
今までのメールで前振りはしてあるけど、そろそろ現実をちゃんと伝えたい。
もう初心者を卒業しなければならない今、練習における心構えでもある。

先日のPMCでのカネちゃんの真のスコアは4枚であり、81枚ではない。
プレイト競技連続ヒット4枚。
これがカネちゃんの成績だ。
そこでだ、81枚の達成感は大切にしつつも、
これからは連続ヒット枚数を最重要ポイントとして意識しよう。

まぁ今のカネちゃんなら受け入れられると思う。
プレイト競技ではミスした時点でクリーンに対する莫大なプレッシャーは消える。
そんな状態でいくら上手く撃っても意味がないのだ。
両手撃ちクリーンの目標を掲げた以上、
総合ヒット数で成績を語るのは自己欺瞞になりやすい。
これからは連続ヒット枚数で成績をつけよう。
PMCのスコアシートにも石井君の真意が現れていると思う。
一番最後に記入された連続ヒットの数字が貴方の本当の成績だと言いたいのだ。

そんなわけで、カネちゃんの最新記録は現時点でたったの4枚だ。
これからは連続ヒット枚数を伸ばすというプレッシャーの中で練習して欲しい。
7メートルステイジの1回目までクリーンし続け、
2回目の6枚と対峙するときプレイト競技の真の楽しさが味わえる。
それはそれは素晴らしい世界だよ。体験したいだろ?

健闘を祈る。

T2


ちょっとほめ過ぎなのはともかくとして(汗)
このメールを読んだことで、それまで漫然と聞き流していた
トップシューターたちの言葉の意味がようやくわかりました。

あれは昨年夏の横浜PMC12thだったでしょうか。
マッチ1の序盤で惜しくも1枚を外してしまったLEMサプライの矢田社長が、

「ああ、もうどうでも良くなったんで後は気楽に撃ちました」

とおっしゃっていたことが、ここに来てようやくピンと来たのです。

たった1枚外しただけなのに、どうでもいいってどういうこと??

当時の私はまさに、「そんな風に考えていた時期」だったわけですよね(笑)

あらゆる距離でまんべんなく外す私には、
当てれば当てるほどプレッシャーが高まるということなど、
漠然とわかった気になっていただけで、理解出来てはいなかったのです。

7メートルステイジの1回目までクリーンし続け、
2回目の6枚と対峙するときプレイト競技の真の楽しさが味わえる。
それはそれは素晴らしい世界だよ。体験したいだろ?


したいしたい! 絶対そのステージに立ってみたい!!

シューティングに対するモチベーションが激増した瞬間です。

そして、上のメールの前にT2ちゃんから受けていたアドバイス。

さて、今後の練習メニューだが、

1、だいぶクリーンできるようになってきたので、
今度は毎回3.8+-0.05秒の範囲内で撃てるようになろう。
それとは別に20回連続クリーンできたら、5メートル以降のステージを撃っていいよ。
ただし、外したそこで止めて4メートルからやり直す事。
プレイト競技は何枚連続ヒットできたかが最重要ポイントであり、
それが少なければ例え95枚倒しても意味はない。
外して緊張感が切れた状態で続けてもダメだよ。


これをひたすら忠実に実行しているので、
4メートル4秒6発だけを撃っていたというわけなのですね。

射撃センスに乏しく、ドジでのろまな亀のような私ですが、
ひたむきに積み上げることで、多少の進歩は得られるようです。

現在の最高記録、14回連続クリーン。

次の名古屋大会までには、20回クリーンを達成したいところですね~。

と、いったところで今回はここまでなのですが、
この記事を最後まで読んでくださった貴方は、
もちろん今月23日のPMC今年度第2戦にエントリーされていますよね??


THE PLATE MASTERS CHAMPIONSHIP SERIES 2013 第2戦
MMS TOKYO NIGHT
3月23日(土)
17:00~22:00
<2部制>17:00~開会式
17:30~20:00 第1部(上限=24エントリー)
20:00~22:00 第2部(上限=18エントリー)

参加費:シングルエントリー
¥3,000 ダブルエントリー¥5,000 ※女性半額

石井名人ブログでも告知されているように、
都合に応じて参加しやすい2部制となっている今大会。
都心で唯一のインドアフィールドとして大人気のMMSさんでの開催というのも、初参加には絶好のチャンスです。

特に葉隠マッチにエントリーしている同志諸君!
あのイチローバリケイドを攻略する技術を身に付けたいなら、
このPMCを撃つことが最短距離だと断言出来ますよ!


 画像は第1回葉隠予備校の様子

ハンドガンを制する者は、長物も制するのです。

本物の射撃力を身に付けたいなら、参戦必須!!
何度も言うけど、私も出るので大丈夫!
寂しい思いは絶対させませんからね。

ちょっとでも気になった貴方は、
石井名人ブログから今すぐエントリーしちゃいましょう!
極上の体験を保証いたしますよ!!  

Posted by カズヤ at 02:35Comments(4)シューティングマッチ

2013年03月06日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その4

昨夜の記事にさっそく何件かのコメントを頂戴しているのですが、
石井名人からこんなご質問をいただきました。

いつ強欲に書くんですか?

今でしょ!!

というわけで(笑)今回が最後の横浜PMC13th参戦記、
お付き合いいただければ幸いでございます。



午後から始まるマッチ2は、マッチ1での成績が低かった者から
順に撃って行く方式を採用しているため、
早めの撃ち順な私は自分の番が終わった後で、
熟練シューターたちの息詰まる射撃を
存分に観戦することが出来るわけですね。

今回も達人たちの気迫に満ちたシューティングの様子を
バッチリ動画に撮って参りましたので、
是非ともご覧いただきたいと思います。

撮られている方々にとっては迷惑な話かもしれませんが、
これもシューティング界発展のためと思って、
ご容赦いただければ幸いでございますです。

ではまず、わが師である石井3代名人と、
この日初参加で90枚を倒した驚異の新人サトウさんと、
大きな身体に優しい笑顔の鈴木6代名人のシュートをどうぞ。



撮影位置の関係で、鈴木名人のシューティングが
最後まで写せなかったのが心残りですが、
お三方それぞれに異なるスタンスやフォームは
我々初心者にとって大変な資料になると思います。

お次は、私など及びも付かない実力をお持ちの
レディスシューター、ケイコさんと、
かの早撃ち世界チャンピオン、マック堺さん、
そして最強のシニアシューター軍団虎穴堂のタケイさん。
こちらお三方のシュートをご覧ください。



ブザーが鳴る瞬間まで下を向いている、非常に印象的な
ケイコさんの射撃と、制限時間をギリギリいっぱい使って
トリガーを引くマックさんの慎重な射撃。
そして、実は個人的に勇気をいただいている
シニアクラス最強シューター、タケイさんの繊細な射撃と、
こちらも見所満載の記録映像になっていると思います。

そして最後は、かのLEMサプライ社長の矢田ちゃんと、
ハイマスターの称号を持つ実力者、オザワさん。
実質的国内最強シューターであるヨコタさんとの、
名人位をかけたそれぞれの死闘をご覧ください。



画面手前、矢田ちゃんが繰り返す開始前の所作は、
素晴らしく美しいとともに、大変な情報を与えてくれる、
貴重な資料映像と言っても良いでしょうね。
そこに込められた意味と意思とが、
私にもぼんやりと掴めるようになって来たような気がします。
気がするだけで、結果に繋げられてはいないんですけどねー(汗)

そして、ヨコタ11代名人誕生の瞬間が撮れた(見られた)
というのも、私にとって実に意義深い経験となりましたね。


 表彰式を待つ間、参加者全員で談笑の画

この日、96枚満射を成し遂げられたのは
ヨコタマサキさんただお1人でしたが、
惜しくもワンダウンに泣いた3名の方々の心中は、
いったいどれほどの物があったことでしょうか。

この日トータル81枚の私は15枚ものプレートを外しているわけで、
満射までの道のりの険しさと遠さは想像を絶するものがありますが、
もはや引き返すことなど絶対考えられません。

迷わず行けよ 行けばわかるさ。

ここで引用するのに適切かどうかは微妙ですが(笑)
それがわかる日まで、ひたすらに進んで行こうと思います。



上は表彰式の模様。
この日唯一の満射を果たし、第11代名人となった
ヨコタマサキさんの晴れ姿です。

石井名人いわく、

「彼はプレートマスターなんていつでも取れるのがわかってるのに、
面倒くさいから来ていなかっただけで、それが一桁名人が埋まっちゃったんで
あわてて出場しに来ただけなんですよ。いつでも名人になれた男なんです。」


そんなヨコタさんがこの後、わざわざ私に握手を求めてくれました。

「おたくの社長さんと同じ新潟出身なんですよ!」

と、私がどこに勤めているか、そしてその社長が同郷であることまでを
ご存知でいらしたなんて、めちゃくちゃ恐縮してしまいましたよ(汗)



そして上は、アイアンサイト部門で自己ベストを大幅更新するとともに、
タクティカル部門のトップも獲得して2冠を達成した、
こちらも新潟出身シューターであるタカハシユタカさん。

タカハシさんが第8代名人を獲得した瞬間は
かつての赤羽1stで目の当たりにしていましたが、
いやはや、新潟人の勢いには凄いものがありますね。
うちのシャチョーも毎週本気で撃ってるし、
やっぱり雪国出身の方は粘り強いのでしょうかねー。



表彰式の後は、この大会に協賛してくださった方々からの
賞品授与式となったのですが、
前回の成績を大幅に伸ばしたということで、
不肖私、賞品を頂戴する権利をいただいてしまいました(汗)



数ある魅力的な賞品の中から、フリーダムアート様ご提供の
4mmホース接続キットを選ばせていただきましたよ。
何故なら、2013年のジャパンスティールチャレンジに
エントリーする決意を固めていますからね!

この記事を書いている今、
既に新型リリースバルブも購入済みですし、
今年も可能な限りのマッチに顔を出しますよ!!



全日程が終了したところで、運営スタッフの皆様にお願いして
記念写真を撮らせていただきました。
いつも最高のステージを提供していただき、
本当にありがとうございます。

もはやPMCという競技は、
私の人生から切り離せない存在となりました。
今後も末永くお世話になると思いますので、
何卒、なにとぞよろしくお願いいたしますです。

同じ生きがいを持つ仲間たちに別れを告げて外に出れば、
いつも以上の充実感に満たされた身体には12月の寒さも心地よく。
和田町駅でひとり電車を待ちながら、
T2ちゃんにこの日最後の報告メールを打ちました。

全日程が終わって、今は和田町の駅にいます。
最終結果はね、44 37 81 ってことだったよ。
両手撃ちで44枚なんて、練習で一度まぐれが出たかなってくらい、
僕にとっては優秀な成績だからねェ。

T2ちゃんのアドバイスを実行したことで、
石井君が言っていた最後まで狙えっていう言葉の意味も
ちょっとわかったような気がしますよ。
まぁ、まだ気のせいってレベルだけどね(笑)

前回から大幅に成績アップしたってことで
賞品までいただいちゃって、今日は本当に良い一日だったよ。

あ〜、早く練習したくてたまらんぜ!

そうそう、JANPS主催のおしょうさんとご挨拶が出来たよ。
掛川にも来てくださいだって!
もっと腕を磨かねば‼

それと、石井君に聞いたぜぇ?
名古屋でPMCをやるんだって?
コウゾウさんと企んでたのはこの件だったんだね。
成功を祈ってるぜ…って言うか、
何とか参加出来ないかな〜なんて思ってるとこだよ(笑)

ともあれ、今日の感覚を忘れないようにひたすら腕を磨くので、
これからも見守ってやってちょうだいね。

今回は本当にありがとう!
名人目指して頑張るぜ‼

カズヤ


今回も返信はすぐに届きました。

両手44枚は大したものだねぇ。
次は、両手撃ちクリーンを目指そう。アンビは後回しでいいよ。
今回の試合では三つのタスクだけに意識を集中して撃ったけど、
暫くそのタスクに磨きをかけて欲しい。
んで46枚まで迫ったら知らせて欲しい。新しいタスクを知らせるよ。

以上は今後の練習でコンスタンツに40枚以上撃ててる場合の話だ。

次にもし二度と40枚以上撃てなくなったら
その場合も知らせて欲しい。理由を説明するよ。

カネちゃんがどっちになるか、予想できないけど、
どちらにも打開策があるから、まずは三つのタスクを全力でやってくだされ。

ところで、JANPSの村松君と話ができたのは良かった。
知り合いは多いほうがいいよな。二人で撃ちたいねぇ、
が、その前にジャパンスティールを一緒に撃とう。楽しみにしてるよ。

さて名古屋の PMCだが、いかにも私が主宰で開催するよ。
今会場を探しているところだ。
自分でやると決断したきっかけは、カネちゃん君だよ。

カネちゃんが私に影響を受けているように、
私もカネちゃんに影響を受けているんだよ。
カネちゃんの一生懸命な姿に触発されて、
自分でも何かしなくてはならんと思ったのさ。
もし名古屋まで来てくれるのなら大歓迎だよ。また飯を食おう。

ともあれ、今晩はたっぷり充実感に浸ってくだされ。
他の誰ででもない、カネちゃん自信が勝ち取ったプライスレスな心地を。

T2


多くのトップシューターの尊敬を集めているT2ちゃんのような大物が、
私ごときビギナーシューターに影響を受けているだなんて、
俄かには信じ難いところではあるのですが、
JSC2012の会場で二十数年ぶりの再会を果たしたあの時に、
お互いが掛け替えのない存在であることに改めて気付いたのです。


 JSC会場での一葉。画像はイチローさんブログから拝借

若い読者諸君よ、生きがいを同じくする友達ってのはいいもんだぞ!
今、一緒に遊んでいる仲間との関係を大切にすることをオススメしますよ。
なんて、ガラにも無いことを書いちゃうほどに、
最近は感動の連続を味わっているものでね~(笑)

と、最後にちょっと話しが逸れましたが、
これにて出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記を
完結とさせていただきます。

長い長い日記に付き合わせてしまったようで、
なんだか申し訳ないような気もするのですが(汗)
私が体験しているシューティングの楽しさを
なんとか皆様にお伝えしたくて、ただその一心で書いております。

私の記事をお読みになって、少しでも興味を持ってくださったなら、
是非、こちらの世界に飛び込んで来てください!
射撃のアドバイスはほとんど出来ませんが、
会場でひとりぼっちにさせるようなことはしませんから、大丈夫!
いつでも気軽にコメントやメッセージをお寄せくださいね。

さて・・・ようやくひと区切りついたところで、
次はどのネタを書けばいいやら迷っております。

取り急ぎ、葉隠予備校についてのお知らせがありますので、
明日の夜あたりにプチ更新しようと思います。

もーホント、時間が足りなくて困りますよー!!  

Posted by カズヤ at 00:20Comments(3)シューティングマッチ

2013年03月05日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その3

風邪なのか何なのかよくわからない体調不良により、
更新を随分と休んでしまいました。

当ブログを楽しみにしてくださっている皆様には
大変に申し訳ございません。

一部の方々からご催促をいただいておりました、
横浜PMC13th参戦記の続きを、ここにお届けいたします。
ちょいとタイムリー性に欠てしまいましたが、
お付き合いのほど、よろしくお願いいたしますです。



マッチ1を撃ち終え、待合室に戻った私がまずしたことは、
T2ちゃんへのメールでの結果報告でした。

以下、そのやりとりをご覧ください。

うお~いT2ちゃん!
まずは48発を撃って来たぜ!
当然のごとくクリーンは出来なかったけど、
全力でダットに集中して撃ったおかげか、
人前では一度も出来なかった40枚超えに成功したよ!
目薬も買ったし(笑)呼吸も意識して撃ったよ。
足はガクガク震えたけど、落ち着いて撃てたんじゃないかと思う。

さあ、後は午後のアンビだ!
また後で報告するぜ!

カズヤ



おっしゃー!我が事のように嬉しいね。

アンビはダットが揺れまくるから、真ん中を狙い過ぎないほうがいいよ。
ダットがプレイトに乗ったら度胸一発強気でトリガーを元気良く引け~!!!

T2


※直後に下のメールが着信

一度上手くいくと、「これならいける!」といった考えで頭が満たされてしまう。
そして必死さがなくなる。アスリートが陥りやすい心理だ。
必死にやるんだよ。結果は考えるなぁぁぁ。

T2


マッチの最中、これほどまでに心強い言葉をもらえるなんて、
自分の幸運を天に感謝したくなるような心持でしたね(笑)


 昼休みには月刊Gun Magazineさんの取材が入りました。

マッチ2のアンビに関しては、勤務先レンジでの練習においても
一度も上手く撃てたためしがなく、それこそどうやって撃てば良いやら
さっぱりわからないというのが正直な心境だったのですが、
T2ちゃんのおかげで、この日の私に不安は一切ありませんでした。

もとより失うものなど何もなく、マッチ1での素晴らしい体験で
既に充分満足していたというのもあったのでしょうね(笑)
いつもなら必ず襲って来るあの、地に足の着かない感覚も無く、
落ち着いた気分で自分の順番を待つことが出来たのです。


 ※画像クリックで拡大します


マッチ2での撃ち順は8組目、14時49分からのスタート。
名前を呼ばれてレンジに入った時に、

「おー、隣のレーンはリナさんかぁ」

などと思ったことは今でも覚えているのですが、
ここでも撃っている最中は完全な集中に成功していたようで、
リナさんの存在はおろか、隣にレーンがあるという事実さえ
意識からシャットアウトされてたように思います。


 ※画像は石井健夫ブログより拝借

難易度10倍になんなんとする片手での射撃になるとはいえ、
やるべきことはマッチ1と何ら変わりません。

射撃直前の呼吸と目のコンディションに注意する。

トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。

トリガーを引ききる最後の瞬間まで狙い続ける。


石井名人とT2ちゃん、この偉大な射撃の達人方の教えを思い出しながら、
この日最後の48発を全力で戦うのみでした。

以下、マッチ2のリザルトをご覧ください。



4メートルからの12発は見事クリーン出来ましたが、
それ以降はまさに「苦闘」と言うに相応しい戦いとなりました。

ここでも手の震えは発生しなかったのですが、
その代わりとでも言わんばかりに、膝がガクガクと震えるのです。

また緊張から来るものとは別の、片手撃ち故の難しさから、
上下左右に揺れまくるダットをプレートの中に留めることが精一杯で、
当たる確信を持って引けたトリガーはほとんど無かったように思います。

しかしその挫けそうになる心を支えてくれたのが、
練習会でいただいた石井名人の言葉でした。

「最後まで狙って撃つんですよ。トモちゃんなんてこう、
グワーッと歯を食いしばって撃ってるでしょ?」

「最後の瞬間まで狙って撃たなきゃダメです。」


あの時の石井君のしぐさと表情を思い浮かべながら、

最後まで諦めずに狙って撃つんだ!

と、心を強く持ち、文字通り歯を食いしばって撃ったのです。

しかしマッチ2の最後の結果をご覧いただければわかる通り、
7メートルウィークハンドオンリーの2発目を撃ち終えたところで、
T2ちゃんと石井君がかけてくれた魔法が解けました。

最後の4発は意志の力ではどうすることも出来ないほどに
ダットがプレートから大きく外れ、それをわかっていながら
トリガーを引く指を止めることが出来ませんでした。

横浜PCMさんの黒いバックストップにBB弾が食い込む、
ボツンッ! という音を四度響かせ、
私のこの日の戦いは幕を閉じたのです。


 ※画像は私のリザルトとは関係ありません

UNLOAD SHOW CLEARの合図を聞きながら、

「結局、全部で何枚倒したんだろう?」

と、今更ながらに思い出し(笑)
ROからスコアシートを受け取ろうとしたところに、
石井名人が飛んで来てくれました。

「最後随分外しちゃったから・・・どうでした??」

不肖の弟子を見守ってくれていたのですね。

二人しておそるおそるスコアシートを覗き見れば、
なんとトータル81枚、まさに辛うじての目標達成です。

「やりましたね!!」

石井君が差し出してくれた右手をガッチリと握り返しながら、
来年はもっと撃つぞと、心中密かに決意を固めていました。


 石井名人と80枚越え達成記念のツーショット。最高の師匠です!

そして待合室に上がり、もう1人の師であるT2ちゃんに報告です。
興奮していたのでちょっと長いのですが(汗)
よろしければ読んでやってくださいませ。

いよ〜いT2ちゃん!
午後のアンビを撃ち終えたぜい。
朝の両手撃ちとは比べものにならないプレッシャーがのしかかって来たけど、
瞬き、呼吸、ダットの位置と、これだけに集中して撃つことが出来たと思う。
7mストロングハンドまではかなり良い感じだったんだけど、
最後のウィークハンドで集中が切れたようで、4枚外しをやらかしてしまった。
もうね、ダットの位置を確認出来ていなかったのがはっきりとわかる外し方だったよ。

でも、でもね、トータルスコア81枚!
ついに80枚の壁を越えることが出来たのは本当に嬉しいよ‼
T2ちゃんのアドバイスが無かったら、
ここまで辿り着けなかったと思います。
本当に、ほんっと〜にありがとう‼

この感覚を忘れないうちに、店でガシガシ練習に励むつもりだよ。
石井君も祝福してくれたし、いや〜もう、
シューティング面白過ぎてやめらんねェわ!(笑)

カズヤ


返信はすぐに届きました。
彼もまた、私の戦いを気にかけてくれていたのですね。

よー、おつかれさん。
やったねぇ、おめでとう!
これで集中力って何かちょっと分かってきたんじゃない?。
自分で自分に見切りをつけちゃダメって分かってもらえたかな?
カネちゃんはまだまだ伸びる。まだ悩んでいいほど撃っちゃいねぇよ。
ひたすら撃てぇぇぇぇ。

T2


この記事をお読みになっている皆様は、
47歳にもなってこんなやり取りをしている私たちを
どのように感じていらっしゃることでしょうか。

いい年こいてアホみたいですって?
いやまったくその通りだと思いますよ。
大の大人がこんな遊びに夢中になって、バカヤローですよね(笑)

でも今、私は人生の絶頂期にいるような気がしています。

物事すべてが上手く行っているという意味ではありませんよ?
生活面では様々な困難と日々戦っておりますからね。

まぁ、そのあたりについては機会を改めまして、
いずれ書かせていただこうかと思います。

さて・・・いい加減長過ぎですよね(汗)
今まで書きたいのに書けなかったストレスが溜まっていたので、
いつも以上に筆が走ってしまいました。

そしてまだ書き足りていないという強欲さ(笑)
出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記、
もう1回だけお付き合いをお願いしたいと思います。

なぜかと言えば、それを書かねば次なるシリーズ、
出二夢カズヤの名古屋PMC2013-01参戦記
書き始めることが出来ないからなのですよ!

今回の続きは、明日のなるべく早い時間に更新します。
達人たちの射撃を納めた動画もご紹介する予定ですので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ~。  

Posted by カズヤ at 03:27Comments(5)シューティングマッチ

2013年01月15日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その2

さてさて、前置きなしで続きを進めましょうね。

この日2番目の撃ち順でレンジに入った私。
今までのPMCではふわふわと浮き足立った感覚にとらわれ、
撃つ前から結果のことを考えているような精神状態だったのが、
この時は自分でも不思議なくらい落ち着いていたように思います。


 PMCの先輩、田中さんの気迫漲るシュート!

それは言うまでもなく、石井名人とT2ちゃんからの指導で、
今からやるべきことがしっかり頭に叩き込まれていたが故でした。

「上手く撃てるかな・・・また外しちゃったらどうしよう・・・」

そういった心境でシューティングラインに立っていた
過去のマッチと違い、前回も書いた以下のタスク。

射撃直前の呼吸と目のコンディションに注意する。

トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。

トリガーを引ききる最後の瞬間まで狙い続ける。


これだけを実行すれば良いのだというはっきりした目的意識が、
それまでに無い落ち着きを与えてくれたことは間違いありません。


 取材中の石井名人を後ろから取材(笑)

もうひとつ、これは幸運と言うべきことですが、
上の画像で見た奥の方、大久保MMSのオーナーDさんが撃たれている
3番レンジが割り当てられたということ。

やはり上の画像でわかるように、撃ち順を次に控えたシューターが
すぐ横で見守っている手前側の1番レンジで撃つのは、
私のようなビギナーには非常に厳しいものがありますからね(汗)

そういった意味で、この日初っ端の射撃が3番レンジでというのは
実にラッキーだと感じられたのです。
もしかして、競技委員長の鈴木6代名人が
チキンハートな私に気を遣ってくださったのかな??


 ある試合でのROのお三方。リナさんおみ足の行儀が…(汗)

この撃ち順3人の準備が整い、いよいよマッチ1の開始です。

最初は4メートルからの4秒6発。
まずはブザーの音だけを鳴らしての、
1回限りのドロウとサイティングの練習です。

ホルスターはしっかり固定されているか? OK!
ドットはちゃんと点灯しているか? OK!
今からやるべきことは覚えているか? もちろんオッケー!!

そして練習が終わり、ROによる合図が飛びます。

LOAD AND MAKE READY!

ポケットで暖めたマガジンを取り出し、
BB弾がキレイに並んでいるのを確認して銃に挿入。
マグキャッチのかかり具合もしっかり確認します。

スライドを引き、チェンバーに初弾を送り込み、
サムセーフティをかけて、銃をホルスターに戻し、
右手でグリップを握ったまま、プレートに視線を移します。


 極限の緊張が襲う射撃直前の一瞬!

まずは左手を顔の横まで引き上げ、
右手はグリップの真上から外れないよう意識しながら、
肘の高さをそのままに、顔のやや前方まで持ち上げます。

SHOOTERS READY!

いったん眼を閉じ、多目の瞬きをしながら、息を静かに吐き出します。

STANDBY!

眼をかっと見開き、ターゲットを見つめるとともに、
胸いっぱいに大きく息を吸い込みます。
さぁ、勝負だ!!

BEEP!!

・・・と、盛り上がったところで申し訳ないのですが、
ここから先はしっかり描写出来るほどの記憶がありません。

ただただトリガーを引いた瞬間のダットの位置を見定め、
プレートが倒れる瞬間まで狙い続けることだけを意識して、
全身全霊を捧げた6発を撃ったとしか言いようが無いのです。

しかし、1回目で5枚目を、2回目で3枚目を外したことは
もちろんはっきりとわかりました。
狙えていない状態でトリガーを引いてしまったのが原因です。

ダットの位置を確認、つまりはしっかり狙って撃たねばという意識が、
オーバータイムの恐怖に負けた結果だと思うのですが、
要するに4秒で6発を撃つことの練習が足りていなかっただけの話ですね。


 トップシューターたちの力強くも美しい射撃フォーム。

続く5メートルは2回ともにクリーン。
思えば5メートルという距離は二十数年前にもっとも多く練習した、
自分にとって馴染み深い距離と言えるかもしれませんね。
毎回しっかりプレートの中央付近にドットを乗せて、
BB弾が当たったことを確認しながら撃ち切ることが出来ていました。

そして6メートル。
4、5メートルからの射撃は時間との戦いでしたが、
ここからは距離との戦いに突入して行くことになります。
単純にプレートの見え方が小さくなるので、
より正確な射撃が要求されるというわけですね。

しかしここでも、石井名人とT2ちゃんの教えは私を支えてくれました。

時間は充分にある。
ダットをプレートの中心にしっかり合わせて、
トリガーを引き切る瞬間までその狙いを絶対に外さないこと。


射撃の最中、頭の中はこの考えだけで占められていました。

するとどうでしょう。
ここに来て初めて気付いたのですが、
今までのマッチで例外なく起きていた両手のどうしようもない震えが、
一切発生していないではありませんか。


 最高難易度のタクティカルクラスを撃つベテランシューターたち。

それだけでなく、やはり今までのマッチでは悩まされていた
隣のシューターの射撃ペースに引っ張られてしまうという現象も、
起きる起きない以前に、自分の撃っている音以外は
一切耳に入っていないということに気が付いたのです。

やばい! 楽しい!!

マッチの最中、撃つことがこんなに楽しく思えたというのは、
今まで一度も味わったことの無い経験でした。

そんな気分の中で撃った6メートルステージ。
1回目は危なげなくクリーンを果たし、気分はさらに高揚します。
ところが物事そうそう上手くは行かず、
2回目は初弾を思いっきり外しての5枚倒しに終わりました。

原因はわかっています。
距離が離れるほどに初弾を急いでしまうという、
練習中にも散々やらかした悪い癖が出たのですね。


 奥のレンジ、そしらぬ顔で立つ憎いプレートが1枚…

そして最後の7メートルステージでも同じことをやらかします。
1回目、またしても初弾を外しての5枚倒し。
ただ、この日はこのミスがまったくダメージになりませんでした。

7メートルステージの2回目。
心をこめて丁寧に狙い撃った全身全霊のシューティング。
1発たりともまぐれの無い、過去最高の射撃が出来たように思います。

UNLOAD SHOW CLEAR!

お疲れ様でした!!

ROの合図と労いのお言葉が聞こえた瞬間、世界が戻って来ました。
隣のレンジでもシューターが撃っていたこと、
多くの人たちが自分たちの射撃を見守っていたこと等が、
完全に意識からシャットアウトされていたのですね。

PMCという大会でこんなにも集中して撃つことが出来たのは、
間違いなく生まれて初めての経験だったと思います。

ROからスコアシートを受け取り、集計を担当されていた
鈴木名人にお渡しして待合室に上がった時には、

結局何枚外して、全部で何枚倒したんだっけ?

といった、これも今まで味わったことのない感覚に包まれていました。
あくまで自分の中だけでの話しではありますが、
現時点での最高の射撃が出来たという満足感とともに、
シューティングが楽しくてたまらなくなっている自分を、
ちょっと笑っちゃうような気分で見つめていたのです。


 マッチ1の結果、トータル44枚、連続4枚

といったところで、続きは次回です。
筆(指?)の赴くままにキーを叩いていたら、
結構な長さになってしまいましたね。
読者様方が退屈していなければ良いのですが・・・

引き続きPMC13th参戦記をお送りするつもりなのですが、
その前にいくつか告知したいことがあるので、
近日中にプチ更新(?)をしたいと思います。

うー、お伝えしたいネタが多過ぎて困っちゃう~(汗)  

Posted by カズヤ at 02:20Comments(7)シューティングマッチ

2013年01月12日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 その1

先週は更新をサボってしまい、大変申し訳ございませんでした。
一部の方々から大変なご好評をいただいております
初心者シューター出二無カズヤのPMC参戦記。
今回も張り切ってお届けいたしましょう。



灰白色の冬空が広がる昨年12月23日。
横浜は和田町にある横浜PCMさんにて開催された
「第13回プレートマスターズチャンピオンシップ」
その由緒正しきシューティングマッチに、
今年48歳になる初老シューター出二無カズヤが単身挑んで参りました。


 寒空の下にそびえ立つシューターの聖地、みかどやビル

1mの高さに25cmの間隔で並べられた直径10cmの丸いプレートを
いかに正確に撃ち倒せるかを競う、最もシンプルにして究極にディープなマッチ。



今回の私は、オープンクラスにシングルエントリー。
昨年末の12thでは本番直前の練習中に突然壊れて
一部の皆様に大ウケだった(涙)C-more横置き自作マウントの
マルイハイキャパベース6インチカスタムを
「絶対壊れない仕様」に改良して参戦いたしました。



上の画像は改良前の物なので、
後日改めていじった点等含めてご紹介したいと思います。


 モウリ名人による開会式のお言葉。

さていつも通り、まずは今回のリザルトをご覧いただきましょう。


 スズキハルノブ名人製作のリザルト表です。

石井名人ブログでは部門別に色分けされた 
さらに見やすい結果表が公開されていますので
そちらも合わせてご覧いただければ幸いです。


 待合室で出番を待つシューターたち。

総エントリー数62という大規模マッチの中、
今回の私は41位という成績を収めることが出来ました。
シングルエントリー中最下位だった前回大会に較べれば
個人的には大躍進といったところでありますね。

そして今大会のスコアシートがこちら。



相変わらず大したことのない成績ではありますが、
下のように1年間の成績を振り返ってみるとですね・・・

2011年12月25日Yokohama PMC11th 36-38-74(OP)
2011年12月25日Yokohama PMC11th 41-30-71(TC)
2011年3月20日 Akabane PMC1st  37-29-66(TC)
2012年8月19日 Yokohama PMC12th 39-32-71(OP)
2012年12月23日Yokohama PMC11th 44-37-81(OP)

まさに低迷としか言いようの無い成績を並べた1年間の最後の試合で、
やっとの思いでトータル80枚の壁を越えることが出来たというのは、
私にとってはとてつもなく喜ばしい結果でした。


 このプレートたちと1年間戦ったのです。

思い起こせば初参加のYokohama PMC11thでは
弾が出なくなるという恥ずかしいガントラブルに見舞われ、
続くAkabane PMC1stでは弾の重さのチョイスを誤ったばかりに
狙ったところに弾が飛ばないという最悪の事態を招き、
さらにYokohama PMC12thでは試合直前の練習中、
銃が壊れるという信じ難いトラブルに遭遇し・・・

納得の行く状態で撃てた試合は、Yokohama PMC11thでの
タクティカルクラスだけだったように思うのですが、
それすらアンビは30枚しか倒していないという低迷ぶりの連続でした。


 過去最悪の戦いだった赤羽1stでの射撃

そういえば、今まで人前での両手撃ちで40枚以上を倒したことが無いと
何人かのシューター仲間に話したのですが、初参加の横浜11thで、
しかもタクティカルクラスで41枚を倒していたことに驚きました。

もっとも、その後のアンビで30枚という大安売りをしたことからも
マグレ以外の何物でもない結果なのは火を見るより明らかなので、
無かったことにしちゃった方がいっそすっきりしますよね(汗)


 待合室のモニターでの観戦がまた熱いのです。

と、過去を振り返るのはこれくらいにして、
ここからは当日の私の心境を赤裸々に語って行きましょう。

前回までの記事で書いたように、今大会の私は
石井名人による対プレッシャー対策の訓練と、
「最後まで狙うべし」というアドバイスを。
そしてT2ちゃんからの集中すべき3つのタスクを
それぞれ授かって会場に乗り込んでいました。


 天国の扉か地獄の門か。横浜PCMシューティングレンジへの入り口。

石井名人のブログで事前に発表されていた
シューティングオーダーによれば、私はこの日2番目の撃ち順。

「順番が早かろうが遅かろうがプレッシャーの大きさに変わりは無い」
と、かのトモ長谷川氏は言っていましたが、
私としては前述の教えを早く実践したかったので、
開会早々の撃ち順はちょっと嬉しいところでした。

トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。
射撃直前の呼吸と目のコンディションに注意する。
そして、トリガーを引ききる最後の瞬間まで狙い続ける。


待合室で試合開始を待つ間、私は上記のことを絶対に忘れないよう
何度も頭の中で何度も繰り返し復唱していました。
プレートを前にすると、頭の中が真っ白になっちゃうのが常でしたからね。


 いつも試合結果の集計を一手に引き受けてくださるスズキ名人。

午前11時6分過ぎ。
ほぼ予定通りの進行で私の順番が来ました。

待合室では心臓がドキドキと鼓動を早めていたのですが、
いよいよ撃つとなった時は不思議と落ち着いていました。
レンジに入る直前に会場近くのドラッグストアで買った目薬を
しっかりさして、眼の潤いも万全です。

前日勤務先レンジにてじっくり時間をかけてゼロインを行い、
マガジンの弾上がりも入念にチェックした愛用のハイキャパカスタムも、
今回はトリガーを引くに当たって何の心配もありません。

4メートルのシューティングラインに立った私の心には、
何をどう撃てばいいのか完全にわからなくなっていた
あのどんよりとした不安は、微塵も残っていませんでした。


 トップシューターたちの気迫漲るシュート!

といったところで、続きは次回です。
今度こそはこの週末の休みを使って必ず更新いたしますので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいね。

それにしても、UZIの内部構造と葉隠訓練レポートとPMC参戦記と、
他にもあれこれお伝えしたいネタがどんどん積もって行くばかりで、
本当に時間が足りなくて困ります(泣)

次回記事を更新した後くらいに、
諸々のお知らせをアップしようと思いますので、
そちらもちょっと楽しみにお待ちくださいませ~。  

Posted by カズヤ at 02:29Comments(7)シューティングマッチ

2013年01月02日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 序の2

昨夜は予告どおりに更新出来ず、大変失礼いたしました。

当記事の執筆に必要な資料を探すのに手間取りまして、
まぁ、夜中にゴソゴソやっていたら女房に怒られただけですが(汗)
今朝から雑誌と書籍の山をひっくり返し掘り返ししてようやく発見。
こうして続きを書き始めたという次第であります。

その資料というのがこちら。



オールドファンの方なら目にしたことがあるでしょう。
1990年に、今は無きトイガンメーカーMGCが
創立30周年記念にと発行したカタログ本で、
スチールチャレンジとビアンキカップに主題を置いた
極めて濃厚なシューティングマッチ特集本なのです。



その素晴らしい内容についてはいずれ項を改めてご紹介するとして、
ビアンキカップ(もちろん本場アメリカの!)の特集記事の中で、
このマッチに挑戦するためだけに渡米し、射撃にすべてを捧げている
日本人シューターたちが紹介されているのですが、
そこに前回最後に書いたメールの送り主であるT2氏の姿があるのですよ。



T2氏は当時、地元の三重から単身上京して働きながら、
ケンや私のレポート作りに協力してくれた仲間でした。
あの因縁のシューティングマッチ「プラチナカップ」も、
彼がいなければ決して成立しなかったでしょう。



そんな彼が、本場のビアンキカップに出場すると決意し、
決して多くない給料を必死で切り詰め、費用を貯めながら、
英語学校にまで通って英会話を学ぶ姿を、
当時の私は冷めた視線で見つめていたところがありました。

「みんなケンに乗せられちゃって、ホントにそれでいいんだろうか?」

T2氏だけでなく、熱に浮かされたように
シューティングへと打ち込む多くの仲間たちにたいし、
私は一歩引いた立場をとり続けていたのです。

と、このあたりの事情は今回の本題から外れるので、
またいずれ詳しく書いてみようと思うのですが、
その、MGCのカタログ本、イチローさんの記事に登場している
T2氏という人物は、この後もビアンキへの挑戦を続け、
日本人シューターとしての最高得点記録を打ち立てるという
偉業を成し遂げてしまった人なのですよ。


 右がT2氏。赤いポロシャツはプラチナカップスタッフの証なのです。

そういえばいつかのSATマガジンでイチローさんが、
T2氏のナイツM4を預かっているというような話しを書かれていましたが、
つまりはそういった大変な人物が、この出戻りへたっぴシューターの私に
大変貴重なアドバイスを授けてくれたという話しなのです。

「よー、カネちゃん明日はいよいよPMCだねェ。」

そういえば前回書き忘れていましたが、
カネちゃんというのは私の本名を略した愛称でして、
この呼び方をしてくれるのは今やT2氏だけになりましたよ(笑)

上記の書き出しから始まるメールの全文を、
今回はご本人の許可をいただいた上でここに掲載いたしますので、
今一歩伸び悩んでいるすべての初心者シューター様は、
是非ともじっくり読んでいただきたいと思いますです。

よー、カネちゃんいよいよ明日はPMCだねぇ。
どうやらプレッシャーに手こずってるようだねぇ。
分かる、わかるぞーその気持ち。
私も散々痛めつけられたからねぇ。
本番では嵐の中の小舟の上で撃たされているような精神状態になるわけで、
自分を何もコントロール出来ないまま、ただプレッシャーの激流に翻弄され、
流され、沈められていくさまを愕然としながら体験する事になりがちだよねぇ。

さて、前に書いたかもしれないけど、射撃中は当たるか当たらないか、
当てられるか当てられないか、といった考えで頭が一杯になってしまうよねぇ。
それは仕方のない事だがそいつは感情を乱し感情の乱れは
プレッシャーを増幅すると同時に集中力を消滅させてしまう。
集中力無しでは正確な動作はできないから、結果外しまくる事になっちゃうよねぇ。
分かっちゃいるけど止められないよねぇ。
で、必要なのは結果の事で頭を一杯にする事ではなく、
その瞬間その瞬間に何をしなければならないかを考え続ける事だと思うんよ。
次はこれ、次はこれと、あたかもプログラムを実行するCPUのようになれれば、
結果について考える余裕がなくなり、感情も動きにくくなる。
でもこれって、最も大変な事なんだよね。
できりゃ苦労しねーよ、ってヤツだ(笑)

で、提案なんだけど射撃中考える事をもっとシンプルにして、
その事だけ意識するってのはどうだろう。具体的には、
「トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。」って事。
繰り返すけど、ぜーんーりょーくーでだよ。
トリガーを引いた瞬間ダットがどこにあったか言えたらたとえ外してもカネちゃんの勝ち。
逆に当てても、ダットの最終位置を把握できなかったらカネちゃんの負けって事だからね。
明日はこの一点のみに意識を置いて撃ってみてくんない?
石井君がカネちゃんの先生をやってくれてるから、
あまり横から口を出すのは良くないかもしれないけど、
カネちゃんに効果があるのか試したい。実験台になってくだされ。
健闘を祈る。

T2


さらに、この後で送られて来たもう1通がこちら。

ちょっと付け足し。

石井君や朋ちゃんに教わっていると思うけど、
試合中は呼吸と眼のコンディションに気を付けよう。
呼吸は腹式呼吸、つまり腹を膨らませて息を吸い、腹をへこませて息を吐くやつね。
静かに深くやる事。順番が来たら特に意識してする事。
試合中は緊張で瞬きの回数が減り肝心な時に視力が低下しがちなので、瞬きも意識してする事。
なんなら生理食塩水の目薬を使ってもいい。

いよいよ射撃直前、ROのスタンバイのコマンドで息を吐き、レディで息をたっぷり吸う。
その間、瞬きを多目にし、目が乾かないようにする事。
後は例のダットの事だけ考えてくれ。
とりあえず今度の試合でやる事はその三つだけ。やるべき事はそれだけだからね。

Good Luck!

T2


実際にシューティングマッチを経験した人間でなければ、
このメールに込められた深い意味はまったく伝わらないだろうと思います。
逆に、一度でもマッチプレッシャーを味わったことがある方ならば、
この文章が素晴らしい道標であることがおわかりになることでしょう。

言うまでも無く、このメールを読んだだけで
劇的にシューティングが上手くなることなどは有り得ません。
しかしPMC13thを明日に控えながら、何をどうやって撃てば良いのか
完全に道を見失っていた私にとっては、
まさに地獄に垂れた蜘蛛の糸に等しい、一筋の光明だったのです。

以下は、このT2氏に対する私の返信メールです。
こちらは何の参考にもなりませんが(汗)
PMC前夜の痛々しい心境と本番に向けた決意が書かれておりますので、
斜め読みで結構ですので、ご一読いただければ幸いです。

うひょー!
このタイミングでアドバイスをくれるなんて、
さすがT2ちゃん、頼りになるぜ‼
店のブログを見てくれたんだね?
昨日の射撃は本当に酷くてさぁ。
先週みたいな手足の震えは無かったんだけど、
絶対当たらないとわかっているのにトリガーを引いちゃって、
外しまくってしまったのよ。
店にプレートが出来てからは結構真面目に撃ち込んで来て、
そこそこ倒せるようにはなって来たんだけどね。
他人が見ている状況になると、とたんに当てられなくなるというか、
自分がコントロール出来なくなるんだな。

落ち着いて時間いっぱい使えばいいのに、
やたら焦って撃っちゃって、ボロボロに外す。
身体が勝手にトリガーを引いちゃってる感じ?

そう言えば昨日のマック堺氏は本当にギリギリいっぱい使って撃ってたなぁ。
6枚目のヒットとブザーがほぼ同時ってくらいゆっくり撃ってた。
あれだけ速く撃てる人なのにね〜。

もうね、明日の本番を前にして何をどうすればいいのかわからず、
ほぼあきらめモードに陥ってたんだけど、T2ちゃんのおかげで闘志が蘇ったよ。

トリガーを引いた瞬間、ダットがどこにあったか毎回全力で把握する。
明日はこれだけを考えて撃ってみるよ。

って思っていても、プレートを前にすると頭ん中真っ白になるから(笑)
T2ちゃんのメールを撃つ直前まで読み返して、全力でそれだけに集中してみます。
心の迷いを吹き飛ばしてくれて、本当にありがとう!
結果がどうあれ、真っ先にT2ちゃんに報告するぜ!

(中略)

よし!
明日の準備をして、今日はさっさと寝ることにするよ。
最高のアドバイスを本当にありがとう!
楽しんで来るぜい‼p(^_^)q

カズヤ


冷静に考えると、個人的なメールのやりとりを
ブログで晒すのってどうなのよ?とも思いますが(汗)
すべてはこの素晴らしい体験を皆様に知っていただくためです。

日本シューティング界の大御所T2氏のアドバイスをもらった
YokohamaPMC12th最下位シューターの私が、
翌日のPMC13thでどのような戦いを繰り広げたのか。

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記、
いよいよ次回から「その1」が始まります。



明後日が仕事始めなので、明日の更新は難しいかもしれませんが、
出来るだけ早くアップ出来るよう努力いたしますので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいね!  

Posted by カズヤ at 21:16Comments(11)シューティングマッチ

2013年01月01日

出二夢カズヤの横浜PMC13th参戦記 序の1


 画像は石井健夫氏ブログより拝借

当ブログ読者の皆々様、新年明けましておめでとうございます。

年末を人並みに忙しく過ごしておりましたため、
ブログを更新する時間がまったく取れず、
年が明けてからのご挨拶となってしまいましたことを
まずは深くお詫び申し上げます。

昨日までの2012年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか。
私個人としましては、昨年は大変に実り多き一年となりました。

シューティングマッチへの参戦を決意し、
成績はともかくとして、PMCにフル出場出来たこと。
マッチへの参加を通して、多くのシューターと交流が持てたこと。
そして旧知の仲間との再会を果たし、新たな目標が出来たこと。

また、二十数年ぶりで鉄砲業界にカムバックを果たし、
Gunsmithバトンアキバ店で働けているということ。

これだけ充実した日々を過ごしたというのは
いったい何年ぶりのことだったかと驚くとともに、
毎日が楽しくて幸せなことを心から感謝している次第です。

やっぱり自分は、根っからの鉄砲バカなんでしょうね(笑)

と、私事が随分と長くなってしまいましたが、
ここからPMCに関する本題へと話しは進んでまいります。

私が初めてエントリーした本格的マッチが2011年末のYokohamaPMC11th

「70枚も倒せれば御の字」

とのつもりで臨んだ初めてのマッチは、
オープンで74枚、タクティカルで71枚を倒し、
一応の目標を達成することが出来ました。


 YokohamaPMC11thのリザルト

しかし、それが単なるビギナーズラックであったことを
後のマッチで嫌と言うほど味わうことになるのは、
過去の記事にお付き合いくださった皆様ならご存知の通り(涙)

2012年中の80枚越えを目指してみたは良いものの、
どうしても本番でその壁を乗り越えることが出来ず、
惨敗の歴史を積み重ねるばかりでした。

勤務先に公式規格のフォーリングプレートが常設されているため、
早番の日は開店前に、遅番の日は閉店後に96発を撃ち、
一発勝負の記録を取って自分の弱点を探っていたのですが、
毎回違うところを外しているような体たらくでまったく傾向が掴めません。


 Gunsmithバトンアキバ店シューティングレンジにて。
 画像は石井健夫氏ブログから拝借。


しかし、第3代名人石井健夫氏主催のPMC練習会(12月14日)でのこと。
参加者全員に加え、勤務先の社長までもが見守る中という
ある意味本番以上のプレッシャー下での私の射撃を
ほとんど真横でじっと見つめていた(これがまたプレッシャーで/汗)
石井氏から、こんなアドバイスを頂戴したのです。

「カズヤさんはトリガーに圧をかけ始めた瞬間に狙うのをやめちゃってますよ。」

狙うのをやめちゃってる??
そんな馬鹿なことがありえるものなのでしょうか。

「トリガーを引き始めた瞬間に意識をシャットダウンしちゃってる。
目玉がこう、ひっくり返っちゃってるんですよ。」


そう言いながら大げさに白目をむいて見せる石井名人(笑)
でも、自分が撃つ時にそんな風になっているなんて、
俄かに信じがたいというのが正直なところでした。

「最後まで狙って撃つんですよ。トモちゃんなんてこう、グワーッと歯を食いしばって撃ってるでしょ?」


 画像はPMC12thでのトモ長谷川氏(画像奥側)のシュート。手前は田中さん。

これは実際、過去に何度も目撃しているので納得が行きました。
でも・・・狙うのをやめているって・・・???

「最後の瞬間まで狙って撃たなきゃダメです。」


 石井名人のウィークハンドシュート!

このアドバイスを胸に刻み、翌日から自主練習に励んだのですが、
意識の上で狙うのをやめているという自覚がまったく無かっただけに、
どれだけ撃っても今ひとつ上達の実感が掴めません。

本番直前の12月21日に勤務先のレンジにて行われた、
第3代名人石井健夫氏によるPMC形式記録会でも
70枚台前半というボロボロの低スコアをばら撒き、
もう目標達成は無理かもしれんと、半ば以上心が折れていました。


 Gunsmithバトンアキバ店シューティングレンジにて。
 画像はLEMサプライ矢田氏mixiより拝借。


その記録会の様子と自分の情けない状態を
勤務先のブログでありのままに書いたところ、
マッチ前日の夜にある1通のメールが届きました。

「よー、カネちゃん明日はいよいよPMCだねェ。」

そんな軽い調子の書き出しのメールの送り主は、
JSC 2012見学記の記事でご紹介した古くからの友人、
当ブログコメ欄常連さんでもあるT2氏その人だったのです。



そのメールにどんなことが書かれていたのか、
続きは次回のお楽しみ、なのであります。

明日の深夜には更新したいと思いますので、
ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいね。  

Posted by カズヤ at 04:17Comments(0)シューティングマッチ